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良かったコミック2010/ベスト50

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:コミック年間ベスト  »2010年12月30日 更新

「この装丁がすごい!」の作成が終わってひと段落、
これでそばでも食いながら年を越す…にはまだ早い。
そう、うちは「漫画装丁の紹介ブログ」。
「漫画装丁の紹介ブログ」にあらず。
漫画を紹介しなけりゃ年が越せない!ということで、
デザインの記事を沢山更新していて全然紹介していなかった2010年の良かったコミックを、
例年通りランキング形式でどばどばっと紹介します。
ざくざくとした紹介を、今年の漫画ライフを振り返るお供にしてもらえれば幸いです。

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【第1位】 EVIL HEART[完結編]  上・下巻

イビルハート上作者:武富智
出版:集英社 ヤングジャンプコミックス


暴力を振るう兄から家族を守るべく、合気道に希望を見出した少年の成長の物語。血気盛んで戦うことしか選択肢を持たなかった主人公が、合気道の師匠や仲間との触れ合いで本当の強さを身につけていきこれから…と、これからというところでヤングジャンプから突然の打ち切りをくらったのがもう5年も前。それでもめげずに描き下ろしの続巻「気編」を発表し、その後も「この恋は実らない」を挟みながら、このたび2巻丸まる描き下ろしでその物語はついに幕を下ろした。

主人公に課せられたどえらいハードルを、なあなあやご都合主義で解決させることなく真正面から向かい合わせ大団円へと導いた完結編。どうしょうもなく面白いと思っている作品が、それでも突如打ち切られてしまうことが少なくない厳しい漫画の世界で、この作品の復活と完結は、数多のすばらしき打ち切り作品への救いと希望になった、と自分は勝手に思っている。

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【第2位】 惑星のさみだれ 9・10巻(完結)

惑星のさみだれ作者:水上悟志
出版:少年画報社 ヤングキングコミックス


地球の破壊を目論む恐るべき力を持った敵「魔法使い」と、それを阻止すべく戦う「プリンセス」と「騎士」たちの物語。

狭い範囲で地球規模の存亡を賭けた物語を展開する、ある種(平成)仮面ライダーみたいな舞台を説得力ある形でお膳立てして、スケールの大きさに物語が負けることなく、この上なく完璧な形で完結。“「このキャラのあの後はどうなったの?」と気になってばかりいた10代の頃の自分の仇を取るつもりで描きました(10巻袖作者コメント)”というボリュームたっぷりのエピローグには、作者の愛がぎっしりつまっていた。敵も沢山の仲間も、全てが魅力的でみんなが全てを出し切った全10巻。本当に面白かった。

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【第3位】 トゥー・エスプレッソ

トゥー・エスプレッソ作者:高浜寛
出版:太田出版


モチベーションを失ったフランスの漫画家が、ゆきずりの関係を持った日本人女性の残したメモを手がかりに愛知県の片田舎の町へと降り立つ――。廃駅の町で小さな喫茶店や菜園を営む日本人家族と、フランス人漫画家の、ちょっと奇妙で心温まる交歓を描いた、愛と再生の物語。
本屋さんで、サブカルスペースに置かれてオシャレに持ち上げられてそうだが、決して雰囲気だけの漫画などではない。伏線を紛らせながら実に自然に流れる美しいストーリーを楽しめる、人間味の濃いすばらしいオッサン漫画であることはきちんと主張しておきたい。そして、渋いコーヒーを片手にオシャレに読む行為は寧ろ推奨する。

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【第4位】 ヴォイニッチホテル 1巻

ヴォイニッチホテル作者:道満晴明
出版:秋田書店 ヤングチャンピオン烈コミックス


南の島のホテルを舞台に、わけアリの従業員とわけアリの宿泊客が織り成す奇妙なドラマ。

甘いラブコメも、オカルトも、殺し屋の暗躍も、魔女の伝承も、みな同じテンションで淡々と進む、白日夢のような空間。その日常であり非日常でもある平穏のドラマが、実に味があって目が離せない。また、1話6~8ページの中に、ネタと共に一見無軌道に放り込まれるごった煮の要素それぞれが、長いスパンで見たとき実に整合が取られていることにも驚く。これはすごい。

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【第5位】 森山中教習所

森山中教習所作者:真造圭伍
出版:小学館 ビッグコミックス


ふとしたことから未公認教習所に通うことになった無関心・無感動な青年、佐藤清高くんと元クラスメイトでヤクザの轟木くん、そして少し危ない連中とのひと夏のふれあい。

絵が上手い、とは言えないけれど、漫画が確実に上手い。作中のユーモラスな雰囲気に小田扉と通じる何かがあるが、リリカルな青春物的側面の方が強く、夏の叙情あふれる良い映画のような読後感に浸れる。大事にしていたわけではないけど、それでも大切な何か。北野武作品のノスタルジックな部分が好きな人は多分好き。

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【第6位】 ベントラーベントラー 3巻(完結)

ベントラーベントラー3作者:野村亮馬
出版:講談社 アフタヌーンKC


外星生物警備課の人達が宇宙人トラブルを解決したりしなかったりする1話完結型のほほんSFマンガ。独特の味がある絵で宇宙人の闊歩する日常も地球の危機もまったりと描写する。
3巻で完結ということで、「外星生物警備課の日常はこれからも続くのです」的なラストを予想していたら、そのまとめ方にまあびっくり。地に足の着いた漫画を描いていれば、ラストエピソードの尺をそんなに長くとらなくても十分物語はこの上なく美しく締めることができるということと、ラストをまとめる力って大事だよな~ということと、長編として何かを成す上で3巻という尺は決して短すぎるものじゃないよな~ということを思った。

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【第7位】 ナチュン 6巻(完結)

ナチュン6作者:都留泰作
出版:講談社 アフタヌーンKC


世界征服を企む青年テルナリの沖縄ライフを描いた、近未来SF漫画。
「謎のイルカ映像からインスピレーションを受けて世界征服を目指す」というとんでもない大風呂敷を広げながら、オッサンとまったりしたり海洋ロマンしたり監禁されて奴隷生活を送ったりと紆余曲折を経て、極厚な6巻でついにその風呂敷を畳んでしまった。
科学や宗教、政治を絡めて、高密度のネームでラストに向かっていく快感。はっきり言ってわからないことは多く、まあ打ち切られて残念という声もあるけれど、最終巻の気持ちいい収束感はタイムリミットを決められてからの作家の爆発が生んだ産物でもあるような気がする。

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【第8位】 ももきや 2巻(完結)

ももきや2作者:笠辺哲
出版:Bbmfマガジン GAコミックス






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【第9位】 清く柔く 12・13巻(完結)

清く柔く作者:いくえみ綾
出版:集英社 マーガレットコミックス


最愛の幼馴染を失った少女カンナを中心に描かれる、生と死の群像劇。

主人公の違うそれぞれの物語を重ねながら描かれるカンナと、彼女、もしくはその知人と縁のある人達の愛の物語。驚くほど緻密に繋がった人間それぞれのドラマ。13巻かけて、一人の少女が、そして多くの人達がもがき苦しみ、成長し、そして救われた。そりゃ涙も出る。

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【第10位】 ブランコ 6巻(完結)

ブランコ作者:ウィスット・ポンニミット
出版:小学館 IKKI COMIX


人の傷を自分に移せる、不思議な少女ブランコの時空を超えた冒物語。

子供の頃描いてた未来都市とか、不思議な出来事とか、さらわれた母親とか、恋人とのすれちがいとか、飛行機事故とか、環境汚染とか、未来を見通す能力とか、遠い宇宙のエイリアンの戦争とか、懐かしい思い出とか、なんというかそういうたくさんのパーツが集まって全て繋がった波乱万丈な大冒険。
使ったことのない言葉だけれども、センスオブワンダーってこういう作品を言うのだと思う。

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さよならフットボール【第11位】 さよならフットボール 1・2巻(完結)

作者:新川直司
出版:講談社 KCDX


かつて男勝りのサッカー少女を「師匠」と仰ぎ慕っていた気弱な少年。中学生になり、再会したその少年は女子が太刀打ちできないほど立派な選手に成長していた。元師弟としての雌雄を決するため、少女は男に扮し、最後の対決に挑む…。
女子と男子がゲームできる切ないロスタイムが、思い出や淡い恋心を交えて甘酸っぱくコミカルに描かれる。そして2巻はただひたすら熱い。2巻だけでこれだけ綺麗にまとまったサッカー漫画はなかなか珍しいかもしれない。

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友達100人できるかな3【第12位】 友達100人できるかな 3・4巻

作者:とよ田みのる
出版:講談社 アフタヌーンKC


友達100人できなかったら、即地球滅亡。地球人代表として宇宙人の審査に掛けられた教師が、見た目は子供・中身は大人な小学生となって、パラレルワールドで友達作りに奮闘する。
型にはまらないエピソード作り能力には毎度毎度恐れ入る。そんなぽんぽん変化球なげてネタ切れ大丈夫?という心配も今は皆無。主人公の誠実さとか世界に対する関わり方とかを見ていて、これはいつか泣かされてしまうと予感している。

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ハルシオン・ランチ【第13位】 ハルシオン・ランチ 1巻

作者:沙村 広明
出版:講談社 アフタヌーンKC


謎の美少女ヒヨスが不思議なお箸でリアカーから人間まで何でも一瞬で食いまくる、そして吐きまくるまったりオート系SFコメディ。
何でも食べられる、吐くと合成されたりされなかったりして戻ってくるという設定を軸に展開する、わりかしゆるめな騒動。兄弟が合成モンスターになったり町が壊滅したりと、普通のストーリー漫画でしゃれにならない不可逆な事態もあっさりと流れる懐の深い進行。本筋と関係ないネタ密度も異様に濃い、『無限の住人』作者の本気の遊び。

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ドリフターズ【第14位】 ドリフターズ 1巻

作者:平野耕太
出版:少年画報社 ヤングキングコミックス


異世界に迷い込まされた歴史の偉人・異人が世界を壊すもの、守るものに分かれて戦いを繰り広げる。登場する異人は織田信長に那須与一、カルタゴの将軍ハンニバルや火刑で有名なジャンヌ・ダルクなど、時代も国もバラバラ。
作者は『HELLSING』の平野耕太ということで、その画力の高さとキャラのカッコよさは折り紙つき。まだ1巻ということで話は序盤もいいところだが、次にどんな偉人が登場するのか、戦術家をパーティーに組みこむ中でどんなバトルが展開していくのか、想像しただけでもわくわくが止まらない。

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バニラスパイダー3【第15位】 バニラスパイダー 1-3巻(完結)

作者:阿部洋一
出版:講談社 マガジンKC


影の薄い少年が、その影の薄さと切れ味鋭い蛇口を武器に寄生型侵略異星人を退治していくSFアクションホラー。
キャラクターはポップでコミカルで、寄生獣みたいに人をばくっと食いちぎる異星人はグロテスクで、世界系は暗くジメジメしていて、でもどこかのほほんとしていて、とアンバランスな要素がバランスを取り合って唯一無二の世界観を形成している。超がつくほど個性的。ラストは駆け足になってしまったが、美しい結末を見届けられて良かった。

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生活[完全版]【第16位】 生活[完全版]

作者:福満しげゆき
出版:講談社 KCDX


少人数で遊び感覚で始めた悪人への"お仕置き"が町の自警団体まで生んでしまい、それらはやがて本人達の手を離れて…という、福満しげゆき初の長編ストーリー漫画。いつもの絵で描かれるアクションシーンが、意外にも秀逸。キャラ同士のヒネたユーモアあるやりとりも健在。
青林工藝舎版の1巻から結末までを加えた形で、完全版として再出版。大きく広がり収集つくのかと心配だった展開も、ラストはらしいところに落ち着いた。

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夏のあらし!8【第17位】 夏のあらし! 8巻(完結)

作者:小林尽
出版:スクウェア・エニックス ガンガンコミックスJOKER


通じることで過去へと飛べる幽霊少女と少年、そしてその仲間達のひと夏の冒険。一月ほど前に一気読み、そしてこりゃ普通にアニメされるわと一人で納得した。過去をいったりきたりするドタバタラブコメが、終盤はガチンコで戦争描写を盛り込んだ情念溢れる最終章に突入してきちんと物語を終わらせた。

『School Rumble』後期のうだうだを経験して、当然のように本作品をスルーしている人(自分もまさにそうだった)にこそ薦めてみたい。

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響子と父さん【第18位】 響子と父さん

作者:石黒正数
出版:徳間書店 リュウ・コミックス


ちょっと良いことを言いたげなお父さんと、お父さん思いの娘さんが面白おかしく掛け合う日常。お父さんが子供っぽくアホかわいいながら、家族への愛情もしっかり感じさせるナイスキャラ。
また、本作品は『ネムルバカ』のスピンオフ作品でもある。既存の作品の質を変えてしまう可能性があるため完結作品の続編などはあまり好きではないが、これは双方の世界をいい感じに広げるよい作品で安心した。『ネムルバカ』を先に読むことをおすすめする。

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信長協奏曲3【第19位】信長協奏曲 2・3巻

作者:石井あゆみ
出版:小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス


戦国時代にタイムスリップしてしまい、本物と入れ替わって織田信長として生きることとなった少年サブローの物語。なんとなく織田信長としてふるまい、場当たりながらそれがきちんと歴史をなぞっていくことの面白さ。
2巻のサブローと斉藤道三とのエピソードに衝撃を受け、物語を最後まで見届けねばと思った。絵柄には癖があって若干とっつきづらいが、それを差し置いても薦めてみたい。お試しの際は2巻まで。

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鉄風【第20位】 鉄風 1-3巻

作者:太田モアレ
出版:講談社 アフタヌーンKC


どんなスポーツでもこなす女子高生・石堂夏央が、ブラジルからの帰国子女・馬渡ゆず子をぶっ潰すために格闘技の世界へと足を踏み入れる。
主人公側をネガティブに、ライバル側を明るくて天真爛漫な本来の主人公的属性を持ったキャラにした、この独特の対立構造が新鮮で面白い。お気に入りのキャラは女子プロ格闘家の「紺谷可鈴」。「辻結花」選手をモデルにしているらしいが、どう見ても「片桐はいり」。あの「片桐はいり」がかっこいい。ワンピースの「田中邦衛」よりかっこいい。

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しずかの山【第21位】 しずかの山 1・2巻

作者:松本剛
出版:講談社 イブニングKC


寡作の松本先生が割りと良いペースで描いている漫画。ネパールでひっそりガイドをするアルピニスト高遠静が、依頼者とともに山に登り、そこで起きる生と死のドラマを経験しながら真実に触れる…という流れの山岳+ミステリー。
人物描写がさすがで、山の恐怖も伝わってくる。アマゾンレビューを見ると、登攀技術描写がとんでもないことになっているらしいが、素人的にはよくわからない、というか「寡作の松本先生が割りと良いペースで描いている」だけで満足してしまったり。

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惡の華【第22位】 惡の華 1・2巻

作者:押見修造
出版:講談社 マガジンKC


クラスの問題少女に弱みを握られた少年が、カノジョの体操服を内に着込んでカノジョとデートさせられるなど、変態行為を強要させられながら、目覚めさせられていく青春変態漫画。

押見先生は変な人間を描くだけで十分面白いと思っているので、SF/ファンタジー要素なしの人間勝負なこの作品は、個人的に押見作品で久しぶりのヒット。



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ケルベロス1【第23位】 ケルベロス 1-4巻

作者:フクイタクミ
出版:秋田書店 少年チャンピオン・コミックス


運命のいたずらで呪われた力を手に入れた少年が大切な人達を守るため、人に仇名す化け物「崩」に命を賭して戦いを挑む、正統派アクションバトル。どこまでもまっすぐで向こう見ずな主人公景と、主人公に同化し、力を与えながら見守る犬の化身雪房。

とにかく主人公の見得がかっこいいというか、「友情、努力、勝利」というか、一昔前にジャンプに求めていたような熱を感じられる、まっすぐな少年漫画。

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ウツボラ【第24位】 ウツボラ 1巻

作者:中村明日美子
出版:太田出版 F×comics


謎の死を遂げた美少女・朱と入れ替わるように現れた、朱の双子の妹と名乗る少女・桜と、作家・溝呂木が中心に繰り広げるサイコ・サスペンス。朱の作品「ウツボラ」を盗作して連載を続ける溝呂木に編集者が、謎の少女・桜に刑事が迫る(ナタリーより)。
耽美な絵柄がミステリーに合いすぎて、その事件に、謎にとにかく引き込まれる。無期限休載中。

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角刈りすずめ【第25位】 角刈りすずめ 1巻

作者:KICHIJO
出版:竹書房 近代麻雀コミックス


絶対に、おそらく、…いや多分麻雀漫画。そして極上のギャグ漫画。

麻雀に死に場所を求めるさすらいの雀鬼"角刈りすずめ"が、行く先々で出会う、奇妙な麻雀、そして麻雀っぽい何かの数々。スカイダイビング+麻雀など突拍子もないアイディアが、井上雄彦似の絵で必要以上に上手くディテール細かく描き込まれることで生まれる変なリアリティと笑い。これは面白い。

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花のズボラ飯【第26位】 花のズボラ飯

作者:久住昌之 水沢悦子
出版:秋田書店


ロリ雑誌とかで変な漫画を描いてるうさなんとかくんさんとは関係ない、期待の新人・水沢悦子と孤独のグルメ原作者・久住昌之タッグによる主婦のズボラな一人飯漫画。
作るときの、食べるときテンションの高い一人実況に笑える。1話でズボラでジャンクな創作料理漫画になると思いきや、2話目以降の食事の手抜きさに笑える。とにかく終始にやにや。なによりおいしそうに飯を平らげる。女版『孤独のグルメ』という触れ込みはどうかと思うけれど、これは面白い。

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ウワガキ【第27位】 ウワガキ 1巻

作者:八十八良
出版:エンターブレイン BEAM COMIX


マッドサイエンティストによって二人に分裂させられた少女、千秋とコピーの小秋。別々の恋をした二人が1ヶ月後に融合して、その想いは強いほうに"ウワガキ"されてしまう、というストーリー。

同じ記憶を持ちながら、お互いを励ましあえる気心の知れた親友のような本物とコピーの関係性が面白い。コメディタッチでお話は進んでいくが、切ない終わりも予感させており、続きが強く気になる。

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セカイのミカタ1【第28位】 セカイのミカタ 1巻

作者:鈴木小波
出版:少年画報社 ヤングキングコミックス







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じゅういちぶんのいち【第29位】 じゅういちぶんのいち 1巻

作者:中村尚儁
出版:集英社 ジャンプコミックス


とある高校でサッカー部を作り始めた少年をはじめとして、チームメイト一人一人とサッカーとの係わり合いを描いたサッカー漫画、もといサッカードラマ漫画。

悩みや葛藤を抱えながら、サッカーと共にある一人一人の歩みを丁寧に描いている。2話目の主人公がマネージャーな時点で12/11を超えると思われるけれども、そこは別に大事なところではない。

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ちょこらん2【第30位】 ちょこらん 2巻

作者:にしがきひろゆき
出版:小学館 IKKI COMIX


おませな少年たかしが、傍若無人な幼馴染あやちゃんを筆頭に、自分を振り回す人間のおかしなところ、やるせないところを頭の中で突っ込み倒すギャグ漫画。

父親に母親、学校の先生と2巻で新登場したキャラがみないい感じにやるせなくて、たかしの脳内ツッコミにも磨きがかかる。


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玲瓏館健在なりや【第31位】 玲瓏館健在なりや 1巻

作者:冨明仁
出版:エンターブレイン BEAM COMIX


学生寮として開放されている西洋館「玲瓏館(れいろうかん)」。閉館される最期の1年間を、争い、笑い合いながら過ごしていく、男女12人のストーリー。



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刻刻3【第32位】 刻刻 3巻

作者:堀尾 省太
出版:講談社 モーニングKC


とある平凡な家庭で娘が誘拐されたので、爺さんが秘密にしてた術を使って家族以外のすべての時間を止めて助けに行ったら、何故か家族以外の怪しい人たちが止めた時間のなか動いている…というタイムストップサスペンス。
あらすじだけ書くと色々荒唐無稽に感じるけど読めばすぐに引き込まれる。ちょっと異能を持った家族VS力を狙う宗教団体といった、駆け引きメインの心理戦+アクション。3巻15話の見開きで、とにかくテンションが上がった。



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タビと道づれ6【第33位】 タビと道づれ 6巻

作者:たなかのか
出版:マッグガーデン BLADE COMICS


"夏の1日を繰り返す街"に閉じ込められた少女と、
繰り返す1日の記憶を有する仲間たちの、明日へ進むための冒険譚。

みんなが協力しあうと簡単にゴールを迎えてしまうような
物語の独自ルールのせいか、登場人物が腹黒・変人・ヤンデレの
オンパレードだったにも関わらず、
全てがまるっと解決して心地いいくらい爽やかで希望あるラストになった。

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四稲家の人々5【第34位】 四稲家の人々 3-5巻

作者:志賀伯
出版:講談社 月刊マガジンKC








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弾丸ティアドロップ【第35位】 弾丸ティアドロップ 1巻

作者:稲見独楽
出版:講談社 アフタヌーンKC


←「古本屋の女主人兼殺し屋」に恋した少年が暴走する追っかけラブストーリー。

女主人の正体を知ってなお、己の恋路を貫く少年の青春がコミカルに描かれるが、命は狙われるわ、死人はでるわと事態は結構深刻。このギャグにもシリアスにも傾きすぎない独特のバランス感が面白い。ハッピーエンドか鬱エンドか、青春苦いエンドか、どこに行き着くのか楽しみ。

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進撃の巨人
【第36位】 進撃の巨人 1-3巻

作者:諫山創
出版:講談社 マガジンKC

人食い巨人が塀の外を闊歩する世界での、希望なき人類の抵抗。人食いに似つかわしくないその表情とか、租借する前にまず口で挟むコマの残酷性とか、圧倒的な巨人の存在感に目が離せない。
テレビでの宣伝あたりから始まった大プッシュ⇒大ヒットに予定調和的な安心感はあるものの、加点方式に強く減点方式に弱い、アマゾンでの評価もばらける賛否両論なこの作品が早い段階で広まりすぎるのもデメリットがあるよな~とは思う。人肉的巨大ロボットものになるのか?という3巻もこれまた評価がわかれそうだけれど、やっぱり続きは激しく気になる。

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A-BOUT2.jpg【第37位】 A-BOUT 1-4巻

作者:市川マサ
出版:講談社 マガジンKC




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狼の口1【第38位】 狼の口 ヴォルフスムント 1・2巻

作者:久慈光久
出版:エンターブレイン BEAM COMIX


独立直前の、後のスイスを舞台にした、中世関所破り物語。

密行を企てた者全てに振り下ろされる残酷な死の鉄槌。結末は歴史で決まっているものの、1巻・2巻と延々と続く、辛くむごい展開には、なまじ絵が上手いだけにとにかくフラストレーションが溜まっていく。そして、逆転劇が起こるその瞬間を見るために、続刊を待ち続ける。


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シュガーレス
【第39位】 シュガーレス 1-4巻

作者:細川雅巳
出版:秋田書店 少年チャンピオン・コミックス


猛者たちが集まる不良高校で腕に覚えのある主人公・椎葉岳が頂点(テッペン)を目指す、ど直球不良漫画。

敵通しが殴りあい、ぶつかり合って仲間になっていく王道展開なれど、その一人ひとりの強烈な個性と信念で、みなそれぞれがカッコよくて、キャラが増えるたびに面白くなっていく。対して埋もれがちな主人公のキャラ立ちに期待して、次巻を待つ。


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ツノウサギ【第40位】 ツノウサギ

作者:柴本翔
出版:小学館 IKKI COMIX rare


カブトムシのみたいなツノを生やした、ヒーローにあこがれるウサギの物語。キュートなアニマルキャラいっぱい、でもストーリーはビシッと決める。新人さんの描き下ろしということで荒削りさもあってrare レーベルなんだろうけど、すでに強い武器を持っていると感じた。


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ゆるゆる【第41位】 ゆるゆる

作者:たかみち
出版:少年画報社 ヤングキングコミックス


天真爛漫なハルカ、お姉さんのような落ち着きのあるユキ、気さくで快活なみさき。仲良し3人組みの日常を描く、LOの叙情的な表紙でお馴染みたかみちのフルカラーコミック。
描いていくなかで設定を足していく1人リレー的な漫画なので「ゆるゆる」。ゆったりとした日常の中で、少しづつそれぞれのキャラが掘り下げられていく。お値段は少々高いが、フルカラーの1コマ1コマが、漫画としてきれい。巻数表示はないけれど、連載は継続中。

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SARU上【第42位】 SARU 上・下巻

作者:五十嵐大介
出版:小学館 IKKI COMIX


世界各地にその姿を現し、畏れられてきたモノ“猿"。そして現代、人類はその存亡を懸けて、“猿"と対峙することになる!

世界の史実・伝承を絡めながら展開する地球レベルの危機を、「本物」として見せる五十嵐大介の圧倒的な描写力。贅沢な描き下ろし作品。

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R-中学生【第43位】 R-中学生 1巻

作者:ゴトウユキコ
出版:講談社 ヤングマガジンKC






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レッツラグーン【第44位】 レッツラグーン 1巻

作者:岡崎武士
出版:講談社 ヤングマガジンKC


目が覚めたら無人島、そして同じく流れ着いた同級生との厳しくも甘い無人島生活。そして先生も流れ着いて、大体の状況と物語の方向性が見えてきたかな?というところで、後半から突如予想外の展開に。

絵は見やすくて上手いわ、1巻終わりの引きは強すぎるわで、とにかく2巻を早く出してといったところ。



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回游の森【第45位】 回游の森

作者:灰原 薬
出版:太田出版 F×comics


「秘密」を隠し持った人間達の、ほの暗い恋や愛の連作短編。性癖だったり、同姓への愛情だったり、言えない過去だったり、それぞれが皆が「秘密」を抱え、葛藤しながら生きている。

バッドエンドがないというか、「秘密」を閉じ込めることでもたらされるぎりぎりの平穏が、読んでいて後ろめたく、そして心地いい。

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BTOOOM!.jpg【第46位】 BTOOOM! 2-4巻

作者:井上淳哉
出版:新潮社 BUNCH COMICS


南国の孤島で、一般人たちが爆弾を使った殺し合いをさせられるリアルボンバーマンなバトロワ漫画。前作『おとぎ奉り』の時点でいわゆる「イラストレーターの描く漫画」の域は余裕で超えていたが、今作ではさらに漫画らしい漫画に。
いかにもゲームらしい独自ルールが多い漫画ではあるが、あらかた説明が終わり、本格的なサバイバルが始まり面白くなってきた…というところで掲載紙が消滅。けれども新創刊雑誌に移籍が決まったということなので一安心というのが現在の状況。

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Waltz1.jpg【第47位】 Waltz 1-3巻

作者:伊坂 幸太郎 大須賀 めぐみ
出版:小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス


『魔王JUVENILE REMIX』から数年前、「蝉」と「岩西」出会いの物語。

殺し屋VS殺し屋。常に死と隣り合わせのスリリングな展開。
『魔王』未読の方にでもオススメ、既読の方は必読。

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木曜日のフルット【第48位】 木曜日のフルット 1巻

作者:石黒正数
出版:秋田書店 少年チャンピオン・コミックス


半ノラネコのフルットとダメ飼い主の鯨井先輩、ネコ仲間に人間仲間のゆる~い日常。

1話2ページをこつこつためて、ようやくまとまった1冊75話。作中の題字も凝ったフィクション表記も75個。密度が高くも、1話1話をちょこちょこと気楽に読める、ときどきピリリなのほほん作品。

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どうぶつの国【第49位】 どうぶつの国 1-4巻

作者:雷句誠
出版:講談社 マガジンKC

人間の存在しないはずの、動物だけの世界に迷い込んだ人間の赤ちゃんが、全ての動物と言葉を交わす能力で世界を変えていく。基本は動物集団バトル漫画。リアル系、擬人化系、ディフォルメ系、ありえない大きさ系とあべこべでカオスな動物達のデザインには好みが分かれそうだけれど個人的には好き。
肉食動物も草食動物も共に笑って暮らせる世界を目指す主人公に、ライバルや仲間ではない動物達からNОを突きつけられる。その主人公を否定する側の意見が今のところ圧倒的に正論という状況で、物語がどういう結論に至るのか、その最後はきちんと見届けたい。

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ラーメンの鳥パコちゃん3【第50位】ラーメンの鳥パコちゃん 3巻(完結)

作者:天蓬元帥
出版:ジャイブ CR COMICS DX


人語を解す居候怪鳥パコちゃん+メイド4コマ。

4年間の連載で全3巻。一般受けしそうな可愛い女性キャラを描く割に、萌よりも笑いが勝っていた珍しい作品。切れ味鋭いパコちゃんの突っ込みに、テンションを落とすことなく最後まで笑うことができた。帯とかあとがきとか、自分でシュールと言っちゃうと突っ込みたくなるけれど、実際に笑えないときにとりあえずお茶を濁すために使うシュールではない、笑いのあるシュールを体現。良作。



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<おまけの後記>

ここまでがランキング発表。
ここからはおまけで、ランキング補足とその他注目作品のご紹介。

今年は年初に『EVIL HEART』、年末に『惑星のさみだれ』とすごい完結作品が2作品も出て、私的な記事ならどちらを1位にするか非常に迷いました。正直どちらも優劣つけられないくらい完璧だったので、ここは今推すべきと思えた作品を1位にしました。『惑星のさみだれ』は今だマイナーではありながら、漫画好きには広く知れ渡り、人気作家の寄稿漫画やイラストを集めた小冊子まで作成された作品。先に完結はしたものの、アニメ化の可能性だって消えていないと思っています。一方の『EVIL HEART』は、その作品を好きな人で、今だ『完結編』の存在を知らない人がいる、そのくらいひっそりと発売されています。このマンにかすりもしない。既刊も品切れ重版未定で新規読者も見込めない。そんな扱いはもったいなすぎるということで、WEBの片隅で1位にしてみました。一人でも武富作品に触れる人が増えることを願います。

また、今後特に注目したいのが4位『ヴォイニッチホテル』。このランキングや過去のランキングを見てもらうとわかると思いますが好みの順で並べると、上位が大体完結作品で占められます物語の綺麗な完結は何物にも勝るという趣向を持っているからですが、終わってなくてもすごい、そんな衝撃を受けた作品でした。決して一般受けする作品でもなさそうですが。2006年から続くスローペースな作品のようなで、次巻がでるのは程遠い様子です…。

それと、今年いっぱい目に入ったのが『別冊少年マガジン』作品。『進撃の巨人』をはじめこのマンと同じようなラインナップになりましたが、まあそれだけ面白さが目だっていました。ジャンプSQ『じゅういちぶんのち』やゲッサンの『Waltz』、『信長協奏曲』など、主力少年誌の新興兄弟誌にも面白い作品が多く、新創刊と共に読むものは増えていきそうで怖い。



さて、後はランキングで紹介しきれなかった漫画を補足します。まずはゾンビ漫画

『皇国の守護者』のように、原作者のやる気と共にフェードアウトするかと勝手に思っていた『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』の復活。アニメは大層盛り上がったようです(性的な意味で)。「このマンガがすごい!」33位にランクインには、何故この時期にとハテナマークがつきましたが、まあ面白いので問題なし。同じく面白かった『アイアムアヒーロー』。1巻の壮大なラストがピークになるのでは等という心配も杞憂。壮絶なゾンビワールドが展開しています。ランキングに入れようか迷いましたが、おそらく5巻の後の展開が激しく好みなので今年は控えました。また、ゾンビマンガと言えば可愛いゾンビと青春する『さんかれあ』も良かった。あとは『屍鬼』もゾンビ、というかあっちは吸血鬼か。こうやってゾンビものが増えていくと、ゾンビ日常四コマとかもでそう、というかもうあったりして。

ゾンビ漫画


また、今年多く買った気がするのが化け猫漫画

別に犬派・猫派でどちらということもなく、小田扉先生が描くぶさいくな犬も、『でろでろ』の名犬サイトーさんも好きですが、作品として買うことが多い気がするのは猫漫画。そして今年はネコが人間に化ける漫画が集まりました。まず、『ねこむすめ道草日記』。まあ妖怪漫画ですが、こちらはいつも通りまったりと高値安定。巻を重ねることで増えたキャラに愛着が出てきて、面白く感じやすくもなってきた気もします。『ネコあね。』『ミル』。これらはどちらも人間に化ける飼い猫との同居漫画、そしてほっこり暖かいという部分も共通しています。
婆ちゃんネコの中身を持った女子高生の憂いを見たい人は『ミル』、人間なりたてお姉さんネコの初々しさを見たい人は『ネコあね。』をオススメします。また、一人暮らしの娘さんのところにねこまたが転がり込んでくる『のりタマ』。こちらもやっぱりまったりしていますが、面白く展開していく雰囲気もあり、注目です。

化け猫漫画


そして音楽漫画

『のだめカンタービレ』は番外編も終わって完全に完結。といってもまた番外編が出そうでもあり、それでもやっぱり寂しいもの。しかし終わる漫画もあれば始まる漫画もあり、ということで今後面白くなりそうなのが天才指揮者少女とヴァイオリンを弾く青年の音大ストーリー『天にひびき』。仲間が集まってくる序盤の快感再び。高校生が三味線を弾く『ましろのおと』。こちらは、『月刊少年マガジン』に掲載されていますが、『赤僕』作者作品だけあって、のだめ以上に少女マンガっぽかったりします。また、『ききみみ図鑑』は音楽を扱った異色の連作短編集。音楽を「魅せる」漫画。オススメです。

音楽漫画


歴史・時代系

『シグルイ』は15巻でついに完結。長く因縁を積み重ね、その決着は一瞬。贅沢な刹那の瞬間を堪能しました。『さらい屋五葉』も完結。アニメも漫画も良かった。中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍を目指す少年・信と後の始皇帝となる秦王・政の活躍を描く『キングダム』は、このマン15位の快挙。でも最も熱かった16巻は去年で、もっと早く盛り上がってよかったというか、この時間差がにくい。

歴史


将棋漫画

『ハチミツとクローバー』作者のセンチメンタル将棋漫画『3月のライオン』。泣かされた人続出。5巻の展開はずるい。『エアマスター』作者のバトル+将棋漫画『ハチワンダイバー』。これ何漫画?というくらいバトルしてぶっ壊れてきましたが、すごく好みの展開です。『Zoo Keeper』作者も将棋漫画参戦、『王狩』。始まったばかりのこちらの作品も要チェック。

将棋


男の娘漫画、というとあまり読んでいないので女装漫画

女の子になりたいと男の子になりたい女の子の青春、『放浪息子』。物語がキャラを猛烈な勢いで突き放しはじめたような、終盤のさみしさ。子供のために女装をし続けた「お母さん」のドタバタ、『ニコイチ』。これも今年ビッグイベントをこなした。どちらもランク入りで紹介したいほどハイレベルに面白かったけれど、クライマックスも近そうということで来年さらに期待。AKBに女装キャラが加入する『AKB49』、これが意外にも意外に好評、マガジンの企画侮りがたし。ローマ帝国で両性具有の少年が活躍する、無理やりでも男の娘漫画にカテゴライズしてみました、『秘身譚』。冗談は置いておいて、これは面白くなる。『ノノノノ』onz。

女装


最後に、クライマックスを迎える漫画

未来の見える日記を持った者たちのバトル、『未来日記』こちらは本誌ではすでに完結とのこと。細かいことは言いっこなしに、前作『花子と寓話のテラー』のラストの疾走感がすばらしかったので、こちらにも期待。VSモンスター生徒な熱血先生の物語、『鈴木先生』ももうすぐ最終回。どえらいのを期待。『GANTZ』も最終章に突入しているが、こちらの完結はまだまだ先か。
クライマックス


ということでお送りしました、
良いコミック年末ベスト企画「良かったコミック2010/ベスト50」

今年は小粒なのが多かったかなと思うのが11月、そんなことなかった、やっぱりすごく面白い作品があったと振り返るのが12月、大体いつもこんな感じ。来年はもうちょっと余裕を持った更新をしたい。それでは~

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2010年12月30日 | コミック年間ベスト | コメント 0件 | トラックバック 0件 | TOP

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