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【装丁】林健一

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:デザイナー  »2010年09月12日 更新

デザイナーINDEX

■林健一

●名前  :林健一
●仕事先 :スクウェア・エニックス,エンターブレイン,等
●レーベル:ガンガンウイングコミックス,ビームコミックス,等
●記事作成:2010/09/12


久慈光久

中世イタリア、とある関所を舞台に過酷なドラマが展開する叛乱活劇、久慈光久『狼の口 ヴォルフズムント』。
全身に鎧をまとった騎兵のイラストをシックに配置したデザイン。作者の画力の高さをうかがわせながら、表表紙にはあえてキャラの顔を見せず、作中の重厚な雰囲気を前面に出したこのアイディアは、期待の新人を推す第1巻のものとしてかなり上手くいっているように感じます。『狼の口』から2ヶ月ほど後に発売された同作者の短編集、『鎧光赫赫』もデザインの基本的なフォーマットが統一されていますが、注目したいのが短編集が和風に仕上げられている点。短編集に収録されている話の半分以上が日本の時代物なのでそうなるのが自然なのですが、『狼の口』のガチガチな西洋デザインをベースにしても、装飾がちょこっとカスタマイズされるだけで、見事に和風として違和感なく仕上がっており、かつ双方の作品の統一感も両立しているのが面白いところ。

ということで、これらの装丁を手掛けた、デザイナー林健一氏のお仕事を紹介します。


林健一

林健一氏のお仕事は、主にガンガンウイングなどのガンガン系のコミックスで確認しています。過去のクレジットから、バナナグローブスタジオから独立したデザイナー様と推察。
そのデザインの全体的な傾向としては、キャライラストはこ腰下あたりまで描かれたアップ絵~表紙に2人収まる程度の全身絵を好まれる模様。そして、ロゴのデザインタイプが大まかに分けて2種。その1種類目が上の作品郡。大き目のロゴが、上下左右の片側に真っ直ぐきっちり配置されているのがこのタイプ。そのロゴには縁取られ立体感があったり、よくはねられるとこでカッコよく仕上がっている傾向も見られます。


そして、下の作品群が2種目。

林健一2

タイトルや作者名を何らかのお洒落な枠に載せたり収めたりするのがもう一つのタイプです。枠は円形率が高し。こちらの場合ロゴは小さめで、だいたい人物の隙間に挿入される形になります。


ここから個別作品をピックアップ。
まずは藤原ここあ『dear』。

dear.jpg

1巻から5巻までは、表紙半分の枠に2キャラ。そこから、デザインを一新した6巻から、カバーはより魅力的に。タイトル、作者名、巻数と一切の文字情報は1箇所の小さなBOXに集約。色に拘った、白枠内に写真のように収まった背景込みイラストと、また抜群にイラストを引き立てるBOXの色選び。良いデザインです。


小島あきら『まなびや』、『わ!』。

小島あきら

同時発売の2作品(1巻発売時)のデザインを統一。キャラのポージングとキャラを囲むリングの装飾を合わせた、レイアウト色の強い、まさにカバー!という気持ちのいいデザインです。


岩原裕二『地球美紗樹』。

地球美紗樹

角川コミックスのビームレーベルによる復刊。
作者のプ二っとしたイラストを丸っこいデザインにまとめてポップに仕上げています。
ちなみに、カバーの作者イラストは角川版と同じものを使用。
角川版の装丁はまた違ったデザイナーさんが担当していますが、どちらも優れた装丁。
比べてみると、イラストの使い方や仕上げ方など、デザイナーさんの特徴がわかって面白いかもしれません。


ラストは八十八良『ウワガキ』。

ウワガキ

一般誌でも色気溢れるエロ漫画家のイラストを、やはり丸っこいデザインでお洒落に装飾。
ポップさを前面に押し出す装丁、しかし背景のように立つ顔が見切れた男を配置するこのデザインが、
物語のもう一方の側面を暗に示しているようにも思えます。


と言う感じに紹介したデザイナー、林健一氏の装丁。
ビーム系とガンガン系と、レーベル色によって印象は当然変わりますが、
作品を並べてみると、その共通項が見えてきてくるのが興味深いところ。
特に小島あきら作品等は、両系統のミッシングリングを埋めるような
デザインになっていて面白く感じます。

ちなみに、健一氏のガンガン系作品の背表紙は慣れるとかなり判別しやすいほど
特徴が出ているので、興味が出た方は是非ご確認を。

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2010年09月12日 | デザイナー | コメント 0件 | トラックバック 0件 | TOP

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