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【装丁】大原大次郎

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:デザイナー  »2011年02月06日 更新

デザイナーINDEX

■大原大次郎

●名前  :大原大次郎
●仕事先 :小学館,太田出版,等
●レーベル:IKKI,ビッグコミックス系,等
●リンク :公式サイトtwitter
●記事作成:2011/02/06

青山景

青山景『SWWEEET』『ピコーン!』、ウィスット・ポンニミット『ブランコ』などIKKI作品を起点に装丁を手掛ける大原大次郎氏のお仕事を紹介します。

まず始めに、大原氏の装丁の傾向を語る上で、始めに他サイトのプロフィールを引用。

>1978年神奈川県生まれ。
>武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業後、2003年独立。
>DIY性の高いタイポグラフィを基軸としたデザインワークや映像制作を中心に、
>文字のZINEシリーズ『MOZINE』の発行、フィールドワーク「文字採集」、
>展覧会、ワークショップなど、自発的なデザイン活動を展開する。


[⇒公式サイト/ABOUT]

>クラフト感の強いタイポグラフィとグラフィックをベースに、
>CD、DVDのアートディレクション、書籍の装丁、挿画、
>ミュージックビデオの演出、映像チーム「山田一郎」としての活動など、
>デザイン分野を問わず幅広く活動中。


[⇒PUBLIC-IMAGE.ORG/「お忙しいところ失礼します。」Vol.6]


「DIY性の高い」、「クラフト感の強い」という装飾付きでどちらのプロフィールにも
「タイポグラフィ」という言葉が出てきますが、サイトのお仕事を見てみると、
とにかく自分で作っちゃえ的に独自性の強い文字を武器に、書籍やCDのデザインをしたり、
タイポグラフィの本を発行したり、とにかく文字のスペシャリストと言うべきデザイナー様のようです。

さて、その大原氏のコミックデザインはというと、やっぱり文字にこだわっています。
上の『SWWEEET』『ピコーン!』『チャイナガール』と、
どれもロゴの味付けが全然違うのはわかりますが、
例えば『SWWEEET』の表紙だけ見ても、独自ロゴの他に左下の作者名、その英語表記、
コピーライトなど毛色の違うフォントで構成された情報郡が一塊に配置され、
これが違和感なくまとまって表紙を引き締めています。
しかし、CDジャケットなど大原氏のデザインする他の作品のものと比べて
文字の主張が抑え目に感じられますが、これはあくまで漫画の主役であるイラストを
飾るために文字が添えている、コミックの装丁に即したものであるからだと思われます。
あくまで脇役に徹しながら、その文字にアートな匂いが感じられる、絶妙のバランスが
大原氏のコミック装丁の魅力です。
目次も、裏表紙のあらすじも、各話のタイトルも色々絶妙なんですよね。


鈴菌カリオ『Sillyなコダマ!! 』。

Sillyなコダマ

無軌道暴走河童ラブコメとでも言うべき本作品。どこに行き着くのかわからない、
本作の暴走っぷりをなぞるかのように、カバーデザインも全3巻で全てバラバラです。
1巻は白ベースのポップでシンプルなカバー、2巻は月と紅葉的な抽象背景を添えた
エロとダークなムードがある切ない仕上がりのカバー、そして3巻は一転して、乙女チックな
配色が目にまぶしい元気溢れるカバーになって締められます。

そして、各巻のデザインに合わせてロゴも毎回新調。ダークな雰囲気の2巻には、
白色で細く流れるようにロゴが載せられています。
これは1巻・3巻のポップなロゴと比べると大きく違うため目立ちますが、
1巻と3巻のロゴも、ベースが黄色で丸っこいという共通点はありながら、
イラストの構図や配色に合わせられた別物で、
オンリーワンにカスタマイズされているので要注目です。



ウィスット・ポンニミット『ブランコ』

ブランコ全6巻

さらさらの紙に印刷された、手描き感と手塗り感あふれる作者イラスト。
そこに載せられる文字という文字が、まさしく手描き。
タイトルロゴや巻数表記、作者名はもちろんのこと、裏表紙のあらすじや
目次ページの文字まで、いたるところがアナログに仕上げられており、
これが本作品の作風と合わさって、かなりしっくりきます。


ラストはもういっちょ青山景『ストロボライト』

ストロボライト・カバー


かけアミづくしで濃淡を表した気合の入ったカバーイラスト。
そしてやはり手描き感溢れるロゴを左上横に、作者名を同じく左上縦に添えるように配置。
モノクロ配色で描かれた青山氏のイラストと作品タイトルが『思い出』を連想させるこの表紙には
もちろん吸引力がありますが、この作品を手に取らせたのは表紙より先にまず背表紙。
隣接する作品にもよりますが、白黒(白というか若干クリーム白?)
でありながら本屋さんで結構目を引いたことを覚えています
(コミック棚の太田出版のエリアで是非確認してほしいところ)。

そして、本作品の装丁で気に入っているのが表紙から本編開始までの流れ。
これを最後に紹介します。

ストロボライト・導入

モノクロのカバーをめくると、反転して白抜きのロゴが入った黒いタイトルページ。
そして霧のように白いかけアミが下に入っ見開きの目次ページ、
黒ページを挟んで入る本編の最初のシーンは夜行列車の中。
過去に思考を向かわせるような会話を挟みつつ、ページ左下で
主人公が目を向ける夜の窓に映る、タイトルロゴ…。

どこががすばらしかったか、ちょっとでも伝われば幸いです。


と、こんな感じで紹介した大原大次郎氏のコミックデザイン。
旧知の仲でもある青山氏の作品でIKKIから始まって、
関わった作者の別作品等から少しづつ漫画界でも活動の幅を広げる大原氏の今後に期待です。


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2011年02月06日 | デザイナー | コメント 0件 | トラックバック 0件 | TOP

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