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この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2011 【ベスト101~200】

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:この装丁がすごい!  »2011年12月24日 更新

この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2011、ベスト101~200の発表です。

この辺りになると、±50ぐらいでとっかえひっかえして、
順位をつけるのはしんどいと思いながらも楽しんで並べた、
ベスト100に入れたいと思う作品うじゃうじゃ並んだ地帯になっています。
というのは個人的な好みのお話。
すべて装丁がいいな~と思えた作品を取り揃えていますので、
どうぞお楽しみください。

    【⇒2011 ベスト100+α/200/300
    【⇒2010 ベスト100+α

●画像をクリックするとamazonに飛びます。
 作品の内容の方が気になった方はそちらをご参照ください。
●画像下にマークが付いている作品は、
 画像の上にポインタを乗せると別画像に切り替わります。

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天体戦士サンレッド(12) (ヤングガンガンコミックス)【第101位】天体戦士サンレッド 12巻 / くぼたまこと

悪の組織(温和)VS正義の味方(粗暴)、川崎市ヒーローコメディ。

悪の幹部二人が寄り添って鍋をつつくの図。
タイトルロゴが英字表記になっていて、
アメコミっぽい雰囲気がいつもとちょっと違った、
お洒落にギャグっぽい12巻。
英文は、「ある夜、秘密の作戦会議が…」的な意味。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:2725 渡辺宏一

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あかつきの教室【第102位】 あかつきの教室 1巻 / 板倉梓

海辺の女教師、希望と再生の物語。

ベッドにうずくまる主人公をクローズアップして右下に寄らせたイラスト。
タイトルの文字は、主人公に重なるのを避けるように、
かつ大きめにコの字状に組んでいる。
巻数表記も大胆に大きい。
イラストと飾りのないタイトルの緩やかな傾きが、柔らかな雰囲気を出している。

出版:芳文社
装丁:Kitchen Sink. 小林洋介

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MOON EDGE 1【第103位】 MOON EDGE 1巻 / 高野真之

隕石の落ちた地で出会った男と少女の歩みと影の物語。

不釣合いに大きいコートを羽織った
ミステリアスな少女を運転席の男が見つめる。
夜の静寂を表現する青色。
タイトルロゴ内の月が、夜空へ配置されることで
本当の月としても機能している。

出版:集英社
装丁:GENI A LOIDE 小林満

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GIANT KILLING(19) (モーニングKC)【第104位】 GIANT KILLING 19巻 / ツジトモ



ファンキーな感じで目立って手に取りたくなる、
本屋さんの面陳列の常連作品。

この巻は、意外とまだ出ていなかった赤で正統路線。
動と静をぎゅっと詰め込んだ、ごった煮のビジュアルが面白い。

出版:講談社
装丁:GAROWA GRAPHICO 山口拓三

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ちよこチョコレート【第105位】 ちよこチョコレート / KUJIRA


ふたりの「ちよこ」とショコラ(チョコレート)のお店のお話。


白い背景と背中を見せたヒロイン、鮮やかな水彩の模様。
水彩の模様は、2つの模様が折り重なって色を奏でている。
作者インタビュー記事には、デザインについての言及あり。

出版:祥伝社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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仮面ライダーをつくった男たち 1971・2011【第106位】仮面ライダーをつくった男たち 1971・2011
/ 村枝賢一 

旧版に2011年夏開催の仮面ライダー40周年記念イベントの再現ルポとインタビューを収録したパワーアップ復刻版。ライダーのスーツを着て仮面を手にした、顔を出さないスーツアクターのイラスト。背景は白、そしてタイトルもキャラに重ねてあまり目立たせていない。ライダーの素材で勝負したデザインだが、この構図で引き出される写実的なライダーのイラストのかっこよさは、媒体と題材によって実現しており、これはコミックの優秀な表紙だと思える。

出版:講談社
装丁:Plus Plan 松井淳

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うちのざしきわらしが 1【第107位】 うちのざしきわらしが 1巻 / てっけんとう

押しかけ座敷わらし同居4コマ。座敷わらしがドミノで主人公にいたずらをするイラスト。ドミノの懲りようがコミカルで、視覚的にも面白い。マジックペンで書いたようなタイトルも手伝って、シンプルで味がある表紙になっている。

コミカルなイラストがコミカルに人を引き付ける表紙になる瞬間と、里見英樹氏による背景2色2分割デザインがいかにイラストの魅力を引き出すかについて、作者のブログを見てみるとよくわかる。

出版:芳文社
装丁:里見英樹

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あかとき星レジデンス【第108位】 あかとき星レジデンス / 犬上すくね


公団住宅に住む地球人と宇宙人、恋愛模様オムニパス。

同じ方向に体を向かせて、各話のペアと、+αのキャラをぺたぺたと並べたキュートな表紙。パターンのようでパターンではなく、なかなか面白い感じにバランスがとられている。背表紙には横使いでキャラが列を作っていて存在感あり。さらにカバー下にもビッシリで、ちょっとした遊び心もあり。

出版:アスキー・メディアワークス
装丁:VOLARE 関善之

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赤の世界【第109位】 赤の世界 / びっけ



登場人物がリンクする、
ある戦争をめぐる4つのエピソードを収録した連作短編集。

赤い花の絨毯の上に立ち尽くした一人の青年。
わずかに残った白の部分が、赤の鮮烈さをより深いものにしている。

出版:講談社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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僕らはみんな死んでいる 2 (クイーンズコミックス)【第110位】 僕らはみんな死んでいる♪ 2巻 / きら


「生き返り」を賭けたラブゲームで8人の男女が競い合う、
少女マンガ的不思議サバイバル。

作中のコマを入れるのは安っぽく感じることが多いためあまり好きではなかったりするが、こちらのように安っぽくない場合はその定かではない。「死」の字面とシンプルな色使いで、おしゃれっぽくも何ともまがまがしい雰囲気が出ている。

出版:集英社
装丁:川谷康久

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ウィッチクラフトワークス 2【第111位】 ウィッチクラフトワークス 2巻 / 水薙竜


現代魔法少女&少年ファンタジックコメディバトル作品。

白い背景に、やけに存在感のある若干暗めの塗りの魔女+魔女少年の横並びの構図。タイトル、巻数、作者名は小さめにさりげなく1行で添えて、手触りの良い凹凸のある表面処理を加えて控えめに、かつ効果的にイラストの魅力を引き出している。

出版:講談社
装丁:アルティザン 深海和宏

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うさかめコンボ! 1【第112位】 うさかめコンボ! 1巻 / 娘太丸


女子高生徒会ドタバタ4コマ。

赤い制服と黄色い腕章の丸っこい2キャラののしかかるような密着配置イラストのアップ、黄色や水色の同心円状の飾り、同じく黄色水色のロゴ、可愛い小物多数と、カラフルな色使いと構図で明るく賑わっているカバー。特に、左上の絶妙なアングルの招き猫が加わることでいい味を出している気がする。

出版:芳文社
装丁:BALCOLONY. 染谷洋平

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そう言やのカナ【第113位】 そう言やのカナ / 野村宗弘

旦那37歳、妻22歳、年の差夫婦の生活漫画。
旦那を主夫にして養う、そんな二人の関係を表したイラスト。
旦那の口癖でもあるタイトルは、吹出し風のアレンジに。
吹出しも含め、米っぽいデザインとレトロな配色で味のあるカバーで、
特に黄色の背表紙を合わせて見たときが一番良く見える。
カバー裏も、同時収録の中篇作品『十ヶ所くらいの穴』の
表紙になっている。

出版:日本文芸社
装丁:井上則人デザイン事務所 坂根舞

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ラヴ・バズ1【第114位】 ラヴ・バズ 新装版 1巻 / 志村貴子

白背景にキャラのバストアップ、シンプルな太い英字ロゴ。
要素数が少なくまとまって品良く落ち着きながら、
そのイラストは、ロゴの色と同じ色の使われた主線と
ベタなパステルの塗りによってオシャレに仕上がっている。

その中でも1巻は、面白い抱っこの構図から感じられる
親子の暖かさの雰囲気がお気に入り。

出版:エンターブレイン
装丁:VOLARE 関善之

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図書館の主 1【第115位】 図書館の主 1巻 / 篠原ウミハル

児童書専用の図書館を舞台にした、人と本の出会いのお話。
背の高い本棚にずらっと並ぶ本が壮観な背景。さらに、そこの端で木の脚立で主人公が本を出し入れする構図が絵になっている。この整然とした背景には、名和田氏の使うラベル状のタイトル表記が良く合っていて、そのラベル部分にも金色が使われるなど、雰囲気を高める一工夫がされている。ちなみに、読み終わったときにこの本の背表紙に「何か」仕込んでるかなと思って確認していたら、やっぱり「何か」を仕込んであった。

出版:芳文社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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水色エーテル【第116位】 水色エーテル / 黒霧操


儚く切ない7篇の百合短編集。

水面に浮かぶ3人の少女、澄んだ水の色、美しく広がる波紋。
水彩画のように淡いイラストには、
1文字1文字が奔放な形をしたタイトルがこれまた奔放に配置されている。
素直に美しい。

出版:一迅社
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香

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ママゴト1【第117位】 ママゴト 1巻 / 松田洋子


スナックのママと、ママに預けられた5歳児の生活。

2人を両端に置いて、タイトルと作者名も簡素な「広い」表紙。
文字はよく見るとガクガクしている。
空いた二人の距離は、物語最初の二人の距離感のようにも、
超えられない擬似家族の境界のようにも見えた。

出版:エンターブレイン
装丁:nist 柳谷志有

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陣借り平助 1 (SPコミックス)【第118位】 陣借り平助 1巻 / 長谷川哲也


戦国時代、寡兵・劣勢の陣に加わる豪傑・魔羅賀平助の人情活劇。
愛馬の顔もほとんど見切れるぐらい
大胆に主人公に焦点をあてた戦場のイラスト。
武器(槍)をイラストに収めずとも、
色の塗り分けだけで手前の敵を真っ二つにするような
豪快な振りをイメージさせることができる。
 
出版:リイド社
装丁:阿久津毅

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きのう何食べた?5【第119位】 きのう何食べた? 5巻 / よしながふみ


都内某所2LDK、男二人暮らし自炊ライフ漫画。

トレーシングペーパー状のカバーによって、
カバー裏のレシピが写るデザインフォーマット。
5巻は、男二人買い物帰りが
何だか絵になっている様がほほえましい。

出版:講談社
装丁:hive 久持正士

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record.jpg【第120位】 RECORD / 藤原カムイ

中古レコード店を開く謎のモヒカン女が
不思議なトラブルを解決するために奔走するSFコメディ。
SF的な味付けで、文字通りレコードを仕込んだカバー。
このレコード部分には、ミゾが再現されていて、
触ったときに本物のような手触りが気持ちよい。
作者自ら装丁を行っており、ページ枠外の処理など
細かいところにこだわりが見られる。

出版:泰文堂
装丁:STUDIO2B

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デッドマン・ワンダーランド (9) (角川コミックス・エース 138-16)【第121位】デッドマン・ワンダーランド 9巻 / 片岡人生



奇数巻が白で偶数巻が黒なので9巻は白でロゴは黒、
そこに銀髪白服のキャラという、
いつもより白黒感の強いカバーになっている。
また、表紙右寄り斜めに定位置を持つロゴと
キャラの右向きのポージングが非常にしっくりくる。

出版:角川書店
装丁:草野剛デザイン事務所 草野剛

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昭和元禄落語心中 1巻【第122位】 昭和元禄落語心中 1巻 / 雲田はるこ

元ヤクザの落語家弟子入りストーリー。

表紙を飾るのは弟子入り先のお師匠さん。
座布団に湯のみ、ろうそく台で再現される高座。
背景の黒によって浮き彫りにされる、落語家の神聖領域。

これは落語も聴きたくなる。

出版:講談社
装丁:zelas isamu ishimura

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神は細部に宿るのよ2【第123位】 神は細部に宿るのよ 2巻 / 久世番子

「暴れん坊本屋さん」作者の被服生活コミックエッセイ。

お馴染の作者キャラと、ボタンやリボンで構成されたフレームが組み合わせたデザイン。イラストと実写が馴染んでいて違和感がなく、間違いなくコミックの表紙になっている。ピンク色の可愛いアイテムを盛り込みながら、おそらくそれらが実写であることでこれをイラストにおこしたときよりも大人びた仕上がりになっている。実写部分の撮影の方が時間がかかったらしい。

出版:講談社
装丁:東京100ミリバールスタジオ

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TIME KILLERS 加藤和恵短編集【第124位】TIME KILLERS 加藤和恵短編集
/ 加藤和恵 

『青の祓魔師』作者の短編集。

色々なエピソードの1シーンを引っ張ってくるイメージで、大きさも雰囲気もバラバラのキャラたちを赤系の暗い色調で統一しつつ、白色(無色)部分をつくることで相対的にキャラたちに統一感を与えている。ちなみに表題作はなく、TIME KILLERの意味は「娯楽」「暇つぶし」とのこと。

出版:集英社
装丁:L.S.D. シマダヒデアキ

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はるわか【第125位】 はるわか 1巻 / 横槍メンゴ

「春菜」と「若菜」、双子姉妹が同じ男を彼氏して?…から始まるエロコメ。

双子キャラに相性の良い横並びレイアウト。
イラストはちょっとエッチながら、
水色の水玉模様を背景と桃色の髪の色彩、
それぞれ自分の名前を口にしてでてきたタイトルなど、
ポップさの方が前に出ていてバランスが調度良い。

出版:双葉社
装丁:5GAS 宮村和生

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王子様と灰色の日々1【第126位】 王子様と灰色の日々 1巻 / 山中ヒコ

自分とそっくりな大金持ちの男子高校生によって
「王子」に仕立て上げられた少女の純愛ストーリー。

灰色の単色背景に、灰色の制服を重ねたタイトル通りの灰色表紙。
この灰色の色合いにはほんのりと温かい色が混じっている。
散らばる花は鮮やかにも灰色で存在をほどよく抑えられつつ、
理知的な雰囲気のタイトルフォントと灰色が合わさってすこぶる上品。

出版:講談社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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むすんでひらいて 4【第127位】 むすんでひらいて 4巻 / 水瀬マユ


つながる恋愛オムニパス。

制服の女性キャラの角度を持たせたバストアップイラスト全体に、黄色やピンク等のを乗せるフォーマット。快活な感じの長髪キャラと黄緑の色選びがしっくり、そして脱ぐ途中の上着を含めてイラスト領域が広く、そこらへんの配分の好みで4巻のカバーは特に良く感じた。

出版:マッグガーデン
装丁:imagejack 團夢見

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ぼくらのよあけ 1ぼくらのよあけ 2【第128位】 ぼくらのよあけ 
1・2巻 / 今井哲也

団地ジュブナイル。
1巻は夏、2巻は地球。文字による味付けは小さく非常にシンプル、それで十分。他にもキャラはなくさりげなく繋がる背表紙や、導入に差し込まれた目次など、ささやかに丁寧な仕事が行き届いている。

出版:講談社
装丁:ARTEN 中村忠朗

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水面座高校文化祭 3【第129位】 水面座高校文化祭 3巻 / 釣巻和



1巻、昨年紹介した2巻からまた構図や感じががらっと変更されて、
3巻は青春の寝そべりリングを構成。
茶系の色調が古風で趣き深いが、
青々しい芝生が多いこのタイプの構図としては珍しく、
新鮮味を感じる。

出版:講談社
装丁:釣巻デザイン室

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赫の廃墟【第130位】 赫の廃墟 / おおきぼん太


天涯孤独となった少女と、
薔薇に囲まれた廃墟に住むわけあり少年の交流。

繊細で危うい美麗さを持った作者のイラストが、
赤の箔押しで形成されたバラの枠に囲まれて、
より幻想的に、より表紙的な高級感を纏っている。

出版:エンターブレイン
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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江の島ワイキキ食堂 2巻 (ねこぱんちコミックス)江の島ワイキキ食堂 3巻 (ねこぱんちコミックス)【第131位】江の島ワイキキ食堂
2・3巻 / 岡井ハルコ 

しゃべれる猫+江ノ島の閑古鳥食堂、ハートフルストーリー。パステル調の独特な色選び、猫可愛さ、島っぽさ、料理っぽさと色々盛り込まれて、最終的にファンシーなカバー。1巻より2巻、2巻より3巻と段々キャッチー度が増してきた。

出版:少年画報社
装丁:mil design studio

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イヴの時間 2【第132位】 イヴの時間 2巻 / 太田優姫

人間とロボットが共存する、ネット動画発ハートフルアニメのコミカライズ。

アニメDVDの、白背景+正面アップの印象的なジャケットを引きずることなく、淡いタッチのイラストだけが横使いで、それでも縦でしっくりくるコミック版独自の装丁の個性がよい。特に2巻は、イラストがほどよくアップになって面白みが出た。作者イラストの美麗さに起因するが、旧式ロボットのカバーでの味付けは、こちらが好み。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:草野剛デザイン事務所 草野剛

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1/11 じゅういちぶんのいち 2【第133位】 1/11 じゅういちぶんのいち / 中村尚儁

相変わらずカバーが風景を推す作品。
直球のサッカー漫画でないにしろ、
練習用のジャージとタイトルで感じられる程度に
サッカーがあまり主張しないのも珍しい。
そして青空で魅せるにしても、鉄塔が並び、田んぼが広がる
ちょっと田舎の細道と、直球を外しつつ風情を感じさせる風景チョイスもまた乙。
風景綺麗の前にまず空気と日差しを感じられる、気持ち良いデザイン。

出版:集英社
装丁:Local support Department シマダヒデアキ

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繕い裁つ人(1) (KCデラックス)【第134位】 繕い裁つ人 1巻 / 池辺葵




服を、繕い裁つ人。
人物を小さめに、衣装を黒く無地に。
表紙の右上から左下にまたがる花柄の生地が
とにかく鮮やかに目に写る。

出版:講談社
装丁:zelas isamu ishimura

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ちはやふる 14【第135位】 ちはやふる 14巻 / 末次由紀

毎回、単色背景に登場人物を載せて花や植物で飾る本作品のデザイン。

「肉まんくん」「机くん」と呼ばれる普通キャラが表紙を飾るこの巻
を彩るのはナスやトマトにカボチャと、和服のカラーリングと合わせられた野菜。
珍妙ながら、なんともしっくりくる和風で実に味わい深い。
こういう、絵的に極端なディフォルメのない「普通の人」を
魅力的に描けている作品は強い。

出版:講談社
装丁:SPICE 柳川価津夫 辻威行

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6000-ロクセン 1【第136位】 6000-ロクセン 1巻 / 小池ノクト

深海6000メートル閉鎖空間ホラー。

深海の防圧っぽい小窓から顔をのぞかせる主人公と、
「何か」のモノクロイラスト。
白部分と水の青部分のコントラストで目立つ配色。
白、青だけだとじゃっかん物足りないところに、赤い血のアクセント。
クールなホラーデザイン。

出版:幻冬舎
装丁:Zooham Yoxxx

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茶柱倶楽部 2【第137位】 茶柱倶楽部 2巻 / 青木幸子

お茶を介した出会いとウンチクの漫画。
白背景に、黄緑色の大きな縦型タイトル、
黒髪ロング主人公の黄緑エプロンと、
シンプルにお茶感を出した表紙。
ヤカンを高く掲げて、お湯をおもいっきり
主人公にかぶらせる構図は続刊ならではだと思うけど、
それにしても大胆。

出版:芳文社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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ねこむすめ道草日記 6【第138位】 ねこむすめ道草日記 6巻 / いけ





6巻のカバーもよく描き込まれて何気なく美しい町感は相変わらずで、
広げると途端ににぎやかになるのは変わらない。
あまり鮮やかな夕暮れにしない、空の色合いが絶妙。

出版:徳間書店
装丁:5GAS 宮村和生

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リバーシブルマン 1【第139位】 リバーシブルマン 1巻 / ナカタニD.



血肉飛び散る超常ホラーアクション。

刃物を持った女子高生を顔を画面外に出すように横向きに配置して、
全体を不気味な褐色をかけた、人を不安にさせる表紙。
タイトルも、いい感じに落ち着かない。

出版:日本文芸社
装丁:BoogieDesign

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レンアイマンガ (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)【第140位】 レンアイマンガ / コダマナオコ


漫画編集者×人気漫画家、ワーキング・ラブコメディ。

原稿用紙に描かれた漫画、コマに描かれているのは自分達、それを今描いている…というメタな表紙。アイディアが面白く、それが見た目の面白さにも直結している。こちらのように漫画家系漫画は色々装丁的も凝っているものが多く、しかもまだまだいろんなタイプの装丁が生まれそうなジャンルでもある。

出版:芳文社
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香

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腕~駿河城御前試合~ 1 (SPコミックス)【第141位】 腕 ~駿河城御前試合~ 1巻 / 森 秀樹

『駿河城御前試合』(シグルイの原作でも有名)の森秀樹劇画化作品。

刀を握った力強い腕を大きく載せて、
その上に、イラストを透過させる形で、
メインタイトル1文字『腕』を大胆に被せている。
イラストの荒々しさと、タイトルのデジタルっぽさが
互いに主張しつつも交わった不思議なバランスに惹かれる。

出版:リイド社
装丁:NARTI;S 新上ヒロシ

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SUNNY SIDE UP. 1【第142位】 SUNNY SIDE UP. 1巻 / 小林徹郎

元東京の女子高生主人公で、田舎暮らし4コマその1。
おしとやか系。
晴れの日に帽子を被って川べりの道を歩く主人公、そんなイラストに切手のようなぎざぎざ枠のキュートなタイトルを添えた明るいカバー。見下ろしでキャラを大きめに描いて、カバー下に広がるスカートが印象的。左上に、鮮やかさを加えるよう狭いエリアにアクセント的な形で川(+緑)を描いているのも面白いところ。

出版:芳文社
装丁:KOMEWORKS 木緒なち

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中国嫁日記 一【第143位】 中国嫁日記 一 / 井上 純一


WEB連載の、カルチャーギャップ系中国嫁観察4コマ。

白、赤の二分割で、日本と中国の国旗のようなデザイン。配色と「嫁」の表情だけで恐ろしいくらいにキャッチー。星の部分など、一部のPP加工がさらに本の質感をアップさせている。「売れたくない病」を患う作者のこの作品、その装丁は作品の魅力を十分に引き出していて、とにかく売り上げに貢献していそうで何より。

出版:エンターブレイン
装丁:里見英樹

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恋愛ディストーション【第144位】恋愛ディストーション 1巻 / 犬上すくね

少年画報社刊行作品の、小学館からの新装版。

黄色+暖色系でまとめたカバー。水玉模様で色分けしたり、キャラのパーツに色を塗ったり塗らなかったりと、
その奔放さが洒落ている。「恋」と「愛」の字を離す文字組みも面白いと思ったら、各巻でも組み方を自由に変えてそれぞれ個性を出していた。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香

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水蜻蛉の庭 (ビームコミックス)【第145位】 水蜻蛉の庭 / 須藤真澄


『庭先案内』の続編的作品。
かえるの緑に、湿地性植物の緑、そして背景の緑。
緑が敷き詰められたカバーに挿された、少女の白とミズトンボの白。

青色を入れなくとも、水のせせらぎの聞こえてくるような
涼やかな空気を感じることができる。

出版:エンターブレイン
装丁:VOLARE 関善之

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アクアリウム 2【第146位】 アクアリウム 2巻 / 博



全面水色で、主人公達を円を書くように泳がせた構図が印象的だった1巻。

2巻は白で、大きな水草にキャラのささやかな浮遊感、
シャボン玉のような水泡に熱帯魚たちと、
また別アプローチで水中の幻想風景を表現してきた。

出版:芳文社
装丁:里見英樹

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教師諸君!!1【第147位】 教師諸君!! 1巻 / 駒倉葛尾

教師たちの日常系、学園4コマ。
マリー・アントワネットの衣装を着せた主人公を中心に、
イラストを西洋画風に飾りつつ、
『生徒諸君!』をもじった覚えやすいタイトルを載せて
全体的には参考書っぽいデザインとしてまとめている。
参考書や教科書そのものだと特に気に留めることもないデザインが、
コミックにパロディとして落とし込まれると途端に新鮮に目に映る。

出版:芳文社
装丁:葛西恵

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おやすみプンプン 9 【第148位】 おやすみプンプン 9巻 / 浅野いにお

単色背景にエンボス加工で
キャラを浮かび上がらせるデザインの本作品。
そこらへんは9巻もいつもと変わらず。
しかし、今回は今までと大きく違う点があって、
どこかというとタイトルが違う。
黒が白になって、クルッとしている。
ちょっとの違いで全然変わる。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香

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ものものじま2【第149位】 ものものじま 2巻 / 野村宗弘


非常識で超能力的な職業コメディ。

波止場と水中と水遊びを描いたのほほんと夏を感じるイラストに、ゆるい線で枠を設けて、内と外で塗りわけたデザイン。本編の扉が良かったということで加筆してもらい、デザイナー側で着色しているとのこと。なるほど、扉絵から面白い表紙が生まれたのかと関心。

出版:小学館
装丁:ARTEN 石川照美

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プライベートレッスン【第150位】 プラベートレッスン / ナヲコ

恋する女子高生といとこのお姉さん、甘いピアノレッスンのひと時。

白い背景に、前かがみのヒロインを体の各所を少しずつはみ出されるように程よくイラストが前に出る感じに配置。髪をたくしあげる腕に沿って、イラストの見所を邪魔しないエリアに縦に黒いタイトルと作者名を配置し、これと水色の英字表記タイトルで十字を作っている。円みを帯びたイラストときっちりと角ばった文字の調和でスマートな表紙。

出版:芳文社
装丁:衿和一

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すみっこの空さん【第151位】 すみっこの空さん 1巻 / たなかのか

哲学する少女と亀さんのお話。

左右に配置したガードレールによって主人公のちっこさを表現したイラスト。Hを形づくる要領で組んだタイトルキャラ、巻数や作者名が中央に揃えられた、安定感のある左右対称系の構図。タイトルの「空」は、もちろん綺麗だけど、「大地」の存在感も負けていない、そんな少女の世界が収まった力強い表紙。

出版:マッグガーデン
装丁:クリエイティブ・ピクシーズ 黒巣貴司

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教えて! 花魁お姉ちゃん【第152位】 教えて! 花魁お姉ちゃん / 小枝くり


花魁ニートなお姉ちゃんが弟に世間を教えるコメディ、だけでもないお話。

赤い和紙の柄のような背景に、最大のポイント「花魁」を強調したタイトルを配置、キャライラストはスポット状に円の中に収められることによって、タイトル通りのシュールな絵面で、花魁が弟に何でもひっそり教える的作品の中身と雰囲気がより伝わりやすいものになっている。

出版:集英社
装丁:川谷デザイン

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狼と香辛料 6【第153位】 狼と香辛料 6巻 / 小梅けいと



狼(ヒロインの真の姿)だけ⇒怖い。
ヒロインだけ⇒目のやり場に困る。
狼+ヒロイン⇒かっこいい、という化学変化。
生命だけで構成されたイラストには、
ネイチャーな緑系の色調が良く合う。

出版:アスキー・メディアワークス
装丁:雷門風太 in 竹工房

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乱と灰色の世界 3【第154位】 乱と灰色の世界 3巻 / 入江亜季



毎年1冊出ていて、巻数も紹介もちょうど3。

1巻が家、2巻が学校ときて、3巻は料理。
細かいイラストだけで、枠が存在するようなカッチリした表紙を構成する、
相変わらずイラストとデザイン、双方のお仕事を堪能できる。

出版:エンターブレイン
装丁:コードデザインスタジオ

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CLOTH ROAD 11【第155位】 CLOTH ROAD 11巻 / okama


最終巻にて抱擁する母親とその二人の子共の図。

これまでの巻の表紙はイラストレーターとして活躍する作者の独特の色彩センスが光るアーティスティックなデザインのものが多かったため、最終巻で来た淡く広がる青空が来たのはは内容に合いつつも意外だったというか、静で締めくくられる乙な表紙だった。

出版:集英社
装丁:on Graphics

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バクマン。 13 (ジャンプコミックス)【第156位】 バクマン。 13巻 / 小畑健

主人公達と、それを支える事務所の仲間たちが草むらで寝そべる構図。
寝そべりグループ見下ろし系の表紙ではキャラをきれいに円状に配置する場合が多いが、こちらでは主人公2名を目立たせるよう崩して上手に配置している。
作中作の書影を細かく描いたり、白と黒で対になる関連Tシャツを
主人公コンビに着せたりと芸が細かいが、
いつもの気合が入りまくった故のくどさが少ない。
たまにはこのようにゆったりした表紙も良い。

出版:集英社
装丁:-

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Monochrome Myst 1【第157位】 Monochrome Myst 1巻 / 椎名優

現役イラストレーターによる漫画作品。
見えないモノが見えて、その世界に関わっていく系。

骨董的な電気スタンドが、ヒロインの佇む部屋を幻想的に照らす構図。
文句なしに美麗なイラストが、光源を中心に持ってくる印象的なトリミング、
上下の沸枠の追加、ラベル状のタイトルの付加によって
文句なしに美麗な単行本のカバーに仕上げられている。

出版:アスキー・メディアワークス
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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素足のメテオライト 素足のメテオライト(2) (ブレイドコミックス)【第158位】 素足のメテオライト
1・2巻 / 小西幹久 

「神」を名乗る少女と、崩れ去る少年の「普通」の生活。神と繋がることで、突然日常が何かの大きいなウネリに巻き込まれる、そんな「セカイ」とか「チュウニ」とかのもろもろを、小さな「地球」を足の向こうに置いたり手におさめたりしてかっこよくデザインに落とし込んでいる。

出版:マッグガーデン
装丁:ベイブリッジスタジオ 佐藤千恵

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旅する缶コーヒー【第159位】 旅する缶コーヒー / マキヒロチ


缶コーヒーがある、日常がある、それぞれのさやかなオムニバス。

プールにたむろすスーツの女軍団と、彼女らの缶コーヒータイム。
プールよりも濃い水色と髪の黄色が目立って、密集度際立つ。
ありえない景色にシュール感が溢れながらも、
何だか落ちついて見えるのは、缶コーヒーがあるからか。

出版:実業之日本社
装丁:NARTI;S 橋本清香

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やじろべえ 1【第160位】 やじろべえ 1巻 / 山川あいじ


義理の父娘、10年目の変化の物語。

アパートの部屋の前、中3ヒロインが佇む風景。
影が伸び、景色が暖かく染まる夕暮れの一瞬。
黄緑色を挿し込んで、よりアートなな感じに仕上がった表紙は、
いずれなくなるその景色の特別性を強めているように思える。

出版:集英社
装丁:川谷康久

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カシオペアドルチェ【第161位】カシオペアドルチェ 3巻 / 高木信孝


人形工房ライト百合物語。

チョコレートのパッケージ風というお話のデザイン。
フワッとした衣装の明るい色合いのキャラ達と、
青色ひし形の引き締まった美しさを持つ背景。
これらが合わさって、本全体は程よく明るくて上品に。

出版:一迅社
装丁:ZIN STUDIO 神宮司訓之

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かわいそうな真弓さん【第162位】 かわいそうな真弓さん / 西村ツチカ

100ページ程度の表題作を含む、作者2冊目の作品集。

白色の背景に、銀、水色、紫と涼しい感じに色をまとめたカバー。書いて作ったような文字や、独特なタッチのキャラなど、要所に確実な個性があって、余白の多いさっぱりとした白系ながら、凡庸ではない作品の味わいが出ている。
ちなみにカバー下のイラストが前衛的というかインパクトがあって、こんな表紙の作品があってもいいな~と思ったりした(恐らく、恐ろしく人を選ぶけど)

出版:徳間書店
装丁:セキネシンイチ制作室 森敬太

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C-―黒咲練導作品集【第163位】 C- 黒咲練導作品集 / 黒咲練導

愛憎たっぷり、リビドー全開な短編集。
黒+灰色のパターン背景に、白ボンテージの褐色キャラ。
文字とキャラのポージングは調整されていて、
大きな「C-」(シーマイナー)や作者名が右上の
隙間を埋めるようにピタっとはまっている。
衣装の白部分と褐色の肌に食い込む紐にはPP加工がほどこされていて、
明るい白が一際浮き出て、キャラの肉感も強調される。

出版:白泉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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花と星 1【第164位】 花と星 1巻 / 鈴菌カリオ

再開した因縁の相手に心乱される、ガールズ学園ラブストーリー。

白背景に大きくない文字、キャラ。
二人のデコボコ具合が強調されていて面白い構図。
構成はシンプルだが、ほんのり赤みがかったイラストは
白背景とやさしく調和している。
印象的な怒り顔の、後の大きな反動を期待させる表紙。

出版:芳文社
装丁:simazima 平谷美佐子

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ハルカの陶 1【第165位】 ハルカの陶 1巻 / 西崎泰正

脱OL主人公の備前焼作家弟子入りストーリー。陶(すえ)。

左上に、小さめに配置されたハルカと陶。
黄緑色の、無地背景の真ん中には
書道何段だよと突っ込みたくなる達筆な題字が大きく陣取り、
作品名を強く主張しつつも、
作者イラストを食ってしまうことなく絶妙に引き立て役にまわっている。

出版:芳文社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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監獄学園 2【第166位】 監獄学園 2巻 / 平本アキラ

女子1000人男子5人、夢と悪夢の詰まった校内監禁生活漫画。

作中の1シーンが仕込まれた重たい4文字タイトル。
1巻の時点で十分インパクトがあったが、
2巻でヒールの高い女王様的キャラをすらっと立ってみたら、
なんだかものすごい均衡感。
3桁の巻数表記も良し。

出版:講談社
装丁:スラッシュ 福村理恵

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あしたのファミリア 3【第167位】 あしたのファミリア 3巻 / 樋口彰彦


昨年大きく紹介したため今年は控えめに取り上げつつ、
作者の正統に上手いイラストと、このフォーマットの相性は
ばっちりだな~と再確認できた3巻。
スタイリッシュな方向性を持たせつつ、
男性キャラを扱って特定の性別に指向性を持たせない感じに
広いかっこよさを持たせるのは中々難しそうに思う。

出版:講談社
装丁:5GAS 宮村和生

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麻宮さんの妹 1【第168位】 麻宮さんの妹 1巻 / あさの

緩やかに死んでいく世界と、歩く少女の物語。

よく描き込まれた雑多な未来的繁華街にセーラー服少女。世界が詰まっていて、それだけもお絵かきSNSで支持を集められそうなイラスト。そこに普通っぽくてギャップの面白いタイトルやらカッコイイ巻数表記やら、BALCOLONY.で用いられる綴じ代のようにはみ出した背表紙の白部分やら色々と絶妙に配置されて、魅せるイラストと単行本の表紙としてのまとまりを見事に両立している。

出版:芳文社
装丁:BALCOLONY. 染谷洋平

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やさしいセカイのつくりかた 2【第169位】 やさしいセカイのつくりかた 
1巻 / 竹葉久美子 

元天才学者・19歳女子高講師、成長の物語。
引き気味に主要キャラを収めた、半風景的イラスト。右端には単色エリアが設けられ、縦に文字が配置される。境界は波線状になっており、この境界を挟むように2行でシンプルなフォントのタイトルが置かれている。この単色部分はカバー裏まで繋がっていて、裏では右端は白になって、バーコードも気にならない構成。全体的にまとまっていて品の良い装丁。

出版:アスキー・メディアワークス
装丁:ZIN STUDIO 神宮司訓之

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うどんの女 (Feelコミックス)【第170位】 うどんの女 / えすとえむ

美大生と学食のうどんのおばちゃんのラブ。

うどんの壁に身を絡ませた裸体の男女。
官能的で芸術性も感じてしまって、
でも冷静に見てみると「うどん(笑)」、
とちょっとおかしさを感じてしまう素敵なカバー。
表も裏も全面のうどん。

出版:祥伝社
装丁:NARTI;S 新上ヒロシ

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銀の匙Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)【第171位】 銀の匙 1巻 / 荒川弘

前作からベクトルを大きく変えて、農業学校での生活が描かれていく本作。
いきなり主人公を寝そべらせて、しかも右に寄せてしまっている。
主人公を控えめに、下手をすると、
牛と可愛い子牛の方が目立っているかもしれない、
少年漫画の1巻目としては遊びの大きい構図。
大作「鋼の錬金術師」を描き終えた後の
新たな第一歩は良い按配に力が抜けていた。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 白山仁

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アゲイン!!1【第172位】 アゲイン!! 1巻 / 久保ミツロウ


『モテキ』に続く名和田氏の起用で、
大人びた白背景のキャラ押し路線を引き継ぎつつ、
少年マンガらしく体も収めて動き(元気)を取り入れた
ヒロインのイラスト。
カクッとして右上に上がっていくタイトルが合わさって、
スマートながら力強い。

出版:講談社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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女子攻兵 1【第173位】 女子高兵 1巻 / 松本次郎

女子高生型巨大ロボが戦争を繰り広げるグロテスク電波世界作品。

赤紫の単色背景に松本次郎氏のキャラ。
キャラのポージングと歩調を合わせて、
手に被らない形でドッグタグを連想させるタイトルを
斜めにびしっとキャラ上に載せている。
高値安定の松本次郎×岡崎直哉。

出版:新潮社
装丁:岡崎直哉

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サーバント×サービス 1【第174位】サーバント×サービス 1巻 / 高津カリノ

ファミレスから区役所へ、『WORKING』作者のお役所4コマ。
「×」を大きく広げて上部に「SERVANT」、下に「SERVICE.1」と配置し、
この英文表記のタイトルが黄緑の単色背景を飾り立てる。
「×」ラインに平行にする形で、「×」右エリアに単行本情報、
左エリアから上エリアにかけてあほ毛。眼鏡、
カードケースの紐のラインが…と属性のわかりやすい主人公を配置。
単色背景と文字で個性を出した1巻で、2巻以降の味付けも気になる。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:沢田雅子

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ヒル 1【第175位】 ヒル 1巻 / 今井大輔



人知れず他人の家を渡り歩き生きる「ヒル」たちのお話。

室内を見下ろす構図で、主人公を暖かい色調で描きつつ、
そこに、黒く横に伸びた異様なタイトルを乗せることで、
表紙全体は一筋縄ではいかなそうな怪しい感じに仕上がっている。

出版:新潮社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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BLEACH―ブリーチ― 49 (ジャンプコミックス)【第176位】 BLEACH 49巻 / 久保帯人

新章突入の49巻から、キャライラストが
陰影が黒で強調される、よりスタイリッシュな方向で
統一されるようになった。
ちなみに、ジャンプ作品単行本の巻ごとにサブタイトルを入れる
フォーマットには時に表紙のかっこよさを阻害する可能性があるが、
本作品はそんな慣習をものともせず英文にしてデカデカと載せ、
デザインとして昇華させているのがポイント。

出版:集英社
装丁:-

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この彼女はフィクションです。(1) (少年マガジンコミックス)【第177位】この彼女はフィクションです。1巻 / 渡辺静

表紙を飾るヒロインは主人公の創作が具現化してしまった
文字通り「フィクション」の少女。
そんな作品の中身を表すべく、
ヒロインの手に持たせているのが、まさにこの単行本。
その単行本の中のヒロインはまた単行本を持っていて…
というメタな入れ子構造になっている。
単行本の中まで顔をのぞかせるなど、芸が細かい。

出版:講談社
装丁:hive 久持正士 土橋聖子

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アバンチュリエ(1) (イブニングKC)【第178位】 アバンチュリエ 1巻 / 森田崇



モーリス・ルブンの小説『アルセーヌ・ルパン』
シリーズのコミカライズ作品ということで、
大胆不敵な表情を浮かべる「ルパン」のイラストを
指名手配のポスターを連想させる古紙のような枠で装飾している。
カバーの質感もピッタリで雰囲気がある装丁に仕上がっている。

出版:講談社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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マンけん。【第179位】 マンけん。 1巻 / 加瀬大輝

完璧女子高生×残念女子高生、マン研再興ストーリー。

原稿用紙の地面の上に立ち、結束するように集まった5人。
コミカルな造詣で目立つ4文字タイトルの間から
キャラが突き出るような形で配置されることで、
個性豊かな面々が力強く写り、
漫画系漫画としてのストーリー性の強さも感じ取ることができる。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香

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スイートプールサイド【第180位】 スイートプールサイド / 押見修造


女子への無駄毛そりから始まるプールサイドの青春。
全てを青の色調でまとめた、水中デザイン。
上部に配置したゆれる水でカバーが水中であることを印象付けしつつ、
ヒロインは白い背景に浮かせて、水に身をゆだねるポージングを強調している。
統一された色調でタイトルも抑え目で、洗練された大人っぽさが
少年コミックの中で光る。

出版:講談社
装丁:hive 久持正士

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inote! -アイノテ!- (1) (まんがタイムKRコミックス)【第181位】 アイノテ! 1巻 / 夕仁

女子中学生主人公で、田舎暮らし4コマその2。
こちらは元気いっぱいな表紙。

橋のある田舎の川の風景と、宙に放り出された、今まさに水に飛び主人公の一瞬の絵。読ませるのはカタカナ表記に任せて、太くカラフルに飾りを重視したローマ字ロゴ。ぐるっと回るように景色が傾き、ざっぱーんとなるあの気持ちのいい感覚が呼び起こされる。

出版:芳文社
装丁:BALCOLONY. 染谷洋平

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ペーパーウエイト アイ1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)【第182位】ペーパーウエイトアイ 1巻 / さかもと麻乃


人形動いちゃう系ファンタジー。
身を寄せう少女と人形に添えられる花は白地に引き締められ、
乙女っぽくもすっきり。
ゴシック系の雰囲気のイラストや装飾と、
白い背景の組み合わせが珍しい、
気品のある白カバー系。

出版:メディアファクトリー
装丁:アルティザン 古角今日子

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黄昏乙女×アムネジア 5【第183位】 黄昏乙女×アムネジア 5巻 / めいびい

黒い枠線で黄昏時の景色を挟み込むフォーマットをアレンジしながら継続中。
5巻では黒エリアを左上にかけるように配置し、
雲が地平か大空に広がる真っ赤な太陽と目を瞑ったヒロインを下からの
アングルで描いた開放的なイラストを掲載。

複数巻作品としての統一感と、
縛りゆるさで生まれる1巻ごとの個性のバランスがちょうど良い。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:岩佐陽子

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アスクライブ・トゥ・ヘヴン 2巻【第184位】アスクライブ・トゥ・ヘヴン
2巻 / 杉崎ゆきる 


丸々2年越しの第2巻で、
キャラ位置、祈りのポーズ、タイトルなどの文字の位置を継承しつつ
キャラと色調を変えて、統一感もあり、目を楽しませる変化も大きい。

アマゾンで付けられたタグがひどいけど笑った。

出版:少年画報社
装丁:BALCOLONY.

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ミッドナイト・ウォーク【第185位】 ミッドナイト・ウォーク / 榎屋克優

短編集。

警察官が夜を歩く1篇「夜半」にちなんだタイトルと、
実写を取り込んだような背景と作者イラストを
水色と青で統一して、独特の静寂感を出しつつ、
肩に別の一篇のオレンジのキャラを添えて
アクセントをつけている。

出版:太田出版
装丁:コンコルド・グラフィック 相馬章宏

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かむかむバニラ1【第186位】 かむかむバニラ! 1巻 / ハルミチヒロ


けも耳美女まとわりつき系非日常コメディ。

キャラの可愛さを押す表紙は競合が多いけど、
その中でも結構可愛いと思う。
強調された胸元に巻数表記を貼った狙ったデザインながら、
色彩的にちょっと落ち着いていて、あざとくもおしゃれ。

出版:ソフトバンククリエイティブ
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香

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イモリ201【第187位】 イモリ201 1巻 / 今井ユウ

永遠の女子高生(21歳)イモリさん外出前の風景。
知人の1ルームに上がりこむときの感覚がよく伝わってくる
イラストが枠のように機能する白いバックに写真のように添えられ、
タイトルも簡素で控えめで、ネタのわりに全体的に上品。

また、タイトルを被せながらキャラを大きく載せた白い背表紙が、
ヤングマガジン作品郡の並ぶ本棚の中でよく目立つ。

出版:講談社
装丁:G×complex 久遠敦司

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ママはチャイドル!!1 ママはチャイドル!!2【第188位】 ママはチャイドル!!
1・2巻 / おがわ甘藍 

母娘精神入れ替わり、暗黒芸能界系エロコメ作品。見た目は子供、中身は大人の主人公を中心に、大きさやポーズの違う脇キャラを配置。実は脇キャラは1・2巻で使いまわされたりしているけど、レイアウトの違いでこうも印象を変えることができるのかと参考にもなったり。
出版:講談社
装丁:RedRooster
下山隆 高木紗耶 武富裕子 


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ひまわりさん 2【第189位】 ひまわりさん 2巻 / 菅野マナミ

ほんやさん周りハートフルストーリー。
薄いく水色で塗られた背景の本棚とのコントラストで、
鮮やかに目立つひまわりと背中合わせの二人のキャラ。
この綺麗な表紙以外にも、
カバー全体としても構成が凝られていて、
袖の裏に遊び心を忍ばせた見返しや、やはり綺麗な目次など、
1巻も含めて、本全体が大変丁寧に作られている。

出版:メディアファクトリー
装丁:SELFISH GENE セキケイコ

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まだ天の川にいけない 【第190位】 まだ天の川にいけない / 森下suu

4つの恋心を収録した短編集。

白い水玉を散りばめた水色の背景に、
髪を下方向に流した逆さまの女性。
服も装飾するアイテムもなく、
表題作のイメージを重ねた
髪の「天の川」が雑味なく美しい。

出版:集英社
装丁:-

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虚数霊 3【第191位】 虚数霊 3巻 / むらかわみちお



黒い着物を着て、黒いソファーに横たわる黒髪のヒロイン。
裴景がベタではなく、闇を表現するわけでもないが
色調を黒で統一しているカバー。
さらに多量の日本人形を散りばめながらも恐怖を狙っているわけでもない。
奇抜で珍しいことをして結果落ち着いているのだから面白い。

出版:メディアファクトリー
装丁:多田和博 高橋由子

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エリア51 1 (BUNCH COMICS)エリア51 2 (BUNCH COMICS)【第192位】エリア51
1・2巻 / 久正人 

アメリカ51番目の州「エリア51」、VS異形的ハードボイルド。色数を抑えた、加えて色あせたような色調とが実に渋い、アメコミのような、と形容するにしても独特で唯一無二だな~と思えるカバー。まあ、今までこちらの久正人氏の作品に無難なカバーななかったけれども。

出版:新潮社
装丁:竹内亮輔

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少女カフェ 1【第193位】 少女カフェ 1巻 / 板倉梓




双子の少女ウェイトレスとそのパパを
バストアップでぎゅっと詰め込んだイラスト。
双子がぎゅっとのしかかる斜めの構図が印象的で、
この角度が親子の暖かさを強く感じさせる。

出版:芳文社
装丁:VOLARE 関善之 大木和徳

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誰かカフカを守って 1【第194位】 誰かカフカを守って 1巻 / 井田ヒロト

「片面男」の都市伝説をめぐる、SFサスペンス。

白い背景に、額から血を流す男のイラストを、
アップでも躍動感が伝わるトリミング具合で配置。
さらに、イラストを邪魔しない細さで、
かつ目立つ色で長いタイトルを大胆に重ねている。
「守って」というタイトルが文字通り訴えかけてくる。

出版:新潮社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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あさひなぐ 2 (ビッグ コミックス) あさひなぐ 3 (ビッグ コミックス)【第195位】 あさひなぐ
2・3巻 / こざき亜衣 
薙刀(なぎなた)部スポコン漫画。ちょっとアラレちゃんの入った主人公に、1巻では最初らしく勇ましい構えをさせつつ、2巻は本来のキャラっぽいコミカルな鼻血着替えイラスト、3巻はやりきった後の清清しい横顔に面を沿えたイラストに。題字も巻ごとに色や組み方を変えて、白背景主人公型カバーとしての展開の仕方として飽きない。
出版:小学館
装丁:albireo

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おかん【第196位】 おかん / 柏木きなこ

母がテーマの4コマまんが集、とこれは表紙に書いてる。
というか説明に必要なことは全部表紙に盛り込んである、
漫画雑誌風のデザイン。
意外と、コミック1冊にはこのネタをやるのに
必要な情報量が詰まっているもんだなと感心してしまう。
「おかん」という漫画雑誌風に演出することで、
単に「おかん」としてしまうより、より一層中身のおかん一色感が強調される。

出版:集英社
装丁:-

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オフィスのざしきわらし 【第197位】 オフィスのざしきわらし / 小坂俊史

サボり魔OLグータラ活躍コメディ4コマ。

白背景に、どーんと主人公を載せて、思いっきりビビッドに着色したデザイン。
太い主線を水色にして、肌の部分以外はピンク、黄緑、黄色、水色と
とにかく明るく、塗りも水玉や斜線と変化がつけられていて、大変ポップ。

パラパラ漫画もページ隅に存在して、本がいい味を出している。

出版:竹書房
装丁:BRiDGE 木村慎二郎

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恋愛怪談サヨコさん 3【第198位】 恋愛怪談サヨコさん 3巻 / 関崎俊三


去年も紹介して、基本的なところは同じながらまた
非常に紹介したくなる仕上がりだったわけで。
逆さ寝そべり⇒直立ときて、3巻は正方向で寝そべり。

イラストも着物の柄も気合の入り方が尋常ではなくで、
装丁の煌びやかな雰囲気が半端ではない。

出版:白泉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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ばらかもん 4【第199位】 ばらかもん 4巻 / ヨシノサツキ


若きイケメン書道家がほだされる、ゆったり島ライフ漫画。

これまでのフォーマットを踏襲して、縦に伸びた奥行きのない
白背景内の上に、沢山のちびっ子キャラたちをまとめて
配置するにはどうするか…という答えの一つ、脚立。
なるほど。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:沢田雅子

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どげせん 2【第200位】 どげせん 2巻 / RIN

どげざ漫画にて、主人公が表紙で土下座するという、
ストレートな唯一解の持つ破壊力。
さすがに物語に触れさせる前の1巻では温存して、
2巻で解き放ってきた。

ドアップで迫力を出しながら土下座であることも
一目瞭然でわかる、イラストのトリミング具合が絶妙。

出版:日本文芸社
装丁:-

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2011年12月24日 | この装丁がすごい! | コメント 1件 | トラックバック 0件 | TOP

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2012年01月07日 / #【編集

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