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この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2011 【ベスト201~300】

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:この装丁がすごい!  »2011年12月17日 更新

2011年のコミックの装丁を振り返るため、今年もお送りします、
「この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2011」。
やっぱり大層なタイトルをつけていますが、
好みとフィーリング以外の何物でもない気楽な紹介記事であることは特に変わりなし。
2010年12月の紹介していなかった一部の作品と、
2011年1月から11月末までの作品を対象に、最寄の本屋さんやツイッター、
巡回サイトなどなどをチェックしつつ、
いいな~と思った作品を個人の好み一色でチョイスしていきました。
今年の装丁を振り返るお供、読みたい作品の発掘、
目の保養など何らかしら楽しんでいただけたらとご紹介します。

まずは201位から300位までどうぞ!

    【⇒2011 ベスト100+α/200/300
    【⇒2010 ベスト100+α


●画像をクリックするとamazonに飛びます。
 作品の内容の方が気になった方はそちらをご参照ください。

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少女奇談まこら 3 完全版【第201位】完全版 少女奇談まこら 3巻 / 阿部洋一

2度に渡る掲載紙の消滅に巻き込まれた未完の妖怪漫画の、2度目の復活に伴う単行本完全版。
黒と灰のマーブル状の背景に白のすっきりしたタイトル、涙のような雫のアクセント。イラストは、1~3巻まで主人公と、彼女の纏っている“生きた装備”を順に紹介するような形で追加していっている。
おどろおどろしい少年漫画的デザインの旧版から一転、カバーはすっきりと大人っぽくなって買いやすくなった、かもしれない。

出版:アスキー・メディアワークス
装丁:TRA GRAPHICS

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中間管理職刑事【第202位】 中間管理職刑事 / 秋月りす


『OL進化論』のキャラをスターシステム的に使った、刑事日常4コマ。
荒くざらついたように塗られたキャラへの着色部分は、
ブラウン管テレビを間近で見てみると確認できるような、
異なる色の混ぜ合わせで色を出している。
1ページにつき4コマ1本という特殊な形態に合わせて、
本のサイズも通常より縦長(A5変形本)になっている。

出版:竹書房
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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少年ノート(1) (モーニングKC) 少年ノート2【第203位】少年ノート 1・2巻
/ 鎌谷悠希 
少年のいずれ失われるボーイソプラノと合唱のお話。桜の絨毯や森の一角にピアノがあって少年がいる穏やかな心象的風景。
タイトル等の文字情報を罫線(けいせん)と組合わせて「ノート」っぽく構成しており、巻数表記は白抜きでその裏に。ごく自然に馴染んでいるけど結構特徴的なまとめ方をしていると思う。

出版:講談社
装丁:NARTI;S 新上ヒロシ

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やみのさんしまい 2【第204位】やみのさんしまい 2巻 / 永瀬ようすけ


オカルトギャグ4コマ。
丑三つ時に森の写真を撮っってみたら
偶然写り込んでしまった、的な怪しい3姉妹の姿。
心霊写真のごとく赤く発光していてブレブレで、
その姿はよく見ると突っ込みどころ満載で…。
1巻から3巻まで、毎回妙なセンスを発揮していてついつい気になる。

出版:講談社
装丁:森谷寿子

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テケテケ★ランデブー 2 )【第205位】 テケテケ★ランデヴー
2巻 / ジョージ朝倉 

金色の髪を棚引かせ、肉片を持って口を開ける、
リアルな肉食系の風格を持ったヒロインのイラストに、
ネイチャーな緑色の背景とアナログなタイトルロゴが馴染んでいる。

線画で描かれた動物達は、PP加工によって浮き出て目立っており、
ここらへんはアートっぽくオシャレ。

出版:祥伝社
装丁:GENI A LOIDE 小林満

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アキナイ☆ダマシイ【第206位】 アキナイ☆ダマシイ 1巻 / 胡桃ちの



Uターン娘がコンサルタント会社での経験を生かして
地元のシャッター商店街の再生に奮闘する4コマ。

カバーは手描き感溢れるフリーペーパー風。
表にも裏にもネタビッシリで、目に楽しい。

出版:双葉社
装丁:むしデザイン 安藤竜也

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イン・ワンダーランド 2【第207位】 イン・ワンダーランド 2巻 / 薮内貴広


壁紙と木枠で囲まれた幻想イラストにカントリー的な装飾、
タイトルや作者名は巻物のような枠に入れている。
不思議の世界へ導く本の入り口に相応しい表紙。

2巻は冬仕様ということで、春仕様の1巻と並べて、
空想世界の季節の移ろいにも不思議な風情を感じられてうっとりする。

出版:エンターブレイン
装丁:8823design 内田圭祐

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tono.jpg【第208位】 新・私の部屋の猫放題 / TONO



猫エッセイということで、
通常の漫画っぽさを抑え目に、
クリーム系の背景に小さくキャラを載せた落ち着いたカバーながら、
色とりどりのタイトル文字やちょっとした装飾で静かに可愛らしく、
目に飽きない。

出版:大都社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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無限の住人 27【第209位】 無限の住人 27巻/ 沙村広明


物語も佳境。主人公なしで、
とある剣客集団が色あせた色調で描かれた、
つわものどもと言った感じのイラスト。

通常は隅に寄せられる作者名が、宙を舞うキャラを
挟むように表紙の中心に添えられていてよく目立っている。

出版:講談社
装丁:ARTEN 中村忠朗

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幽麗塔 1【第210位】 幽麗塔 1巻 / 乃木坂太郎

黒岩涙香の翻案小説「幽霊塔」をベースに描かれた昭和時代のサスペンスホラー。黒いスーツと白い皮手袋が印象的な執事風の美青年?と、鋭利なナイフ。背後にそびえたつ時計塔の文字盤には、拘束された人の姿が。
巻数表記も文字盤状。ラベルのような小さめのタイトル。

怪しい雰囲気と写実的な美しさのあるカバーで、『医龍』読者としても、イラストやタイトル等構成がまったく別物になっているために非常に新鮮に感じられる。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 辻本有博

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トニーたけざきのエヴァンゲリオン【第211位】トニーたけざきのエヴァンゲリオン
/ トニーたけざき 


『トニーたけざきのガンダム漫画』に続くパロディ作品で、
フォーマットも同系統に合わせつつ、ところどころをエヴァ風にカスタマイズ。
エヴァがラーメンをすするシュールなイラストにも関わらず、
機体の実際の黄緑色部分に蛍光グリーンを宛がったことで
変にかっこ良くなりすぎてしまった、この無駄使い感がたまらない。

出版:角川書店
装丁:ペッパーショップ 古賀学

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3月のライオン 6【第212位】 3月のライオン 6巻 / 羽海野チカ

背景白一色という既刊の中で一番のシンプルなカバーになっているにも関わらず、ぽっちゃりキャラ一人いるだけで足りない感はまったくなし。気持ちの良い肉感。
この表紙が個人的に非常にかっこ良く見えているのは、ストーリー補正の賜物とは思う。
6巻に限られた話ではないが、本編の合間に挟まれるコラムや
各話のタイトルなど、その文字組みは総じて美しく、目にやさしい。

出版:白泉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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湘南レスキュー部1【第213位】 湘南レスキュー部 1巻 / 東元俊也

高校のライフセービング部を扱った稲中系譜?なギャグ作品。

広い砂浜に海、白い雲と青い空。
綺麗な景色なんだけれど、男二人だけユニフォームを着てちょこんといて、
他に何もないのにごつい船だけ海に浮かんでいて…。
タイトルも簡素で、綺麗さよりなんとなく感じるギャグ的なシュール感。
(普通に青春っぽさを狙っていたらごめんなさい)

出版:講談社
装丁:G×complex 久遠敦司

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よんでますよ、アザゼルさん。7【第214位】 よんでますよ、アザゼルさん。
7巻 / 久保保久 

可愛らしいマスコット的な姿と堂々たる悪魔の風貌と2つの姿を持ったメインの悪魔「アザゼルさん」が、7巻の表紙では体だけ真の姿という気色悪い井出たちで表紙を飾る。仰々しい体のわりに飛ぶ効果音が「ぱたぽた」というシュールな光景。
三椏の槍が狙う、表紙下部の淫猥な「何か」(これでも新キャラ)は、
帯があると隠れていて、外したときにひょっこり顔を出す。

出版:講談社
装丁:L.S.D. シマダヒデアキ

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ののことのらと【第215位】 ののことのらと / 柚木ガオ

水色の背景で、雑多なアイテムが視認性よく映える表紙。

怪力少女「ののこ」と、超能力少女「のら」とで「ののことのらと」。
このひらがなで字面的に面白いタイトルを
位置的に左下を向く3角形を形成する3キャラの両辺に添えて、
右上⇒左下の方向に勢いを作る。
視覚的に何となく新鮮。

出版:芳文社
装丁:5GAS 宮村和生

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pupa.jpg【第216位】 pupa 1巻 / 茂木清香

異形の者へと変質してしまった兄妹の悲劇の物語。

グロテスクな怪物と、それに寄り添うような形で
そこに存在する姉妹のイラストは恐ろしいよりも先に
儚げで美しさを感じてしまう。

でも兄の下に描かれた巨大芋虫はリアルにぞわぞわする。

出版:アース・スター エンターテイメント
装丁:SOUP

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このSを、見よ! クピドの悪戯 8【第217位】 このSを、見よ! 8巻 / 北崎拓


赤や青、緑と色を持ったロゴと
カラフルな服を着たキャラを載せた
これまでのカバーから一転して、黒+裸体。

7巻の幸せいっぱいの表紙からの落差もあって、
これにぐっとこないわけがない。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 田中陽介

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不思議なソメラちゃん(2) (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)【第218位】 不思議なソメラちゃん 2巻
/ ちょぼらうにょぽみ 


「失業保険」でまとまったお金が手に入った、
そんな瞬間の幸福の大きさをギャラクシーな効果で伝えるデザイン。
最高に最低、そこが最高。
これが受け入れられるかどうか、人を選ぶギャグ作品のカバー自身が
文字通り人を選んでくれる。

出版:一迅社
装丁:BALCOLONY. 染谷洋平

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戦国妖狐(6)【第219位】 戦国妖狐 6巻 / 水上悟志

赤⇒紫⇒緑⇒…と巻ごとにキャラと背景色を変えていき、
第1部完結という一つの区切りのタイミングで、
第1部主人公兄妹を晴れ渡る空にも見える、
青というまだ出ていなかった王道の色で引き立たせる。
ここぞというときのこういう色選びに弱い。

もちろん、「第二部」はちゃんとやる。

出版:マッグガーデン
装丁:on Graphics 行徳ゆみ

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田辺イエロウ短編集 フェイク!【第220位】 田辺イエロウ短編集 フェイク! /
田辺イエロウ 



結界師の最終巻と同時に発売された田辺氏初の短編集。
表題作「フェイク」をベースに緑の色調で描かれた、
裏まで続く賑やかなイラストに斜めのロゴが加わってダイナミック。
フォーマット色が強く、そろえた時の統一感がうれしい結界師と好対照。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 白山仁

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リューシカ・リューシカ2【第221位】 リューシカ・リューシカ 2巻 / 安倍吉俊




影がお化けみたいに伸びる夕暮れ時に、
踏み切りで一人遊びに夢中な幼子の情景。

子供の頃、今より世界が広かった頃の目線を思い出す。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:MarioEyes ヤマザキミヨコ

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中2限定!?ガールズトーク 1【第222位】 中2限定!?ガールズトーク 
1巻 / 坂巻あきむ 


タイトルとイラスト通りの中2女子3人の日常4コマ作品。
タイトルを吹出しに入れて、主人公が
タイトルを読んでいる風のカバーがいくつかある中、
吹出しの中を透過させて上部にきっちりと配置した、
ちょっとデザイン的な吹出し型タイトルがこのタイプの中でも良く見えた。

出版:双葉社
装丁:NARTI;S 杉本智行

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おたくの娘さん 10【第223位】 おたくの娘さん 10巻 / すたひろ

少女と、オタクな父親との突然の家族生活漫画。

主人公親子と丸いタイトルスペースを取り囲むように
集まったこれまでの沢山の登人物達。
キャラを沢山生んできたからこそ実現できる、
連載の長い道のりがつまった勢ぞろいな表紙はやっぱりいい。
ちなみに最終巻はこれではなく次の11巻。

出版:富士見書房
装丁:HONA,inc 椿山喜昭

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信長協奏曲4【第224位】 信長協奏曲 4巻 / 石井あゆみ




床の間に腰掛ける、元現代高校生・信長の図。
掛け軸に書かれた決して上手ではなく、
かつわかりやすい「天下」の文字が、
信長の中身が現代人であることを示している。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 安斎秀

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【第225位】 一日の最後に読みたい本。
奈知未佐子自選短編集 / 奈知 未佐子 


キャライラストのない、こまかい花柄のカバー。
ラベルのようなタイトル・作者名枠の左側には
押し花のように四葉のクローバーが添えられる。
漫画らしからぬ落ち着いた佇まいが、
逆に漫画作品の中で主張する。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 小林美樹代

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星の散歩【第226位】 星の散歩 / 藤末さくら

喪失と出会いをテーマにした5編にショートエッセイ1編を加えた、
6編収録の短編集。
星空に見立てられた三色の背景と、寝そべる女性。
横向きで顔がよく見えないキャラを左上に配置して、
キャラの主張を抑えて背景やタイトルロゴと合わせてパーツのように扱い、
カバー全体でイメージ的な美しさを伝えている。
短編集カバーの一つの形。

出版:講談社
装丁:川谷康久

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冒険エレキテ島1【第227位】 冒険エレキテ島 1巻 / 鶴田謙二

青い空に青い飛行機、そして鶴田謙二の描く魅力的な女性イラスト。
まさしく冒険の始まり的なカバー。
イラストはカバー全体に描かれており、
青色の多いカバーに載せられた控えめな青文字のタイトルは、
カバーを広げてイラストを堪能するときにその真価を発揮する。
左上には「1」の表記。
とりあえず「Forget-me-not 1」の隣に収めつつ「2」を待つ。

出版:講談社
装丁:hive 久持正士

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まりかセヴン1【第228位】 まりかセヴン 1巻 / 伊藤伸平



女子高生が巨大化して怪獣と戦う…
という説明もいらないかなと思う、ウルトラマンリスペクトの内容とデザイン。
赤い背景と仁王立ちのキャラというシンプルな構成によく合った、
白く飾り気のないタイトルロゴは、ウルトラセブンを彷彿とさせながら
極端に似せているわけでもなく、今風にかっこよい。

出版:双葉社
装丁:神楽坂マガジン社 古谷昌博

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学園革命伝ミツルギ 新装版 1【第229位】 学園革命伝ミツルギ 新装版 1巻 / 行徒

掲載紙のコミックラッシュからヤングガンガンへの移籍に伴ってスクウェア・エニックスから刊行された新装版。美麗なキャライラストを、フキダシの台詞や奇妙な構図でぶち壊す面白系の旧版とは趣を変えて、白い背景に枠と縦型ローマ字の優雅な金色タイトルを使い、キャラを枠に囚われず大胆に配置した、作者の絵の上手さを再確認する艶やかなカバーとなった。
移籍後からのエピソードが収録される『学園革命伝ミツルギなかよし』では、
旧版から磨きをかけた面白系カバーを継続している。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:竹内亮輔

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マシカク・ロック【第230位】 マシカク・ロック / 渡辺カナ

品行方正で、「正しく生きる」がモットー、
そんな少女の奏でる「マシカク」な「ロック」。
表題の中篇作品と短編3つを収録している。
おさげ+メガネの女子高生×キターという新鮮なイラスト。
簡素に背景の描かれた青色のステージっぽい背景と
女の子らしい描き文字的なタイトルロゴが合わさって、
背伸びしていないポップなカバーになっている。

出版:集英社
装丁:大澤貞子

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サバクタニ【第231位】 サバクタニ / K口

紫色の不穏な背景の渦に囚われるかのように、。
逆さまで艶めかしい笑みを浮かべる悪魔と背中合わせの少年。
悪魔に翻弄される少年の暗い先行きが伺える、暗く耽美的な美しさを感じられる表紙。
「砂漠の谷」?と語感的に気になるこのタイトルは、
「わたしをお見捨てになったのですか。」を意味するヘブライ語、
とすぐ出てくる。

出版:角川グループパブリッシング
装丁:鈴木雅巳

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むげんのみなもに【第232位】 むげんのみなもに 2巻 / 高崎ゆうき




物憂げな表情で水面に佇む2人の少女。
やっぱり好きな水のあるカバー。
このイラストでは地面部分を白にして、
ビビッドな水の青を強く浮き立たせている。

出版:一迅社
装丁:5GAS 宮村和生

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さんかれあ3【第233位】 さんかれあ 3巻 / はっとりみつる



各巻のカバーを比べたり、他作品についても振り返ってみたりして、
1巻のカバー良さは特にマグレなどではなく、
このカバーの方向性ははっとり氏のキャラの魅力を
最大限に引き出していると思える。
アニメ化効果で平積みされたりしたときに、良い相乗効果があればいい。

出版:講談社
装丁:G×complex 久遠敦司

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僕らはみんな河合荘 1【第234位】 僕らはみんな河合荘 1巻 / 宮原るり

下宿「河合荘」集まった、
どこかしら“残念”な人たちが送るローペースなラブコメ。

寝そべりキャラ+白背景。キャラのアングルと塗りの質感によって、特にキャラの存在感が強い白カバー系。逆さまなキャラによる右から注がれる視線が新鮮。ほっそりとして、キャラに乗せられて自然に調和しているタイトルのフォントは『吐息と稲妻』のものと同タイプ。

出版:少年画報社
装丁:川谷康久

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ぴんとこな 5【第235位】 ぴんとこな 5巻 / 嶋木あこ



歌舞伎と恋愛の織り交ざった少女マンガ。

歌舞伎の衣装を着たまま電車に乗って、
席に座り、携帯をいじったり本を読んだりと普段どおり振舞う2人。
そこにいるだけで、日常の景色が画になってしまう。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 佐藤千恵

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囚人リク 1【第236位】 囚人リク 1巻 / 瀬口忍


東京が隕石で壊滅したIF世界での、囚人となった少年の物語。
4文字のタイトルを特大のフォントで配置し、
刑務所送りとなってしまう主人公を
タイトルで挟み込み絡めるように、挿入して、その現状を表現している。
迫力を持たせるために表紙の塗りは濃く仕上がっているが、
本編の絵柄はいい意味でこれより薄く読みやすい。

出版:秋田書店
装丁:岩下倫子

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COPPELION12【第237位】 COPPELION 12巻 / 井上智徳



物語の特性上、既刊では荒廃した街並みにキャラを佇ませる
退廃の風情を感じさせる構図が多かったが、
12巻では飛行するメカを全面に出して広大な地上を見下ろす、
開放感溢れるイラストを採用した。
イラストから伝わる浮遊感が心地よい。

出版:講談社
装丁:スラッシュ 福村理恵

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サユリリ 1 (IDコミックス REXコミックス)【第238位】 サユリリ 1巻 / 濱元隆輔

「さゆり」と「リリィ」によるささやかに百合香る
魔法少女もの、で「サユ」×「リリ」。

少しパースを効かせた動きあるキャラのポーズと
カラフルな星で、「ぱああ」とした魔法少女っぽさが伝わってくる。
黒くガッチリとしたカッコイイロゴが画面の中央に載せられているが、
イラストがこれに負けていない。

出版:一迅社
装丁:草野剛デザイン事務所

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ぼっち日和。。 1【第239位】 ぼっち日和。。 1巻 / 今村朝希



その名の通り、表紙の女の子の一人ぼっち物語。
「ぼっち日和。。」、このうしろの「。。」までがタイトルの一部。
涙目の女の子の横には、「ぼ」の字の濁点のように文字の「点」を
零れ落ちる涙のようにぽつんと配置。
この一点があるだけで、シンプル表紙の印象深さがぐっとアップする。

出版:一迅社
装丁:里見英樹

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まおまりも 1【第240位】 まおまりも 1巻 / 谷澤史紀

地方の小村を舞台にした、
神さまの怒りを買って女の子になってしまった元男の子の不思議な青春もの。
キャラに川で水遊びをさせた水水しいイラスト。
大きく伸び伸びしたひらがなのタイトルが
お話にある「和」の雰囲気を伝えている。
表面のマット加工がカバーの質感を高めているが、
B6アニマル系ではめずらしい気がする。

出版:白泉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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ほんとにあった!霊媒先生8【第241位】ほんとにあった!霊媒先生
8巻 / 松本ひで吉


白枠+単色背景+キャラが本作品の基本フォーマットだが、
8巻はちょっと違って単色部分が風景込みのイラストになっている。
扇風機の前でうなだれる猫とアイスのチューブをかじる主人公。
縁側から顔をのぞかせる入道雲と青い空。日本の夏の風情。
白枠が、扇風機の遠近感を出すのに一役買っている。

出版:講談社
装丁:荘司哲郎

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明日からがんばる!1【第242位】 明日からがんばる! 1巻 / もりちか

何の変哲もない道路のど真ん中にぽつんと立った、ジャージに上にスカートを履いた姿が誇らしいがっかり主人とメガネっ子のコンビ。
主人公の手に持った半紙には「果報は寝て待て」ということわざ。
主人公の習性まるわかりなタイトルまで大きく誇らしげに掲げられて、
ダメオーラがこの上なく画になってしまっている。

もちろん中身は日常系。

出版:アスキー・メディアワークス
装丁:5GAS 宮村和生

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エコー/ゼオン1【第243位】 エコー/ゼオン 1巻 / 六道神士

自分の声以外の、聞いたすべての音を声として発せられる、
少女を中心に謎が展開していくアクションもの。

耳に手を当てたヒロインのイラストに緑色が当てられた、
静寂を感じさせつつぐっと目立つカバー。
タイトル中央を陣取る「/」の部分の
反響(エコー)っぽい加工良い雰囲気を出している。

出版:角川書店
装丁:ZIN STUDIO 神宮司訓之

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手のひらサイズ。【第244位】 手のひらサイズ。 / 天堂きりん

なにわの暖かい家族もの作品。背景はあるけれど、丸みを帯びた丸っこい子供キャラを手前に大きく載せたキャラ感溢れるカバーデザインになっている。
「恋愛アナグラム」「おひさまのはぐ」(名和田耕平デザイン事務所)
のすっきり装丁とは別ベクトルのほっこり装丁で、
デザイナーが違うとこうも雰囲気も変わるものだな~と面白い。
(前述のデザイン事務所だったら
「オハナホロホロ」みたいに仕上がってたかなと想像してみたり。)

出版:祥伝社
装丁:NARTI;S 新上ヒロシ

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パピィラバーズ【第245位】 パピィラバーズ 1巻 / 甘詰留太

女子大生と中学生男子の1つ屋根の下系エロコメ。

「パピィ=puppy=子犬」ということで、ヒロインには黒ブチの露出の多い犬水着コスチュームを着せた、白黒感の強いカラーのカバー。そんな中で首輪がよく目立つ。キャライラストを全面に押したシンプルタイプの表紙としてさっぱりさせながら、小さめのタイトルの一文字一文字をカラフルにして、必要最低限のエリアでささやかな華やかさまで付け加えている。

出版:少年画報社
装丁:VOLARE 関善之 大木和徳

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ひらけ駒!1【第246位】 ひらけ駒! 1巻 / 南Q太

親子と子のエッセイ風将棋マンガ。駅のホームに飾られた王将の駒脇に立った親子を記念写真のように収めたイラストの上に、将棋っぽい雰囲気のフォントを使ったタイトルを大きく載せている。

それだけで画になるように見えるこの場所は書いてある通り千駄ヶ谷駅に実際に存在しているが、カバーとして見栄えがするのは作者とデザイナーさんの力量だと写真を見ると思える(参考:google画像検索)。

出版:講談社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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青血のハグルマ1【第247位】 青血のハグルマ 1巻 / 果向浩平

血の色の違いで対立が起こる世界で立ち上がった少年の戦いを描いた巨大キカイファンタジー。
凛と立った少年と空飛ぶイルカ、メカメカしい巨大兵器。
タイトルのように青みがかった大きなスケールを感じさせるイラストには
少年漫画としては大人しめなラベル状のタイトルが載せられていて、
仰々しさなしに荘厳な印象を受ける。
スケールの大きな物語の始まりを予感させる第よい1巻のデザイン。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 志村泰央

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裸者と裸者1【第248位】 裸者と裸者 1巻 / 七竈アンノ

近未来の戦争もの。
「裸者」を2回繰り返すメインタイトルを縦2行に分けて、
緑色の背景にこれでもかというくらいどでかく配置。
そこに、右の「裸者と」を被せ、左の「裸者」に被せる形で
銃剣を構えて走る主人公を挟ませている。
文字とイラストだけで走る方向を明確にして、
また戦場を駆け巡る感を演出している。

出版:少年画報社
装丁:fake graphics 住吉昭人

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秒速5センチメートル 2【第249位】 秒速5センチメートル 2巻 / 清家雪子

新海誠監督の同名アニメーション映画のコミカライズ作品。

センチメンタルな青年の横顔と、
紫⇒青のグラデーションがかった背景に、舞い散る柔らかな雪。
文字情報白く、控えめ。
これらが、光に淡くきらめく質感の良いカバーに載せられていて、
手に持っただけで切なくなる本になっている。

出版:講談社
装丁:小室杏子

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ザッドランナー 2 (BUNCH COMICS)【第250位】 ザッドランナー 2巻 / カサハラテツロー

1巻が「静」で2巻が「動」らしい。

架空の乗り物で下からのアングル、そしてズームアップ。
にも関わらずイラストから伝わってくる躍動感。
タイトルもこれに合わせて
大きくなって、斜めに配置されている。
なるほどの「動」のデザイン。

出版:新潮社
装丁:ARTEN 能瀬公輔

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ヨメがコレなもんで。 【第251位】 ヨメがコレなもんで。 / 宮田紘次


ヨメの中の人がエイリアン、いや中のエイリアンの人がヨメ、そういう漫画。
右には大きく縦にタイトル。
では「コレ」は何かというと、イラストを見れば一目瞭然。
背景は白にして、沢山のアイテムを散りばめることで
触手で家事を一気にこなす「ヨメ」の万能ぶりを1枚絵でアピール。
元気でSFなカバーになっている。

出版:エンターブレイン
装丁:BALCOLONY.

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僕の後ろに魔女がいる 3【第252位】僕の後ろに魔女がいる 3巻 / 山田ヒツジ

自称黒魔術師の少女に振り回される少年の1話4Pショートコメディ。

魔術的な紋様の入った黒枠の中の白背景上で、
◇ヒロインのピンク色の長髪がよく目立っているこれまでの表紙。
◇3巻ではヒロインを仰向けに寝かせて逆さまに配置することで、
ウェーブがかった髪が広がる様子が白背景とのコントラストで
さらにグラフィカルに感じられる。

出版:講談社
装丁:G×complex 久遠敦司

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ぽちゃぽちゃ水泳部【第253位】ぽちゃぽちゃ水泳部 1巻 / 遠山えま

きらめく水面に青い水着、白い雲と青い空。
水が滴るタイトルロゴに水滴状の巻数表記と、とことん瑞々しいカバー。
斜めに傾いた構図で、さらに水面が間近に感じられる。
そんなプールサイドの景色から不釣合いに浮いた、
手に持ったカロリーの高い食べ物数々によって、
「ぽちゃぽちゃ」の二重の意味が判明する。
主人公は奥でひときわカロリーを蓄えるメタボ少女。

出版:芳文社
装丁:5GAS 宮村和生

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ライトノベル 1【第254位】 ライトノベル 1巻 / なるしまゆり

作家の書いた小説どおりに現実で事件が起こる、
日常が侵食されていくサスペンス。
血しぶきと少年というショッキングな組み合わせ。
血しぶきと白背景という赤の鮮やかなコントラストの高い組み合わせ、
血しぶきとデジタルなタイトルフォントというデジアナな組み合わせ。
奇抜な組み合わせで生まれる奇妙なまとまり感が気になってしまう表紙。
巻数表記で思いつく人がいると思われるが、デザイナーさんは『刻刻』と共通。

出版:講談社
装丁:NARTI;S 新上ヒロシ

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ラッキー・ブレイク 1【第255位】 ラッキー・ブレイク 1巻 / 平つくね


新人デザイナー奮闘4コマ。
主人公とライバルとの背中合わせの構図。
前向きさを感じられる表情とポージングのヒロインに、
縦+斜めと奔放に組まれたタイトルが合わさり、
白色の背景ですっきりしながら、
スタイリッシュでエネルギッシュ。

出版:芳文社
装丁:KOMEWORKS 木緒なち

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アンティック【第256位】 アンティック / 和錆

骨董大好き少女と懐中時計の精霊の交流を描いたハートフル4コマ。
背景の描き込みとキャラの大きさのバランスがよく、
漫画的に良い雰囲気と思えたカバー。
イラストとロゴの傾き、ささやかな星の装飾が、静的な洋室を
賑やかで楽しい空間に演出している。
全体的に赤みがかっていて古めかしい美の雰囲気が出ていて、
窓の外に見えるほんの少し緑が、これに良いアクセントをつけている。

出版:一迅社
装丁:バナナグローブスタジオ 相川友希

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東京闇虫 2【第257位】 東京闇虫 2巻 / 本田優貴

社会の裏に存在する、闇のお仕事的お話。

表紙エリアの下から2/3ぐらいはタイトルを大きく載せても
余白がまだまだあまるくらいに黒いスペースをたっぷりとって、
上部には作中の印象的なシーンをカラーで再現している。
2巻にはかっこよく見栄えがするシーン、1巻にはちょっとシュールに目に映って気を引かせるシーンがチョイスされている。

出版:白泉社
装丁:fabric engine

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夕焼けロケットペンシル3【第258位】 夕焼けロケットペンシル 
3巻 / あさのゆきこ 


女の子一人が文具屋を切り盛りするハートフルストーリー最終巻。
方眼紙的なパターンの上に散らばった文房具は色とりどりで、
普段見慣れているものでもなんだか賑やか。
そんな背景のど真ん中で、主人公が胴上げされるように手を広げて、
この表紙はしめくくりとしてとてもすがすがしい。

出版:メディアファクトリー
装丁:多田和博 岡田ひとみ

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血潜り林檎と金魚鉢男 1 【第259位】 血潜り林檎と金魚鉢男 1巻 / 阿部洋一

「畳み臭い吸血鬼モノがやりたくて」という作者の、
謎の金魚鉢男と戦うホラーな冒険譚。

金魚鉢男の奇怪な姿や、雨合羽の下にスクール水着を着たヒロインなど
良く見ると変という見所はあるけれども、
雨の日の空模様を白色で表しているところがポイントだと個人的に思う。
雨の日の外って、思っているよりは明るい、ということを思い出した。

出版:アスキー・メディアワークス
装丁:セキネシンイチ制作室

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となりの柏木さん 3【第260位】 となりの柏木さん 3巻 / 霜月絹鯊



クラスのオタク嫌いな美少女が、
実はお絵描きSNSでお気に入りの絵師さんだった…という作品。
ペイントソフトの作業ウィンドウ風の線画背景と、
ヒロインイラスト、卓上に主人公のちびキャラという基本フォーマット
を継続しながら、イラストが端的に3巻の内容を示していて面白い。

出版:芳文社
装丁:BALCOLONY. 染谷洋平

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螺旋のVAMP【第261位】 螺旋のVAMP / 水野美波


ヒロインがヤンデレな吸血鬼系ファンタジーロマンス。
表紙だけ見たときの内容の伝わりやすさは置いておいて、
作者の丹精なイラストの置き方と白背景へのツタの模様、
アクセントとなる流れる赤いリボンなど、
ちょっと一般的な少女マンガっぽくなくとも
少女マンガであるからこそ生まれたような特に絵になった表紙になっている。

出版:集英社
装丁:川谷康久

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くろのロワイヤル おはよう (少年マガジンコミックス)【第262位】 くろのロワイヤル おはよう / 木下由一

魔女っこ系ショートページコメディ。
ドットをちりばめたピンク色の背景に、
主人公とヒロインの関係性を端的に表した、構図的にも面白いイラスト。
ヒロインの片目が隠れていることを上手く利用して、
思いっきり真ん中に真ん中に被せたタイトルの陣取り具合が、結構大胆。

「おはよう」は巻数表記。

出版:講談社
装丁:smack 山路洋

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こどものじかん(10) (アクションコミックス)【第263位】 こどものじかん 10巻 / 私屋カヲル




キャラを包み込む木漏れ日の表現に目を奪われる、
暖かな陽気を閉じ込めたような爽やかなカバー。
丘の上ヒナゲスチャン先生も、
今回はガラッと登場する余地がないと思われる。

出版:双葉社
装丁:神楽坂マガジン社 古谷昌博

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ウシハル3【第264位】 ウシハル 3巻 / ゴトウ ユキコ

牛が牛女に見える人は見えるエロコメ。
ブチ状のタイトル枠、カバー全体にブチ状の凹凸、そしてキャラにも凹凸と、
一手間かけられている本作品のポップなカバー。
3巻は、本当に発色の良いブチの青色部分と、
シュノーケル+浮き輪仕様のシュールな牛女と
投げやりな風景描写が合わさっていて、
変な洒落た感にじんわりとくるものがある。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 小林美樹代

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明治緋色綺譚 1【第265位】 明治緋色綺譚 1巻 / リカチ


呉服屋の御曹司と彼が身請けした少女、二人の物語。
繊細な和を感じる大小2名のキャラに、
古き時代のロマンを閉じ込めたようなロゴ、
切り絵背景に、上部フレーム用と全体装飾用の2種類の花。
人物、タイトル、背景、装飾の配置バランスが絶妙で安定感が強く、
「表紙」として非常によい。

出版:講談社
装丁:川谷デザイン

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天地明察 1【第266位】 天地明察 1巻 / 槇えびし

囲碁棋士で天文暦学者の渋川春海の生涯を描いた、
冲方丁による日本の時代小説のコミカライズ作品。こちらは江戸時代。
緑系+クリーム色で古めかしい具合に着色された
絵馬の前に佇む主人公のイラストと、
円で加工された力強い楷書のタイトルが凛々しい和の雰囲気を出しつつ、
カバーの質感など細かい箇所が洗練されていて、けっして古臭くない。
ちなみに、カバーは全体で渋い感じに1枚絵になっている。

出版:講談社
装丁:SPICE 柳川価津夫 大野祐介

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はじめ×くろす 1【第267位】 はじめ×くろす 1巻 / 寺本薫


男子禁制女子校、秘密の女装メイド4コマ。
白地に、フレーム上の装飾をあしらった背景。
花束状の椅子に座ったヒロイン(左)と主人公(右、女装)。
ピンクがビビッドなティーマット状のタイトル枠。
左上から右下に、花びらも舞っている。
可愛らしいのはもちろんのこと、とても品が良い。

出版:竹書房
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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ロックウェル+ギャングスター 1【第268位】ロックウェル+ギャングスター
1巻 / 冴凪亮 

最弱魔女×最凶悪魔コンビの冒険ファンタジー。

白と暖色系カラーで統一されたカバー。白背景に載せてふわっと浮かせる感じにキャラを左上に配置。空いた部分には金色で、タイトルのローマ字表記や魔女っぽいアイテムが散りばめられ、奇抜なデザインの中に正統派の魔法ファンタジーらしい雰囲気がきちんと出ている。

出版:講談社
装丁:imagejack 團夢見

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青みゆく雪【第269位】 青みゆく雪 1巻 / 宇仁田ゆみ


中国人留学生の青(セキ)くんと女子大生の雪子の恋物語…
ということで『青みゆく雪』タイトル。

温かみのある色合いのヒロインの塗りと右側の緑がかった
青い雪の結晶の組み合わせが実に綺麗で、
白系カバーの中でも一味違った味わいがある。

出版:小学館
装丁:VOLARE 関善之

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よいこの黙示録 1【第270位】 よいこの黙示録 1巻 / 青山景





青山氏の作品を絡めて大原氏の装丁を特集したのが今年初めの話。
1巻のデザインを経て、さらに素敵であろう2巻のデザインを待っていた…。

出版:講談社
装丁:大原大次郎

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カミヨメ1【第271位】 カミヨメ 1巻 / 鍵空とみやき

ごく普通の中学生が神さまのお嫁様に?という
シチュエーションをかな4文字に落とし込んで「カミヨメ」。
4文字漫画全盛期の頃にはあまり見られなかった気がする
4文字推し特大タイトル配置。
学生服とヴェールというミスマッチが可愛らしいヒロインに被せて
手前にあのカランコロン(鈴の緒と呼ぶと今知った)を持ってきた、
奥行きの表現の一工夫が面白い表紙になっている。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:BALCOLONY.

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ちゃんと描いてますからっ! 1【第272位】 ちゃんと描いてますからっ!
1巻 / 星里もちる 


父の漫画を手伝いはじめ、気づけばほぼ作画担当…
という学生姉妹の気苦労マンガ家コメディ。
作画風景のイラストの上に、文章のように整然と載せられたタイトルが、
心の叫びのように全てを語っている。
背表紙のタイトルの組み方も一工夫されていて、文字だけで力強い。

出版:徳間書店
装丁:VOLARE 関善之

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つばめのすぅ 1【第273位】 つばめのすぅ 1巻 / 鳥海りさこ


鳥頭の転校生・小石川すぅにやたらと絡まれる
少女つばめの受難…という感じのナンセンス系ギャグ漫画。

合う人には合う、合わない人にはとことん合わない雰囲気が駄々漏れの、
電波っぽさがアートっぽさにまで昇華したハイセンスな表紙。
デザインの寄与率は結構高いと思われる。

出版:集英社
装丁:川谷デザイン

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エア・ギア(32) (少年マガジンコミックス)【第274位】 エア・ギア 32巻 / 大暮維人


白と黒に若干の紫を使った色調で、
強い絆で結ばれた二人を1つのレリーフのように一体的に
まとめたイラストを、白い洋風のフレームで飾った
ゴシックっぽいアートな表紙。

左のキャラは、分類的には「男の娘」。

出版:講談社
装丁:玉手峰人

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ゴーガイ! 岩手チャグチャグ新聞社 3号目 (KCデラックス)【第275位】 ゴーガイ! 3号目 / 飛鳥あると

地方新聞社を舞台にした地域振興漫画、その最終巻。
B6版のエリアに背景としてぴったり収められた新聞記事。
記事がしっかり読める、こういう全力の小道具は大変好み。
タイトルのびっくりマーク内に収められた巻数表記表現も個性的。
キャライラストの載せ方を毎回変えているが、
新聞の上にキャラというマンガ的な空間の中で、
太陽に手を透かすこの表現を持ってきた3巻はすばらしいと思う。

出版:講談社
装丁:ARTEN 山上陽一 能瀬公輔

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Are you Alice? 4【第276位】 Are you Alice? 4巻 / 片桐いくみ




ドラマCD発、不思議の国の少年モノ。
緑色の色調とメルヘンな味付けでよく目立った4巻。
ドードー鳥が主人公に被っいる、
その絵面だけでそこはかとなくアリス感が漂っている。

出版:一迅社
装丁:WANNABIES

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たいようのいえ3【第277位】 たいようのいえ 3巻 / タアモ

「ヒロインを乗せたソファーの右への偏りと、
ロゴによるバランスのとり方がいい感じ。」と1巻のデザインを紹介したのが去年。
キャラを上方に寝そべらせてしまうなど、
面白く崩してくるな~と思ったこの3巻。

散らばった赤い花に混じった2つの青い花がポイント、
となんとなく思う。

出版:講談社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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おひとり様物語 3【第278位】 おひとり様物語 3巻 / 谷川史子


「おひとり様」を主人公とした1話完結オムニバス、その最終巻。
だらっとしたキャラが表紙を飾った1・2巻から一転。
向かい風が吹き荒れる寒空の下をおひとり様は力強く歩いてく、
そんなイラスト。
キャラクリーム色の単色背景に、舞い散る木の葉と
イラストのみで出ているリアルな空気感がすごい。

出版:講談社
装丁:東京100ミリバールスタジオ 松田剛

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江戸川乱歩異人館 2 【第279位】 江戸川乱歩異人館 2巻 / 山口譲司

「異人」を紹介するという体裁で、
エロティックに江戸川乱歩の世界が描かれた作品。

1・2巻と続けて、イラストにはだまし絵としてドクロが散りばめられている。
コミックカバーのイラストとして不自然さを感じさせずに、
自然にわかりやすくドクロを仕込んだそのアイディアの実現に感心してしまう。
3巻も楽しみ。

出版:集英社
装丁:kusunoki junya

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報道ギャングABSURD! 1【第280位】 報道ギャングABSURD! 1巻 / 米原秀幸


アンダーグラウンド報道ストーリー。
ビデオカメラを携えた主人公のパワフルなイラストは、
オレンジで着色されることによって、黒い背景から
より前へ前へと浮き出て、危険に向かってく勢いすら感じられる。

黒い背景には記事が散りばめられていて、これが地味にかっこいい。

出版:秋田書店
装丁:芦田慎太郎

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トカレフの危うい城 1【第281位】 トカレフの危うい城 1巻 / 鶯神楽

女子校脱出ものになる、というミステリー系作品。
小奇麗な洋風の一室にて窓辺に寄り添う3人を、
サスペンスを感じさせる鋭さを持ったタイトルで挟み込み、
スリリングなこれからを予感させている。

こちらや「蝶のように花のように!」のデザインを踏まえて過去の名和田氏デザインを振り返ってみると、またいろいろと見分けがつくようになる気がする。

出版:アスキー・メディアワークス
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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ロッカフェラー・スカンク 1【第282位】 ロッカフェラー・スカンク 1巻
/ 三数鬼ライオット 




音楽+バトルマンガ。
アップ気味で力強いイラストの横使いと
黄、赤の二色使いによってカバーにパンチが効いている。

出版:秋田書店
装丁:中ノ村デザイン

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ノミノ【第283位】 ノミノ / 宇仁田ゆみ

こちらは短編集。
白い背景と、色使いがはっきり分けられた女子高生のイラスト。
手に持った花束の包みや散りばめられた花びらなど
ピンポイントな箇所の鮮やかな色使いによって、
白背景のすっきりとポップな雰囲気を併せ持っている。
キャラはPP加工でつるっとしていて、
制服の紺色部分が手に取ったときに実に綺麗。

出版:白泉社
装丁:Pri Graphics 清水肇

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グラゼニ (1)【第284位】 グラゼニ 1巻 / アダチケイジ

野球選手のバストアップと球団のロゴっぽいタイトル。
選手が手に持ったボールには、
「お札の人が笑ったように見える」定番ネタを絡める形で
自然にお札をくるませて、背景にも自分の顔の載せられたお札がびっしり。
コンセプトをこの上なく明確に示していているためわかりやすく、
野球マンガとして垢抜けたデザインも手伝って、
広い層に訴求力があるカバーになっていると思う(ちょっと結果論)。

出版:講談社
装丁:hive 久持正士 笠巻彩子

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三代目は梅くくり!1【第285位】三代目は梅くくり! 1巻 / 磯本つよし



近未来SF任侠アクション。
制服を着た主人公の足元に街が広がっているイラストをもって、
女子高生が空を翔る、という内容を表したカバーになっている。
若干CGっぽい塗りとカラーリングが独特が主人公は、
線画状の背景に載せられて前に浮き出ていて存在感がある。

出版:幻冬舎
装丁:SUNPLANT 東郷猛

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ノラガミ 1【第286位】 ノラガミ 1巻 / あだちとか

落ちこぼれ神様青年の、お悩み解決アクション。

濃淡のある黒い背景に、立ち膝をつき剣を構えた主人公、
後ろに手と膝をついた尻尾つきヒロイン。
ポイントを目立たせつつカッコいい構図のキャライラストの配色は薄めに、
紫色のマジカルな感じの濃い色合いのロゴが合わさって、
相乗的にカバーの美麗度を増している。

出版:講談社
装丁:朝倉健司

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山風短(2) 剣鬼喇嘛仏 (KCデラックス)【第287位】 山風短 2巻 / せがわまさき




山田風太郎原作の短編小説の漫画化作品。

カバーとしてかっこよく仕上げられた、
「頭がフットーしそうだよおっっ」状態。

出版:講談社
装丁:GOAT

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つづきはまた明日 3【第288位】 つづきはまた明日 3巻 / 紺野キタ



絵本のような暖かい表紙。
右上、左下にメルヘンな木の枝を置いて区切りをつくり、
空いた二つの空間に雨具で飾った兄妹を向かい合わせで配置。
左上と右下で対称的な構図で収まりがよく、
作者の繊細なイラストが生きている。

出版:幻冬舎
装丁:-

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キックのお姉さん 2【第289位】 キックのお姉さん 2巻 / 稲井雄人

天然キックボクサーがヒロインのラブコメということで、
そのタイトルのままにキックを強調したイラストになっている。
背景を薄茶色に、ロゴも1色、イラストの色数も抑えて、
アニメ塗りのように各色のエリアをくっきりにわけた上で塗られている。
薄茶系の色調でポップにまとまっている感じが独特。
全3巻の中では、遠近法的な配置で蹴られた主人公をヒョウキンに魅せた
2巻が紹介しがいがあるが、3冊合わせて装丁がよくまとまっている。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香

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王様ゲーム1【第290位】 王様ゲーム 1巻 / 連打一人

原作小説のタイトル文字の印象的な組み方を踏襲し、
文字を大きく一文字分のスペースを空けて「王様」配置し、
下に1文字分スペースを空けて「ゲーム」を配置。
キャラのイラストは文字が邪魔にならないように
中央に顔がくるように配置される。
小畑健と系統の似たタッチが成りを潜めた、
リアルな塗りのイラストが、殺伐系の表紙として強く効果を発揮している。

出版:双葉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所

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狐の悪魔と黒い魔導書 1【第291位】 狐の悪魔と黒い魔導書 1巻 / 橘由宇


ボーイミーツ悪魔ガールからのアクションラブコメ。
黒色との組み合わせで明るく映る黄色背景。
躍動的なポーズでバストとヒップと体のラインを強調した
狐耳ヒロインのイラストが黄色の背景に浮いてくくっきりと目に焼きつく。
ヒロインの表情も明るく吸引力があって、
結構表紙買いが多い様子。

出版:角川書店
装丁:和田幸男

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リコとハルと温泉とイルカ【第292位】 リコとハルと温泉とイルカ 1巻 / ヒジキ

ひなびた温泉街ガールズ日常コメディ。
白白一色背景にバストアップキャラ、
中くらいのタイトルロゴと、シンプルにキャラの可愛さを押した表紙。
茶系のカーディガンで制服をまとめた優しい表情の金髪ヒロインイラストを
淡く紫系の色調でまとめて、ロゴも紫の白抜き、
巻数表記も紫線の吹出し型とイラストに馴染ませており、
無駄なく柔らかい感じにまとまっている。

出版:アスキー・メディアワークス
装丁長谷川聡

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恋の相手は選べない【第293位】 恋の相手は選べない / 内田春菊

白い背景に、小さめのキャラの色なしバストアップに、
小さめのタイトル、そして
ものすごく主張している巨大な作者名4文字。
とにかく作者名押し。キャラもPP加工でちょっとは主張している。

本作品に限らず、数多く出ている内田春菊作品の装丁は
様々なデザイナーが担当していて、どれも凡庸でなかったりする。

出版:祥伝社
装丁:K2 長友啓典 中村健

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電鬼ノ花嫁 1【第294位】 電鬼ノ花嫁 1巻 / 高谷正弘

艶やかな脚線の美を強調したヒロインは、機械仕掛け。
なので「電鬼(デンキ)の花嫁」。

歯車+和という相性の良い組み合わせのデザインで
かっこ良くまとめられつつ、赤とグレー系の色合いで
背景が一歩引いて、作中でも大活躍するその白く主張する足が
視線を釘付けにする。

出版:ジャイブ
装丁:竹内亮輔

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つかえて!コハル【第295位】 つかえて!コハル / ねことうふ

武士っぽい志を持った少女(表紙下)と、
ひょんなことから少女に仕えられてしまった主(表紙上)の
まったりコント4コマ。
キャラは小さめで、単色2分割背景とタイトルとで白とピンクの2色使いというシンプルな構成でありながら、慌しいイラストとちょっとした漫画記号的装飾、1文字ずつ大きさと角度の異なったタイトルの組み合わせ方などが合わさって、賑やかで楽しいカバーに仕上がっている。

出版:芳文社
装丁:-


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エリアの騎士 24【第296位】 エリアの騎士 24巻 / 月山可也

1月にアニメ放送が予定されているサッカー漫画。
主人公を左の手前に。
背景は横に均等に5分割して、
真ん中はタイトル、それ以外の四つのエリアには
カットイン的にライバル達の鋭いまなざしを配置。
決まったフォーマットがなく、巻ごとに違った見せ方をするなか、
かっちりとまとまって一番気になったでデザインの巻だった。

出版:講談社
装丁:RAZZO 稲富健

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A-presto~ア・プレスト~ 1巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)【第297位】 ア・プレスト 1巻 / 十峯なるせ



上下逆さまで背中合わせの2人の青年の構図。
品の良いアニメっぽい塗りのキャラクター2名縦のラインが、
リアルで幻想的なタッチの蝶と花のイラストと、
クリアーな青色のタイトルロゴとで螺旋のように包まれ、
これが白い背景とのコントラストで美しく一つになっている。

出版:一迅社
装丁:imagejack 團夢見

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けもののの (Next comics)【第298位】 けもののの / bomi

獣人系幼稚園4コマ。
手を挙げて、横断歩道を渡りましょう的な構図。
水色の単色背景に白いラインを引くことで再現された横断歩道が
シンプルながら表紙として綺麗。
下部の横断歩道と左の大人キャラ、右上に「ののの」の三文字が
縦に並ぶよう配置されたロゴ、中心に子供キャラと
各要素の収まりが良い。

出版:宙出版
装丁:林昌勇

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子供失格 1【第299位】 子供失格 1巻 / 松山花子


前世から無力だけ引き継いだ幼稚園児を主人公に、
ブラックなコメディを展開する4コマ作品。

どこか文学的な雰囲気漂うタイトルと、モノクロにしてすでに枯れた感じの主人公を載が載せられて、しっくりくる岩波文庫風(参考:google画像検索)のパロディ表紙に仕上がっていて、かつ内容も想像がつきやすい。

出版:双葉社
装丁:グラパチ 谷水亮介

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僕は友達が少ない+ 1【第300位】 僕は友達が少ない+ 1巻 / 田口囁一

ひたいに肉と書かれた少女は作中のメインキャラ、柏崎星奈。
彼女のあだ名は『肉』。
原作であるライトノベルの出版元はメディアファクトリーだが、
こちらのスピンオフは集英社であるかからこそ成立した
ネタのコラボレーション、なのかは定かではない。

それにしても「ひたいに肉」の認知度とわかりやすさは異常。

出版:集英社
装丁:-

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2011年12月17日 | この装丁がすごい! | コメント 0件 | トラックバック 0件 | TOP

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