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良かったコミック2010/ベスト50

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:コミック年間ベスト  »2010年12月30日 更新

「この装丁がすごい!」の作成が終わってひと段落、
これでそばでも食いながら年を越す…にはまだ早い。
そう、うちは「漫画装丁の紹介ブログ」。
「漫画装丁の紹介ブログ」にあらず。
漫画を紹介しなけりゃ年が越せない!ということで、
デザインの記事を沢山更新していて全然紹介していなかった2010年の良かったコミックを、
例年通りランキング形式でどばどばっと紹介します。
ざくざくとした紹介を、今年の漫画ライフを振り返るお供にしてもらえれば幸いです。

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【第1位】 EVIL HEART[完結編]  上・下巻

イビルハート上作者:武富智
出版:集英社 ヤングジャンプコミックス


暴力を振るう兄から家族を守るべく、合気道に希望を見出した少年の成長の物語。血気盛んで戦うことしか選択肢を持たなかった主人公が、合気道の師匠や仲間との触れ合いで本当の強さを身につけていきこれから…と、これからというところでヤングジャンプから突然の打ち切りをくらったのがもう5年も前。それでもめげずに描き下ろしの続巻「気編」を発表し、その後も「この恋は実らない」を挟みながら、このたび2巻丸まる描き下ろしでその物語はついに幕を下ろした。

主人公に課せられたどえらいハードルを、なあなあやご都合主義で解決させることなく真正面から向かい合わせ大団円へと導いた完結編。どうしょうもなく面白いと思っている作品が、それでも突如打ち切られてしまうことが少なくない厳しい漫画の世界で、この作品の復活と完結は、数多のすばらしき打ち切り作品への救いと希望になった、と自分は勝手に思っている。

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【第2位】 惑星のさみだれ 9・10巻(完結)

惑星のさみだれ作者:水上悟志
出版:少年画報社 ヤングキングコミックス


地球の破壊を目論む恐るべき力を持った敵「魔法使い」と、それを阻止すべく戦う「プリンセス」と「騎士」たちの物語。

狭い範囲で地球規模の存亡を賭けた物語を展開する、ある種(平成)仮面ライダーみたいな舞台を説得力ある形でお膳立てして、スケールの大きさに物語が負けることなく、この上なく完璧な形で完結。“「このキャラのあの後はどうなったの?」と気になってばかりいた10代の頃の自分の仇を取るつもりで描きました(10巻袖作者コメント)”というボリュームたっぷりのエピローグには、作者の愛がぎっしりつまっていた。敵も沢山の仲間も、全てが魅力的でみんなが全てを出し切った全10巻。本当に面白かった。

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【第3位】 トゥー・エスプレッソ

トゥー・エスプレッソ作者:高浜寛
出版:太田出版


モチベーションを失ったフランスの漫画家が、ゆきずりの関係を持った日本人女性の残したメモを手がかりに愛知県の片田舎の町へと降り立つ――。廃駅の町で小さな喫茶店や菜園を営む日本人家族と、フランス人漫画家の、ちょっと奇妙で心温まる交歓を描いた、愛と再生の物語。
本屋さんで、サブカルスペースに置かれてオシャレに持ち上げられてそうだが、決して雰囲気だけの漫画などではない。伏線を紛らせながら実に自然に流れる美しいストーリーを楽しめる、人間味の濃いすばらしいオッサン漫画であることはきちんと主張しておきたい。そして、渋いコーヒーを片手にオシャレに読む行為は寧ろ推奨する。

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【第4位】 ヴォイニッチホテル 1巻

ヴォイニッチホテル作者:道満晴明
出版:秋田書店 ヤングチャンピオン烈コミックス


南の島のホテルを舞台に、わけアリの従業員とわけアリの宿泊客が織り成す奇妙なドラマ。

甘いラブコメも、オカルトも、殺し屋の暗躍も、魔女の伝承も、みな同じテンションで淡々と進む、白日夢のような空間。その日常であり非日常でもある平穏のドラマが、実に味があって目が離せない。また、1話6~8ページの中に、ネタと共に一見無軌道に放り込まれるごった煮の要素それぞれが、長いスパンで見たとき実に整合が取られていることにも驚く。これはすごい。

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【第5位】 森山中教習所

森山中教習所作者:真造圭伍
出版:小学館 ビッグコミックス


ふとしたことから未公認教習所に通うことになった無関心・無感動な青年、佐藤清高くんと元クラスメイトでヤクザの轟木くん、そして少し危ない連中とのひと夏のふれあい。

絵が上手い、とは言えないけれど、漫画が確実に上手い。作中のユーモラスな雰囲気に小田扉と通じる何かがあるが、リリカルな青春物的側面の方が強く、夏の叙情あふれる良い映画のような読後感に浸れる。大事にしていたわけではないけど、それでも大切な何か。北野武作品のノスタルジックな部分が好きな人は多分好き。

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【第6位】 ベントラーベントラー 3巻(完結)

ベントラーベントラー3作者:野村亮馬
出版:講談社 アフタヌーンKC


外星生物警備課の人達が宇宙人トラブルを解決したりしなかったりする1話完結型のほほんSFマンガ。独特の味がある絵で宇宙人の闊歩する日常も地球の危機もまったりと描写する。
3巻で完結ということで、「外星生物警備課の日常はこれからも続くのです」的なラストを予想していたら、そのまとめ方にまあびっくり。地に足の着いた漫画を描いていれば、ラストエピソードの尺をそんなに長くとらなくても十分物語はこの上なく美しく締めることができるということと、ラストをまとめる力って大事だよな~ということと、長編として何かを成す上で3巻という尺は決して短すぎるものじゃないよな~ということを思った。

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【第7位】 ナチュン 6巻(完結)

ナチュン6作者:都留泰作
出版:講談社 アフタヌーンKC


世界征服を企む青年テルナリの沖縄ライフを描いた、近未来SF漫画。
「謎のイルカ映像からインスピレーションを受けて世界征服を目指す」というとんでもない大風呂敷を広げながら、オッサンとまったりしたり海洋ロマンしたり監禁されて奴隷生活を送ったりと紆余曲折を経て、極厚な6巻でついにその風呂敷を畳んでしまった。
科学や宗教、政治を絡めて、高密度のネームでラストに向かっていく快感。はっきり言ってわからないことは多く、まあ打ち切られて残念という声もあるけれど、最終巻の気持ちいい収束感はタイムリミットを決められてからの作家の爆発が生んだ産物でもあるような気がする。

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【第8位】 ももきや 2巻(完結)

ももきや2作者:笠辺哲
出版:Bbmfマガジン GAコミックス






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【第9位】 清く柔く 12・13巻(完結)

清く柔く作者:いくえみ綾
出版:集英社 マーガレットコミックス


最愛の幼馴染を失った少女カンナを中心に描かれる、生と死の群像劇。

主人公の違うそれぞれの物語を重ねながら描かれるカンナと、彼女、もしくはその知人と縁のある人達の愛の物語。驚くほど緻密に繋がった人間それぞれのドラマ。13巻かけて、一人の少女が、そして多くの人達がもがき苦しみ、成長し、そして救われた。そりゃ涙も出る。

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【第10位】 ブランコ 6巻(完結)

ブランコ作者:ウィスット・ポンニミット
出版:小学館 IKKI COMIX


人の傷を自分に移せる、不思議な少女ブランコの時空を超えた冒物語。

子供の頃描いてた未来都市とか、不思議な出来事とか、さらわれた母親とか、恋人とのすれちがいとか、飛行機事故とか、環境汚染とか、未来を見通す能力とか、遠い宇宙のエイリアンの戦争とか、懐かしい思い出とか、なんというかそういうたくさんのパーツが集まって全て繋がった波乱万丈な大冒険。
使ったことのない言葉だけれども、センスオブワンダーってこういう作品を言うのだと思う。

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さよならフットボール【第11位】 さよならフットボール 1・2巻(完結)

作者:新川直司
出版:講談社 KCDX


かつて男勝りのサッカー少女を「師匠」と仰ぎ慕っていた気弱な少年。中学生になり、再会したその少年は女子が太刀打ちできないほど立派な選手に成長していた。元師弟としての雌雄を決するため、少女は男に扮し、最後の対決に挑む…。
女子と男子がゲームできる切ないロスタイムが、思い出や淡い恋心を交えて甘酸っぱくコミカルに描かれる。そして2巻はただひたすら熱い。2巻だけでこれだけ綺麗にまとまったサッカー漫画はなかなか珍しいかもしれない。

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友達100人できるかな3【第12位】 友達100人できるかな 3・4巻

作者:とよ田みのる
出版:講談社 アフタヌーンKC


友達100人できなかったら、即地球滅亡。地球人代表として宇宙人の審査に掛けられた教師が、見た目は子供・中身は大人な小学生となって、パラレルワールドで友達作りに奮闘する。
型にはまらないエピソード作り能力には毎度毎度恐れ入る。そんなぽんぽん変化球なげてネタ切れ大丈夫?という心配も今は皆無。主人公の誠実さとか世界に対する関わり方とかを見ていて、これはいつか泣かされてしまうと予感している。

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ハルシオン・ランチ【第13位】 ハルシオン・ランチ 1巻

作者:沙村 広明
出版:講談社 アフタヌーンKC


謎の美少女ヒヨスが不思議なお箸でリアカーから人間まで何でも一瞬で食いまくる、そして吐きまくるまったりオート系SFコメディ。
何でも食べられる、吐くと合成されたりされなかったりして戻ってくるという設定を軸に展開する、わりかしゆるめな騒動。兄弟が合成モンスターになったり町が壊滅したりと、普通のストーリー漫画でしゃれにならない不可逆な事態もあっさりと流れる懐の深い進行。本筋と関係ないネタ密度も異様に濃い、『無限の住人』作者の本気の遊び。

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ドリフターズ【第14位】 ドリフターズ 1巻

作者:平野耕太
出版:少年画報社 ヤングキングコミックス


異世界に迷い込まされた歴史の偉人・異人が世界を壊すもの、守るものに分かれて戦いを繰り広げる。登場する異人は織田信長に那須与一、カルタゴの将軍ハンニバルや火刑で有名なジャンヌ・ダルクなど、時代も国もバラバラ。
作者は『HELLSING』の平野耕太ということで、その画力の高さとキャラのカッコよさは折り紙つき。まだ1巻ということで話は序盤もいいところだが、次にどんな偉人が登場するのか、戦術家をパーティーに組みこむ中でどんなバトルが展開していくのか、想像しただけでもわくわくが止まらない。

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バニラスパイダー3【第15位】 バニラスパイダー 1-3巻(完結)

作者:阿部洋一
出版:講談社 マガジンKC


影の薄い少年が、その影の薄さと切れ味鋭い蛇口を武器に寄生型侵略異星人を退治していくSFアクションホラー。
キャラクターはポップでコミカルで、寄生獣みたいに人をばくっと食いちぎる異星人はグロテスクで、世界系は暗くジメジメしていて、でもどこかのほほんとしていて、とアンバランスな要素がバランスを取り合って唯一無二の世界観を形成している。超がつくほど個性的。ラストは駆け足になってしまったが、美しい結末を見届けられて良かった。

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生活[完全版]【第16位】 生活[完全版]

作者:福満しげゆき
出版:講談社 KCDX


少人数で遊び感覚で始めた悪人への"お仕置き"が町の自警団体まで生んでしまい、それらはやがて本人達の手を離れて…という、福満しげゆき初の長編ストーリー漫画。いつもの絵で描かれるアクションシーンが、意外にも秀逸。キャラ同士のヒネたユーモアあるやりとりも健在。
青林工藝舎版の1巻から結末までを加えた形で、完全版として再出版。大きく広がり収集つくのかと心配だった展開も、ラストはらしいところに落ち着いた。

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夏のあらし!8【第17位】 夏のあらし! 8巻(完結)

作者:小林尽
出版:スクウェア・エニックス ガンガンコミックスJOKER


通じることで過去へと飛べる幽霊少女と少年、そしてその仲間達のひと夏の冒険。一月ほど前に一気読み、そしてこりゃ普通にアニメされるわと一人で納得した。過去をいったりきたりするドタバタラブコメが、終盤はガチンコで戦争描写を盛り込んだ情念溢れる最終章に突入してきちんと物語を終わらせた。

『School Rumble』後期のうだうだを経験して、当然のように本作品をスルーしている人(自分もまさにそうだった)にこそ薦めてみたい。

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響子と父さん【第18位】 響子と父さん

作者:石黒正数
出版:徳間書店 リュウ・コミックス


ちょっと良いことを言いたげなお父さんと、お父さん思いの娘さんが面白おかしく掛け合う日常。お父さんが子供っぽくアホかわいいながら、家族への愛情もしっかり感じさせるナイスキャラ。
また、本作品は『ネムルバカ』のスピンオフ作品でもある。既存の作品の質を変えてしまう可能性があるため完結作品の続編などはあまり好きではないが、これは双方の世界をいい感じに広げるよい作品で安心した。『ネムルバカ』を先に読むことをおすすめする。

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信長協奏曲3【第19位】信長協奏曲 2・3巻

作者:石井あゆみ
出版:小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス


戦国時代にタイムスリップしてしまい、本物と入れ替わって織田信長として生きることとなった少年サブローの物語。なんとなく織田信長としてふるまい、場当たりながらそれがきちんと歴史をなぞっていくことの面白さ。
2巻のサブローと斉藤道三とのエピソードに衝撃を受け、物語を最後まで見届けねばと思った。絵柄には癖があって若干とっつきづらいが、それを差し置いても薦めてみたい。お試しの際は2巻まで。

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鉄風【第20位】 鉄風 1-3巻

作者:太田モアレ
出版:講談社 アフタヌーンKC


どんなスポーツでもこなす女子高生・石堂夏央が、ブラジルからの帰国子女・馬渡ゆず子をぶっ潰すために格闘技の世界へと足を踏み入れる。
主人公側をネガティブに、ライバル側を明るくて天真爛漫な本来の主人公的属性を持ったキャラにした、この独特の対立構造が新鮮で面白い。お気に入りのキャラは女子プロ格闘家の「紺谷可鈴」。「辻結花」選手をモデルにしているらしいが、どう見ても「片桐はいり」。あの「片桐はいり」がかっこいい。ワンピースの「田中邦衛」よりかっこいい。

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しずかの山【第21位】 しずかの山 1・2巻

作者:松本剛
出版:講談社 イブニングKC


寡作の松本先生が割りと良いペースで描いている漫画。ネパールでひっそりガイドをするアルピニスト高遠静が、依頼者とともに山に登り、そこで起きる生と死のドラマを経験しながら真実に触れる…という流れの山岳+ミステリー。
人物描写がさすがで、山の恐怖も伝わってくる。アマゾンレビューを見ると、登攀技術描写がとんでもないことになっているらしいが、素人的にはよくわからない、というか「寡作の松本先生が割りと良いペースで描いている」だけで満足してしまったり。

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惡の華【第22位】 惡の華 1・2巻

作者:押見修造
出版:講談社 マガジンKC


クラスの問題少女に弱みを握られた少年が、カノジョの体操服を内に着込んでカノジョとデートさせられるなど、変態行為を強要させられながら、目覚めさせられていく青春変態漫画。

押見先生は変な人間を描くだけで十分面白いと思っているので、SF/ファンタジー要素なしの人間勝負なこの作品は、個人的に押見作品で久しぶりのヒット。



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ケルベロス1【第23位】 ケルベロス 1-4巻

作者:フクイタクミ
出版:秋田書店 少年チャンピオン・コミックス


運命のいたずらで呪われた力を手に入れた少年が大切な人達を守るため、人に仇名す化け物「崩」に命を賭して戦いを挑む、正統派アクションバトル。どこまでもまっすぐで向こう見ずな主人公景と、主人公に同化し、力を与えながら見守る犬の化身雪房。

とにかく主人公の見得がかっこいいというか、「友情、努力、勝利」というか、一昔前にジャンプに求めていたような熱を感じられる、まっすぐな少年漫画。

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ウツボラ【第24位】 ウツボラ 1巻

作者:中村明日美子
出版:太田出版 F×comics


謎の死を遂げた美少女・朱と入れ替わるように現れた、朱の双子の妹と名乗る少女・桜と、作家・溝呂木が中心に繰り広げるサイコ・サスペンス。朱の作品「ウツボラ」を盗作して連載を続ける溝呂木に編集者が、謎の少女・桜に刑事が迫る(ナタリーより)。
耽美な絵柄がミステリーに合いすぎて、その事件に、謎にとにかく引き込まれる。無期限休載中。

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角刈りすずめ【第25位】 角刈りすずめ 1巻

作者:KICHIJO
出版:竹書房 近代麻雀コミックス


絶対に、おそらく、…いや多分麻雀漫画。そして極上のギャグ漫画。

麻雀に死に場所を求めるさすらいの雀鬼"角刈りすずめ"が、行く先々で出会う、奇妙な麻雀、そして麻雀っぽい何かの数々。スカイダイビング+麻雀など突拍子もないアイディアが、井上雄彦似の絵で必要以上に上手くディテール細かく描き込まれることで生まれる変なリアリティと笑い。これは面白い。

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花のズボラ飯【第26位】 花のズボラ飯

作者:久住昌之 水沢悦子
出版:秋田書店


ロリ雑誌とかで変な漫画を描いてるうさなんとかくんさんとは関係ない、期待の新人・水沢悦子と孤独のグルメ原作者・久住昌之タッグによる主婦のズボラな一人飯漫画。
作るときの、食べるときテンションの高い一人実況に笑える。1話でズボラでジャンクな創作料理漫画になると思いきや、2話目以降の食事の手抜きさに笑える。とにかく終始にやにや。なによりおいしそうに飯を平らげる。女版『孤独のグルメ』という触れ込みはどうかと思うけれど、これは面白い。

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ウワガキ【第27位】 ウワガキ 1巻

作者:八十八良
出版:エンターブレイン BEAM COMIX


マッドサイエンティストによって二人に分裂させられた少女、千秋とコピーの小秋。別々の恋をした二人が1ヶ月後に融合して、その想いは強いほうに"ウワガキ"されてしまう、というストーリー。

同じ記憶を持ちながら、お互いを励ましあえる気心の知れた親友のような本物とコピーの関係性が面白い。コメディタッチでお話は進んでいくが、切ない終わりも予感させており、続きが強く気になる。

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セカイのミカタ1【第28位】 セカイのミカタ 1巻

作者:鈴木小波
出版:少年画報社 ヤングキングコミックス







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じゅういちぶんのいち【第29位】 じゅういちぶんのいち 1巻

作者:中村尚儁
出版:集英社 ジャンプコミックス


とある高校でサッカー部を作り始めた少年をはじめとして、チームメイト一人一人とサッカーとの係わり合いを描いたサッカー漫画、もといサッカードラマ漫画。

悩みや葛藤を抱えながら、サッカーと共にある一人一人の歩みを丁寧に描いている。2話目の主人公がマネージャーな時点で12/11を超えると思われるけれども、そこは別に大事なところではない。

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ちょこらん2【第30位】 ちょこらん 2巻

作者:にしがきひろゆき
出版:小学館 IKKI COMIX


おませな少年たかしが、傍若無人な幼馴染あやちゃんを筆頭に、自分を振り回す人間のおかしなところ、やるせないところを頭の中で突っ込み倒すギャグ漫画。

父親に母親、学校の先生と2巻で新登場したキャラがみないい感じにやるせなくて、たかしの脳内ツッコミにも磨きがかかる。


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玲瓏館健在なりや【第31位】 玲瓏館健在なりや 1巻

作者:冨明仁
出版:エンターブレイン BEAM COMIX


学生寮として開放されている西洋館「玲瓏館(れいろうかん)」。閉館される最期の1年間を、争い、笑い合いながら過ごしていく、男女12人のストーリー。



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刻刻3【第32位】 刻刻 3巻

作者:堀尾 省太
出版:講談社 モーニングKC


とある平凡な家庭で娘が誘拐されたので、爺さんが秘密にしてた術を使って家族以外のすべての時間を止めて助けに行ったら、何故か家族以外の怪しい人たちが止めた時間のなか動いている…というタイムストップサスペンス。
あらすじだけ書くと色々荒唐無稽に感じるけど読めばすぐに引き込まれる。ちょっと異能を持った家族VS力を狙う宗教団体といった、駆け引きメインの心理戦+アクション。3巻15話の見開きで、とにかくテンションが上がった。



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タビと道づれ6【第33位】 タビと道づれ 6巻

作者:たなかのか
出版:マッグガーデン BLADE COMICS


"夏の1日を繰り返す街"に閉じ込められた少女と、
繰り返す1日の記憶を有する仲間たちの、明日へ進むための冒険譚。

みんなが協力しあうと簡単にゴールを迎えてしまうような
物語の独自ルールのせいか、登場人物が腹黒・変人・ヤンデレの
オンパレードだったにも関わらず、
全てがまるっと解決して心地いいくらい爽やかで希望あるラストになった。

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四稲家の人々5【第34位】 四稲家の人々 3-5巻

作者:志賀伯
出版:講談社 月刊マガジンKC








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弾丸ティアドロップ【第35位】 弾丸ティアドロップ 1巻

作者:稲見独楽
出版:講談社 アフタヌーンKC


←「古本屋の女主人兼殺し屋」に恋した少年が暴走する追っかけラブストーリー。

女主人の正体を知ってなお、己の恋路を貫く少年の青春がコミカルに描かれるが、命は狙われるわ、死人はでるわと事態は結構深刻。このギャグにもシリアスにも傾きすぎない独特のバランス感が面白い。ハッピーエンドか鬱エンドか、青春苦いエンドか、どこに行き着くのか楽しみ。

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進撃の巨人
【第36位】 進撃の巨人 1-3巻

作者:諫山創
出版:講談社 マガジンKC

人食い巨人が塀の外を闊歩する世界での、希望なき人類の抵抗。人食いに似つかわしくないその表情とか、租借する前にまず口で挟むコマの残酷性とか、圧倒的な巨人の存在感に目が離せない。
テレビでの宣伝あたりから始まった大プッシュ⇒大ヒットに予定調和的な安心感はあるものの、加点方式に強く減点方式に弱い、アマゾンでの評価もばらける賛否両論なこの作品が早い段階で広まりすぎるのもデメリットがあるよな~とは思う。人肉的巨大ロボットものになるのか?という3巻もこれまた評価がわかれそうだけれど、やっぱり続きは激しく気になる。

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A-BOUT2.jpg【第37位】 A-BOUT 1-4巻

作者:市川マサ
出版:講談社 マガジンKC




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狼の口1【第38位】 狼の口 ヴォルフスムント 1・2巻

作者:久慈光久
出版:エンターブレイン BEAM COMIX


独立直前の、後のスイスを舞台にした、中世関所破り物語。

密行を企てた者全てに振り下ろされる残酷な死の鉄槌。結末は歴史で決まっているものの、1巻・2巻と延々と続く、辛くむごい展開には、なまじ絵が上手いだけにとにかくフラストレーションが溜まっていく。そして、逆転劇が起こるその瞬間を見るために、続刊を待ち続ける。


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シュガーレス
【第39位】 シュガーレス 1-4巻

作者:細川雅巳
出版:秋田書店 少年チャンピオン・コミックス


猛者たちが集まる不良高校で腕に覚えのある主人公・椎葉岳が頂点(テッペン)を目指す、ど直球不良漫画。

敵通しが殴りあい、ぶつかり合って仲間になっていく王道展開なれど、その一人ひとりの強烈な個性と信念で、みなそれぞれがカッコよくて、キャラが増えるたびに面白くなっていく。対して埋もれがちな主人公のキャラ立ちに期待して、次巻を待つ。


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ツノウサギ【第40位】 ツノウサギ

作者:柴本翔
出版:小学館 IKKI COMIX rare


カブトムシのみたいなツノを生やした、ヒーローにあこがれるウサギの物語。キュートなアニマルキャラいっぱい、でもストーリーはビシッと決める。新人さんの描き下ろしということで荒削りさもあってrare レーベルなんだろうけど、すでに強い武器を持っていると感じた。


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ゆるゆる【第41位】 ゆるゆる

作者:たかみち
出版:少年画報社 ヤングキングコミックス


天真爛漫なハルカ、お姉さんのような落ち着きのあるユキ、気さくで快活なみさき。仲良し3人組みの日常を描く、LOの叙情的な表紙でお馴染みたかみちのフルカラーコミック。
描いていくなかで設定を足していく1人リレー的な漫画なので「ゆるゆる」。ゆったりとした日常の中で、少しづつそれぞれのキャラが掘り下げられていく。お値段は少々高いが、フルカラーの1コマ1コマが、漫画としてきれい。巻数表示はないけれど、連載は継続中。

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SARU上【第42位】 SARU 上・下巻

作者:五十嵐大介
出版:小学館 IKKI COMIX


世界各地にその姿を現し、畏れられてきたモノ“猿"。そして現代、人類はその存亡を懸けて、“猿"と対峙することになる!

世界の史実・伝承を絡めながら展開する地球レベルの危機を、「本物」として見せる五十嵐大介の圧倒的な描写力。贅沢な描き下ろし作品。

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R-中学生【第43位】 R-中学生 1巻

作者:ゴトウユキコ
出版:講談社 ヤングマガジンKC






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レッツラグーン【第44位】 レッツラグーン 1巻

作者:岡崎武士
出版:講談社 ヤングマガジンKC


目が覚めたら無人島、そして同じく流れ着いた同級生との厳しくも甘い無人島生活。そして先生も流れ着いて、大体の状況と物語の方向性が見えてきたかな?というところで、後半から突如予想外の展開に。

絵は見やすくて上手いわ、1巻終わりの引きは強すぎるわで、とにかく2巻を早く出してといったところ。



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回游の森【第45位】 回游の森

作者:灰原 薬
出版:太田出版 F×comics


「秘密」を隠し持った人間達の、ほの暗い恋や愛の連作短編。性癖だったり、同姓への愛情だったり、言えない過去だったり、それぞれが皆が「秘密」を抱え、葛藤しながら生きている。

バッドエンドがないというか、「秘密」を閉じ込めることでもたらされるぎりぎりの平穏が、読んでいて後ろめたく、そして心地いい。

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BTOOOM!.jpg【第46位】 BTOOOM! 2-4巻

作者:井上淳哉
出版:新潮社 BUNCH COMICS


南国の孤島で、一般人たちが爆弾を使った殺し合いをさせられるリアルボンバーマンなバトロワ漫画。前作『おとぎ奉り』の時点でいわゆる「イラストレーターの描く漫画」の域は余裕で超えていたが、今作ではさらに漫画らしい漫画に。
いかにもゲームらしい独自ルールが多い漫画ではあるが、あらかた説明が終わり、本格的なサバイバルが始まり面白くなってきた…というところで掲載紙が消滅。けれども新創刊雑誌に移籍が決まったということなので一安心というのが現在の状況。

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Waltz1.jpg【第47位】 Waltz 1-3巻

作者:伊坂 幸太郎 大須賀 めぐみ
出版:小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス


『魔王JUVENILE REMIX』から数年前、「蝉」と「岩西」出会いの物語。

殺し屋VS殺し屋。常に死と隣り合わせのスリリングな展開。
『魔王』未読の方にでもオススメ、既読の方は必読。

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木曜日のフルット【第48位】 木曜日のフルット 1巻

作者:石黒正数
出版:秋田書店 少年チャンピオン・コミックス


半ノラネコのフルットとダメ飼い主の鯨井先輩、ネコ仲間に人間仲間のゆる~い日常。

1話2ページをこつこつためて、ようやくまとまった1冊75話。作中の題字も凝ったフィクション表記も75個。密度が高くも、1話1話をちょこちょこと気楽に読める、ときどきピリリなのほほん作品。

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どうぶつの国【第49位】 どうぶつの国 1-4巻

作者:雷句誠
出版:講談社 マガジンKC

人間の存在しないはずの、動物だけの世界に迷い込んだ人間の赤ちゃんが、全ての動物と言葉を交わす能力で世界を変えていく。基本は動物集団バトル漫画。リアル系、擬人化系、ディフォルメ系、ありえない大きさ系とあべこべでカオスな動物達のデザインには好みが分かれそうだけれど個人的には好き。
肉食動物も草食動物も共に笑って暮らせる世界を目指す主人公に、ライバルや仲間ではない動物達からNОを突きつけられる。その主人公を否定する側の意見が今のところ圧倒的に正論という状況で、物語がどういう結論に至るのか、その最後はきちんと見届けたい。

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ラーメンの鳥パコちゃん3【第50位】ラーメンの鳥パコちゃん 3巻(完結)

作者:天蓬元帥
出版:ジャイブ CR COMICS DX


人語を解す居候怪鳥パコちゃん+メイド4コマ。

4年間の連載で全3巻。一般受けしそうな可愛い女性キャラを描く割に、萌よりも笑いが勝っていた珍しい作品。切れ味鋭いパコちゃんの突っ込みに、テンションを落とすことなく最後まで笑うことができた。帯とかあとがきとか、自分でシュールと言っちゃうと突っ込みたくなるけれど、実際に笑えないときにとりあえずお茶を濁すために使うシュールではない、笑いのあるシュールを体現。良作。



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<おまけの後記>

ここまでがランキング発表。
ここからはおまけで、ランキング補足とその他注目作品のご紹介。

今年は年初に『EVIL HEART』、年末に『惑星のさみだれ』とすごい完結作品が2作品も出て、私的な記事ならどちらを1位にするか非常に迷いました。正直どちらも優劣つけられないくらい完璧だったので、ここは今推すべきと思えた作品を1位にしました。『惑星のさみだれ』は今だマイナーではありながら、漫画好きには広く知れ渡り、人気作家の寄稿漫画やイラストを集めた小冊子まで作成された作品。先に完結はしたものの、アニメ化の可能性だって消えていないと思っています。一方の『EVIL HEART』は、その作品を好きな人で、今だ『完結編』の存在を知らない人がいる、そのくらいひっそりと発売されています。このマンにかすりもしない。既刊も品切れ重版未定で新規読者も見込めない。そんな扱いはもったいなすぎるということで、WEBの片隅で1位にしてみました。一人でも武富作品に触れる人が増えることを願います。

また、今後特に注目したいのが4位『ヴォイニッチホテル』。このランキングや過去のランキングを見てもらうとわかると思いますが好みの順で並べると、上位が大体完結作品で占められます物語の綺麗な完結は何物にも勝るという趣向を持っているからですが、終わってなくてもすごい、そんな衝撃を受けた作品でした。決して一般受けする作品でもなさそうですが。2006年から続くスローペースな作品のようなで、次巻がでるのは程遠い様子です…。

それと、今年いっぱい目に入ったのが『別冊少年マガジン』作品。『進撃の巨人』をはじめこのマンと同じようなラインナップになりましたが、まあそれだけ面白さが目だっていました。ジャンプSQ『じゅういちぶんのち』やゲッサンの『Waltz』、『信長協奏曲』など、主力少年誌の新興兄弟誌にも面白い作品が多く、新創刊と共に読むものは増えていきそうで怖い。



さて、後はランキングで紹介しきれなかった漫画を補足します。まずはゾンビ漫画

『皇国の守護者』のように、原作者のやる気と共にフェードアウトするかと勝手に思っていた『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』の復活。アニメは大層盛り上がったようです(性的な意味で)。「このマンガがすごい!」33位にランクインには、何故この時期にとハテナマークがつきましたが、まあ面白いので問題なし。同じく面白かった『アイアムアヒーロー』。1巻の壮大なラストがピークになるのでは等という心配も杞憂。壮絶なゾンビワールドが展開しています。ランキングに入れようか迷いましたが、おそらく5巻の後の展開が激しく好みなので今年は控えました。また、ゾンビマンガと言えば可愛いゾンビと青春する『さんかれあ』も良かった。あとは『屍鬼』もゾンビ、というかあっちは吸血鬼か。こうやってゾンビものが増えていくと、ゾンビ日常四コマとかもでそう、というかもうあったりして。

ゾンビ漫画


また、今年多く買った気がするのが化け猫漫画

別に犬派・猫派でどちらということもなく、小田扉先生が描くぶさいくな犬も、『でろでろ』の名犬サイトーさんも好きですが、作品として買うことが多い気がするのは猫漫画。そして今年はネコが人間に化ける漫画が集まりました。まず、『ねこむすめ道草日記』。まあ妖怪漫画ですが、こちらはいつも通りまったりと高値安定。巻を重ねることで増えたキャラに愛着が出てきて、面白く感じやすくもなってきた気もします。『ネコあね。』『ミル』。これらはどちらも人間に化ける飼い猫との同居漫画、そしてほっこり暖かいという部分も共通しています。
婆ちゃんネコの中身を持った女子高生の憂いを見たい人は『ミル』、人間なりたてお姉さんネコの初々しさを見たい人は『ネコあね。』をオススメします。また、一人暮らしの娘さんのところにねこまたが転がり込んでくる『のりタマ』。こちらもやっぱりまったりしていますが、面白く展開していく雰囲気もあり、注目です。

化け猫漫画


そして音楽漫画

『のだめカンタービレ』は番外編も終わって完全に完結。といってもまた番外編が出そうでもあり、それでもやっぱり寂しいもの。しかし終わる漫画もあれば始まる漫画もあり、ということで今後面白くなりそうなのが天才指揮者少女とヴァイオリンを弾く青年の音大ストーリー『天にひびき』。仲間が集まってくる序盤の快感再び。高校生が三味線を弾く『ましろのおと』。こちらは、『月刊少年マガジン』に掲載されていますが、『赤僕』作者作品だけあって、のだめ以上に少女マンガっぽかったりします。また、『ききみみ図鑑』は音楽を扱った異色の連作短編集。音楽を「魅せる」漫画。オススメです。

音楽漫画


歴史・時代系

『シグルイ』は15巻でついに完結。長く因縁を積み重ね、その決着は一瞬。贅沢な刹那の瞬間を堪能しました。『さらい屋五葉』も完結。アニメも漫画も良かった。中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍を目指す少年・信と後の始皇帝となる秦王・政の活躍を描く『キングダム』は、このマン15位の快挙。でも最も熱かった16巻は去年で、もっと早く盛り上がってよかったというか、この時間差がにくい。

歴史


将棋漫画

『ハチミツとクローバー』作者のセンチメンタル将棋漫画『3月のライオン』。泣かされた人続出。5巻の展開はずるい。『エアマスター』作者のバトル+将棋漫画『ハチワンダイバー』。これ何漫画?というくらいバトルしてぶっ壊れてきましたが、すごく好みの展開です。『Zoo Keeper』作者も将棋漫画参戦、『王狩』。始まったばかりのこちらの作品も要チェック。

将棋


男の娘漫画、というとあまり読んでいないので女装漫画

女の子になりたいと男の子になりたい女の子の青春、『放浪息子』。物語がキャラを猛烈な勢いで突き放しはじめたような、終盤のさみしさ。子供のために女装をし続けた「お母さん」のドタバタ、『ニコイチ』。これも今年ビッグイベントをこなした。どちらもランク入りで紹介したいほどハイレベルに面白かったけれど、クライマックスも近そうということで来年さらに期待。AKBに女装キャラが加入する『AKB49』、これが意外にも意外に好評、マガジンの企画侮りがたし。ローマ帝国で両性具有の少年が活躍する、無理やりでも男の娘漫画にカテゴライズしてみました、『秘身譚』。冗談は置いておいて、これは面白くなる。『ノノノノ』onz。

女装


最後に、クライマックスを迎える漫画

未来の見える日記を持った者たちのバトル、『未来日記』こちらは本誌ではすでに完結とのこと。細かいことは言いっこなしに、前作『花子と寓話のテラー』のラストの疾走感がすばらしかったので、こちらにも期待。VSモンスター生徒な熱血先生の物語、『鈴木先生』ももうすぐ最終回。どえらいのを期待。『GANTZ』も最終章に突入しているが、こちらの完結はまだまだ先か。
クライマックス


ということでお送りしました、
良いコミック年末ベスト企画「良かったコミック2010/ベスト50」

今年は小粒なのが多かったかなと思うのが11月、そんなことなかった、やっぱりすごく面白い作品があったと振り返るのが12月、大体いつもこんな感じ。来年はもうちょっと余裕を持った更新をしたい。それでは~

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2010年12月30日 | コミック年間ベスト | コメント 0件 | トラックバック 0件 | TOP

この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2010

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:この装丁がすごい!  »2010年12月18日 更新

201120102009

大層なタイトルをさらに大層にして、今年もやります。
2010年に発売された、コミックのお気に入りの表紙(装丁)ベスト記事です。

今回は紹介量がちょこっと増えて、ランキング116作品+α。
ここまでくると順位はおまけ(コロコロと気分で変わりまくったりも)、
ざくざくとした紹介を、
今年の装丁を振り返るお供にしてもらえれば幸いです。


●画像をクリックするとamazonに飛びます。
 作品の内容の方が気になった方はそちらをご参照ください。
●画像下にマークが付いている作品は、
 画像の上にポインタを乗せると別画像に切り替わります。

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【第1位】 狼の口 ヴォルフスムント 1巻 / 久慈光久

狼の口

全身に鎧をまとった騎兵のイラストをシックに配置したデザイン。
作者の画力の高さをうかがわせながらも、表表紙にはあえてキャラの顔を見せず、
作中の重厚な雰囲気を前面に出したこのアイディアは、
期待の新人を推す第1巻のものとしてバッチリ。

馬の顔は、じっくり眺めていると眉間の影が困っている表情に見えてちょっぴり可愛い。

装丁:林健一

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【第2位】 EVIL HEART[完結編]  下巻 / 武富智

イビルハート

デザインを大きく変えてきた完結編。
振り向きざまの少年をアップに、画面中央に収まる少年の大きく真っ直ぐな目が印象的。
ロゴは目の下に、顔に堂々と重なる形で配置されているが、邪魔になっていない不思議。
背景はほとんどないものの、黒色や白色部分には物語の象徴である梅の花が写りこむように
描き込まれており、これが上手い具合に表紙に華を与えている。

良い締めくくりのデザイン。

装丁:GENI A LOIDE 小林満

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【第3位】 セルフ 4巻 / 朔ユキ蔵

セルフ

どこまででも羽ばたいて行ける、そんな多幸感溢れるキャラ達の跳躍。
びっくりするほど爽やかな最終巻。
内容は、右の目次を見ればだいたいわかる。

「きれいな表紙してるだろ。○○○ー漫画だぜ、それで」

装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香

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【第4位】 アイアムアヒーロー 3巻 / 花沢健吾

アイアムアヒーロー

公衆電話に逃げ込んだ人を追い詰める、元人間。

何漫画であるかを隠す必要はすでになし。
1・2巻のデザイン、そして後に続く4巻のデザインと毛色が違う、
堂々とゾンビものであることを主張するためのショッキングなカバー。

装丁:井上則人デザイン事務所

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【第5位】 矢継ぎ早のリリー / D・キッサン

矢継ぎ早のリリー

顔の見えない装丁。
裏表紙に描かれたもう一人の人物の顔もバーコードの表記に隠れ、
目次イラストの女性の顔も画面の外にはみ出ている。

うなじの美しいラインを表紙の中心にして、顔を見えなくした横向きの絵の切り取り方が絶妙で、
不安な感覚と表紙としての美しさが同居する効果は、まさしくデザインのお仕事。

カバーの袖にはきちんと顔が描き込まれているので、
素直に作者のカラーイラストを堪能したいという需要に対しても
しっかりフォローをしていて隙がない。

装丁:NARTI;S 新上ヒロシ

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【第6位】 あしたのファミリア 1巻 / 樋口彰彦

あしたのファミリア

グラデーションのかかったデジタルな背景と、裏表1枚絵になっていて、
表紙だけ見てみるとトリッキーな見え方のする
独特な抜き取られ方をしたキャラのイラスト。
大人しめながら、作品の中身にあわせたイラストの入ったロゴ。
控えめに舞う紙ふぶきとキラっとした光が、ささやかにアクセントをつけている。

王道少年作品の貫禄、的な雰囲気さえ漂わせて、中身を読む前からアニメ化決定、
という予感までさせる出来栄え。

装丁:5GAS 宮村和生

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【第7位】 わびれもの / 小坂俊史

わびれもの

「さびれ」+「わび」スポットを廻るレポート漫画を飾る、
全力で旅行雑誌をパロったカバーデザイン。
このパロディの体裁だと、普通浮いてしまうアオリの文章が
見事にデザインとしてマッチしており、それでいて
きちんとコミックのカバーとして機能しているのだから面白い。

レポート先のわびれスポット写真が収められた目次も地味に凝っている。

装丁:VOLARE

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【第8位】 テルマエ・ロマエ II巻 / ヤマザキマリ

テルマエ・ロマエII

失った手でドライヤーとタオルを持ち髪を乾かす、「ミロのヴィーナス」。
「彫像+風呂系アイテム」という、デザインのフォーマットが容易に予測されうる状況で、
予想を裏切ることないままに1巻と同等、
またはそれ以上のインパクトを与えてくれたすごい2巻。
これはやられた。

装丁:セキネシンイチ制作室

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【第9位】 忘却のクレイドル 1・2巻 / 藤野もやむ

忘却のクレイドル

くたびれた廃墟とそこに佇む少年少女、そして清涼感溢れる青空組み合わせ。
それらを表紙としてぐっとまとめているのが白いタイトルロゴ(背表紙では黒)。
アイテムなどで飾らないシンプルなフォントを使いながら、元々響きの良いタイトルを
1文字1文字の大きさや位置を調節して流れるように組まれた、
普通のようで一味違うロゴが表紙の質を高めている。

装丁:Hand Clap

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【第10位】 SARU 上・下巻 / 五十嵐大介

SARU.jpg

近代兵器と呪術的・民族的なアイテムの調和したカバーイラスト。
ロゴや作者名、その他の文字にはUV加工が施されていて、
光に照らすと文字が艶々と光り、これが表紙と背表紙の雰囲気をぐっと高めている。
また、手触りもさらさらとツルツルが合わさって気持ちいい。

ちなみに下巻の貫禄溢れるおばさんは邪悪なラスボスなどではなく、
世界征服を企んだりしていないし、人類に失望して地球を滅ぼしたりしなかった。

装丁:chutte

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【第11位】 境界線上のリンボ 1巻 / 鳥取砂丘

境界線上のリンボ

さまざまな「人」が行き交うファンタジーな街の喧騒を、
カバーの表・裏に印象的な構図で閉じ込めたデザイン。

作品の雰囲気を正しく伝えると同時に、
4コマ漫画の小さいコマに、美しい街のイメージを補間する。

装丁:BALCOLONY. 染谷洋平

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【第12位】 ねこむすめ道草日記 4巻 / いけ

ねこむすめ道草道中記


「萌スタルジー」なんてわけのわからないコメントを添えて去年紹介したが、
今年もやっぱり同じようなコメントを添えて再び紹介したくなった。
裏表紙と合わせたときのトータルでのイラストの印象の変化はやっぱり面白い。
抱えられたカラスが地味にいい雰囲気をかもし出している。

装丁:5GAS 宮村和生

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【第13位】 GAME OVER 1巻 / 水谷フーカ

GAMEOVER.jpg

中学生と美人OLの出会いからゴールインまでを描いた中編「GAME OVER」をタイトルに持ってきた短編集。

お姫様だっこされた花嫁の衣装がカバーの横いっぱいにふわっと広がる構図が美しく、
これを暖色系のマーブルな模様の背景と金箔押しタイトルが表紙として纏め上げる。

さらにカバー表面は特殊加工でさらさらとした手触りになっており、
単行本全体が上品で高級感あふれるものに仕上がっている。

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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【第14位】 ウツボラ 1巻 / 中村明日美子

ウツボラ

深い紅を背にひんやりする女の表情。
これで中身は面白くないはずがないとまで確信させる、
恐ろしいほどの吸引力を持ったシンプルデザイン。

装丁:NOTE 芥陽子

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【第15位】 野ばら 1巻 / 高田築

野ばら




奇想天外な8つの物語を収めたビームの連作短編系で、
カバーイラストはそれぞれのキャラクタとエピソードを一枚目として賑やかにまとめたものになっている。
また、イラストはカバー全体で1つの絵になっているが、
袖だけ、背表紙だけ、裏表紙だけと単独で見たときの見栄えのよさに、
この手のデザインの中で特に気が使われているように感じた。

装丁:コードデザインスタジオ

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【第16位】クレムリン 1巻 / カレー沢薫

クレムリン

月に照らされて、武器を携えて二足歩行で道を行く猫3匹。
小さく添えられた作者の脱力系イラストがシュールな迷作を予感させながらも、
文学的な美の雰囲気さえ漂わせる魅惑の装丁に、買わざるを得ない強い魔力が秘められている。

小口は赤。

装丁:Local support Department シマダヒデアキ

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【第17位】 アクアリウム 1巻 / 博

アクアリウム (1) (まんがタイムKRコミックス)

「※作品のイメージです」と注釈でもすべき、水をたゆたう少女達のカバーイラスト。
元々語幹が非常に良い「アクアリウム」という単語が添えられ、美しくまとまっている。

装丁:里見英樹

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【第18位】 バニラスパイダー 1巻 / 阿部洋一

バニラスパイダー

ポップでホラーな内容とのバランスを取るべく、暗めのイラストにあしらわれたピンク・紫系の装飾。
また、キャラ絵やロゴ、絵のクモの巣部分はツルツルした表面加工、そして背景には微小な水滴が
塗布されたような手触りの良い独特のざらつきが感じられる加工がされている。
光にかざすとキャラや張り巡らされたクモの巣だけがキラキラ。
この加工により作品が手触りだけで派別できるほど面白く仕上がっているので、
実物を見たほうが伝わる、是非とも手に取って確認してほしい装丁の一つ。

装丁:Red Rooster 下山隆

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【第19位】 瑪瑙之竜 1巻 / 長澤真

瑪瑙之竜


(見た目は)少年主人公を中心に、
作中のあらゆるアイテムを展示したかのような賑やかさを持ちながら、
スタイリッシュな落ち着きも兼ね備えるカバー。
裏表紙から袖に至るまで芸細かく描きこまれているので見ごたえ十分。

装丁:井上則人デザイン事務所 村松のぞみ

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【第20位】 ウワガキ 1巻 / 八十八良

ウワガキ

マッドサイエンティストによって二人に分けられたヒロインが、
それぞれ別の相手と恋をして、やがて一人に戻るとき強い想いが弱い想いを
"ウワガキ"してしまうという作品。

ヒロイン二人の可愛さを前面に押し出し、丸っこいタイトルやデータ解析風の装飾を
お洒落にあしらったポップな装丁。
同時に背景のように立つ顔が見切れた男を配置した不安を煽るような構図が、
物語のもう一方の側面を暗に示しているようにも思える。

装丁:林健一


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闇夜に遊ぶな子供たち【第21位】 闇夜に遊ぶな子供たち / うぐいす祥子

幼き兄妹が闇夜に佇む寂しげなイラストに、
語幹の美しいタイトルがシンプルなフォントで控えめに添えられる。
また、フレーム的な横の黒枠と枠に載せられた
英語タイトル表記がぐっと雰囲気を高めている。

ビニールコーティングされておらず、光に当てると鈍く光るカバーの質感や、
小豆色に染まった袖のアクセントなど、トータルですごく雰囲気がある。
手にとって見てもらいたい装丁。

装丁:餅屋デザイン オリタイサオ

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ヴォイニッチホテル【第22位】 ヴォイニッチホテル 1巻 / 道満晴明

窓越しに室内から外を見つめるホテルの女従業員二人。
ピンク色などを使いながらもシックでムーディーに仕上げられたイラストと、
イラストと同化させずに欧風チックなロゴを良く見せるために
設けられた上部の白いエリアとのコントラストが美しい。

チャンピオン烈のコミックによく仕込まれているホログラムのキラキラも、
デザインの上品な雰囲気を損ねることなく、
明るさを取り入れる要素としてマッチしている。

装丁:芦田慎太郎

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クロノクルセイド8【第23位】 クロノクルセイド 8巻 / 森山大輔



最終巻にふさわしいオールキャストカバー。
登場人物達の正装がかもし出す荘厳な雰囲気が印象的で、
また長編ストーリーを綺麗に締めくくる
この巻の内容に非常によくマッチしている。

カバー下には、旧版のカバーイラストを収録。

装丁:5GAS 宮村和生

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ききみみ図鑑【第24位】 ききみみ図鑑 / 宮田紘次





音楽の連作短編を飾る、教室のギター少女。
何気ない教室の一角が、目の覚める景色へと変貌する。
元々購入予定だったのでジャケ買いではなかったけれども、
気分はジャケ買い。

装丁:BALCOLONY. 染谷洋平

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惡の華【第25位】 惡の華 1巻 / 押見修造

モノクロのヒロインが口汚い言葉を特大フォントで浴びせる表紙。
「クソムシ」という単語が何気に語感的に力強く、
ここまで目立つとこれがタイトルと思う人もいたりして。

背表紙には、ちょうどヒロインの目が来て本棚から視線が注がれる。
このアイディアは「足洗邸の住人たち。」でも用いられている
同事務所の得意技だが、ヒロインがSっ気と変体性を持つことで
その効果はまったくの別ものに。

装丁:hive 久持正士,土橋聖子

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サイコ【第26位】 多重人格探偵サイコ 15巻 / 田島昭宇






骸骨が禍々しいテーブルの上でレコードを回す、まさしくサイコなデザイン。
構成されるパーツがグロテスクであるにも関わらず、
組み立ててみると美しく、落ち着きさえ感じられるいつものクオリティ。

装丁:鈴木成一デザイン事務所

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かわいい悪魔【第27位】 かわいい悪魔 / 志村貴子





白を背景にキャラは肌色・黄緑・ピンク・黄色で
文字と線は光るシルバーという、はっきりとした6色構成。
ころころと表情を変えた表題の「かわいい悪魔」を散りばめた、
ポップながら大人っぽいデザイン。

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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波打際のむろみさん【第28位】 波打際のむろみさん 1巻 / 名島啓二







color="#FFFFFF"的な真っ白い背景。
人魚を泳がせることによって、人はそこに海を見る。

装丁:VOLARE 関善之 大木和徳

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乱と灰色の世界【第29位】 乱と灰色の世界 2巻 / 入江亜季






キャラもアイテムも背景も装飾も、
皆等価に一まとめになって表紙に置かれたデザイン。
2巻のデザインも、1巻のものに負けず劣らず面白い。

装丁:コードデザインスタジオ

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生活[完全版]【第30位】 生活[完全版] / 福満しげゆき





下手ウマで味がある方にベクトルが向いている福満氏のイラストを、
割とポップな方向にまとめたデザイン。
カバー全体に黄色のフィルターをかけながら、
上端に白いエリアを少し確保してバランスを取っている。

装丁:NARTI;S 新上ヒロシ

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砂漠を泳ぐ、眠る【第31位】 砂漠を泳ぐ、眠る / やまがたさとみ




「眠る少女」と「控えめなタイトル+作者名」、そして「黄色い海」。
カラーはデジタルで描く方が多いという作者に、
あえて描いてもらったというアナログのイラスト。
シンプルで奥深く、美しい。
これぞデザイン。

装丁:GENI A LOIDE 小林満

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ロケットスターター【第32位】 ロケットスターター 1巻 / 深山和香






南国の木を横に、海を目指して走る二人の子供。
面白い空間の切り取り方をしているというか、
プロのカメラマンが収めた1枚、という感じに引き締まったデザイン。

装丁:ARTEN 山上陽一

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へうげもの【第33位】 へうげもの 11巻 / 山田芳裕






英文字和文字を取り混ぜ、
毎回鮮やかな配色が歴史漫画らしからぬ派手さを持つ本作。
11巻の赤+金は屈指の色チョイス。

装丁:Local support Department シマダヒデアキ

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少女薄命【第34位】少女薄命~猫目堂ココロ譚~/東雲水生



薄いクリーム色を背景に、
少女達にあやとりをさせた柔らかいデザイン。

上で紹介した「かわいい悪魔」、
そして「もっとだめよめにっき」「こうしてキミは育つのだ」など、
こういう系統も見分けがつくようになってきたかも。

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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岳【第35位】 岳 12巻 / 石塚 真一


なんだかやけにユーモア的な攻めを感じた2010年の『岳』カバー。
そのなかでもアイディアが突出しているのがこちらの12巻。
タイトルで遊んでいるな~と感じるカバーはよくあるが、
これは文字通りタイトルで遊んでいる。

これまでのデザインと大分変わっているが、
まあこれは間違えない。

装丁:VOLARE 関 善之

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おまもりんごさん (まんがタイムKRコミックス)【第36位】 おまもりんごさん / ms/hirahira.net



作者の名前が英字で、
コミックの原作もデジタルなソフトウェアであるからか、
英字がたっぷり盛り込まれ、白装丁ながら賑やかでキュート。

主人公の足元に書かれた、足場のような効果になった英字は、
日本語のあらすじがローマ字で表記されたなんちゃって英文。

装丁:里見英樹

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屍鬼【第37位】 屍鬼 8巻 / 藤崎竜






作品と切っても切り離せない「死」のイメージが
最も色濃く反映された、まさしく「死」のデザイン。
恐ろしく、儚く、美しい。

装丁:-

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ドリフターズ【第38位】 ドリフターズ 1巻 / 平野耕太






鈍く光る黄金色の背景とノイズの混じったような白いロゴが、
血塗られたサムライの力強いイラストを引き立てる。
王道的なカッコよさを持つ、売れる漫画のための装丁。

装丁:ZIN STUDIO 神宮司訓之

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ライアー×ライアー【第39位】ライアー×ライアー1巻/金田一蓮十郎


薄めの暖色系カラーで仕上げられた、
「ひみつ」の指ポーズを決めたヒロインの横に、
クリアーなロゴを余白たっぷりに配置した白装丁。
すっきりしていて、かつ大変ソフトな仕上がり。

デザートKCも、背表紙が定型でなくなって
より装丁がお洒落になっていく様子。

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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地雷震 ディアブロ【第40位】 地雷震 ディアブロ 2巻 /高橋ツトム




赤い色調の、モザイク状のキャライラスト。
よく見ると、1個1個のブロックはキーボードのカケラになっている。

高橋氏の力強いイラストが、デザインによって
これ以上ないくらいに引き立てられている。

装丁:川瀬豊

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青の祓魔師【第41位】青の祓魔師
        3・4巻 / 加藤和恵






この作品のカバーデザインフォーマットは、
華やかな衣装やアイテムで着飾れるキャラが
より映えそうと3・4巻を手にとって強く感じた。

装丁:L.S.D. シマダヒデアキ 波澄智子

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健全ロボダイミダラー【第42位】健全ロボダイミダラー2巻/ なかま亜咲


夕日を背に繰り広げられる巨大ロボットバトルと、
それを見守りながら寄り添う男女。
まるで真面目に地球を守っているような、
まあ決してそれも嘘ではないけれども。

かっこよく見せているタイトルが、
「健全」なのに「ダイミダラ」となっている漫画なのでご用心。

装丁:BALCOLONY. 染谷洋平

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ゆるゆる【第43位】 ゆるゆる  / たかみち




「LO」コンビ、たかみち×宮村和生による得意の少女レイアウト。
雑誌のときとはまた違ったコミックとしてのデザインが見える。
目立つ作者名が自然にデザインとして見栄えに貢献しているところなど、
やっぱりすごいな~と思える。

装丁:5GAS 宮村和生

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犬辞林【第44位】 犬マユゲでいこう 犬辞林 / 石塚2祐子




巻を重ねるごとに、何漫画なのかよく分からなくなっていく本作品のカバー。
今何冊目なのかも『水惑星年代記』以上に把握しづらい。

そして今回は、深い緑色の上質なカバーに「犬辞林」という金箔文字。
もはや、漫画であることすら疑わしくなってきた。

装丁:-

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さよならフォークロア【第45位】 さよならフォークロア / かずまこを




ふわっとした衣装と構図で左下を占めるキャライラストと、
右上を占める黒の背景+ロゴ、このバランスが美しい。

グラデーションのかかったロゴも品があり、
「ク」の文字の表紙と背表紙での使われ方の違いがまた良い。

装丁:full size image 伊藤なつみ

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BTOOOM!.jpg【第46位】 BTOOOM! 2巻 / 井上淳哉





最初、Xboxのゲームのメディアミックス作品、
またはタイアップ作品なのかと勝手に勘違いした。
本編の内容に合わせられたゲームパロディなデザインと
昔も今もゲーム製作に携わる作者のイラストとの相性は抜群。

装丁:ARTEN 山上陽一

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さよならフットボール【第47位】 さよならフットボール 1巻 / 新川直司




サッカーボールと共に飛び跳ねるヒロイン。
配色やポージング、レイアウトなどが
細かく計算されていることが伺えるデザイン。

赤と青と白の組み合わせが良く目立つ。

装丁:Local support Department シマダヒデアキ

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ユンボル安全版【第48位】ユンボル 安全版
        上下巻 / 武井宏之




工事現場の警戒色でお馴染み、
黄色と黒のコントラスト。
使用する色は統一しながら、
上巻と下巻の背景色を分けた上で
合体カバーにするアイディアが珍しい。

装丁:SMILE STUDIO 福島トオル

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ピースメーカー【第49位】 ピースメーカー 5巻 / 皆川亮二




木目調のボードにポスターを貼ったようなウェスタンな背景に、
その巻の重要人物を載せるのが基本フォーマット。
そして5巻を飾ったのがジジイキャラ。
老人を老人らしく、魅力的に描いている漫画は
それだけで大事にしたい。

装丁:LIGHTNING

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月華美刃【第50位】 月華美刃 1巻 / 遠藤達哉




竹取物語を下敷きとするSF冒険アクションにふさわしい、
今風の絵柄が和で装飾されたハイブリットなデザイン。
作者名が角印状にデザインされ、朱印の擦れまで
再現されていたりと芸が細かい。
外も中も凝った装丁。

装丁:Local support Department 角田正明

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神様ドォルズ【第51位】 神様ドォルズ 7巻 / やまむらはじめ

淡いパステル調の色彩のイラストと黒いタイトルの
組み合わせが印象的で、ジャケ買いを誘う本作品。
吹き抜けるような青空が美しい7巻は、特にすばらしい。
絶妙な色彩のバランスは、多分実物を見ないと伝わらない。

ちなみに、カバー袖には通常の塗り方を行った表紙イラストが掲載されており、
キャラを堪能するためのイラストと、本を飾るためのカバーイラストの
方法の違いが比較できる。

装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香

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マルドゥック・スクランブル【第52位】マルドゥック・スクランブル3巻/大今良時







1巻も2巻もキャラ1人、そして3巻では5人。
個性豊かな面々を収めた、悪密度の高い表紙にテンションが上がる。

装丁:hive 久持正士

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隣の彼方【第53位】 隣の彼方  / 香魚子





繊細で透明感あふれながら、
強い存在感を持つ装飾不要のイラスト。
ロゴを大きくキャラに被せていながらも全然邪魔にならず、
イラストとの一体感により本としての吸引力を増している。

装丁:ベイブリッジスタジオ 馬場美由紀

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星川銀座四丁目【第54位】 星川銀座四丁目 1巻 / 玄鉄絢




屋上で寄り添う教師と生徒。
二人をやさしく包み込むような淡い色合いの朝模様と、
やさしいイメージのロゴ配置が
この作品の雰囲気を上手くデザインとして表している。
下のベランダに置かれた朝顔という1ポイントがニクい。

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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ブラックアウト【第55位】 ブラックアウト 4巻 / 朝基まさし






甲子園であったエラーに隠された秘密を探る新感覚ミステリー、という本作。
野球のモチーフが入りながら、スポーツものっぽくない表紙。
1巻から4巻まで、基本どれも絵になっている。

装丁:smack 山路洋

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シマシマ【第56位】シマシマ
   11・12巻 / 山崎紗也夏



眠りを商売にした本作。
そのフィナーレを飾る11巻・12巻では
合体表紙で主役達が眠りの中へ。
何気に人が眠っている表紙は
これが最初で最後だったり。
しかも、ラストだけ非・寝巻き。

装丁:hive 久持正士,土橋聖子

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血まみれスケバンチェーンソー【第57位】 血まみれスケバンチェーンソー
                2巻 / 三家本礼





その名の通り表紙のスケバンヒロインがチェーンソーを振り回す、
ゾンビホラーアクションコメディ。
2巻ではちょっと遊んで画面に入っていないチェーンソー。
でも確かに画面外で唸りを上げる凶器が見える。

装丁:セキネシンイチ制作室

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幻仔譚じゃのめ【第58位】 幻仔譚じゃのめ 6巻 / 梅田阿比







森の中、怪しい石像に腰掛ける麦藁帽子の少女。
オカルトとノスタルジーの相性は良い。

装丁:芦田慎太郎

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善良なる異端の街【第59位】 善良なる異端の街 / 松本次郎



油絵のタッチで描かれた、貴婦人?の食事風景。
表面にも、少しでこぼこした絵画っぽい加工が施されている。

このイラストのように、
よくブログに載っている病的にほっそりしたイラストを見ていると、
松本先生大丈夫かな~とか思ったりする。

装丁:岡崎直哉

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A-BOUT2.jpg【第60位】 A-BOUT 2巻 / 市川マサ




マガジンのヤンキー漫画とは思えないポップで垢ぬけたデザイン。

スプレーのような効果を駆使しながら、
イラストの線関係なしに配置されたカラーが
破天荒で茶目っ気たっぷりのヤンキー漫画の表紙としてよくマッチしている。

装丁:Local support Department シマダヒデアキ

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さんかれあ【第61位】 さんかれあ 1巻 / はっとりみつる

装飾を最低限に、白背景をバックにはっとり氏のイラストを前面に押した
シンプルイズベストの装丁。
ヒロインの笑顔に逆光的なまぶしさすら感じる。
そして、一通り本編を読んで表紙を見直すと、
その印象がまた変わったりする。

赤紫色の背表紙には、お馴染みの位置に表紙絵の顔のカットを載せることなく
ディフォルメキャラを面白い位置に添えているところもおしゃれ。

装丁:G×complex 久遠敦司

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戦国妖狐【第62位】 戦国妖狐 5巻 / 水上悟志





左側に白い題字、そして右側にはキャラのほぼ全身イラスト。
まだら模様の背景。
フォーマットはいつものものだけれども、
色の組み合わせが自分好みなのか、この5巻は特に良く見える。

装丁:on Graphics 行徳ゆみ

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ファンタジウム【第63位】 ファンタジウム 5巻 / 杉本亜未





5巻から、これまでのバストアップタイプから
枠の中に箱庭を収めたようなファンシーなものへと
フォーマットが変更。
海外の児童書のような美しさ(勝手なイメージですが)。

装丁:ME & MIRACO

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Waltz.jpg【第64位】 Waltz
     1・2巻 / 大須賀めぐみ


暗殺者を囲むメルヘンで殺伐とした
現実と剥離したかのような空間が、
日常のそばで繰り広げられる
血なまぐさいワルツを演出する。

「Waltz」にあわせて、
巻数はun(アン)、deux(ドゥ)、trois(トロワ)

装丁:ベイブリッジスタジオ 吉村勲

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水面座高校文化祭【第65位】 水面座高校文化祭 2巻 / 釣巻和




教室の真ん中を陣取る朝顔の鉢植えが、
文化祭という非日常の空間を演出する。

イラスト:娘、装丁:父(のデザイン事務所)という
釣々巻々な親子の共同作品。

装丁:釣巻デザイン室

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サユリ【第66位】 サユリ 1巻 / 押切蓮介






幸せな家族写真の隙間から顔を覗かせるサユリさん(仮)。
昆虫図鑑の蜘蛛ページのような、
そこを触りたくないとすら思わせる禍々しさがグッド。

装丁:Zooham Yoxxx

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誰がために鋼は鳴る【第67位】 誰がために鋼は鳴る / 天乃タカ






薔薇のあしらわれたクリーム色のフレーム内に、
オレンジの背景と色のない(白)のヒロインイラスト、緑色の影。
色使いの派手さがないながら、実に目を引くレイアウトの美。

装丁:コードデザインスタジオ

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コールドアパートメント【第68位】 コールドアパートメント / 財賀アカネ




日本を舞台にしながら、日本っぽさの薄い作者の画風と、
それにあわせられた「あっちっぽい」感じのデザイン。
キャラのストリート+ポップな感じと飾り気のないロゴ、
夜を迎える街が合わさって程よくホラーを匂わせる。
裏表紙は直球の怖いイラスト。

装丁:餅屋デザイン オリタイサオ

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秘身譚【第69位】 秘身譚 1巻 / 伊藤真美


キャラやロゴの血糊部分にはツルツルのコーティング、
背景部にはでこぼこした粒々の加工が施されている。
これが美麗な作者イラストを強烈に目立たせると共に、
手触りを気持ちのよいものにしている。

加工は『バニラ・スパイダー』と同じものになっているので、
その使い方と印象の違いなどを比べてみるのも面白い。

装丁:chutte

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森山中教習所【第70位】 森山中教習所 / 真造圭伍


グランドで、アイスを食べる半そで少年を
どんと配置した夏のデザイン。
主線の描かれていない、アナログで味のあるイラストに、
黒く飾らないロゴを添える。

シンプルなようでいて作品の雰囲気を素直に伝えつつ、
味のある系の作者イラストをすっきりと爽やかな装丁にまとめている。

装丁:セキネシンイチ制作室

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終電車【第71位】 終電車  / アルコ






「終電車」という文字を載せることで、
淡い水彩画のイラストは切なさと共に希望を内包した、
力強いカバーになる。

装丁:NARTI;S 橋本清香

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ノラ猫の恋【第72位】 ノラ猫の恋 1巻/ 長野香子

クリーム色の背景をベースに、
カバーに窓を作るように四角いエリアに描かれた風景と、
風景から少し飛び出すように描かれた少女。
猫のスケッチのようなイラストも添える。

カバー内を占めるイラストや文字の面積はかなり小さいが、
絶妙のレイアウト(特に出版社名の置き方が面白い)
で決して閑散とした印象にはなっていない。

装丁:コードデザインスタジオ

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はるみねーしょん (2) 限定版 (まんがタイムKRコミックス)【第73位】 はるみねーしょん 2巻限定版 / 大沖




茨城県牛久の上空を飛行。
大仏が無表情に、タイトルを叫んでいるかのような構図。

通常版では背景がニューヨークで、像は自由の女神になっているが、
大仏だとシュール度が大幅にアップする。

装丁:里見英樹

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花もて語れ【第74位】 花もて語れ 1巻 / 片山ユキヲ



朗読漫画。
白をベースに、桜の花を枠のように、背景のように飾った上品な装丁。
書き文字のような崩し方のされた小さいロゴが、
作品の文学的な雰囲気をさりげなく伝える。

カバー裏は、予想できたら多分それが正解。

装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香

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阿房列車【第75位】 阿房列車 2号 / 一條裕子






箱入り豪華装丁。
旅情とよくマッチしたレトロデザイン。
巻数表記は本を電車に見立てた1号、2号。

装丁:孝橋淳二

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りとうのうみ【第76位】 りとうのうみ  / たかみち



碧い海、青い空。
こちらも、たかみち×宮村和生。

カバー全体に海を描きながら、
背表紙だけを見ると、ヒロインが
砂浜から海を見つめる構図になるところが良い。

装丁:5GAS 宮村和生

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シマウマ【第77位】 シマウマ 1巻 / 小幡文生



血を流しながら目をギラつかせる男を逆さまに配置して、
その上に整いながらもざらついた
特大のシマシマ「シマウマ」ロゴを大胆に重ねている。
アウトローな荒々しい雰囲気を消すことなく、
落ち着きも兼ね備えた白+黒+灰色のデザインがお見事。

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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じゅういちぶんのいち【第78位】 じゅういちぶんのいち 1巻 / 中村尚儁




街路樹の生い茂る通学路で、
サッカーボールを抱えた少女が見据えるのは…。
シンプルに大きく語りかける「1/11」というロゴ。
サッカーモノでありながら、それ以上の何かを期待させる始まりの装丁。


装丁:Local support Department シマダヒデアキ

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狼と香辛料【第79位】 狼と香辛料 5巻 / 小梅けいと






本棚前のソファーで足を組み、知的に微笑むヒロイン。
赤みがかったデザインが、
本の雰囲気をぐっとムーディーなものにしている。

装丁:雷門風太

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リンドバーグ【第80位】 リンドバーグ 3巻 / アントンシク






1・2巻の風景+キャラの構図からちょっと変わって、
3巻ではキャラにビシッとフォーカスを当てるデザインに。
作者イラストの持つ力強さをより感じられるようになった。

装丁:ベイブリジスタジオ 吉村勲

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黄昏乙女×アムネジア【第81位】黄昏乙女×アムネジア3巻 / めいびい






黒い枠線で黄昏時の景色を挟み込むのが、本作品の基本フォーマット。
3巻では枠線を斜めに配置し、
高層からの都会の眺めを印象的に切り取っている。

装丁:岩佐陽子

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オー・エー【第82位】 O/A 2巻 / 渡会けいじ



水色・黄緑・赤という配色。
画面手前でピントのずれた舞い散る紙が動きを演出する。
1巻の表紙より力強く、より目立つ印象。

「鴨川ホルモー」漫画版でも思っていたけれど、
渡会けいじ氏のイラストはかなり表紙栄えする。

装丁:R design studio

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Deep Forest【第83位】 Deep Forest 2巻 / 田代ほけきょ





巨大電子空間に佇むサルと少女。
イラストレーターでもある作者によるSF感あふれる、
pixivなどで投稿したら大変支持を集めそうなカバーイラスト。

装丁:on Graphics

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ミリオンのスペル【第84位】 ミリオンのスペル 1巻 / 金田一蓮十郎

「○×△□」と書いて「スペル」と読ませる。
「○×△□」が「ス」「ペ」「ル」に1文字ずつ対応せず
あえて4文字構成になっているのがポイント。
それにしても、「○×△□」がポップにレイアウトされて、
黄色い悪魔なミリオンさんがあしらわれたロゴが可愛くて作品によく合っている。

関係ないけれども、「いくらプリチーに見えても我々は悪魔!」
というアザゼルさんの文句がこの作品にも良く合うことに気づいた
(悪魔ではないが)
装丁:-

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椿鬼【第85位】 椿鬼 1巻 / 押切蓮介


太ももを強調したヒロインのイラストに、大きく2文字のタイトルを載せる。
黄緑、紫、茶色と落ち着いた感じに色をまとめつつも、堂々と存在を主張するデザイン。

押切氏の数々の作品には、結構多くのデザイナーが関わっていて、
どれも作品の色ごとにきちんとデザインの雰囲気が異なっている。
デザインのし甲斐がある作家さんなのかもしれない。

装丁:餅屋デザイン オリタイサオ

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ハルとナツ【第86位】 ハルとナツ 1巻 / 武田すん




水色と白のストライプ模様の背景と、
ピンク色の記号的なロゴが
作者イラストをシンプルに引き立てている良いデザイン。
左が「ハル」さんで右が「ナツ」さん。
それぞれのイラストにロゴが対応するように載せてある。

装丁:fabric engine

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シャンハイチャ-リー【第87位】 シャンハイチャ-リー 1巻 / ビブオ






作中第1話のキーワード「虹」をモチーフに、
賑やかなイラストをカラフルな配色で仕上げ、
作品のカオスとハイテンションをデザインに落とし込んでいる。

装丁:葛西恵

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爛爛【第88位】 爛爛  / いくえみ綾





月明かりに照らされて夜の闇を飛ぶ二人の少女。
手描き感あふれるアナログなロゴの跳ね具合や、
中に浮かぶ少女の不安定な感覚。
美しくも少し怖い。

装丁:川谷康久

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ビリオネアガール【第89位】 ビリオネアガール 1巻 / 桂明日香




髪色を青く演出した見返り美人に、
シュッとした途切れのあるロゴを整然と配置。

何かもう、どちらでデザインされているか
言わなくてもわかりそうな、やっぱりこちら↓

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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ブラッドラッド【第90位】 ブラッドラッド 1巻 / 小玉有起



斜めの黄色ストライプが警戒感バリバリな、
ファンキーでヤンキーなデザイン。
ストライプに合わせて傾いた作者名と巻数表記、
傾いたロゴがいい感じに穿っている。

一応吸血鬼系ファンタジー。

装丁:LALA HANDS 佐々木基

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男爵校長High!【第91位】 男爵校長High! 1巻 / O"YSTER





2度目のタイトル変更ということで、
白装丁⇒背景型装丁ときて、再び白装丁へ。
躍動感大幅アップ。

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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どうぶつの国【第92位】 どうぶつの国 3巻 / 雷句誠





1、2巻から一転して、イラストの色合いが
くすんだ感じからポップな雰囲気のものになった。
合わせて、ロゴもゴツゴツした文字に民族チックな装飾がされていたものから
すっきりした文字を星が散りばめられた枠線で囲った明るいものに。

装丁:Razzo 坂上和也

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あまんちゅ!【第93位】 あまんちゅ! 
    2・3巻 / 天野こずえ





『ARIA』で培われた画力によって、
美麗なカラーイラストはお手の物。
深い海の底も、見上げる空の青も、
どちらも甲乙つけがたい。

装丁:クリエイティブ・ピクシーズ 黒巣貴司

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角刈りすずめ【第94位】 角刈りすずめ 1巻 / KICHIJO







「○○○より売れるデザインにしてください!」という原作者の要望。
結果、角刈り感溢れる何漫画か定かではないかっこいい装丁に。

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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限界集落温泉【第95位】 限界集落温泉 2巻 / 鈴木みそ






フィルムの中に入った作者イラストと、
真ん中を陣取って「温泉」を特大に表記したロゴ。
1巻については、カバーのデザインに購入を後押しされた。

装丁:HONA GRAPHICS

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みしかか【第96位】 みしかか! / ヨシノサツキ





同作者のストーリー物「ばらかもん!」とデザインを統一。
題字についても良作品ともグラフィックデザイナーで
デザイン書道作家である大谷美游氏が担当。
キャラの配置と文字のバランスがたまらない。

装丁:沢田雅子

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地球の放課後【第97位】 地球の放課後 1巻 / 吉富昭仁






世界の終末を演出する、水没都市。
でもそこにいる人たちはまったり、という心地よいSFを感じるカバー。
内容もちゃんと、だいたいそんな感じ。

装丁:VOLARE 関善之 大木和徳

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3月のライオン【第98位】 3月のライオン 5巻 / 羽海野チカ







この巻の表紙だけを見て、
面白さを確信して全巻まとめ買いしてみたあいつはえらい。

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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ポジティブ先生【第99位】 ポジティブ先生  / 石黒正数





「つれない先生と、人懐こい生徒の奏でる心温まる何か」的な
短編の収録を予感させる、楽しげで赤色の鮮やかなカバー。

「ポジティブ先生」全4P。

装丁:5GAS 宮村和生

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4月1日【第100位】 4月1日 / 平尾アウリ







淡い空と傘が物憂げな雰囲気を演出する水彩画イラスト。
シンプルなロゴに入ったピンクの雫のアクセントが良い。

装丁:5GAS 宮村和生

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しまいずむ【第101位】 しまいずむ 1巻 / 吉富昭仁





互いの妹を仲良く鑑賞する姉二人。
よだれを垂らし眺めるその構図が、
端的に作品の内容を表し、そしておしゃれ。
部屋広!

装丁:衿和一

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レッツラグーン【第102位】 レッツラグーン 1巻 / 岡崎武士

カラフルでキュートなデザインのロゴを、
小さく上部に控えめに配置し、
救命用の浮き輪で水面に浮かぶ制服少女を
最大限に目立たせる。

これとかあれとかそれとか、
今回カバーを色々チョイスしているうちに、
自分水があるカバーが好きなんだな~ということがわかった。

装丁:前山陽子

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恋愛怪談サヨコさん【第103位】 恋愛怪談サヨコさん 1巻 / 関崎俊三



表紙上部に寝そべったヒロインを配置し、
散りばめた長い髪や手を中央付近に配置してバランスを調節。

煌びやかな和の装丁。
前作からカバーイメージがガラッと変わったというか、
相当ハッタリが効いている。

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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さよならもいわずに【第104位】 さよならもいわずに / 上野顕太郎



在りし日の街角を収めたスケッチ。
そこに滴り落ちる涙。

飾り気のない、
漫画作品としては一見淡白なデザイン、
そこには計り知れない想いがこめられている。

装丁:セキネシンイチ制作室

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HIDEOUT.jpg【第105位】 HIDE OUT / 柿崎 正澄






表紙を破って、そこから顔を覗かせる恐ろしい何か。
大変キャッチー。
ホラーとしての掴みとデザインとしての美しさの両立。

装丁:ベイブリッジスタジオ 小林美樹代

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嵐ノ花叢ノ歌【第106位】 嵐ノ花叢ノ歌 3巻 / 東冬




1巻のカバーイラストが良かったが、3巻もまた良い。
タイトルロゴの「ノ」を小さくして、
漢字部分の大きさをを作者名と合わせてた大きさに。
「嵐ノ花」「叢ノ歌」「東 冬」と縦3列にきっちり整った文字列が、
質の高いイラストにカバーとしての格調を加えている。

装丁:BROS 松本ムネユキ

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回游の森【第107位】 回游の森 / 灰原薬






横に描き込まれた少女の憂いを帯びた表情が印象的な表紙。
背景の緑は少女が寝そべる草むらであると同時に、
迷い込んだら抜け出せないような深い森のようにも見える。

装丁:NARTI;S 新上ヒロシ

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のりりん【第108位】 のりりん 1巻 / 鬼頭 莫宏






サイクリングウェアに身を包み、愛車にまたがるヒロイン。
イメージ的に自転車っぽくまとめたデザイン。
カバーも本編も、このまま明るく進んでほしい。

装丁:hive 久持正士,土橋聖子

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のりタマ【第109位】 のりタマ 1巻 / オオツカマヒロ



畳部屋でヒロインや猫達が寝そべる表紙。
枠や地べたをグレー系に着色して、
アニメ塗りな感じのキャラや小物を目立たせている。

巻数表記を飾る猫の手がかわいい。
影を使った日向の表現も粋。

装丁:虻川貴子

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ぼくらのカプトン 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)【第110位】 ぼくらのカプトン 1巻 / あずまよしお







カバーのシュールなネタに『日常』を感じた人、
多分それは正解。

装丁:里見英樹

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ネコあね。【第111位】 ネコあね。 1巻 / 奈良一平







少年コミックの中にあると淡い色使いが逆に目立つ、水彩画のイラスト。
作品の中身にあった、家族の絆的雰囲気が良く出ている。

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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君と紙ヒコーキと。【第112位】 君と紙ヒコーキと。 1巻 / 葉月抹茶






ハッキリとしたロゴが、
アナログな仕上がりのふんわりしたイラストの
良いアクセントとなっている。

装丁:NARTI;S 橋本清香

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たいようのいえ【第113位】 たいようのいえ 1巻 / タアモ





暖色系のイラストとロゴをのせたぽかぽかな白装丁。
ヒロインを乗せたソファーの右への偏りと、
ロゴによるバランスのとり方がいい感じ。
巻数表記の太陽っぽい装飾が地味に好ポイント。

装丁:名和田耕平デザイン事務所

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ラーメンの鳥パコちゃん3【第114位】ラーメンの鳥パコちゃん3巻/天蓬元帥







こっち見んな的、
鳥類クローズアップ型こってりデザイン。

装丁:福原弘美

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よりぬき水爆さん【第115位】 よりぬき水爆さん / 道満晴明


サザエさんパロの認識の容易さは異常。

遠い未来、ヒャッハーな時代に突入して、番組も続いていたら、
世相と文化レベルをゆっくり反映していく磯野家も
実際にこうなっていく、かもしれない。

「カツオは消毒よ~っ!!」

装丁:VOLARE 星野ゆきお

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あたらしい朝【第116位】 あたらしい朝 2巻 / 黒田硫黄



紹介することへの使命感というか、
手に取ったときこれにランキングのトリを勤めさせたくなった。

裸イメージ一色のギリギリデザイン。
しかしカバーを広げて1枚絵として見てみると、
なかなかアリなかっこよさを確認できる。

装丁:hive 久持正士,土橋聖子

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ここまでがランキング発表。
名和田さんとか、名和田さんとか、名和田さんとか、フェローズとか
色々偏っていた気もしますが、まあ気にしない。

最後に、カバー下や背表紙など別なとろに注目した作品を別枠で11作品紹介していきます。



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【裏表紙賞】 ハルシオン・ランチ 1巻 / 沙村広明

ハルシオン・ランチ

沙村氏のイラストをポップに飾ったスタイリッシュな表紙、
そこだけ見て満足してしまったらもったいない。
さらに注目してほしいのが裏表紙。

どうみてもウルトラマンな予告イラストが、
裏表紙のよくある、下手するとカバーを
安っぽくしてしまう可能性のあるあらすじ書きを、
面白く、かつデザイン性高く纏め上げている。

カバー全体を使ったワイドイラストに頼らない、
気の利いた裏表紙デザインはポイント高し。

装丁:ARTEN 石川照美

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【見返し賞】 ジゼル・アラン 1巻 / 笠井スイ

ジゼル・アラン

品の良い西洋チックなカバーを手に取り、本をめくるとまず目に飛び込んでくる、
草模様のあしらわれた美麗な緑の見返し。
この、カバー越しに本を挟みこむ最初と最後の見返しが、
作品の「本」としての質感をこれ以上にないほど高めている。

やけに気合の入ったフェローズ軍団の中でもひときわ目立った装丁。

装丁:note 芥陽子

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【背表紙賞】 花宵道中 1~4巻 / 斉木 久美子

花宵道中

遊女に花をあしらったデザイン。
背景色は、1巻ごと黒・白と交互に繰り返され、
背表紙ももちろん黒白。
この黒と白の背表紙が、
光る箔押しのロゴと少々散りばめられた花とで品良く仕上がっており、
既刊の4冊を本棚に並べると大変美しい。

箔押しのロゴが画像だと綺麗にでておらず伝わりにくいのが残念。
是非本屋さんで手にとってご確認を。

装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香

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【横使い賞】 信長協奏曲 2巻 / 石井あゆみ

信長協奏曲

本を普通に持ったときに90度傾いてしまうデメリットのためか、
圧倒的に数の少ないカバーの横使いイラスト。
そんな中、横使いにしたことが一目で正解と認識できるこちら。

簡素な部屋で箱に座る信長、突き立てた日本刀、そしてロウソク台、
このゆったりとした並びが絵になるアイテム配置。
ロウソクが作り出すおぼろげな明暗。
日本最高。

書映に取るスペースは変わらないものの、
横向きだと最大限載せられるのでやけに大きくなってしまったが、
協奏曲を“コンツェルト”と読むことがわかりやすいのでちょうど良い、かも。

装丁:ベイブリッジスタジオ 安斉秀

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【特殊装丁賞】 薔薇だって書けるよ / 売野 機子

薔薇だって書けるよ表

半透明のカバーと、鮮やかな薔薇で埋め尽くされたカバー下の写真。
カバーの窓のところは透明度が高く、カバー下の薔薇が鮮やかに写る。
窓以外の白いエリアも若干裏が写るようになっていて、
カバー下と重ねたときの白いエリアのほんわかとした色付き具合が絶妙。

カバーの半透明具合がうまくフィルターになって、
鮮やかな写真と描かれたイラストを上手くなじませているよう。

装丁:simazima 平谷美佐子

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【特殊装丁大賞】ウイちゃんがみえるもの/衿沢世衣子

ウイちゃんがみえるもの

オールカラーの豪華装丁本。

クールな白でまとまったシャープなカバーを外すと、
カバーに開けられた窓から垣間見える、“ウイちゃんがみえる”
鮮やかな世界を共有することができる。

巻末に、これまでの既刊コミックスが出版社の垣根を越えて、
綺麗な書影と共に紹介されているのが何気なくうれしい。

装丁:オクターヴ 木庭貴信 松川祐子

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【表裏賞】 馬鹿者のすべて 1巻 / 村岡ユウ

馬鹿者のすべて

拳が頬に入り、顔を歪ませる男。
裏表紙を見ると、殴ったその犯人は…。

作品の本質を真芯で捉えたようなアイディア。
すごいし、面白い。

しかし果たして、この濃ゆすぎる表紙は正解なのだろうか。

装丁:セキネシンイチ制作室

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【日本○偽フ賞】 こどものじかん 8巻 / 私屋カヲル

こどものじかん

カバーイラストの美しさは認める。
認めるけど、これは買いにくい。

これは、買いにくい。

そんな時には、
『だめよめにっき』と『もっとだめよめにっき』で挟み込んでレジに持っていこう。
持っていけば、多分何も変わらない。

装丁:神楽坂マガジン社 古谷昌博

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【ストーリー賞】 土星マンション 6巻 / 岩岡ヒサエ

土星マンション6

これまで、暖かい色合いでほっこりした雰囲気のカバーだったものが、
突如色あせた殺伐としたカバーに。

内容と合わせて、「おおっ!」っと来たこの感覚は、
作品を読んでいないと伝わらないものだろうと思われる。

装丁:葛西恵

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【ストーリー大賞】 君に届け 10巻 / 椎名軽穂

君に届け

君に届きました。


装丁:川谷康久

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ということでお送りしました、
良いコミックお気に入り装丁紹介企画「この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2010」

「ipad」の発売に「Jコミ」の立ち上げなど時代の移り変わりを感じる今日この頃、
電子書籍が逆立ちしても勝てない、素敵な本との出会いを期待してまた来年~


⇒この装丁がすごい!2010 一人後夜祭 本企画へのtwitterでのリアクションをまとめたもの】





【関連記事】
●この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2011 ベスト100+α/200/300
この表紙がすごい!2009
コミックス装丁 デザイナーINDEX

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2010年12月18日 | この装丁がすごい! | コメント 16件 | トラックバック 0件 | TOP

このマンガがすごい!2011ランキング予想答え合わせ

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:特集  »2010年12月08日 更新

さて、このマンガがすごい!が発売されましたので、
当ブログでの予想ランキングについて早速答え合わせしてみます。



なお、9月時点でのVer.1、
出版社だけ公開された時のVer.2と2回予想していますが、
答え合わせはVer.1で行いました。

●ランキング予想Ver.1
●ランキング予想Ver.2

赤:±5
ピンク:±6~10
黄緑:±11~20
水色±21~


1 ワンピース 1⇒4(-3)
2 テルマエ・ロマエ 2⇒2(±0)
3 進撃の巨人3⇒1(+2)
4 ドリフターズ 4⇒7(+3)
5 さよならもいわずに 5⇒3(+2)
6 宇宙兄弟 6⇒9(-3)
7 鋼の錬金術師 7⇒5(+2)
8 HUNTER × HUNTER 選外
9 惑星のさみだれ 9⇒22(-13)
10 EVIL HEART 選外

11 ふたつのスピカ 選外
12 狼の口 ヴォルフスムント 12⇒50(-38)
13 放課後のカリスマ 選外
14 アイアムアヒーロー 14⇒9(+5)
15 乙嫁語り 15⇒6(+9)
16 虫と歌 16⇒12(+4)
17 鉄風 17⇒13(+4)
18 よつばと! 18⇒35(-17)
19 ハルシオンランチ 選外
20 バクマン 20⇒7(+13)

21 モテキ 選外
22 シグルイ 22⇒43(-21)
23 刻刻 選外
24 弱虫ペダル 24⇒17(+7)
25 シュトヘル 選外
26 ノノノノ 選外
27 DON’T TRUST OVER 30 選外
28 聖☆おにいさん 28⇒31(-3)
29 それでも町は廻っている 選外
30 シゼル・アラン 30⇒27(+3)

31 GANTZ 選外
32 STEEL BALL RUN 選外
33 めだかボックス 選外
34 鬼灯さん家のアネキ 選外
35 よんでますよ、アザゼルさん。 35⇒45(-10)
36 BILLY BAT 選外
37 ばもら! 選外
38 マチキネマ 選外
39 高杉さん家のおべんとう 39⇒31(+8)
40 ベントラーベントラー 選外

41 ウワガキ 選外
42 屍鬼 選外
43 生活 選外
44 コッペリオン 選外
45 はじめてのアク 選外
46 少女ファイト 選外
47 GIANT KILLING 47⇒13(+34)
48 青の祓魔師 48⇒16(+32)
49 高梨さん 選外
50 珈琲時間 選外

ランクイン率23/50

という感じでした。
今年は少年ジャンプ作品が減り、
その分1位を始めとした別冊少年マガジン勢が検討したようです。
こっちの傾向で行ってくれた方が今後は当てやすくなるかな。

肝心の的中状況は、上位はまずまず、
下位になるにつれ当てるのが難しくなっていくといった感じ。
もうちょっとがんばりたい。
とりあえず今思いつく対策は、
メディア化はもうちょい増やしてよさそうといったところ。
目標は、ランクイン率半分以上。

さて、来年入りそうな作品として、対象期間後に完結した、
微妙にタイミングがずれた感のある
「惑星のさみだれ」「鋼の錬金術師」「シグルイ」、
映画との相乗効果で最終章が盛り上がっていくと予想される「GANTZ」などが
ランキングに食い込んでくるか気になるところ。

ということで、予想はまた来年。

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2010年12月08日 | 特集 | コメント 0件 | トラックバック 0件 | TOP