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この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2015 【ベスト100+α】

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:この装丁がすごい!  »2016年03月22日 更新

【2015|201420132012201120102009


「年に一度はがんばるぞい」の精神で良いコミックがお送りするいつもの企画、
『この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2015』の発表です。

良いコミックデザイン辺境ブログのお遊びで「すごい!」「大賞」等と大げさなタイトルを付けていますが、
中身はもちろんゆるいマンガ紹介ですよ…という具合にいつもはここのスペースに
予防線を張ることで前書きにボリューム感を出してるのですが、最近自著を
出しているのでここを宣伝スペースとして活用したいと思います。
管理人の好きな作品をエレガントな書影とさらっとしたコメントで紹介していく、
ニアリーイコール・良いコミックな漫画デザイン本、あるいは漫画装丁グラビア本。
『良いコミックデザイン』 [出版社: パイインターナショナル] 3132円(税込)
うまい棒換算284本分のお値段で絶賛発売中です⇒⇒⇒

それでは紹介数ベスト100+α、どうぞご覧ください。

●対象:2014年12月1日から2015年11月30日に発売された作品
●画像をクリックするとamazonに飛びます。
●画像下にマークが付いている作品は、
 画像の上にポインタを乗せると別画像に切り替わります。
●『良いコミックデザイン』で紹介している作品には()マークを付けています

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【第1位】黒博物館 ゴースト アンド レディ 上下巻 / 藤田和日郎

19世紀英国伝奇アクション『黒博物館 スプリンガルド』()に続く「黒博物館」シリーズ第2弾。フローレンス・ナイチンゲールの生涯に大胆なファンタジーを混ぜ込んで生み出された、幽霊(ゴースト)と淑女(レディのバディストーリー。

博物館 ゴースト アンド レディ 上

上巻。

博物館 ゴースト アンド レディ 下

そして下巻。

『スプリンガルド』から4年と10ヶ月後の刊行によって、「黒博物館」をシリーズものにした本作。その装丁は前作と同じく古びた洋書を模しており、デザインも同じく4年と10ヶ月ぶりに葛西恵さんが担当している。金の箔押しを踏襲して「Black museum」のマークを引き継ぎつつ、飾り枠を凹ませて隙間にイラストを置くという特徴的なレイアウトで今作ならではの個性も出している。さらにタイトルをなぞるように上巻を「ゴースト」、下巻を「レディ」として対応したキャラのイラストを配置すると共に、それぞれに作りこまれた箔押しの「G」と「L」という対のマークをあしらっており、上巻と下巻を美しくまとめ上げている。

出版:講談社
装丁:葛西恵 []

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【第2位】 八百万 [新装版] / みもり,畠中恵 ()

 八百万  [新装版]

駆け出しの神様とお供のお狐が織りなす大江戸捕物帳。江戸×ファンタジー×ミステリー。『しゃばげ』畠中恵による東京創元社『ミステリーズ!』掲載の未単行本化小説コミカライズ、その新装版。

人物、鳥居、狐の面、花など、数々のアイテムが列を成したイラストを右に、タイトルを左に。著者名、振り仮名、レーベルマーク、作品の一節、原作の情報、その他英語表記などを使って大きな三文字タイトルを飾り立てて、タワー状のイラストと負けないタイトルタワーとで美しくバランスを取っている。

使える文字は使えるだけ使う、にコードデザインスタジオ色を見間違えることが困難なくらい前面に出していると同時に、イラストの集合と文字の集合で対を成す、一味違った引き出しを見せてくれた。

出版:ほるぷ出版
装丁:コードデザインスタジオ []

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【第3位】 新装版 BLAME! 1巻 / 弐瓶勉

新装版 BLAME!

アフタヌーンに掲載されていたSF作品の新装版。2度にわたりTVアニメ化もされた『シドニアの騎士』の勢いに乗って出されたかと思いきや、こちらも劇場アニメ化が決定していることもあってか、気合いの入ったB5の大判(ナウシカサイズ)で刊行されている。

人物の肌にはやんわりと色を乗せつつ、色の構成はほぼ白、黒、赤。人物や文字の部分はツヤあり、ベースの白地にはツヤなし。作者名や「新装版」表記、背景装飾として直線的で記号性の高い、いわゆる「東亜重工」フォントを散りばめて、スタイリッシュで硬質な雰囲気を形成している。

三面図のように、裏表紙(画像右上)には後から、通常のコミックスより広く設けられた袖(画像右下)には左からと、表紙の人物イラストの足元のアイテムを含めた別視点バージョンを載せる構成も面白く、大判故の鑑賞性の高さとも見事にマッチ。ディテールの細かいものを前から後から眺めるのはとても楽しい。

出版:講談社
装丁:メチクロ[SF/MHz] []

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【第4位】 ダンジョン飯 1・2巻 / 九井諒子

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食料を現地調達しながら、ダンジョン奥深くに取り残された妹を助け出せ!というRPG×グルメ作品。

『竜の学校は山の上』()⇒NARTI;S、『竜のかわいい七つの子』()⇒コードデザインスタジオ、『ひきだしにテラリウム』()⇒名和田耕平デザイン事務所と、作品毎に担当が違い、どの作品も比較的に事務所のカラーが大きく出ているため、それが作者のカラーと掛け算させる形で、その作品のデザインも個性が強く出ている。そして初の長編作品となる今回。担当になったのは意外や意外、と言うかこの作品で個人的に初遭遇となったデザイナー・須田杏菜さん。検索してみると、小説方面で活躍されている方のようで、これは今後もハルタ作品で登場するフラグですよ(とフラグ回収を確認した後で言っている)。そんなわけで、もちろん装丁の雰囲気はこれまでと違っていて、今回は西欧ファンタジー的な世界観と合わせた洋書風。
飾り枠で覆われたイラストはダンジョンのどこかで、手前に料理道具を装備した1人、そして奥に仲間の構成。作者はリアルやディフォルメのタッチの切り替えが上手いが、この表紙ではメインをリアルに、奥のキャラを違和感を感じさせないレベルでディフォルメで描いてメリハリを付けている。
これまでの作品は全て短編集で、常に内容全部盛りのカバーであったため、本作の1巻時点では若干の物足りなさを感じたが、それもそのはずというか2巻時点で、そろえて楽しくなるカバーだと感じた。とは言っても出てきたものをしっかりカバーに盛り込むスタイルは長編においても健在で、今回は裏表紙、袖を使って登場した魔物を図鑑のようにコレクションし続けている()。メンバーの加入がなければパーティーは後二人、竜のお腹にいる妹もカバーを飾るのかもしれないということで、最低後3巻は続いて欲しい。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:須田杏菜

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【第5位】 鬼さん、どちら / 有永イネ

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「先天性頭部突起症」という名前を持って、三千人にひとり「鬼」のいる日常。特別視される「鬼」という存在が浮き彫りにする人間の弱さと強さの物語、5篇を収録。

着衣なし、鬼の少女が髪をたくし上げるポーズのイラスト。瞳には緑色が使われているが、目立つ色はリボンと作者名の赤鬼を連想させる赤のみ。憂いを帯びた表情にはっとさせられる、静かに印象深い表紙。

画像右上のカバー下は一面紅色。画像右下は目次で、各話には「手の鳴る方へ」をアレンジしたタイトルが付けられているが、
この目次の文字組みが特に取り上げてどうというものでもないけれども好きだったりする。

他にも、文字を傾けて行く道の迷いを表したようなタイトルが1話毎に開始ページのコマの隙間に傾く方向を変えながら挿入されていて、本編終了後におわりを記したページで初めて正しい方向を向いているなど、主張をしていないけれども作品に寄り添っているな~というところが見られる細かいところも好きな1冊。

出版:小学館
装丁:chutte

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【第6位】 宝石の国 4巻 / 市川春子 ()

宝石の国 4巻

野原に寝そべって輪を描くアレ。4巻にして既刊中一番の王道とでも言うべき構図が来たが、中心固定のタイトル配置フォーマットとの合性は良く、キャラの上半身が集まって色とりどりの髪が大きく描かれているため、草の緑色も合わさって宝石状のホログラムがいつにも増して煌びやかなものに感じられる。安定の作者自装。

出版:講談社
装丁:市川春子

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【第7位】 欲鬼 1巻 / 色原みたび

欲鬼 1巻

自身の欲望を満たすため、暴虐の限りを尽くす異能の者たち、「欲鬼」。そんな欲鬼たちを「正義欲」が求めるままに裁きの鉄槌を打ち下ろす主人公もまた欲鬼。欲望と欲望がぶつかり合う異能バトルマンガ。

自ら顕現化させた巨大なハンマーを携えた欲望の主人公。背景には交差点をわたる人の群れ。主人公と背景は別のレイヤーで描かれているのか、主人公と背景の隙間に割れた鏡のようなヒビが入れられ、空いた黒い空間に巻数や作者名ローマ字、レーベルのクレジット等が入れられている。目次(画像右上)は黒+紫の構成で表紙の主人公をシルエットとして使用。カバー下(画像右下)は、表紙イラストの人達が欲鬼化しているというおまけ。扉のカラーイラストを含め、紹介した部分には紫色を強調色として盛り込み、全体の統一感を出している。

レーベルは月刊少年マガジンコミックスながら、デザインが少年漫画らしくないというかカラーページを含めてダークな内容に合った細かい調節がなされていて見所が多かった1冊。

出版:講談社
装丁:アフターグロウ []

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【第8位】 三代目薬屋久兵衛 1巻 / ねむようこ

三代目薬屋久兵衛 1巻

漢方薬局「薬屋久兵衛」を継ぐべく修行中の漢方娘と植物好きの超人見知り青年。
漢方薬局を舞台に展開される恋愛物語。

壷を抱えたヒロイン。背景には、イラスト入りで中に入っているものが伺える壷と引き出しが並ぶ。作者イラストは草、花、きのこやヤモリなど漢方薬関連のアイテムが模様で入った枠で囲まれ、タイトルや作者名、巻数などの文字情報も、何らかの枠に入った状態で配置されている。イラスト周りの枠はピンクとゴールドで、ヒロインのそれに近い色をとっており、タイトル枠内もピンク色。また皮膚の色と枠の外の色味も近く、各要素の色使いを合わせることで要素が結びつき、種々のアイテムがイラストと一体感を出して、その色合いでアジアンな雰囲気をかもし出している。

出版:祥伝社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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【第9位】 秋津 2巻 / 室井大資

秋津 2巻


「家族と友と漫画への愛の物語」、というすばらしい内容がわかりやすい、中身抜粋型のマンガ風デザイン。2巻完結で、本企画での紹介はこれで3回目。何故なんだろう。とにかく、「それでもこない漫画大賞1位」的な作品なので、うちとしては隙あらばダイレクトマーケティングを行っていきたい。

そんな室井先生の次の連載は岩明均先生とのタッグで、別冊少年チャンピオン掲載。この企画で紹介しやすい感じだとうれしい。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:Pri graphics 川名潤 []

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【第10位】 白暮のクロニクル 6巻 / ゆうきまさみ

白暮のクロニクル 6巻

「悲しき不老不死――オキナガ」が存在する世界。オキナガに起こる怪死事件の謎に新米公務員と見た目18歳中身88歳のオキナガが迫る、日常系×非日常ミステリー作品。

フォーマットが固定で色などが巻で変わっていくとき、色の好みは大きいというか、ちょうど好みにスポッとはまると魅力に気づいて遡って好きになることとかあるよね、という経緯で色と服でスポッとはまりました的な6巻。ちなみに続く7巻もかなり好き。

出版:小学館
装丁:VOLARE 関善之 []

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【第11位】 アイアムアヒーロー 18巻 / 花沢健吾

アイアムアヒーロー 18巻


『アイアムアヒーロー』はどこまで『アイアムアヒーロー』なのか、その限界に挑戦するかのような大胆なデザイン。並んだボンベに印字された数字の中、18の数字だけを濃い白色で目立たせ、巻数が18であることを理解させる、と、こちらはまだわかりやすい。挑戦しすぎなのはタイトルの方で、同じくボンベ1本につきタイトルの文字が1つずつ順番に入っているが、『ア』『ア』『ア』『イ』『イ』『イ』という形で同じ文字を2、3個増やして並べていて、なんとなくレベルでタイトルを構成。加えて『ロー』部分は裏表紙に配置されている。

例えば導入賞(かなり下のほう)の作品のように、面白くレイアウトされたタイトルロゴの一部が欠けているような場合は、読ませるためのタイトルが別に配置されていることが多く、「読みづらいタイトルロゴには読ませるためのタイトルを付ける」的なルールがありそうに思っていたが、少なくともスピリッツレーベルではこれでいけるらしい。本巻の帯には映画化の告知があってタイトルがきちんと出ていたため、帯があれば何の作品かとはっきりわかるが、それを考慮してもイラストの特徴となんとなくのタイトル配置で作品を認識させるというアグレッシブな表紙であることに間違いはない。人気作品ゆえのOKなのか、このようなアイディアはすんなり通せるものなのか気になるところである。

出版:小学館
装丁:井上則人デザイン事務所 井上則人 []

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【第12位】 無尽 1巻 / 岡田屋鉄蔵

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幕末を生きた実在の人物であり、隻腕の剣客として知られる伊庭八郎の生涯を描く本格時代劇。

『極楽長屋』に続き、こちらもコードデザインスタジオさん。例のごとく「少年画報社」「YOUNG KING COMICS」「日本製」等など必須のもの必須でないものを混ぜ込んでバランスを取っているが、見所はタイトルで、和の趣を崩さずも斬新なデザインのタイトルが型押しと共に光沢を持ってその存在感を高めている。

ちなみにイラストは月岡芳年「名誉新談 伊庭八郎」を元に浮世絵風に描かれている。

参考:太田記念美術館ツイート

出版:少年画報社
装丁:コードデザインスタジオ []

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【第13位】 僕らはみんな河合荘 7巻 / 宮原るり ()

僕らはみんな河合荘 7巻

毎回並べているし本でも推したので、言うことを被らないように気を使うと後は可愛いしか残らないというか、そもそも今までも可愛いしか言っていなかったかもしれないが、薄いパープルの色選びと泣き顔がとても可愛い7巻。今までタイトルと合わせて一直線になっていたローマ字表記のタイトルが斜めになって「河」「合」の隙間に収まっているなど、相変わらず調節が臨機応変で細かい。

ヤンキンで川谷さんにデザインしてもらった谷川先生様々というか、現在本作品を筆頭としたポップ系から『リュウマのガゴウ』のようなシリアス系、『うなぎ鬼』のようなホラー系など、ヤンキンは青年誌における安定した川谷さんウォッチポイントとなっていて、さらに上の作品のようにコードデザインスタジオさんも登場。ヤンキンレーベルが結構熱い。

出版:少年画報社
装丁:川谷デザイン []

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【第14位】 かむろば村へ 新装版 上下巻 / いがらしみきお

かむろば村へ

お金を見るだけで失神する金アレルギーになってしまった銀行マンが過疎村に移り住んだことによる騒動を描いた作品。2007年から2008年にかけて刊行された全4巻作品の、映画化に伴って発売された新装版上下巻。

上下巻で、水田の多い過疎村を見下ろす景色を繋げた装丁。タイトルは作者名とともにロゴのように円に収めつつ、上下巻でひとつになる大きなタイトルを用意している。ザリガニ、お金と作品を象徴する2つのアイテムを上下巻別々で降らせているのが印象的。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 黒木香 []

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【第15位】 いぬやしき 4巻 / 奥浩哉 ()

いぬやしき 4巻

空からの謎の飛来物によって人ならざるモノに変えられてしまった老人と青年。1巻ごとに老人+白、青年+黒の繰り返し、何漫画かをぼかしていたかのようなミステリアスな1・2巻から、人物の機械化した頭の中を開けてSF色を全面に出してきた3・4巻。4巻が特にお気に入り。

出版:講談社
装丁:hive 久持正士,金子歩未 []

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【第16位】 やがて君になる 1巻 / 仲谷鳰

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好きを知らない少女が出会う、一筋縄ではいかない――女の子同士の恋愛。
もちろん百合。

「キマ(略」の一行で済ませるのは確か2年連続でやっているので控えるとして、そりゃあ見逃さないよねという表紙。でも、この多くは語らずとも耳に残る印象的なタイトルとイラストが狙い撃ちしたいところを正しく狙い打ちしていることを考えれば、その一言で済ますのもあながち間違っていない気もする。
カバー全体の構成は、表紙のイラストが裏表紙に続きシチューションを明確にしつつ、背表紙は独立してシルバーで輝いており、棚で目立つ工夫あり。また、背表紙の主人公イラストは表紙や扉イラスト(画像右上)の流用なく、目線を前に向けた笑顔のものを別途用意しているのは何気に気が利いているかもしれない。ちなみに帯がまた秀逸で、これはまた別の機会に紹介したい。

出版:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
装丁:BALCOLONY. []

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【第17位】 岡崎に捧ぐ 1巻 / 山本さほ

 岡崎に捧ぐ 1巻

結婚する岡崎さんに捧げるために描き始めたことがきっかけとなった、雑に例えるなら「たまちゃん家の闇が深いちびまる子」的な、1990年代思い出振り返り作品。

駅のホーム手を繋いで駆け抜ける小学生時代の山本さんと岡崎さん。イラストは大まかな線画と水彩塗りで、どこか懐かしいにおいと共にやさしくまとまっている。対して、タイトルは白抜きではっきり大きく読みやすく組まれており、枠と共にアナログなイラストにメリハリを与えて、感傷成分ほどほどに丁度良い距離感を持った表紙に仕上げているように思える。カバー下は、ボール紙のような紙に背景の線画(画像右上)。本編は2色刷りで、奥付にも手入れ感あり(画像右下)。

出版:小学館
装丁:Pri graphics 川名潤 []

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【第18位】 赤瀬川原平漫画大全 / 赤瀬川原平

赤瀬川原平漫画大全

前衛美術家、漫画家・イラストレーター、小説家・エッセイスト、写真家といった複数の顔を持つ芸術家赤瀬川原平の一周忌企画で刊行された、幻の漫画作品群「お座敷」、「おざ式」、「日本お伽月報」等を収録した作品集。

カバーは黄色ですぐ見てわかる黒の印刷部分のほかに隠し文字のように白インクで印刷された箇所が多数ある。面白いのが、本に散りばめられた文字指定で、奥付の注意書きを引用すると、

※カバー、巻頭ページ、扉、扉対向ページ、奥付における文字指定は、
 本書収録作品発表当時の入稿原稿に記載されていたものです。


とあるように、カバーをはじめとしてところどころに写植や色の指定が散りばめられているが、ベタ指定でベタになっていない、手書き文字にゴチ(文字の書体をゴシック体にする)の指示があるというように、ことごとく校正前の状態、もしくは間違った状態になっている。指向性の狭すぎるギャグというか、ひょっとしてギャグじゃなくて前衛芸術なのかもしれない、という仕掛けを込めた3000円を超える漫画も世の中にはありますよというお話。

出版:河出書房新社
装丁:佐々木暁 []

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【第19位】 一杯の珈琲から シリーズ小さな喫茶店 / 山川直人

一杯の珈琲から シリーズ小さな喫茶店

甘くホロ苦いコーヒーを巡る物語集。
『シリーズ小さな喫茶店』として発売され、大きな帯をカバーのように使用していた『コーヒーもう一杯』()とは別作品ということでデザインを一新。ミニチュア感のある珈琲屋のある町並みのイラスト。日本語のタイトルを縦に、英語のタイトルを横に、互いに一部分で重なり合いながら全体に広がって雑多な印象を出している。ベースはオレンジ~茶色あたりで、人物は薄茶、日本語のタイトルは白、線画は黒、後は屋根や看板などところどころに大まかな色分け。この感覚は何と言うか、例えばラーメン博物館のようなセットの中の商店街の夜の雰囲気を感じるというか、カバーの色合いがとても気に入った1冊。画像右はカバー下で、こちらは作中に登場するお琴が描いたもの。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:セキネシンイチ制作室 []

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【第20位】 塩田先生と雨井ちゃん / なかとかくみこ

塩田先生と雨井ちゃん

女子高生の雨井ちゃんと、担任の塩田先生。内緒のバカップルの微笑ましい毎日を綴った日常ラブコメ作品。

初出はpixivで、もちろん今生まれている作品だが、「レトロな筆致」などと紹介されるようにとにかく絵柄にレトロな個性を持った作品。絵柄で懐かしさを感じさせつつも、構図やタイトルの見栄えは今のもの。また、本の厚みを利用して、背表紙のタイトルを二行にしつつ横書きの英字エリアを入れてアクセントを付けたり、背表紙には正面を向いて生徒を抱きかかえて体格の違いをわかりやすく示した広い背表紙映えする別イラストを使ったり、昔そういうのがなかっただろうというわけではなく、レトロな雰囲気を崩さない範囲で見栄えを整えているという印象。そんな感じで装丁を見た感想は、80年代with川谷デザイン。

出版:イースト・プレス
装丁:川谷デザイン []

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【第21位】 累 7巻 / 松浦だるま ()

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1巻から継続してきた二人の顔アップ構図から一転、本巻では正面を見据える人物一人。本作の表紙の吸引力は、唇づけを意識させる独特の構図にあるという印象があったが、ここで人物一人の表紙が登場して、イラストの地力の高さをこれまで以上に意識できた。また、本巻では口紅を汚すというもう一つの「転」が入りつつ、カバー全体で見れば二人構成は続いており、大きく動く物語と共にデザインがどう進んでいくのか、楽しみにしている。

出版:講談社
装丁:hive 久持正士 []

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【第22位】もっと! がんばれ! 消えるな! ! 色素薄子さん / 水月とーこ

もっと! がんばれ! 消えるな! ! 色素薄子さん

色素も存在感も薄い大学生・色素薄子さんの日常を描いた『がんばれ!消えるな!!色素薄子さん』、その後の物語。

カバーの色使いは全体で白黒。イラストはシルエット状になっていて、シルット部分はUV加工でツルツル、それ以外の部分は粒状の凹凸が広がっていてざらざら。さらにシルエットの周囲を薄い灰色でぼんやりと浮かび上がらせていて、主人公の存在感の薄さを表現している。扉には、本来の着色バージョンがあり、それでも薄い。

目次や奥付は手描きで構成されていて、全体的にほんわか感が出ている(画像右)。

出版:一迅社
装丁:WANNABIES 星野いづみ

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【第23位】 阿部洋一短編集 オニクジョ / 阿部 洋一

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悪い鬼があらわれるところ、鬼を駆除する女子高生オニクジョがあらわる。
ウルトラジャンプに掲載されたオニクジョシリーズ+1短編の単行本。

水路に降り立った吹き矢持ち女子高生と、水路にたむろす鬼たち。イラストはほぼグレースケールながら、提灯と水面に写り揺らめく提灯を黄色く染め、提灯の周りには光で照らされるように薄く黄色を載せている。背表紙のレーベルマークや袖、裏表紙にははシルバーを使っているが、表紙には使用箇所なし。扉ページ(画像右上)もカラーながら、林檎のみ着色。徹底した色の縛りの中に、怪しさと風情を感じられた1冊。

出版:集英社
装丁:POCKET 森田彩美

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【第24位】 まどろみちゃんが行く。 1巻 / namo

まどろみちゃんが行く。

頭にツノの生えた少女・まどろみちゃんのキュートで無邪気な日常を描くショートコミック。

雲、空、山という感じで抽象的に白、水色、白で分割された背景の上で、上部の白エリアには色とりどりのタイトルが入り、その下には主人公が自分をお絵かきするかのようなイラスト。表面はマットPPで、ポップなイラストと柔らかな色合いとマッチしている。扉+目次の1枚(画像右)はには薄茶色の紙を使用。すごろくのように作りこまれた目次が見ていて楽しい。

出版:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
装丁:SELFISH GENE セキケイコ []
ロゴデザイン:松尾由佳 []


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【第25位】 ベルリンは鐘 1・2巻 / ニャロメロン

ベルリンは鐘

最後にタイトル明らかにする4コマでお馴染みニャロメロンによる、ゆるくてサイケなキャラ達のパルプンテ系無秩序4コマ。ベルの姉と鈴の弟が主人公で、「ベル」「リン」は鐘。

表紙でフキダシを使ってギャグをやることで安っぽくなることは多々あって、そもそもギャグには好き嫌いがあるので、表紙にギャグを持ってくるのはかなりリスキーで見た目の担保がなおさら重要だよな…的なことをぼんやり考えたことがあって、そういうのを上手く処理しながらメタなネタでギャグをぶちこんできたな~という2冊。

出版:秋田書店
装丁:5GAS DESIGN STUDIO []

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【第26位】 へんてこバスと飴玉くるり 1巻 / 笛

へんてこバスと飴玉くるり 1巻

父親を探すため、少女が住まいつき4階建ての奇妙なバスの乗員となって日本各地を旅していく、ファンタジー4コマ作品。

キャラ、背景をまとめて世界を内包するように箱庭のようにまとまったイラスト。タイトルはイラストの鮮やかさに負けじと1字1字色を変えた虹色仕様で、背表紙にあっても目立つ。全面背景タイプの賑やかさを持ちながら白領域も多めで白背景タイプの爽やかさも備えているカバー。

後はデザインの話であると同時に4コマ構成の側面の方が強いかもしれないが、本作品は4コマのタイトル部分も手描き文字やイラストで飾られており、時には1コマ目のイラストがタイトルを付きぬけたり(画像右、または)、タイトル部分にフキダシがはいっていたりと、タイトル部分をマンガの一部として活用しているのも見所となっている。

出版:芳文社
装丁:里見英樹

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【第27位】 プリンセスメゾン 1巻 / 池辺葵

プリンセスメゾン

年収200万ちょっと。独身女性のお一人様理想の家さがしストーリー。

オシャレなインテリアで揃えたひとり暮らしをする女性のこだわりの部屋という感じのイラスト。白丸エリアにタイトルを入れると共に、上部にもオビをつけて英字でタイトルを入れて、表紙をより表紙らしく見せている。表紙のイラストは袖に続き、ボロい台所、冷蔵庫に積み重なった電子レンジ、床置きの炊飯器と、部屋の本当の姿が見えるという仕掛けになっている()。裏表紙と袖には部屋を上から見下ろした視点のイラストが描かれており、袖にちょとんと描かれた部屋を見上げる女性が本作の主人公。ちなみに裏表紙と袖の構成で、デザイナーさんは密かに『ワンパンマン』のカバーを意識している、とか。

出版:小学館
装丁:Pri graphics 川名潤 []

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【第28位】 私に見えない恋心 / 仙石寛子

私に見えない恋心

男の娘、百合、BL、人外にファンタジー。色とりどりな愛の形を綴った優しい読み味の13作オムニバス作品集。

エピソード毎のイラストを、角を丸めたゆるい四角にして不規則に配置。タイトルは少し大きめながら文字が細く軽やかなものをイラストに重ねつつ配置。本全体のデザインとしては、目次、各話タイトル、奥付にも角を取った四角を装飾要素に盛り込んでいる。
このカバーで自分が一番どこに惹かれたかというと、おそらく淡いイラストと文字の繊細な色あわせで、モニター越しに見ただけで印象が違うので、手に取ってもらったときに、「この色合いが好きなんだ」と確認して欲しいところ。

出版:竹書房
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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【第29位】 きらぼしのはこ / 真昼てく

きらぼしのはこ

作者が同人誌で発表してきた作品に大幅加筆を加えて刊行された4編収録の百合短編集。

表紙イラストは表題作登場の、とある理由でブラをつけていない女性。イラストをはみ出させるほど大きく表紙にいれて、隙間にタイトルになるほしを少しだけ散りばめている。作者が、自分のものとサイズの違うものを表紙イラストで上手く描くためにがんばったという後書き込みで良い表紙。

出版:一迅社
装丁:伊佐ナガル[]

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【第30位】 死者の書 上巻 / 近藤ようこ,折口信夫

死者の書 上巻

古墳の闇から復活した大津皇子の魂と藤原の郎女との交感。古代への憧憬を啓示して近代日本文学に最高の金字塔を樹立した折口信夫「死者の書」の漫画化作品。

銀の背景と黒の枠。擦れが入った印鑑の書体のようなフォントのタイトル。人物の肌も白く、タイトルと合わさって強く死を意識させる装丁。カバーには指紋のような凹凸とともに光沢があり、これは『午前3時の危険地帯』でも使われてたOKミューズパールと思われ、 勝手にファンシーな作品に合う紙だと思い込んでいたが、本作品では荘厳な雰囲気を形成するのに一役買っており、使い方でこれほど効果が変わるものなのかとその認識を改めた。扉と目次(画像右)の黒紙、銀色の印刷も見所。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:井上則人デザイン事務所 井上則人 []
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甘々と稲妻(5) (アフタヌーンKC) 【第31位】 甘々と稲妻 5巻 / 雨隠ギド ()

背景はお馴染みのクリーム色。4巻・5巻は人物を大きめにレイアウトしていて、特に5巻は宮崎駿ばりの大粒の涙がクローズアップされていて目を引く(泣き度の高さは13位、20位と比較するとわかりやすい)。大泣きで感情を込めた表紙というカテゴリの中でも、泣く子と一緒にあやす大人を一緒に入れて、やさしく家族愛を感じられるところに作品らしさが出てている。。

次回は6巻を紹介する予定。

出版:講談社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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暗殺教室 16 (ジャンプコミックス)【第32位】 暗殺教室 16巻 / 松井優征 ()


赤のタータンチェックを先生に合わせた16巻。
8巻はの丸まった(完全防御形態)先生、10巻はアニメ化を祝うようなホログラムを使用、そして12巻からは柄物デザインと、奇数巻に変顔をはさみながら、偶数巻で何気なく選択肢を増やして、今巻のように初期に登場していたら浮きそうなデザインを自然に並べることができる環境を作っている。連載ではラストへのカウントダウンが始まっていて、最終巻でデザインをどうまとめるのかも非常に気になる。

出版:集英社
装丁:hive 久持正士,土橋聖子 []
17巻
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淡島百景 1 【第33位】 淡島百景 1巻 / 志村貴子

宝塚がモデルの歌劇学校を核に、オムニバス形式で関わる人間の様々な感情を切り出していく群像劇。
ネットの紹介文を参考にあらすじを参考に「少女達」とか「学園物」とか「寄宿舎物」とかわかりやすく説明しようとするとわりと例外が多くてしっくりこないような多面的な作品なのだけれど、自己の解釈でしかないけれどもそういった作品の多様な側面を全て内包できる白だと感じた表紙で、今回紹介した中で文字も最も小さく少ないが、過不足をまったく感じさせない。簡素な匙加減は中扉、目次、各話の扉でも一貫していて、1冊で静謐な雰囲気を形成している。
出版:太田出版
装丁:note 芥陽子 []
本体表紙
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俺物語!! 9 (マーガレットコミックス)【第34位】 俺物語!! 9巻 / アルコ,河原和音


『「俺より強い奴に会いに行く」、というコメントを付けたら負け感』のある表紙。

通常は斜めに傾けられているタイトルが9巻では水平に組まれ、どっしりと安定。炎と「俺」の文字を背負った主人公は、とても力強い。発売されると書店でものすごく詰まれる作品であるが、今回は何時に増して少女漫画にあるまじき濃い空気を形成していた。

出版:集英社
装丁:川谷デザイン []

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きみが心に棲みついたS 2 (フィールコミックスFCswing)きみが心に棲みついたS 3 (フィールコミックスFCswing) 【第35位】
きみが心に棲みついたS 2・3巻
/ 天堂きりん 


昨年既に紹介しているけれども、作者イラストとフォーマットの相性がピッタリで、巻数が揃ったときに並べ甲斐が出そうで期待している。

出版:祥伝社
装丁:コードデザインスタジオ []

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亜人(6) (アフタヌーンKC) 【第36位】 亜人 6巻 / 桜井画門 ()




「あ、今お腹蹴った!ほら、さわってみて」みたいなポーズの6巻。
6巻にして初めて全身が表紙に収まっている構図が新鮮。
背景の紫色がこれまでにないくらい明るいのに
いつもより禍々しいのが不思議。

出版:講談社
装丁:アルティザン 深海和宏 []

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箱入りドロップス (4) (まんがタイムKRコミックス) 【第37位】 箱入りドロップス 4巻 / 津留崎優


意外に自由度が高くてネタを考えるのが楽しそうな箱縛り。
ドロップの箱(1巻)、部屋(2巻)、チョコレート菓子の箱(3巻)ときて、
4巻は水槽で水中ふわふわ系。

水中アレンジとして、タイトルには泡が引っかかり、
作者名は英字表記を含めてゆらめくように崩して配置している。

出版:芳文社
装丁:コメワークス 木緒なち,苅籠由佳 []

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僕だけがいない街 (6) (カドカワコミックス・エース)【第38位】 僕だけがいない街 6巻 / 三部けい




背中合わせの現在の自分と過去の自分。
過去の自分のところにだけ雪を降らせている。
ありそうでなかった組み合わせ、かつストーリー的に最初で最後。
アニメ化発表のタイミングと重なって、とてもふさわしいと思った表紙。

出版:KADOKAWA/角川書店
装丁:VOLARE 星野ゆきお []

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ばくおん!! 6 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 【第39位】 ばくおん!! 6巻 / おりもとみまな


こちらも6巻時点でアニメ化発表。このタイミングで来夢先輩(ヘルメットキャラ)が表紙を飾るのは中々アグレッシブと思えるが、黄緑色背景に合わせるレギュラーキャラは誰かと考えれば6巻がこうなるのは必然。そして3年を超える連載で、背景カラーは順当に『けいおん! 』単行本の赤、青、黄、紫、ピンク(雑誌付属の掛け替えカバー)、黄緑を消費し、レギュラー勢全員が表紙を飾った状態で残るは白一色。次は白!絶対白が来るよ!!!!!!(こなかった模様

出版:秋田書店
装丁:芦田デザイン事務所 芦田慎太郎 []

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ノー・ガンズ・ライフ 1 (ヤングジャンプコミックス)ノー・ガンズ・ライフ 2 (ヤングジャンプコミックス)【第40位】 ノー・ガンズ・ライフ
1・2巻 / カラスマタスク
SFハードボイルド作品。銃頭のインパクトある主人公に、人物イラストのシルエットに近い形で部分的に見える町並みを背負わせている。イラストはシックにまとめて、そこに1巻はピンク、2巻は黄色と鮮やかな色使いのタイトルを載せてアクセントを付けている。表紙の他、カバー下、目次、幕間、奥付などちょっとしたところに草野さん色が強く出ているのも見所。
出版:集英社
装丁: 草野剛 []
目次
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カフカの「城」他三篇 【第41位】 カフカの「城」他三篇 / 森泉岳土

カフカの「城」、漱石の「こころ」より“先生と私”、ポーの「盗まれた手紙」、ドストエフスキーの「鰐」。名作小説を各16ページで表現した作品。大判ハードカバー。荒々しくも緻密なタッチで描かれたカフカの「城」を想起させるイラスト、大まかで断片的な塗り、英字タイトル優先の文字配置。作品内容の紹介を読むと「アート」「文学」「文芸」のような文字が並ぶ作品なのでおおよそ「コミック」という言葉で連想される作品とは遠く、装丁も異質なのだけれども、読み味はきちんと漫画で、装丁も漫画が載っていそうと思えるので、漫画は広いな~と思いました(小並感)。
出版:河出書房新社
装丁:セキネシンイチ制作室 []

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はるみねーしょん 5巻【第42位】 はるみねーしょん 5巻 / 大沖 ()



定期観測作品。
「ハワイ」と「いつもよりタイトルが曲がっている」
という情報しか言うことがないし、そこを掘り下げる気もないけれども、
こう長い記事にいつもさらっと入れておきたい。

出版:芳文社
装丁:里見英樹

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BLUE GIANT 5 (ビッグコミックススペシャル)【第43位】 BLUE GIANT 5巻 / 石塚 真一

サックスを吹く高校生を主人公とした、ジャズの音楽作品。

この作品のカバーは、タイトルのデザインや彩色の仕方を毎回大きく変えてくる、いわゆるフォーマットばらばらタイプ。5巻はステージの上でライトを浴びるピアニストを多めの黒で描き、そこにピンクの文字を入れてアクセントを付けている。単巻で十二分に魅力的だが、1巻の表紙と対になって、主人公と対面しているという旨のAmazonコメントを見て、言われてみればとさらに痺れた。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 黒木香 []
第1巻
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町田くんの世界 1 (マーガレットコミックス) 【第44位】 町田くんの世界 1巻 / 安藤 ゆき

人が好きで人に好かれる物静かなメガネ、町田君の日常を描いた作品。
イラスト、作者名、レーベルマーク、タイトルの振り仮名は横、タイトル、タイトルの英字、巻数は縦。箱に入った資料を運ぶという学生の地味なシチュエーションイラストを用いていながら、大胆な文字組みとイラスト配置が平衡感覚に訴えてきて、「一見普通な町田君、何か普通じゃない」を感じさせる。短編集『昏倒少女』()も白を基調としたイラスト+面白い文字組みの近しいエッセンスを持った同じ川谷さんのデザインで、こちらも面白い。

出版:集英社
装丁:川谷デザイン []
短編集『昏倒少女』
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サウダージ (ビームコミックス) 【第45位】 サウダージ / 田辺剛、カリブsong

古典的名作の翻案を中心とした、カリブsong(狩撫麻礼)原作の短編集。

カバーはほんのりと乳白色を帯び、女性と雪景色のイラストの印刷はグレー、文字は黒。物語は全て原作の場所に関わらず英語圏のどこかの国に移されていることもあって、小さい日本語エリアを右上に設けつつ、タイトル、原作者、作画のクレジットを別々に大きくレイアウトして表紙を飾り立て、日本離れした雰囲気を出している。

出版:KADOKAWA / エンターブレイン
装丁:セキネシンイチ制作室 []

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人間交差点ベストセレクション 上 (ビッグコミックススペシャル)人間交差点ベストセレクション 下 (ビッグコミックススペシャル) 【第46位】 人間交差点ベスト
セレクション 上下巻
/ 弘兼憲史, 矢島正雄

『人間交差点』全27巻中でも評価の高い作品で構成された厳選編集決定版。上巻は男性、下巻は女性。齢を重ねた人の手を黒で浮き出させた表紙で、27冊分の歴史の重みを2冊の中に感じさせる。
出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 黒木香 []
写真:上田義彦 []


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鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン! 【第47位】 鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン! / 鴻池剛


傍若無人な猫に振り回される作者の毎日を面白おかしく描いた猫エッセイ。

障子破りのイラストを使用した表紙で、 擬音を入れたタイトル、真顔のキャラと破け、集中線と、少ない要素でぽんたのキャラを表したシンプルでコミカルなデザイン。裏表紙()にはお尻が描かれ、本を障子に見立てたような表裏でワンセットの構成も面白い。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:Pri graphics 吉田健人 []
裏表紙
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よつばと! (13) (電撃コミックス) 【第48位】 よつばと! 13巻 / あずまきよひこ


道路に現れた水溜りを元気よく飛び越える一瞬。そのタイミングでその位置だと
よつばは無事飛び越えられたのか?と思った人はカバー下のチェックをお忘れなく。

2年と9ヶ月ぶりの新刊。初登場にして(メタ的な意味でも)次に何年後に会えるか分からないばーちゃんを表紙に出してくれても良かった気がしないでもない。

出版:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
装丁:里見英樹

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弟の夫(1) (アクションコミックス(月刊アクション)) 【第49位】 弟の夫 1巻 / 田亀源五郎
父娘二人暮らしの家に、亡くなった双子の弟の夫(カナダ人)がやってきた…という、ゲイアートの巨匠、田亀源五郎、初の一般誌連載作品。体格が良い、もっと言えばガチムチ寄りの大人二人が並んでいて、濃い素材によるそっち系の趣が出そうでこれが意外と出ていないというか、人と空と景色のバランスがよくイラストの色合いが自然で、どこにでもありそうな平凡な景色が絵になっている…とガチムチが調和して、素材のインパクトが程よく抑えられている。
もちろんこの作品はBLではなく、表紙にもBLの雰囲気はなくて、この表紙を見ていて、BL作品の表紙からかもし出されるBLの気配はどのような要素によるものなのか何となくわかった気がする。
出版:双葉社
装丁:BodyDouble こじままさき

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宇宙兄弟(25) (モーニングコミックス) 【第50位】 宇宙兄弟 25巻 / 小山宙哉



ここ数巻、表紙の背景に色が挿されていてカラフルになっている本作品。
特に25巻は、紫色のバック、空を見上げる主人公に
いつもの細やかな星のホログラムがいつも以上にかみ合って、
まさに宇宙へ。
ちなみにカバーのホログラムPPは、「スターダスト」という名前らしい。

出版:講談社
装丁:セキネシンイチ制作室 []

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つまさきおとしと私 (KCx) 【第51位】 つまさきおとしと私 / ツナミノ ユウ


妖怪「つまさきおとし」の平穏を脅かすストーカー女の狂気を描いた、ハートフル病理2Pコメディ。

コミカルなイラストがよりポップになると同時に不安を煽るような、グレー、ピンク、イエローの組み合わせが個性的な表紙。とにかく発色がよい。カバー下にはおまけマンガ、さらにカバー裏にもちょっとしたアイデアが光るおまけあり。

出版:講談社
装丁:GENI A LOIDE 小林満 []

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カードキャプターさくら 【第52位】 なかよし60周年記念版
   カードキャプターさくら 1巻 / CLAMP ()


なかよし60周年を記念して刊行された豪華装丁版。
クロウカードを模した金の箔押しによる飾り枠が煌びやかで、
ピンクをふんだんに使いながらも大人びた仕上がりに。
『なかよし60周年記念版』という情報も箔押しで違和感なく
入っていて程よく特別感が出ているのも良い。
全9巻。

出版:講談社
装丁:arcoinc 楠目智宏,池田悠 []

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少年Y 7 (少年チャンピオン・コミックス)【第53位】 少年Y 7巻 / とうじたつや, ハジメ


「負けたらどうなる?」
「ゴリラに殴られる。力いっぱいね」

物理的に怖い表紙。
ヤンキー、幽霊、妖怪、ゾンビなどに比べて
ゴリラはそれほど学校を徘徊しないので、絵面としても珍しい。

出版:秋田書店
装丁:-

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山羊座の友人【第54位】 山羊座の友人 / 乙一, ミヨカワ将

ベランダに飛ばされてきたのは、イジメ加害者の殺害と被害者の自殺について書かれた未来の新聞の切れ端。乙一と「ST&RS-スターズ-」作者による1冊完結の青春ミステリー作品。
振り向きざまの主人公と後姿の友人を小さく捉えた住宅地の風景イラストに描き文字風のタイトル。文字の蛍光イエローが薄暗いイラストに浮き出て、日常から何かが外れるような異様な雰囲気を形成している。カバー下は黒と金。各話の扉、奥付など全体的にコードデザインスタジオ色強し。

出版:集英社
装丁:コードデザインスタジオ []
本体表紙
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恋は雨上がりのように 1 (ビッグコミックス)【第55位】恋は雨上がりのように 1巻 / 眉月じゅん

少女17歳⇒バイト先のおじさんファミレス店長。海辺の街を舞台に青春の交差点で立ち止まったままの彼女と人生の折り返し地点にさしかかった彼が織りなす小さな恋のものがたり。

「雨あがり」のワードと合わせてヒロインには傘。タイトルには英字と共に傘のマークを小さく添えている()。傘を着色することで、青空間を出さずに綺麗な青を組み入れた、白・青・ピンクのシンプルのすっきりした3色構成が目を引く。

出版:小学館
装丁:SALIDAS []
タイトル拡大
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となりの吸血鬼さん (1) (MFC キューンシリーズ) 【第56位】 となりの吸血鬼さん 1巻 / 甘党


上の作品で傘を使っていたので続けて紹介したい傘持ち表紙。こちらはイマドキの吸血鬼の日常を描いた作品ということで、傘を持つのは吸血鬼で手にしているのは日傘、そして傘を差す必要のないキャラを隣に配置。巻数マークは血の雫で、タイトルロゴも所々が赤く染まってこちらも血がしたたり有り。背景に散らばっているのは銀の丸とピンクの十字架。デザイン込みでわかりやすく可愛く吸血鬼アピールしている。

出版:KADOKAWA/メディアファクトリー
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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孤独のグルメ2【第57位】 孤独のグルメ 2巻
/ 久住 昌之,谷口 ジロー 

井之頭五郎のぶらり一人飯再び。
第1巻は1997年発売で、おそらく第2巻の予定もなかったであろうこのときのロゴは、丸みを帯びたフォントのタイトルと作者名を看板の枠の中に入れたものだったが、2008年に新装版を発売し、新規イラストと共にロゴも現在の白抜きタイプに一新。ドラマから入った人にも訴求力ありそうな、ダンディ感を押し出したイラストにもマッチしている。

出版:扶桑社
装丁:日下潤一,赤波江春菜

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水色の部屋 (上)水色の部屋<下>【第58位】 水色の部屋
上下巻 / ゴトウユキコ 
「歪んだ愛が描きたかった。暗い映画を観てるような漫画が描きたかった。」と言う通りの母と息子の性と愛の物語。「水色」を下巻に持ってくる構成に虚を突かれた表紙。可読性は添える文字に任せたと言わんばかりに大胆に崩しの入ったタイトル文字は、あのアラーキーによるもの。
出版:太田出版
装丁:セキネシンイチ制作室 森敬太 []
題字:荒木経惟 []


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グッドナイト、アイラブユー (1) (it COMICS) 【第59位】 グッドナイト、アイラブユー 
1巻 / たらちねジョン 
「私の死を、ロンドンの友人に伝えて」。大学生の主人公が、母の遺言で訪れた異国の地で家族のルーツに出会っていく旅の物語。
帯で挟まれた(カバー全体で見ると枠)、とてもリアルな海外の駅のホームイラスト、そして主人公だけは帯の部分まではみ出して配置。文字はタイプライターで打たれたようなものににじみが入っていて、巻数マークは海外の手紙の消印を模している。下の方には地図も重ねられていて、海外風というより、日本を基点として国外に赴く「旅」という感覚が感情の要素込みでデザインされているように感じた。ノート風の目次、カバー下()など拘りが見れる箇所多し。
出版:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
装丁:円と球[]
カバー下
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本が好き子さん 【第60位】 本が好き子さん / なるあすく


エクストリーム読書ガール「本が好き子さん」の、ほのぼのブックライフを描いた4コマ作品。

立ち泳ぎを駆使して、サメがいる海でも本を読む好き子さん。二色分割で水と空気の背景を作って1枚絵でエクストリーム読書を表現。内容が一目で分かるかつシンプルな色使いですっきり整っている。

出版:太田出版
装丁:hive 金子歩未 []

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エリア51 11巻【第61位】 エリア51 11巻 / 久正人 ()


本作品もだいぶ長期連載になってきて、久先生初の2桁突入。

タイプ的には雑踏に紛れる主人公をピックアップ、という感じの表紙になるが、紛れ先が濃すぎて百鬼夜行と例えた方が良いのかもしれない。ちなみに本巻は先生がネメシスで連載中の『ジャバウォッキー1914』(講談社)と同時発売。そしてさりげなく紛れ込んでいる。

出版:新潮社
装丁:crazy force 竹内亮輔 []
裏表紙
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怪獣の飼育委員 1巻 (まんがタイムKRコミックス) 【第62位】 怪獣の飼育委員 1巻 / 島崎無印

学校裏の森に住み着いた巨大な怪獣のお世話をする
飼育委員の日々を描いた作品。
怪獣は表表紙から裏表紙にかかり配置され、表紙に出ているのは顔のみ、そこに怪獣と対面させる形で人物を配置。サイズ感が分かり、見えない怪獣の体の部分が頭の中で大きく広がる構図も面白い。背景は破線のグリッドで分割されており、タイトルの1文字ずつ、作者名、英語の文字情報などが綺麗に収められていている。

出版:芳文社
装丁:コメワークス 木緒なち []

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百万畳ラビリンス 上巻 (ヤングキングコミックス)百万畳ラビリンス 下巻 (ヤングキングコミックス)【第63位】 百万畳ラビリンス
上下巻 / たかみち 

たかみち×宮村和生。謎めく異次元迷宮の出口を求め彷徨うSF長編。上巻が青で下巻が赤。『LO』の表紙を幼女と日本の旅行宣伝ポスターとするならば、こちらは電脳の雰囲気が漂う映画のポスター。

出版:少年画報社
装丁:5GAS DESIGN STUDIO
宮村和生[] 

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竹取オーバーナイトセンセーション 1巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)竹取オーバーナイトセンセーション 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) 【第64位】 竹取オーバー
ナイトセンセーション 1・2巻  
/ モゲラッタ 
クリエイターユニットHoneyWorksによるVOCALOID楽曲、そのコミカライズ作品。
はっちゃけ竹取物語。着物の柄にとどまらず目が痛くなるくらいに鮮やかな色を盛り込みまくったイラストが黒いタイトルでびしっと引き締まって、正しくコミックの表紙に見える、このバランス。
出版:一迅社
装丁:川谷デザイン []

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ごはんのおとも 【第65位】 ごはんのおとも / たな

路地裏の料理店「ひとくちや」に集まる人達の食とドラマを描いた、全編フルカラーのグルメ漫画。
お腹がぽっこりでた男性が、「黄身のしょうゆ漬け」をごはんに乗せて食べる、そのひと時をイラストに用いた表紙。タイトルは小さく、キャラも小さく。肝心の黄身のしょうゆ漬けごはんもそのままは見せず、大きなフキダシに入れてしまうことで、おいしいものを口にしたときに「おいしい」と言っても全部伝えきれないくらいの最大限の幸福感が伝わってくるように思えた。

出版:実業之日本社
装丁:コードデザインスタジオ []

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君死ニタマフ事ナカレ1君死ニタマフ事ナカレ2 【第66位】 君死ニタマフ事ナカレ 1・2巻 / ヨコオタロウ, 森山大輔, 倉花千夏
超能力を開花させられた少年少女が使い棄てられていくダーク戦場ロマン。白、シルバー、黒、+一色。何故か解説スペースが圧迫されているけれども、「この作品はフィクションです」をデザインに組み入れた奥付()のちょっとしたかっこよさは伝えておきたい。
出版:スクウェア・エニックス
装丁:5GAS DESIGN STUDIO
宮村和生, 小島翔太 [] 
奥付
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世界鬼(9) (少年サンデーコミックス)【第67位】 世界鬼 9巻 / 岡部閏


11巻で完結ということで、色々変わる装丁を楽しむのもこれでラスト。

9巻は、10巻の月をバックにしたものを除けば最初で最後の風景描き込み型。
世界は銅色で人物部分はグレー。文字や人物部分にはUVあり。
敵の住む異世界という背景はあるんだけれども、
それがなくても異世界感が出ている。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 石沢将人 []

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鹿娘清美婚姻譚 (ビームコミックス)【第68位】 鹿娘清美婚姻譚 / 緒方波子

人間の男性と鹿の娘。
奈良の鹿の未来を賭けた奇妙な異類婚の騒動を描いた作品。

花婿と花嫁、鹿、二足歩行鹿。鶴や亀、熨斗に紅白のしめ縄と、タイトル通りに日本の婚姻といった表紙。文字やイラストの要所の金箔が、豪勢なムードを効果的に高めており、祝儀袋のようでもある。見返し()には着物を着たコミカルな鹿パターンあり。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:林健一
見返し(拡大)
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海とドリトル(2) (Kissコミックス)海とドリトル(3) (Kissコミックス) 【第69位】 海とドリトル 2・3巻 
/ 磯谷友紀 

大学の研究室を舞台にした海洋動物と恋の物語。
昨年紹介している1巻は白背景で表現した水中。
2巻はペンギン祭り、3巻はファンタジーな水中。
←こうシリーズで並べたくなる綺麗な表紙で、
さようならむつきちゃん』(やはりarcoincさん)と
どちらを紹介するか迷った。

出版:講談社
装丁:arcoinc 楠目智宏 []

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ランド【第70位】 ランド 1巻 / 山下和美
その村では、人は必ず50歳で死を迎える。因習に縛られた村を舞台に…(ネタバレ注意)という作品。
目を見開いた少女。背後には獣の皮を被った大人たち。下地が黄色で印刷が黒、緑、オレンジ。明るい色合いと物々しいイラストの組み合わせで凄みのあるカバーに仕上がっている。カバーには蛍光色のような明るさを持った黄色の紙が使われているが、公開講義の時の新上さんの話では、裏表紙のバーコードエリアが無くなり、白いインクを使わなくていいので黄色い紙でもコストを抑えられているとのこと。なるほど、バーコードエリアが無くなったことによる意外な選択肢の増加を知った。
出版:講談社
NARTI;S 新上ヒロシ []

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セトウツミ 4 (少年チャンピオン・コミックス) 【第71位】 セトウツミ 4巻 / 此元和津也


男子高校生2人が、川べりでひたすらダベるマンガ。

入道雲、海、自転車。
いい構図だな~というのと同じくらい、
いい空気感。
映画は7月2日(土)全国ロードショー。

出版:秋田書店
装丁:芦田デザイン事務所 芦田慎太郎 []

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アフターアワーズ(1) (ビッグコミックス) 【第72位】 アフターアワーズ 1巻 / 西尾雄太

クラブから始まるガールミーツガール青春譜。

文字小さめでじっくり見せる、
上方向×下方向頭寄せ合いの構図。
床や小道具をきっちり描きこんでいるため、
オシャレ構図の割りに芝生上や謎空間で同じポーズをするよりも
キャラクターの存在が感じられる。

出版:小学館
装丁:セキネシンイチ制作室 森敬太 []

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A子さんの恋人 1巻 (ビームコミックス) 【第73位】 A子さんの恋人 1巻 / 近藤 聡乃

先延ばしと思考停止が招いたA子さんの奇妙な三角関係を軸に展開する、
面倒くさい人間模様をコミカルに描いた作品。

野暮ったい人物説明感が面白い表紙。主人公の英子=A子を始めに、A太郎、A君(アメリカ人)とAで呼ばれる三角関係の3人を配置。各々に辞書のような人となりの説明が添えられている。裏表紙にはU子、K子、I子友人達の人物紹介あり。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:芦田デザイン事務所 芦田慎太郎 []

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ライプニッツ (ヤングキングコミックス) 【第74位】 ライプニッツ / 大石まさる


宇宙と猫と人の心が交差する、近未来肉球SF。

中身は、表紙の女性が猫とエウロパに向かうばりばりの宇宙SFで満たされいるが、この通りイラストは油絵のような塗りで、写実的な女性と猫と海。タイトルだけ「i」の部分に衛星が回っているようなデザインを組み込んで、宇宙要素を隠し味程度に盛り込んでいる。中々に大胆。

出版:少年画報社
装丁:big body 萩原栄一 []

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葛城姫子と下着の午後<葛城姫子と下着の午後> (ビームコミックス(ハルタ)) 【第75位】 葛城姫子と下着の午後 / 畑田知里

女生徒たちが下着姿で集い、情報交換やコミュニケーションを行う「ランジェリー同好会」が舞台の学園コメディ。

大きく開けた引き出しの中には、色とりどりのランジェリーと下着姿でくつろぐ同好会のメンバーたち。引き出しを見下ろした構図によってイラストが段組でエリア分割されているように目に映り、枠や帯を配置したときのような整った印象を与える。見返し、遊び紙にはレースのように細かく蔦の模様が入っている。

出版:KADOKAWA / エンターブレイン
装丁:須田杏菜

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ねーちゃんとオレと、ときどき先生。 1 (バンブーコミックス) 【第76位】 ねーちゃんとオレと、ときどき先生。
1巻 / TOもえ 

マセガキ弟×天然姉×変態JK家庭教師、トライアングルコメディ4コマ。3人のメインキャラの肩書きを特大の文字で配置。これがタイトルより目立って個性になっている。肩書きにはキャラに合った見った緑、ピンク、黄色の3色を使い、「マセガキ」「天然」「変態」と属性を入れたフキダシを添えて、装飾と説明を同時に行っている。背表紙、裏表紙にも、3人に関連する文字に対応するカラーを充て、必然のある形でアクセントを付加。さらに袖の作者コメントのエリアには「漫画家」の文字を大きく配置し、表紙との統一感を出している()。
出版:竹書房
装丁:CHProduction 内古閑智之 []

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マキーナ (ビッグコミックス) 【第77位】 マキーナ / ムライ ()

少女とロボットのハートフルワンダーストーリー。

ハグルマの上を元気に駆け回る少女と奇妙な形のロボット。背景にはハグルマがびっしり。用紙はクリーム色で、ベージュや薄いグレーで色づけされ、下の文字の部分だけが緑。手描き感が溢れる高密度のイラストが低彩度の色味で構成されて、レトロで懐かしい雰囲気を出している。構図が2Dアクションゲーム的と言うか、足場のハグルマ良い記号になっているように見える。

出版:小学館
装丁:葛西恵 []

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お酒は夫婦になってから 1 (ビッグコミックススペシャル)【第78位】 お酒は夫婦になってから 1巻
/ クリスタルな洋介 
「ぷしゅー先輩」に続け!寡黙なキャリアウーマンが、家では漏れ出る「しふく」の声と共に可愛くお酒に飲まれてしまう、夫婦酔いデレコメディー。イラストエリアと文字エリアをぎざぎざしたラインで分割。イラストには飲んだ瞬間に発せられる「しふく」発動シーンの中で、基本形となるものをピックアップしている。文字エリアは紺色と暗め、イラストエリアは明るめの彩色、タイトルは1文字1文字ネオンのように色を変えてカラフルにと、お酒の入った楽しい夜のひと時を連想させる。扉と演出をそろえた、手が加わった奥付()が地味にうれしい。
出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ
   志村泰央(カバー) 本橋真規子(本文) []

奥付
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椿町ロンリープラネット 1 (マーガレットコミックスDIGITAL) 【第79位】 椿町ロンリープラネット 1巻 / やまもり三香


ビンボー育ちな高校2年生・大野ふみは父親の借金返済のため、ぶっきらぼうな小説家の家に住み込み家政婦をすることに。心が触れ合っていく共同生活を描いた少女漫画。

バストアップの人物絵、ディフォルメされた椿のパターン背景、枠でまとまったタイトル+巻数+作者名。枠の中の文字組みがさりげなく凝っていて華やか。

出版:集英社
装丁:川谷デザイン []
タイトル拡大
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World 4u_ 1World 4u_ 2 (ジャンプコミックス)【第80位】 World 4u_ 1・2巻
             / 江尻立真


おなじみの怪談や都市伝説をひねりをきかせた形で紹介していく、オムニバス形式のホラー作品。
洋書のような背景を背に怪談に誘う案内役。真ん中には、「何か」が写りこんだ不穏な町並み。整っていて程よく不気味な少年コミックにぴったりのデザイン。

出版:集英社
装丁:バナナグローブスタジオ
     阿部亮爾 []


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俺とヒーローと魔法少女(3) (ポラリスCOMICS) 【第81位】 俺とヒーローと魔法少女 3巻 / 九段そごう

変身すると魔法少女になってしまう男の活躍を描いたWEB連載のヒーローコメディ。

2巻までは全体に2行で特大配置していた「魔法少女」の文字を左に1行配置。主人公が躍動感を感じさせるポージングでパンチを繰り出したその拳の先には、表紙をはみ出す形でピントのずれた怪人を置かれ、擬似的に立体感が出た構図が面白い(片目で見ると脳の錯覚で怪人が浮き出て見える)。

出版:ほるぷ出版
装丁:川谷デザイン []

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機動戦士ガンダム アグレッサー 2 (少年サンデーコミックススペシャル) 【第82位】 機動戦士ガンダム アグレッサー 2巻
/ 万乗大智,矢立肇,富野由悠季 

ジオン公国からの亡命兵で構成された地球連邦軍アグレッサー部隊を
主役とした、『機動戦士ガンダム』スピンオフ作品。

小学館のスピンオフ仲間『サンダーボルト』と歩調の揃った、パッケージ感のある白枠デザイン。「この後敵機が爆発します」的な決めの踏み込みポーズを縦長の1枚絵に収めた地面斜めの構図がかっちりとはまっていて気持ちいい。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 志村泰央 []

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心が叫びたがってるんだ。 1 (裏少年サンデーコミックス)【第83位】 心が叫びたがってるんだ。 1巻
/ 阿久井真,超平和バスターズ 

『あの花』スタッフのメインスタッフが再集結して制作されたアニメーション映画、そのコミカライズ作品。
──手書き風、もしくは素朴な感じのロゴにしたいとのご依頼でした。(ベイブリッジ・スタジオブログ)と『あの花』同様、まず映像作品のロゴデザインを黒木さんが担当していて、コミカライズもそのまま担当。漢字が黄緑色で木の葉を添えたタイトルロゴに合わせて、木の葉を少し散らした白背景+白制服+黄緑色のすっきり爽やかな表紙。
出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 黒木香 []

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まほろばきっさ(1) (バンブーコミックス MOMOセレクション) 【第84位】 まほろばきっさ 1巻 / tugeneko

アホ属性の英国メイドが他人の空き喫茶店を勝手に再開して変な店員が集まっていく、仕事しない系ゆる喫茶4コマ。
文字は全て黄色。イラストは全体的に低彩度で、空、空が映った建物の窓、ティーカップの水面、店長の瞳、アクセサリーなど部分的に差し込まれた水色が澄んだ空気感を出している。ポップな絵柄の4コマ枠のなかでも色使いが個性的で目を引く表紙。扉()では店員が背の順に並んで「前へならえ」をして、こちらは白背景。

出版:竹書房
装丁:VOLARE 関善之 []

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シンメトリーズ (1) (電撃コミックスNEXT) 【第85位】 シンメトリーズ 1巻 / シバユウスケ


人格入れ替わり能力を持った双子を主人公とした、
女子学園新聞部ドタバタコメディ。

このタイトルならこれしかないでしょ、と思える
双子のシンメトリーデザイン。
一人だと風変わりすぎるくらいのポーズが二人で対称になるとピタッと収まる。

出版:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
装丁:LIGHTNING

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銀狼ブラッドボーン 1 (裏少年サンデーコミックス)銀狼ブラッドボーン 2 (裏少年サンデーコミックス)【第86位】 銀狼ブラッドボーン
1・2巻 / 雪山 しめじ, 艮田竜和

吸血鬼退治の英雄(70歳)が”骨食い”の化け物に挑む、ダークファンタジー作品。背景はシルバーでイラスト部分はグレー。1巻は赤、2巻は青と、アクセントの1色をタイトルに使うと共に、キャラをカラーライトで照らすように部分的に着色。限定した色使いの中でもイラスト部分が力強く、デザインに負けていない。
出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ
        石沢将人 []


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ヤスミーン 1 (ヤングジャンプコミックス)【第87位】 ヤスミーン 1巻 / 畑優以


この表紙を見て、二足歩行で歩くライオンが絶対王政を敷き、虐げられている動物が反撃の狼煙をあげるストーリーは想像しないだろう…という作品。

フサフサのたてがみと共に表紙を埋め尽くす猛々しいライオンのアップには間近にせまるような迫力あり。「ス」と「ミ」の字の上に動物達のシルエットを載せた、タイトルの一工夫が洒落ている。

出版:集英社
装丁:五十嵐卓也
タイトル拡大
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駄目な石【第88位】 駄目な石 / 平方イコルスン

作者2冊目、1話4,5ページのショートショートな作品集。日本語タイトルの下に石のようなエリアを作ってタイトルフランス語表記と作者名、そして石を抱えてうつ伏せになったキャラ。大胆な余白使いが面白い表紙。一応表題作はあるが、友達の妊娠と結婚発覚から取りとめのない話がはじまり、最後に「花でも贈ろう」「いや石だ」と川辺で石探しを始めて終わる…というお話になっていて、そこからこの表紙、そして裏表紙()、なるほど意味がわからない。カバー下は表紙と間逆のハイテンションカラーイラスト、見返しには『楽園』作家による「駄目な石」習字コレクション。妙な力の入れどころがロックかもしれない1冊。
出版:白泉社
装丁:30A 柴田昌房 []
裏表紙
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忘却のサチコ 1 (ビッグコミックス)忘却のサチコ(2) (ビッグコミックス) 【第89位】 忘却のサチコ
1・2巻 / 阿部潤 

結婚式で相手に逃げられた主人公が美味しいものを食べた時に得られる”忘却の瞬間”を求めて美食を追いかける、美食探求コメディ。
通巻でタイトル固定、構図固定。タイトルの隙間を通すように料理を手に持ち、真顔でよだれをたらしながら正面を見据える。「食べる」気合いを全面に押し出したデザイン。
出版:小学館
装丁:川谷デザイン []

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戦闘破壊学園ダンゲロス(8)<完> (ヤンマガKCスペシャル)【第90位】 戦闘破壊学園ダンゲロス 8巻
/ 横田卓馬,架神恭介 

毎回、この企画には少年ジャンプ作品が不足しがちということもあり、今年は期待の『背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~』を並べて爽やかメジャー成分を強化しようと思ったものの、手元になかったので代わりに 横田先生の別作品を並べてみた。
大体の人物が物語から退場してしまっている状態の、死屍累々の大集合イラストで飾られた最終巻。お疲れ様でした。

出版:講談社
装丁:banjo 坂上和也

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現代魔女の就職事情【第91位】 現代魔女の就職事情 1巻
/ はま,相沢沙呼 

現代社会における半人前魔女のお仕事探し奮闘記、
いわば「黒髪魔女子さんによろしく」。
慌てて箒で飛び立つ魔女、持ち忘れた弁当を手に呼び止める友人達。メインを大きく、サブを小さく配置した表紙は多いと同時にバランスを取るのが意外に難しい気がしているけれども、こちらはシチュエーション的にも構図的も必然を持たせて、それを上手く実現しているように感じられた。

出版:KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
装丁:BALCOLONY. 嶋美弥 []

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妹ができました。 (ウィングス・コミックス)【第92位】 妹ができました。 / 芥文絵


8話構成の百合短編集。

表紙には、親の再婚で義理の姉妹となった表題作「妹ができました。 」の二人が縁側で佇む趣きのある朗らかなイラスト。タイトルは「。」で閉じられている通り文章になっていて、装飾的な加工のない文字として整然と大きく並べられており、澄んだ声でナレーションが聞こえてくるようにも感じられた。

出版:新書館
装丁:arcoinc 楠目智宏 []

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IT’S MY LIFE 1 (裏少年サンデーコミックス) 【第93位】 IT’S MY LIFE 1巻 / 成田芋虫

お家大好き元騎士隊長×魔法少女の日常ファンタジー。「剣と魔法のファンタジー」の世界観が浸透している現在増えてきた変化球ジャンルで、マイホームで平穏に暮らしたい騎士が主人公。厳つい悪者の雰囲気さえ感じさせる騎士と耳長の少女の完全なファンタジーイラストに、勇ましさもギャグっぽさもない等幅文字のプレーンなタイトルを載せて作品らしさを出していて、最近アンテナにひっかかる「幼い子+ギャップの大きいキャラ」の組み合わせを用いた表紙の中でも特に目を引いた。

出版:小学館
装丁:Beeworks 近藤雅己 []
目次
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ホクサイと飯さえあれば(1) (ヤングマガジンコミックス)ホクサイと飯さえあれば(2) (ヤングマガジンコミックス)【第94位】
  ホクサイと飯さえあれば
1・2巻 / 鈴木小波 
売れない漫画家が縫いぐるみの相方と共に、日々の飯と全力で取り組む、グルメ漫画というか飯作り漫画『ホクサイと飯』の前日譚で、大学生時代のお話。出版社は変わりつつデザインは川名さん続投で、ロゴデザインのエッセンスを引き継ぎつつ今回はさっぱりとした白。塗りの個性が際立っている。
出版:講談社
装丁:Pri graphics 川名潤 []
『ホクサイと飯』
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同居人はひざ、時々、頭のうえ。(1) (ポラリスCOMICS) 【第95位】 同居人はひざ、時々、頭のうえ。1巻
/ みなつき,二ツ家あす 

人間嫌いな小説家と世話焼きな広い猫。一つのエピソードを人と猫二つの視点で見せる猫暮らし漫画。

「時々、頭のうえ」を再現した、猫、人の頭、本という縦3段の構図が面白い表紙。背景や中の装飾アイテムに猫の足跡を多用していて、見返し()にもさりげなく散りばめるなど、細かいところで可愛く猫感を上げている。

出版:ほるぷ出版
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []
見返し
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ヴぁるばいと! 1巻 (まんがタイムKRコミックス) 【第96位】 ヴぁるばいと!1巻 / あまー
女子高生コンビにバイト4コマ。セブンイレブンはオレンジ、赤、緑。ファミリーマートは水色と緑。ローソンは青と白。このコンビニにはこれ、という色使いがあるが本作品のコンビニ「ヴァルハラ」のそれは青とオレンジ。タイトルや作者名、キャラの制服はもちろんのこと、棚に陳列されたタバコにも沢山の青とオレンジ。上端の青+オレンジライン配置も合わせて、これでもかというほどコンビニ感を醸し出している。作者名は張り紙風。タイトルや裏表紙のバーコードは吊り下げパネル風。奥付はノートに貼り付けたレシート風()。装丁とは少しズレるけれども、「本日のシフト表」として各話毎に誰が登場するか掲示しているところも面白い。
出版:芳文社
装丁:装丁:コメワークス 高橋忠彦 []
奥付
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ムシヌユン 2 (ビッグコミックス) 【第97位】 ムシヌユン 2巻 / 都留泰作

亜熱帯のエロバカ昆虫ハードSFホラーミステリー(推定)。

一応説明すると、表紙のイラストは未知生命体が進入した沖縄の島を消滅させるべく沢山の核ミサイルが打ち込まれたシーンで、左端には誰かを犯すべく森を彷徨う主人公が描かれている、と言ってもなんのこっちゃという感じかもしれないが、「よくわからないけれどもスペクタクル」な感じが好みな表紙。文字部分や手間の主人公周辺の植物にエンボスあり。

出版:小学館
装丁:河野未彩 []

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ポイズンガール 2 (バンブーコミックス) 【第98位】 ポイズンガール 2巻 / 瀬野反人



「煽っていくスタイル」、というコメントを一回使ってみたいと思っていたところに、それは私にこそ相応しいと言わんばかりに現れたのがこちらの2巻。「脳に食べるほうのミソ入ってるの?」と毒を全方向に向けていた1巻、対して2巻は矛先を手に取った読者にだけ向けるというメタなやり方でアイディアの切れ味を増したように思う。

出版:竹書房
装丁:hive 久持正士 []

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溶解教室 (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ もっと!) 【第99位】 溶解教室 / 伊藤潤二

奇怪な妹と謝る兄、二人が現れるところ人間が溶けだす。どろどろぐちゃぐちゃのホラー作品。
教室、主人公兄妹、床を埋め尽くす仲良くゲル状に成り果てたクラスメイト達。タイトル、作者名はもちろん、レーベル名、出版社名等の文字は全てチョークで描かれたように黒板に配置。イラストは裏表紙まで繋がっていて、背表紙のタイトル、裏表紙のあらすじ等も黒板に描かれた体裁を取っている。グロテスクな光景が広がっているが、全体的に色が明るく手に取りやすいコミカルさを感じられる。
出版:秋田書店
装丁:Pri graphics 川名潤 []
裏表紙
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透明人間↑↓協定 2 (ビッグコミックス) 【第100位】 透明人間↑↓協定 2巻 / 克・ 亜樹

安心してください、穿いてませんよ。
(↑まだまだ元ネタ込みで通じるはすの2016年3月)
毎回100位は裸を扱ったデザインを紹介していますよと言わないと多分わからない、というか自分でも何故100位に裸ネタを持ってきているのか忘れかけている状態なのだけれども、例えば本作では「透明人間をテーマに扱っている⇒裸でも認識されない」といいたように何らかの理由でコンスタントに1冊以上裸を使ったアイディアが出てくるので毎年ネタには困らない。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ []

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ここまでがランキング発表。

最後に、カバー下や特殊加工など別なところに注目した作品を別枠で24作品紹介していきます。


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【見返し賞】 ジゼル・アラン 5巻 / 笠井スイ ()

ジゼル・アラン 5巻

昨年はお休みだったので、2年ぶりとなる年刊ジゼル・アラン見返し通信。

何気に表紙のジゼルのスカートと色おそろいとなっている花柄のパターンで、4巻の見返しには小鳥が仕込まれていたが、今回は飼い猫のアルセーヌが紛れ込んでいる。袖に隠れる部分も含めて計3箇所。ポーズは別々で、それぞれ蝶々を追いかけたイラストになっている。裏側の見返しのにも3箇所アルセーヌと蝶々がいて、こちらも全て別ポーズ。最後はうずくまったアルセーヌに蝶々が止まって少しほっこりする。

ちなみに5巻の見返しに関する芥さんのツイートで本作の見返しが2色印刷であることを意識した。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:note 芥陽子 []

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【カバー下賞】 つるまき町 夏時間 / コマツシンヤ

つるまき町 夏時間

少しヘンテコなつるまき町で暮らす、少年みつるのひと夏の物語。

作品には植物にまつわる不思議な出来事や冒険が描かれており、カバーには植物の異常発生で緑色に埋め尽くされたファンタジーな町並みが広がっている。この緑豊かなカバーの下には同じ構図のイラストが収録されているが、そちらは植物の異常発生前の
イラストになっており、空の青と建物の白のコントラストが映える。

つるまき町 夏時間

イラストは1枚目がカバー全体を覆っており、裏表紙のエリアも同様に2パターンを楽しめ、カバーと本体でキャラを変えるなど細かい演出も見られる。

こういう仕掛けが遊びとして成立するのは本がカバーと本体と言う2重構造を持っているからであり、これを電子書籍でやるとして、ただカバー下を収録しても同じ効果はでないと思われ、隠し操作で表紙イラストが入れク替わる…的な仕掛けを忍ばせれば再現できるだろうか、などと考えてみたりもしたけれど、やはり紙は良い。

出版:新潮社
装丁:アーテン 福躍惠 []

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【カバー下大賞】 枕魚 / panpanya ()

枕魚

『楽園』本誌、ウェブ増刊に掲載された作品を中心に、同人作品を加えた計22篇収録の作品集。カバーを外すと、そこには一面のタイル。タイルはUV加工ツヤでツルツル、凹んだタイルの継ぎ目はマットPPでサラサラ。まずタイルの印刷がリアルで光を反射するのもタイル部分のみ、触っても形状を感じられて、気分はとてもタイル。

枕魚2

裏側に排水口。
ちなみにカバーにはキャラの服とタイトル部分と背表紙の楽園マークにだけ赤が挿されており、あとは黒のみで、こちらのデザインももちろん面白い。カバーはさらさら(ブンペル ナチュラル)で本体はツルツル。この変化の大きさも大事なとこと言える。

出版:白泉社
装丁:panpanya []

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【グラビア賞】 とんかつDJアゲ太郎 1巻 / イーピャオ、小山ゆうじろう

とんかつDJアゲ太郎  1巻

「とんかつもフロアもアゲられる男になりたい!」異色のとんかつ × DJ 青春作品。表紙はマットPPで、とんかつの表面は衣のようにデコボコ、レコードの表面はレコードUV加工はツルツルして指でなぞりたくなる質感。レコードを使う作品の内容にも、イラストの持ち味味にも合ったレトロでアナログな味を持ったカバーデザインが目を引くが、今回紹介したいのはページの最初に挟まれているとんかつグラビア。

とんかつグラビア

目次よりも扉よりも先に、読者が目にすることになるのがこの二つ折りとんかつグラビア。1巻の写真は東京都台東区の名店「すぎ田」で撮影。表にはとんかつの写真、裏には店構えや店内、調理の風景写真をレイアウトしている。もちろん作品ととんかつは切っても切れない関係にあるが、貴重なフルカラーを使って純粋グルメ漫画でもわざわざ付けなそうな飯テロを引き起こすレベルの美麗とんかつ写真を単行本のおまけにしてとんかつの名店をリスペクトしているのは最高に意味不明で、クールとしか言いようが無い。

出版:集英社
装丁:宮崎希沙 []
撮影:行竹亮太

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【帯賞】 ポム・プリゾニエール / 鶴田謙二 ()

ポム・プリゾニエール

イタリアの古都ヴェネチアを舞台に、廃墟、猫、裸をふんだんに盛り込んで自堕落な女性の日常を描いた漫画であり、以前、2巻は出ないだろうと全1巻のオススメ作品として適当に紹介してしまった『Forget-me-not』の1.25巻とでも言ってもいいかもしれない作品。

裸の王様と言わんばかりに、裸体のまま王冠を身につけ王座に持たれかかる女性。女性の下半身には赤色と金色の上品な帯が巻かれ、あらぬ妄想がかきたてられるが、帯を外すと「にゃ~ん(笑)」と鉄壁のガードをした猫が現れる。少しエッチなイラストを帯で隠すという王道の仕掛けが、カバーや帯の紙質、美しいデザインによって上品に仕上がっている。

出版:白泉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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【表裏賞】 彼女はろくろ首 1巻 / 二駅ずい

彼女はろくろ首 1巻

妖怪マンガというわけでもなく、首をニョキニョキと伸ばしがちな高校一年生の日々を追った青春コメディ。


裏表紙はどうなっているでしょう、ともったいぶって隠しているわけではなく、もちろん表紙から裏にかけて首が"にょろ~ん"と伸びているわけではあるが、やはり最初は表紙だけ見て欲しい。表紙では少女の不自然な首の写り方と首を隠すポーズで「ろくろ首」を匂わせつつ、裏表紙を確認させる雰囲気を作って、カバー全体で見てみるとわかってはいても印象が変わる、というカバーを楽しむ流れを自然に構成できているように思う。











ろくろ首全2jpg

カバー全体。「ろくろ首」のイメージにあわせた英字の文字レイアウトも洒落ている。

装丁:川谷デザイン []

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【表裏賞】 たびしカワラん!! 1巻 / 江野スミ

地上と地獄を行き来する呪術師と大学非常勤講師。
“呪い”という縁に導かれた、歪な愛の物語。

たびしカワラん!!

呪術師である主人公は作中で自らの意思で地獄にもぐり、呪術のために魔物に喰われる。
表紙にはそういった主人公が落ちていく地獄の景色が、描かれている。それで、裏には何があるかというと、左右対称の地獄。

たびしカワラん!!全

そして対称が続き、面白いレイアウトだと思ったカバー全体。
R-TYPEの時機が飛んでいても違和感なし。
画像には上手く出ていないのだけれども、実物は赤系の蛍光色が綺麗に出ていて、
地獄の細かい書き込みが際立って見えて広げたときのインパクトも大きかったので是非。

出版:小学館
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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【表裏大賞】 orange 5巻 / 高野苺

orange 5巻

完結。
同じ空を眺める「今の私達」と「10年後の私達」。
カバーを外すのもお忘れなく。

出版:双葉社
装丁:-

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【導入賞】 銀河ロケットにお葉書ください 1巻 /
                太田垣康男 スタジオ・トア,太田優姫


銀河ロケットにお葉書ください

『10か月後、人類滅亡は決定的となりました』。隕石の衝突による地球消滅へのカウントダウンの中、日本政府は遠い銀河へ人々の生きた証を届けるべく、国民一人一人からの最期のメッセージとなる葉書を集め始めた。終りを知った一人一人の最後のドラマを描くオムニバス作品。

銀河ロケット表紙

縦置きの英字とハガキを手にした手を載せたすっきりした扉。

銀河ロケット目次

ポストを置いたシンプルな目次、そしてプロローグが始まる。

銀河ロケット導入

作品の世界観を説明するのに20ページ弱、そして
文字だけの見開き。

銀河ロケット文字

『最後の落書に皆さんは何を書き…何を残しますか?』

銀河ロケットカラー1

「銀河ロケット事業団」宛の落書、そしてカラーページが挟まれる。

銀河ロケットカラー2

人類滅亡のニュースを目にした、とある家庭の1シーン。

銀河ロケットタイトル


そしてプロローグの終り。ここで作者名を添えたタイトルページが登場する。タイトルコールをためてためて最後にドーン…というタイプの演出をカラーページを組み合わせて行ったとても凝ったプロローグが物語を盛り上げる。

散らばった文字の表紙、整った文字のタイトルページと、同じフォントを使いつつ目的の違いで大きく見せ方の違う二つのタイトルもポイント。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:川谷デザイン []

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【完結賞】 せっかち伯爵と時間どろぼう 6巻 / 久米田 康治 ()

せっかち伯爵と時間どろぼう(1) (講談社コミックス)せっかち伯爵と時間どろぼう(2) (週刊少年マガジンコミックス)せっかち伯爵と時間どろぼう(3) (週刊少年マガジンコミックス)
せっかち伯爵と時間どろぼう(4) (週刊少年マガジンコミックス)せっかち伯爵と時間どろぼう(5) (週刊少年マガジンコミックス)せっかち伯爵と時間どろぼう(6) (週刊少年マガジンコミックス)


時を越えて現れた長帽子の伯爵と、稀代の面倒くさがり屋の少年。せっかち×ゆっくり、時間をテーマにしたギャグ作品。
前回も大きく取り上げているけれど、完結して綺麗にデザインの揃ったものを並べておきたかった全6冊。こうしてみると、白黒+1色、影絵、文字盤の他、人物が全員行儀よく左に向かってるのも美しく整って見える要因になっているかもしれない。

ちなみに巻数表記は1巻から3巻までがローマ数字で4巻から6巻までは普通の数字(アラビア数字)。ローマ数字はかっこいいけれども巻数が多くなると認識がワンテンポ遅れたり使いどころが意外と難しい気がする。

出版:講談社
装丁:hive 久持正士,金子歩未 []

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【完結賞】 聲の形 7巻 / 大今良時 ()

聲の形 7巻聲の形(1) (週刊少年マガジンコミックス)聲の形(2) (週刊少年マガジンコミックス)聲の形(3) (週刊少年マガジンコミックス)聲の形(4) (週刊少年マガジンコミックス)聲の形(5) (講談社コミックス)聲の形(6) (講談社コミックス)

こちらも完結で、やはり最後に並べておきたかった全7巻。写真に収めたような景色のなか、二人の体の向きが、その心の距離を知縮めるように少しずつ外向きから内向きになって、最後は向かい合わせに。また、7巻の、ロゴの縁の部分に2色のグラデーションを持たせたほんのりと鮮やかなアレンジが実に最終巻の雰囲気を出している。ちなみに本作品の映画公開は2016年秋とのとで、こちらも作品的に文字周りを凝っていそうで期待している。

出版:講談社
装丁:RedRooster 高木紗耶 []

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【最終巻賞】 天体戦士サンレッド 20巻 / くぼたまこと

天体戦士サンレッド 20巻
悪の組織(悪い人とは言っていない)VS正義の味方(良い人とは言っていない)、川崎市ヒーローコメディもついに完結。最終巻となる20巻には、これまでの歴史が積み重なって、というかこれまでの19冊分の表紙が直接的に並べられている。ロゴやイラストの雰囲気を大胆に変えてきた、自由奔放なデザインの継続があってこそ成立している最終巻のデザインと言える。本企画ではデザインが好きな作品を紹介しているというのは当たり前の話だが、本作品についてはデザイン自体の良し悪しよりむしろ、この作品にしかでいないようなアイディアを通して最後を締めくくれたこと自体が良い作品であったことを象徴しているようですばらしい。そして、19冊の帳尻をピッタリ合わせられて、20巻完結で本当に良かった。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:2725 渡辺宏一 []

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【合体賞】 闇に恋したひつじちゃん 上下巻 / 長蔵ヒロコ

闇に恋したひつじちゃん 上巻<闇に恋したひつじちゃん> (ビームコミックス(ハルタ))闇に恋したひつじちゃん 下巻<闇に恋したひつじちゃん> (ビームコミックス(ハルタ))

魔女の少女と転校生としてやってきたウィッチハンターの少年の出会いから始まる恋とバトルの物語。『ルドルフ・ターキー』作者のデビュー作で、富士見書房版では未完の第3巻分も収録した上下巻。

完全版の2冊同時発売ということでやりやすい表紙合体。イラストは主人公の住まいをミニチュアハウスのように描いて、ちんまりとディフォルメの効いた登場人物達を散りばめている。8年近く前の作品ということで、現在の絵柄で当時のキャラを描くとギャップが発生していたかもと思ったりしたけれども、そういった面でもディフォルメキャラ描き下ろしの表紙は上手いやり方かもしれない。(といいつつも、下巻ラストに収録された今の絵柄による追加エピソードがすごく良い)

ひつじ裏

裏表紙も合体。イラストの部分だけ光沢あり。

ひつじ1ひつじ2


カバー下は、上下巻で色使い反転。おしゃれな上下巻。

出版:KADOKAWA / エンターブレイン
装丁:林健一

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【裏合体賞】 かたくり 上中下巻 / マイカタ

かたくり 上巻かたくり 中巻かたくり 下巻

IT企業に勤めた経験を持つ作者が笑えることも笑えないことも面白おかしく描いた、IT系会社日常あるある漫画。掲載はWebコミックサイトモアイで、出版は一迅社。上中下巻同時発売で、さてどこが合体するのかというと…。

すごろく

カバー裏、上中下巻3枚を合わせると50cm×62cmの世知辛いWEBすごろくが完成する。カバー下にはコマやサイコロあり。カバー下やカバー裏のおまけ好きとして、おまけが隠れていたら普通は「おまけがあった、ラッキー!」程度しか思わないが、これぐらい作りこんでいるのを見ると、こういう仕掛けは誰がどのくらいの手間をかけて作りこんでいるのか気になってしまう。

ちなみに裏で縦合体があるなら表でも縦合体があるんじゃない?ということでピンときた方はよろしくお願い致します。

出版:一迅社
装丁:井上則人デザイン事務所 安藤公美 []

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【合体大賞】 中村明日美子コレクション / 中村明日美子

中村明日美子コレクションI コペルニクスの呼吸 1中村明日美子コレクションII コペルニクスの呼吸 2中村明日美子コレクションIII 鶏肉倶楽部 (中村明日美子コレクション 3)中村明日美子コレクションIV Jの総て 1 (中村明日美子コレクション 4)

中村明日美子コレクションV Jの総て 2 (中村明日美子コレクション 5)中村明日美子コレクションVI中村明日美子コレクションVII ばら色の頬のころ (中村明日美子コレクション 7)中村明日美子コレクションVIII

中村明日美子デビュー15周年として、太田出版でA5判で発売された初期作品、『コペルニクスの呼吸』『鶏肉倶楽部』『Jの総て』『ばら色の頬のころ』『2週間のアバンチュール』をB6判の新装版で刊行。なので計5作品、8冊の合体。別作品をコレクションとして同一シリーズとして発売。上部に個別タイトルとコレクションとしての巻数エリアを設けつつ、下は存分に合体するのみで、違う作品が繋がっていくから構図が大胆に変化していく。当たり前だけれども違う作品がこれだけの物量で繋がる、これが実現できるにはものすごい好条件が揃っていなければないというか、15周年おめでとうございます。

出版:太田出版
装丁:内川たくや []

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【オレサマ オマエ マルカブリ賞】
 中原くんの過保護な妹 1巻 / ほっぺげ 2015/6/5
   お前ら全員めんどくさい!3巻 / TOBI 2015/6/12


中原くんの過保護な妹 1 (バンブーコミックス WINセレクション)お前ら全員めんどくさい!(3) (メテオCOMICS)


片や妹がベタベタと兄の世話をする4コマの1巻、片やめんどくさい生徒達がが先生に群がるハーレムコメディの3巻、そしてこのかぶり具合。

桜でんぶのハートをご飯に載せた弁当を片手に、卵焼きを箸でつまんで「はい、あーん」のポーズ。加えて学生服に白背景、縦型のタイトルレイアウト、丸で囲まれた巻数マークと、他の幾つかの要素にも共通項があるため、綺麗に揃った印象を受ける。『中原くんの過保護な妹』は同じ学校の妹が、毎日弁当を持って兄の教室に押しかけていて、この表紙。『お前ら全員めんどくさい!』は1巻につき表紙1ヒロインで、先生という属性が好きで弁当を差し入れにくるヒロインに順番が回ってきてこの表紙。発売日が6/5⇒6/12と非常に近く、「かぶり」としか言えない状況が逆に紹介しやすいし、むしろ天然物のコラボレーションとして推してみたい。

中原くんの過保護な妹 出版:竹書房 装丁:5GAS DESIGN STUDIO []
お前ら全員めんどくさい! 出版:ほるぷ出版 装丁:BALCOLONY. []

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【新装版賞】 ゆるゆり 1巻 / なもり

ゆるゆり (1) 新装版 (IDコミックス 百合姫コミックス)ゆるゆり (1)

百合姫コミックスが普通のコミックスよりひと回り大きいA5サイズから、青年コミックスでお馴染みのB6サイズへシフトを始めた2015年。単行本がA5サイズで13巻まで出ていた『ゆるゆり』も、1巻からB6新装版として刊行された。紹介する1巻を新旧並べてわかるように、背景色を白のままに、ロゴデザインやイラストの構図が旧版の流れを汲む新装版になっている。旧1巻発売から新1巻発売まで約2年8ヶ月、この期間を長いとみるか短いとみるか、比べて思ったのは「強くてニューゲーム」。新装版では、作者の自画像キャラであるクラゲがお茶目にロゴに組み込まれている。

俺の嫁なんていねぇ!: 1 (百合姫コミックス)百合

百合男子も新装版をゲットした模様。ちなみに旧版11巻時点でロゴやデザインはリニューアルされてるが、11巻以降の新装版についても当然のように描き下ろしイラストを使用。相変わらず仕事量が恐ろしい。

出版:一迅社
装丁:BALCOLONY. []

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【アンソロジー賞】 大斬―オオギリ― 西尾維新原作読切集
            / 暁月あきら,小畑健,池田晃久,福島鉄平,山川あいじ,
              中山敦支,中村光,河下水希,金田一蓮十郎


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西尾維新が9本の御題を元に創造した原作を9名の漫画家が各々の個性をもって描き切る、短編漫画集。大斬、つまり大喜利。『週刊少年ジャンプ』『ジャンプSQ』『週刊ヤングジャンプ』『別冊マーガレット』四誌合同企画。

特大タイトルでエリア分けして文字の隙間に嵌める形で漫画家9名のイラストを競演させた表紙。金の箔押しも多く、お祭り感覚でとても豪華。

アンソロジーの単行本は代表作家の一人がカバーイラストを担当することが多く、表紙としてまとまるのは当然として、イラストを描いた漫画家のイメージが本について、中身全体としてギャップが出ることも(超主観)。一方、収録されている作家のイラストを全部組み合わせるというのはおそらく面倒だし難しい。そういうのをやってしまったのがこの単行本で、エリア分けが結構強引な気がしないでも無いけど、そこにも勢いがあって西尾先生らしさも出ているように思える(小説など読んだことがない状態でとりあえず言ってみる)。

出版:集英社
装丁:L.S.D. シマダヒデアキ []

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【実写化賞】 俺物語!! 10巻 / アルコ,河原和音

俺物語!! 10 (マーガレットコミックス)俺物語!!

毛色が違う、紹介したい方法も違う9巻と10巻。どちらを紹介しようと迷った結果、ランキングと別枠とで2回紹介してしまうことにした『俺物語!!』。10巻と並べて紹介するのは映画ノベライズで、10巻と構図、デザインをあわせている。30キロの増量で、コスプレの域を超えてリアル猛男を誕生させた主演・鈴木亮平。10巻とノベライズがコラボするようにここまで寄せられたのは役作りに定評のある主演の役者魂あってのものと言えるかもしれない。

ちなみに5月14日に公開される「変態仮面」第2弾、こちらも主演・鈴木亮平。新装版と映画ノベライズをこんな感じで出してください。

出版:集英社
装丁:川谷デザイン []
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【HO★MO★SHOW!】 手巻き寿司課長と覆面男 / 山口ツトム

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作品内容は裏表紙参照↑な「エロス狂気の痛快コメディ」。この企画では基本的にBLを紹介していないため、「バイキンマンが天丼マンの中身を貪り尽くすのをBLとは言わない」という詭弁を考えていたものの、前回「ホモ賞」を作っていたのでその枠に入れればいいか的な作品。
「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に映画泥棒の写真集が真っ先に表示されるのもさもありなんと思える手巻き寿司頭の課長。頭に盛られた大粒のいくら、潰れて滴り落ちたいくらの雫はUV厚盛りで、艶めかしい光沢を放っている。

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見返しには突っ込みどころの多い作中の台詞を袖に、ぎりぎり重ならない範囲で大きく配置。
隣にはカラーイラスト。

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次のページには見返しの続きの台詞を、見返しとは逆に小さく配置。
次にタイトルページ。

手巻き目次

目次はあえて区切りよく改行しないことで斜めに中黒丸が並んで目立つ。
そして本編。印刷は紫色。

手巻き袖左


奥付。見返しには、袖で隠すようにオマケイラストを仕込んでいる。

手巻き本体

カバー下本体。
「カバー下なんて誰も覗かない」系のおまけネタの仕込みとデザインを両立。

手巻き帯

帯付き表紙。
表紙のインパクトもさることながら、本編開始まで1ページ1ページのデザインを大きく変えた遊びの多い構成、紙選び、印刷など豪華で見所の多い1冊。ばかばかしくて勢いがあって楽しめて課長がちょっと好きになってしまったけれども、中身のオススメは特にしない。

出版:ふゅーじょんぷろだくと
装丁:コードデザインスタジオ []

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【装丁まんが賞】 まんがの装丁屋さん 1巻 / 小石川ふに

まんがの装丁屋さん

ついに登場した、マンガ装丁にスポットをあてた4コマ作品。
頬杖をつき、赤ペンを上唇に挟んで憂鬱な表情を浮かべるデザイナー。カバー全体には赤紫で辞書のように、マンガ装丁に関係のある用語とその説明を、小ネタを挟みつつ散りばめている。

装丁屋さん2

袖に入るデザイナーの名前には「カバーデザイン:」「装丁:」と添えられるのが一般的だが、この作品では中身にちなんで「このまんがの装丁屋=」と少しお茶目な表記を取っている。扉には自分で作品の表紙別パターンを眺めるメタなイラスト。背景色違い、タイトルのフォント違い、ペンの角度の違いなど、このページだけでもまんが装丁にちなんだネタが楽しめる。

装丁屋さん3

人物紹介のページは赤ペンで修正の入った原稿の体裁を取っている。

まんがの装丁屋さんカバー下

カバー下には、実際のデザイン事務所の風景とネタの多い解説。他にもカバーデザインの打ち合わせの様子やラフ案がわかるおまけ漫画など、マンガ装丁に着目した作品として期待してしまうネタが盛りだくさんな1冊。

作者は漫画家であると同時に、前回の記事では『パレードはどこへ行くの?』でも紹介しているようにデザイナーでもあるが、本作品では漫画家に専念しており、装丁を担当しているのはBALCOLONY.さん。デザイナーがデザインに関する漫画を描いて他のデザイナーがデザインを担当する構図がコラボ的というか、なんとなく豪華で良い。

出版:芳文社
装丁:BALCOLONY. []

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【良いコミック賞】 櫻井大エネルギー / 櫻井エネルギー

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エロマンガ雑誌にある「一般マンガ枠」の作品、その1。徹夜明けのハイテンションでひたすら狂気を突きすすむようなギャグ短編集。作者の名前を取り入れたタイトルは人物イラストと絡ませつつ特大に配置。「エネルギー」の勢い良く伸びた横線、白、ピンク、黄色のとにかく明るい色選びと不純物の混じった胡散臭い装飾アイテムの日本らしさが合わさり、作中の異様なテンションが上手く表現されている。

▲<


見返しと扉は水色。
「エネルギー」の横線は2ページをまたがって通常よりも広い袖まで続いており、
袖を取るとさらに長く伸びていく。

▲<


終りの見返しも同様の水色+タイトル。

大エネルギー本体

カバー下には黄色ベースの濃い登場人物。

大エネルギー帯

帯付き表紙。
ピンク、水色、黄色と全体的にビビッドな色使いで明るく、
文字通り大きなエネルギーを感じられる1冊。

出版:ワニマガジン社
装丁:VOLARE 星野ゆきお []

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【良いコミック賞】 だいたいめる子 / 縁山

める子

エロマンガ雑誌にある「一般マンガ枠」の作品、その2。『櫻井大エネルギー』を買っていてこのブログをよく見る方は大体こちらも買っている気がしているワニマガジン社仲間のCOMIC X-EROS巻末・ショートコメディ。
ピンクと黄緑のペンキのような何かで満たされた空間の中に、キャラや本編ネタが乱雑に放り込まれたカオスな表紙イラスト。黒い大きな円の中にはタイトル作者名、また小さい円を作ってキャラ名を入れている。

める子


見返し+扉。見返しは、カバーイラストと交じり合うようなピンクと黄緑のマーブル模様の空間、そして扉はキャラが空間から抜け出てきたような演出。

める子目次
目次も黄緑、ピンクそして黒い円を使った構成で人物紹介を兼ねており、レギュラー3人の伸長差を強調している。

める子本編
そして1Pマンガ、本編の繰り返し。区切りのように使われる1Pマンガには、これまでと同じ感じのマーブル模様。

める子

ラストの見返しも同様にピンクと黄緑のマーブル。
こんな感じでどろっとしたマーブルによる一連のデザインが印象に残った1冊。
ちなみにカバー下にもこの空間を「カオスの海」「この漫画の全てを生み出した混沌」として
メタなネタを扱ったオマケ漫画が収録されており、kindle版での扱いはわからないが、
デザインの流れでカバーの下に隠れていてこそのおまけだよな~と思ったりもした。

出版:ワニマガジン社
装丁:arcoinc 楠目智宏 []

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【良いコミック大賞】 ビーンク&ロサ / 模造クリスタル ()

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放棄されたキャンピングカーに住み、怪人の一味の手伝いをする少年・ビーンクと 少女・ロサの日常を
シュールな脱線多めで描いた作品。

最後は装丁の良さと内容の良さが自分の中でごちゃっとしているので
全体をさらっと見てもらって終わります。

ビーンク袖

見返しには肉。第2話が焼肉回。

ビーンク目次

目次。

ビーンク中身

お話の開始ページ。ページのコマの外左下に話数、コマの外右にタイトル。

ビーンク袖2

奥付には作中登場のぬいぐるみ。文字情報は、ぬいぐるみにあっぱくされるように狭いところに敷き詰められている。
袖の下には、本体価格が税別822円なので税込み888円という主張。

ビーンク本体
カバー下は黒地に蛍光色のイエローでタイトルと三角が描かれている。


ビーンク表紙帯

そして帯付き表紙。おしまい。

出版:イースト・プレス
装丁:コードデザインスタジオ []

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という感じでお送りしました、
良いコミックお気に入り装丁紹介企画『この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2015』。

2016年の特集でまた逢いましょう。


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2016年03月22日 | この装丁がすごい! | コメント 2件 | トラックバック 0件 | TOP

この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2014 【ベスト100+α】

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:この装丁がすごい!  »2015年03月22日 更新

【2014|20132012201120102009

良いコミックが年1回お送りする時間泥棒企画、『この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2014』の発表です。

想定所要時間は2秒~15分くらい。いつも通りにいつも通りな内容となっておりますが、今回はデザイン事務所やデザイナーさんのサイトや担当作品を並べた本棚など、公式情報が掲載されたページのリンクを付けてみたので、特定のデザイナーさんが気になった方にご活用いただけるかもしれません。紹介数ベスト100+α、どうぞご覧ください。

●画像をクリックするとamazonに飛びます。
 作品の内容の方が気になった方はそちらをご参照ください。
●画像下にマークが付いている作品は、
 画像の上にポインタを乗せると別画像に切り替わります。

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【第1位】 デッドデッドデーモンズ
             デデデデデストラクション 1巻 / 浅野いにお 


デデデデ


侵略者を乗せた円盤が空に浮かんでいても、毎日はそれほど変わらない、そんな少女×日常×ディストピア作品。

メガネっ娘の顔、そしてクイッという音が聞こえてきそうな仕草だけを最大限大きく見せるイラストの横配置。タイトルと作者名は口のしたあたりに配置されているがとても小さいため、ぱっと見こちらを覗きこむような顔だけ写った表紙に見えるが、手に取ってみると、さらに半透明のロゴが大胆に顔に重なって印刷されていることがわかる。この半透明のロゴの存在感はとても強く、アップイラストのインパクトとロゴのインパクトが同時に存在している。また、可読性を度外視したロゴを使う場合には読ませるためのタイトルも加える物が多く、こちらの表紙の口の下の文字がそれにあたるが、読ませるための文字が米粒ほどの大きさというのもなかなかに大胆、かつ良い位置に配置されていて意外に目立って読みやすい。

表紙をめくるとカラーでドラえもんのオマージュ的な作中作が始まる(画像右上)。目次ページでは半透明のロゴ部分がどういう形になっているか確認できる。半透明のロゴ部分に箔押しを使う案もあったという話だが、結果的に今までにないくらい浅野先生の人物イラストを素直に全面に出した表紙になって良かったと思う。そもそも浅野先生の作品でキャラを大きく配置した表紙が画集寄りの『Ctrl+T』ぐらいだったので、素直な人物イラストの表紙に苦手意識があるのかと興味があったが、その辺のことは『MdN Voi.248』の本作品のデザインについてのインタビュー記事で触れられていた。ちなみに同書では、先生の単行本のデザインはかなりご本人が指定しまうので、デザインを担当している黒木さんに非常に申し訳なく思っているという旨が語られていたが、分担の量はどうあれ、デザイナーが違えば炒飯を作っていたらピラフなるくらいの変化は起こりうると思え、何と言うべきか、いつもおいしい炒飯ありがとうございます。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 黒木香 []

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【第2位】 春風のスネグラチカ / 沙村広明

春風のスネグラチカ

舞台は極寒のロシア。謎多き少女と従者の宿命と歴史のロマンが折り重なる、そんな1冊完結作品。

表紙には、寒空の下で車椅子の少女に眼帯の従者がひざまずき、その手に忠誠のキスを捧げる1シーンが描かれている。横斜めのイラスト配置によって、姿勢の違う二人が大きく表紙に収まり、情報をそぎ落とすことなくその二人の関係性を語っている。加えてイラストの斜めの角度は、縦置きの整ったタイトル文字によって強調されつつ、静かな一枚絵に落ちるような不安定感を与えることで、物語のドラマティックな展開を予感させている。トリミングの威力を感じさせるデザイン、と言いたい。*

出版:太田出版
装丁:内川たくや []

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【第3位】 パレードはどこへ行くの? / 鈴木志保

デデデデ

さまざま動物たちが仲良く暮らす、サーカス島の不思議な日々を描いた1冊完結作品。

裏表紙から続く人の腕の上に列をなす愛らしい動物達。カバーには、モノクロに加工された写真が使われている。手は実写で動物達は切り抜き。虚構のキャラを遊ばせた本物の手はまるで創造主のものであるように目に映り、色の無い世界でその指差す方向に動物達が足を踏み出す様は、問いかけるようなタイトルと重なって、儚げで幻想的で、酷く暗示的でもある。その先には何が待っているのか。とても冒険しているデザインで、でもこれしかないと思えた。*

ちなみに、表紙に用いられた手は鈴木先生ご自身のもの。ボニータ編集部のツイートで、撮影の裏側が紹介されている。

出版:秋田書店
装丁:deconeco 小石川ふに,太田虎一郎(撮影) []

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【第4位】 せっかち伯爵と時間どろぼう 1~3巻 / 久米田康治

せっかち伯爵と時間どろぼう

時を越えて現れた長帽子の伯爵と、稀代の面倒くさがり屋の少年。せっかち×ゆっくり、時間をテーマにしたギャグ作品。

黒枠と時計盤、影絵ののような人物イラスト。ほぼ白黒で、1巻はオレンジ、2巻はグリーン、3巻はパープルと、アイテム1つと沢山ある数字の中でその巻を示すの文字だけが違う色を付けられている。ギャグ漫画としてスタイリッシュに仕上がりすぎたのか、1巻の後書きには「サブカル気取ってこんな表紙にしたわけではないんです」という作者の弁。インク代削減でたまたますごいオシャレになった、それなら仕方ない。*

出版:講談社
装丁:hive 久持正士,金子歩未 []

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【第5位】 きみが心に棲みついたS 1巻 / 天堂きりん

きみがこころに棲みついたS1

Sacrifice(サクリファイス/生贄)という物騒な英語の頭文字を引っさげて復活を果たした、『Kiss PLUS』(講談社)からの移籍作品。

煌びやかなホールでドレスから艶かしい生足をさらけ出し佇むヒロイン。窓の外からは、王子様や森の動物達が冷たい視線を投げかける、そんなイラスト。文字情報はイラストの外に散りばめられ、所々が涙の跡のように滲んでいる。

無印版のメルヘンで可愛らしい絵本のようなデザインによってオブラートに包まれていた作品の悪意成分がむき出しにされて、美しくシリアスな衣替えとなった。彼女の未来は、今だ明るくない(もちろん良い意味で)。

出版:祥伝社
装丁:コードデザインスタジオ []

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【第6位】 All You Need Is Kill 全2巻

/ 桜坂洋,竹内良輔,安倍吉俊,小畑健 

All You Need Is Kill

人類が「ギタイ」と呼ばれる化け物との戦争を続けている世界で、初年兵が一日を繰り返すループに巻き込まれて死にながら成長していく、同名のSFサバイバル小説、コミカライズ作品。

同時発売の全2巻で、青と赤の対構造で主人公とヒロインをそれぞれ振り分けた表紙。コミカライズ作品ということで、クレジットすべき名前が4人と多めだが、英文タイトルに合わせて名前が全てローマ字表記になっていて、表紙には日本語が一切ない。おかげで複数クレジット配置時によく発生する野暮ったさをまったく感じさせていない。背表紙は日本語で表記されているものの、これはかなり大胆。逆に作者名を見付けづらいというデメリットは発生するかもしれないが、一目で「小畑健」だとわかるバストアップイラストを採用しているので多分まったく問題はない。

ちなみに本作品はヤングジャンプに掲載されていたが、流通やターゲットを想定してか、単行本はジャンプコミックスサイズになっている。しかし、表紙の文字部分や血の後が浮いている加工や、カラー印刷された見返し、幕間に挿入される原作小説の1節が書かれた黒ページなど、こだわり具合は青年コミックのそれだった。

出版:集英社
装丁:ジェニアロイド []

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【第7位】 白い本の物語 〔新装版〕 / 重松成美

白い本の物語


父を亡くした少年は、二人の若き職人と出会いによって美しい製本の世界の扉を叩く。「IKKICOMIX rare」レーベル作品の、新装版。

こげ茶色の線で詳細に描かれた本作りの工房の風景。黒い文字の大きなタイトルは3文字、1文字、2文字の独特の分割で目立ちつつも、軽やかなフォントの使用でイラストと調和して落ち着いた雰囲気を出している。カバー全体の色合い、手触りが上品で、「製本」を扱った作品によりふさわしいリニューアルになった。ちなみにイラストの中で少年が手に持っている本のタイトルは、作者の連載作品『BABEL』になっている。


そんなこんなで、スピリッツの増刊号として生まれながら独自の装丁デザイナー生態系を築き、一味違った本のデザインで楽しませてくれた月刊IKKIが休刊。ありがとうございました。しかしIKKIさんがいなくなると、本企画で紹介したい作品が減ってしまうことは確定的に明らか。これはいったいどうしたものか…。

ヒバナさん「おいすー」

出版:小学館
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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【第8位】 イズモがゆく。 / 新めぐみ

イズモがゆく。

作者の実家で飼われている二頭の犬とのあれこれを語った犬エッセイ作品。

主線が太く、塗りわけがはっきりした白部分が多めのイラストに、読みやすい柔らかなロゴが合わさって、洗練されたシンプルさを感じさせる表紙。
犬⇒犬⇒作者の「最小EXILEのアレ」とでも呼びたい位置をずらした1列の構図で犬の存在感を最大限に引き出しながら、妙に後ろの作者も目立たせる位置取りの絶妙さは、同じイラストを使った背表紙や中扉で、何を見せたいかでイラストのバランスが変えてあることからもよくわかる。

巻末のおまけマンガには関さんも登場していて、このカバーはとんとん拍子に決まっているとか。

出版:小学館
装丁:VOLARE 関善之

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【第9位】 レビウス 1巻 / 中田春彌

レビウス

人体と機械を融合させて戦う「機関拳闘」という格闘技が行われている、スチームパンク的な世界におけるバトル作品。

緻密で硬質なイラストを際出せるオレンジ色の背景色と青色の印刷。このシンプルな構成にマンガらしからぬブランド品のロゴのようなタイトルが載せられて異質な美しさを強調している。世界を視野に捉えるべく、全編=横書き&左開きというグローバルスタイルを採用している、ということで背表紙も左に来ていている。また、表紙のタイトルには振り仮名が付いているが、作者名はローマ字表記のみ。とことんシンプルなデザインになっているが、バランスのためか文字でCHPER(話数)や掲載誌のURLが載っていたりと、使えるものは有効に活用するという姿勢もうかがえる。

こちらもIKKI掲載作品で、ウルトラジャンプへの移籍が決まっている。

出版:小学館
装丁:gift unfolding casually []

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【第10位】 お前ら全員めんどくさい! 1巻 / TOBI

お前ら全員めんどくさい!1

教師×生徒×生徒×生徒の、めんどくさいハーレム作品。

白衣三つ編黒髪メガネ娘のあっかんべーイラスト。イラストの上にはキャラが作中で喋った台詞が描き文字として散りばめられていて、白背景とイラストのシンプルな組み合わせに一味違ったアクセントを加えると共に、そのキャラのめんどくさい個性も紹介していることになる。白系が元々好きなのはあるけれども、最近そこになにか一手間加えた白+系が自分の中で熱い。

カバー全体の使い方も面白いと思ったポイントで、台詞の描き文字は表紙をめくると見える左の袖にまで続いていて、キャライラストは左の袖、背表紙、裏表紙へとはみ出して広げたときに楽しめる連続性を作りつつ、左の袖は作者自画像とコメント、裏表紙は作中のコマを抜粋して綺麗にレイアウトした作品紹介エリアになっていて、単独でも見栄えが良い。手元にある人は、2巻と合わせてカバー全体を眺めてどういうフォーマットを形成している把握してみると、言いたいことが伝わるかもしれない。

出版:フレックスコミックス
BALCOLONY. []

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【第11位】 夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない
/ 宮崎夏次系 

夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

人間のあらゆる種類の「さみしさ」を描いた九つの物語が収録された短編集。

灰色で描かれた森、奥には一人の少女。さらに奥は真っ黒に塗りつぶされているが、黒いエリアにはぽつぽつと色とりどりの々が散らばっていて、夜空や宇宙が広がっているようにも感じられる。本記事内の紹介作品の中でも特に印象的な長文タイトルは、大胆に崩れたいびつなフォントで大きく載せられている。このタイトルのデザインに、タイトルのニュアンスや作中の人物に共通する不器用さが感じられると共に、タイトルが表紙を飾るためオ洗練されたオブジェクトとしても有効に機能していると思える。

出版:講談社
装丁:セキネシンイチ制作室 []

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【第12位】 累 2~4巻 / 松浦だるま

累 2~4巻


昨年の1巻紹介から1年で3冊。1巻で、複数案がある中で大きく顔をクローズアップしたデザインが採用されて改めて良かったと思える。

出版:講談社
装丁:hive 久持正士,土橋聖子 []

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【第13位】 Q[クー] 1巻 / シヒラ竜也

Q

巨大生物が溢れて多くの都市が廃墟と化した世界で不思議な少女が大暴れする、特撮風SFアクション。

表紙いっぱいに描かれた巨大生物の残骸、その上に乗っかったドーナツの袋と異形の手を持つ少女。少女のイラストは中扉に掲載されているもの(画像右上)と同じものがそのまま小さく載せられていて、暗い部分が多い背景の中、空の白いラインに重なって目立っている。巨大生物を含め背景部分がとても暗いため、何が描かれているのだろうと良く見ようとすると、黒い部分に仕込まれた細かい星のホログラムがキラキラと光る、このホログラムを気づかせる構成が秀逸。また、タイトルの「Q」の文字はキャラの上に配置され、そこから読みや作者名が一列に並んで斜めに伸び、
巻数は「Q」の中に入っている。かなり変わったことをしている気がするが、それが悪目立ちしたり、情報の認識を妨げたりすることはなく、綺麗に収まっているのが地味にすごいと思える。

出版:集英社
装丁:成見紀子

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【第14位】 蟹に誘われて / panpanya

蟹に誘われて

日常と非日常の入り混じった世界に読者を誘う、奇妙でどこか懐かしいお話の集まった短編集。タイトル、風景イラスト、表題作のあらすじと地図。豊富な装飾要素がグレースケールで硬くまとめられていて、それは一見無骨で小難しそうな海外の翻訳本のように見える。しかし、よくよく読んでみるとあらすじが面白おかしいことが書いてあり、タイトルもばかばしいことになってくる、そんなユーモアが仕込まれている。とにかく個性的な著自装の1冊。ちなみに左上には楽園コミックのシンボルマークが赤と白で大きく配置されているが、もはやカニにしか見えなくなってしまった。*

出版:白泉社
装丁:panpanya []

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【第15位】 おもちゃの教祖さま 1巻 / 高崎ゆうき

おもちゃの教祖さま 1巻


見た目は子供、実年齢37歳、職業:「永遠教」教祖。ロリババァ新興宗教コメディ。『のじゃロリ&ロリババァ』(←検索して漫画界の懐の深さを知った)と『月刊コミックバース』掲載作品。

人物を横に配置して、その空いたスペースには沢山の文字。文字には黒のほか、銀色も使われている。スペースが足りないというわけでもなく、タイトルの大きな「教祖」の文字に嵌める形で作者名を配置するなど、独特のレイアウトが目を引く。左下には教祖様のありがたい訓言。カバーを全体で見てみるとキャラがエロかっこよくなる。

出版:幻冬舎コミックス
装丁:コードデザインスタジオ []

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【第16位】 夜とコンクリート / 町田洋

夜とコンクリート


短編集。

収録作「夜とコンクリート」を表題に使用。紺色のスペースに、白の線画で描かれた建物と黄色の文字、黄色の窓。一般的に通じる意味でのデフォルメと言ってしまうと何となく違うようにも思える、簡略化・抽象化されたビルの立ち並ぶ、無機質なはずの景色が何故かとても優しく見える。

作品内の絵柄が想像しにくいタイプの表紙ということもあって、面白く読めたことが表紙への好感を大きく上げているし、内容が面白いと思えたからこそ紹介したくなった表紙という側面はあるものの、この独特の町並みの造型、それ自体が作者の持ち味を雄弁に語っていると言えるかもしれない。

出版:祥伝社
装丁:坂脇慶

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【第17位】 魔犬 ラヴクラフト傑作集 / 田辺剛

魔犬 ラヴクラフト傑作集


クトゥルフ神話の創始者とも言われるラヴクラフトの傑作をコミカライズした作品集。収録作品は「神殿」「魔犬」「名もなき都」の3編。

イラストは表題作「魔犬」のもので、表紙から裏表紙にかけて、打ち棄てられた廃墟と無残な墓場が広がっている。松明をもった人物は薄い黄色で着色。陰影の強い写実的な背景に重厚感があって、タイトルやボックスに着色された明るい黄色もこれを和らげることなく、毒々しさを加えている。右上の黄色いボックスの情報の英語表記は元の作品の海外らしさを出しているが、このボックスは裏表紙にまで続き、そのままバーコードを配置するエリアになっていて、バーコードもあまり気にならない()。

中のデザインは画像右上がカバー下、右下が中表紙で、どちらも黒色と銀色。装丁も、物語も心が休まるポイントが存在しない硬質な作品。心なしか、本自体も重たいものに感じられる。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:セキネシンイチ制作室 []

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【第18位】 賭ケグルイ 1巻 / 河本ほむら,尚村透

賭ケグルイ 1巻


ギャンブルに強いものだけが人間であることを許される、狂気の学園賭博バトル作品。

普段はガンガン系作品として違和感のないすっきりした絵柄の人物達が、感情を露にするときリアルに表情をゆがめる、
そんな顔芸を駆使する作品ということもあり、表紙のイラストも顔芸発動時寄りのリアルタッチで描かれている。
バックの白色によって人物イラストの暗さが強調されていて、その暗さの中で目や爪に挿された赤色が目立つ。
また、さらにカバーにはキャンバス地のような凹凸があり、この凹凸が色の暗い領域での方が白味がかるため、
赤色部分が浮いて光っているという錯覚すら起させる。

ホラーマンガでもないのにそれに近い凄みが作品の狂気を上手く表現していると言えるが、
背表紙単体で見るともはや、普通にホラーマンガのそれになっている気がする。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:川谷デザイン []

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【第19位】 彼女とカメラと彼女の季節 5巻 / 月子

彼女とカメラと彼女の季節 5巻

キマシTOWER!!!!!!!!!!(感無量)

出版:講談社
装丁:NARTI;S 新上ヒロシ []

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【第20位】 おじさんとマシュマロ / 音井れこ丸

おじさんとマシュマロ

マシュマロ大好きおじさんと、マシュマロ大好きおじさんが大好きなOLの、ラブ(未満)オフィスコメディ。Pixiv掲載の大人気シリーズ、フルカラー書籍化作品。

おじさんとOLの周りの無地の部分には、エンボス加工で浮き出たマシュマロが散りばめられている。エンボス加工の部分は無色にも関わらず陰影だけでくっきり目立っていて、マシュマロがとてもマシュマロらしい。加えてカバーの手触りがしっとりとして個性的であり、気がつくとマシュマロ部分を指でなぞっている。

出版:一迅社
装丁:井上則人デザイン事務所 安藤公美 []

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【第21位】 レストー夫人 / 三島芳治

レストー夫人


毎年二年生の7クラスが「レストー夫人」という同じ演劇を違う台本で上映する学校を舞台にした、とあるクラスの生徒たちの物語。

白とシルバーの上下二色分割構成。文字の置き方が控えめで飾りなく、そのシンプルさで文学作品のような雰囲気を持ちつつ、イラストの目立たせ方はマンガ的とも思え、アオハルレーベルのコミックの中でも異質な静けさを放っていた。人物イラストは、作中から切り取られたものになっているが、実際のシーンでは微笑んでいたものが、表紙に用いられる際には口と共に表情が消された、ニュートラルな状態で用いられて、それが波の無い静謐な空気を形成しているように感じられた。

出版:集英社
装丁 art direction and design:AAA Ddesign
   editorial producer:里見英樹


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【第22位】 月刊すてきな終活 / 小坂俊史

月刊すてきな終活

14歳女子中学生から、78歳無期懲役囚まで。17人の「終活」オムニバス4コマ。

沢山のキャラが、自分の遺影を抱えているイラスト。それぞれのキャラには名前と年齢が添えられている。背景は、大切な人に読んでもらうエンディングノートの1ページになっていて、名前を書くスペースに作者名を配置している。タイトルロゴは、クレヨン描き風。同じように、死を扱った『薄命少女』(装丁:里見英樹)が自分の遺影を自分で持たせるデザインになっていたが、あちらはブラックユーモア寄りでこちらは前向きなニュアンスが強い。とは言いつつも、中扉の方は遺影がずらっと並んでいてブラックなインパクトがあり、こちらが表紙になっていたら手に取っていたかと想像してみるとちょっと面白い。ちなみに奥付も遺影風にデザインされている()。

出版:竹書房
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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【第23位】 いぬやしき 1・2巻 / 奥浩哉

いぬやしき

『GANTZ』の次の作品。そのタイトルが『いぬやしき』で表紙にはおじいさんの笑顔。あらすじを見ていなかったこともあり、ネットで書影を見て「大量の犬を一軒家で買う無責任な老人の話」なのかと明後日の方向に妄想を膨らませたが、実物を手に取った瞬間、全体に浮かび上がった細かい球体状のホログラムがその雰囲気を大きく変えて、妄想が間違っているであろうことを瞬時に悟った。ホログラムが手前で浮き出て見えて、何気に不思議な表紙に仕上がっている。

出版:講談社
装丁:hive 久持正士,土橋聖子 []

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【第24位】 恋は光 1巻 / 秋★枝

恋は光_1

特定の条件を持つ女性の周りに煌く「恋の光」が見える男性の能力を軸にした、キャンパスライフ・ラブストーリー。

白と銀色の二色で構成された大学構内の風景が一面に広がったカバー。そこに表紙に描かれたヒロインを含め、メインキャラクターだけを色づけして目立たせている。ヒロインの周りやタイトル部分には同じ形の光。さらに、本の角度を変えると一部分がパールのように光を反射する()。その光がささやかで上品。そして作者名に入った「★」がもっとも良く馴染んでいるカバーになっているかもしれない。

ちなみに、主人公が見える光は裏表紙のあらすじで「恋の光」と呼ばれているが、作中ではっきりと「恋をしている女性の周りに見える」
と解明されているわけではないので上の紹介文が回りくどい言い方になったが、そういうところを踏まえて続く2巻の表紙がまた面白いことになっていた。

出版:集英社
装丁:GENI A LOIDE 堀井奈々子 []

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【第25位】 ギリギリアウト 1巻 / ソウマトウ

ギリギリアウト1


ヒロインが尿意と戦い、そして黒星を重ねるおもらしラブコメ作品。

発売されたのが2014年1月下旬で、3月発売のウルトラジャンプに掲載されるコラムの候補として、『せっかち伯爵と時間どろぼう』『レビウス』と共に挙げていたのがこの作品。しかし、3作共にすごく見所がある作品という感覚でいた自分に対し、編集さんはこの作品だけヒロインが可愛い表紙という印象を持っていてピンときていなかった。「そうじゃないんだよ」という想いを胸に、休日の喫茶店の隣のテーブルで優雅に談笑する奥様方を気にしながら、「おもらし」「尿意」などの必須ワードを盛り込み、「3コマと信号色」、「1コマだけでは何故ダメなのか」(カバー下には3コマ目の全身イラストあり)、「コマ割系デザインの発展型としての表紙」等などのポイントを説明して、この表紙が内容に合ったすばらしいものであるということを伝えるために30分間の議論を行った。結果、「紹介してもいい」というところまで持ち込めた。その後『せっかち伯爵と時間どろぼう』をどう紹介するかをさらっと決めて、その日の打ち合わせを終えた。

出版:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
装丁:コメワークス 高橋忠彦 []

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【第26位】 運命の女の子 / ヤマシタ トモコ

運命の女の子


女刑事が大量殺人犯と対峙するホラーサスペンス『無敵』。苦い初恋の呪縛から逃れられない青年をリリカルに描く『君はスター』。使命を背負わされた少女と少年の冒険譚『不呪姫と檻の塔』。長編読み切り3編を収録した作品集。

表題作はなく、3作品を総括するような形で『運命の女の子』というタイトルがつけられている。表紙の人物は、ホラーサスペンス『無敵』に登場するが、少し乱れた髪、覗き込むような視線、そして大胆なトリミングが合わさって、見ていてどことなく不安になってくる。人物の瞳の中には赤ホロ箔。この赤ホロ箔は背表紙のタイトル部分にも仕込まれているが、表紙の中ではタイトル部分に使われず、瞳だけが浮き出ている。デザイナーさんは「瞳にゆらぐ焔を、赤ホロ箔で表現しました。」とコメント。「瞳に宿す強固な意志的なアレね~」と解釈して読んでみたら、そうではなかった。

出版:講談社
装丁:note 芥陽子 []

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【第27位】 かつて魔法少女と悪は敵対していた。 1巻 / 藤原ここあ

かつて魔法少女と悪は敵対していた。

無防備で人懐こい魔法少女と、彼女に一目ぼれしてしまった悪の参謀、愛と葛藤の4コマ。斜めのラインで少女と悪を対峙させたイラスト。

タイトルの「かつて」から「して」までが空いたスペースに等間隔ですっきりと収められることで、そこから逸脱した「いた。」の文字から大きさに見合ったインパクトが出ている。さらに「敵対」と「して」の部分が花を避けるように離されていて、「敵対、して、いた。」とリズムを生んでいる。美麗なイラストの邪魔をせず、かつ印象に残る文字配置。ライトノベルのような長文タイトル、その料理方法の可能性を見た。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:コードデザインスタジオ []

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【第28位】 燐寸少女 1巻 / 鈴木小波

ギリギリアウト1


妄想を見るのはお客さん。持ち主の身に余る不思議アイテム販売系作品、燐寸(マッチ)限定版。

年代物のマッチ箱のようにデザインされた表紙。色は主に茶色、黄色、赤色、クリーム色。アナログ感の強い作者イラストや作品タイトルがデザインと馴染んでいるのは当然として、「Kadokawa Comics A」のレーベル表記従来のフォントそのままで意匠の一部ように溶け込んでいて、探さないと見つからない。カバーの手触りも良く、作中で少女が口にする、「レトロ調でオシャレ」という表現がとても似合っている。

出版:KADOKAWA/角川書店
装丁:LALA HANDS 佐々木基 []

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【第29位】 幸子に幸あれ 1巻 / 生春巻

幸子に幸あれ 1巻

貧乏で不幸な暮らしの中で病的な健気さが染み付いた女子高生、その日常を描いた4コマ作品。

その表紙は、右にイラスト、左に4コマと、まさに4コマ漫画の第1話のように見える。それもそのはず、表紙のベースは第1話の1ページ目(画像右下)。そこに、元のページにはないアオリが過剰に詰め込まれていて、なんだか本物の第1話よりも第1話らしく感じられるのだから面白い。さらに、アオリが自然に作品の内容を説明する役割も果たしている。作品が4コマ漫画であることも含めて、大事なことが非常に分かりやすい表紙になっているということは、ヤングマガKCレーベルに所属する作品としてとても重要。そもそも4コマ作品は表紙に4コマを載せるとその作品が4コマ作品であることがわかりやすいというのは当たり前の話ながら、4コマという絵面は表紙に使う素材としては扱いが難しいように思える。それをこの作品では4コマという素材を第1話の1ページ目という大きな枠組みごと持ってきたのでパーツを切り貼りした感じがないのが上手なところかもしれない。

ちなみにカバーの表面には手触りのよいつぶつぶがついていて、質感を底上げしている。おそらく『惡の華』4巻~6巻のカバーで使われている加工と同じタイプのもので、本企画でも何回か取り上げていると思われる。この加工は折られる部分で取れて白く剥げやすいという弱点がある。そこを今回のカバーでは折られる部分だけ折られる部分だけつぶつぶが付いていなくて、痛みが目立ちにくくなっている。この何気ないダメージ対策の改良にうれしくなった。

出版:講談社
装丁:banjo 坂上和也

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【第30位】 文房具ワルツ / 河内遙

ギリギリアウト1


擬人化された文房具が悩める持ち主達を見守る、穏やかな短編集。紺色の下地とクリーム色の背が目立つ、ノートのようなデザイン。写真を切りぬいたようにイラストを収めたひし形の枠は、絵の密度を高める一方で紺地の余白を広く見せ、ノートらしさを印象づけている。タイトルやイラスト部分は光沢のある加工がされており、表紙に華を添えると共に手触りの違いによって、さらりとしたノートの感触を思い起こさせる。カバーの質感は作品を読む手にも感じられて、持つこと自体が心地よい。良い文具のように愛着の沸く、1冊。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 黒木香 []

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甘々と稲妻(3) (アフタヌーンKC)【第31位】 甘々と稲妻 3巻 / 雨隠ギド

1,2巻では一塊になっていたものを分割してきっちり縦に配置したタイトル。
タイトルが落ち着いていて、その分人物の元気よさが際立つ。

少女の瞳や靴・ネギの緑色や、買い物袋の黄色、
スイカシャツや半ズボンの赤色など、
小物の鮮やかな差し色がクリーム色のカバーの上で調和していて、
眺めていて飽きがこない。

出版:講談社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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長閑の庭(1) (KC KISS)【第32位】 長閑の庭 1巻 / アキヤマ香

文学教授(64歳)と大学院生(23歳)、年の差 恋愛未満ストーリー。

イラストを囲む植物の飾り枠、タイトル、作者名の枠、巻数表記の囲み、イラストの窓枠。整った美しいデザインであると同時に、作中のモノローグの枠やコマワリの線に工夫がされた作品にとても馴染んでいる。
表の飾り枠と形を合わせた裏表紙のデザインは、
バーコードが無くなったことをとても上手に利用している。

出版:講談社
装丁:コードデザインスタジオ []
裏表紙
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Sunny 5 (IKKI COMIX)【第33位】 Sunny 5巻 / 松本 大洋

晴れの日でも傘を差す少年は、顔アップの表紙でも傘差し。
傘で目を隠してしまうことで、もじゃもじゃの髪や
鼻水、タートルネック、ランドセルなどキャラを構成する要素が
より強調されている。
傘があることによって、本来文字を置きにくい
顔のおでこあたりの良い位置にタイトルが来て
赤と黒でいつもよりも目立っている。

出版:小学館
装丁:セキネシンイチ制作室 []

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おかゆネコ 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) 【第34位】 おかゆねこ 2巻 / 吉田 戦車






1巻は黄色と黄緑、そして2巻は黄色とピンク。
このシリーズの色合わせはとても気になる。

出版:小学館
装丁:cozfish 祖父江慎, 福島よし恵 []

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スティーブズ【第35位】 スティーブズ 1巻 / うめ(小沢高広・妹尾朝子),松永肇一

ジョブズとウォズニアック。史実を元に描かれた、二人のスティーブによるアップルコンピュータ革命譚。
人物二人と齧られた林檎。服装がシンプルで、林檎が良く目立っている。巻数、タイトル、林檎部分には光沢があり、表紙の中央にも無色のタイトルロゴが仕込まれている。巻数表記の後ろにある作品にぴったり似合いすぎるドットは、編集さんのタイプミスから生まれたらしい。参考:関さんのツイート

出版:小学館
装丁:VOLARE 関善之

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聲の形(5) (講談社コミックス)【第36位】 聲の形 5巻 / 大今良時

『このマンガがすごい!WEB』さんのゲスト企画でお題を決めて3作品紹介することになり、チョイスしたのがこちらと『亜人』5巻、『累』3巻。「次巻のデザインが気になる」かつ「内容もオススメできる」という縛りを独自に設けた結果、他の紹介者の個性的なラインナップと比較してずいぶんと「普通に話題なっている」作品を選んでしまったかもと少し後悔したすぐ後で、チョイスした3作の新刊の表紙の、これまでの流れを踏襲しつつその巻の特徴を出した素敵な仕上がりを確認。そうそう、これよこれ。

出版:講談社
装丁:RedRooster 高木紗耶 []

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ジュウマン 1 (ビームコミックス)【第37位】 ジュウマン 1巻 / 羽生生純


混沌の巨大戦隊ヒーロー作品。

戦艦を模したコスチューム(作業服)を着て仁王立ちしたオッサン。オッサンを囲んで無地の背景を埋めるタイトル、その隙間には作者名や煽りが添えられる。右上に小さく人が描かれていて、それくらいオッサンが大きいというのは分かりづらいが、文字組みで人物がそそり立つ雰囲気が良く出ているように感じられる。

出版:小学館
装丁:セキネシンイチ制作室 []
ロゴ拡大
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現代魔女図鑑 1【第38位】 現代魔女図鑑 1巻 / 伊咲ウタ

現代に生きる魔女達の日常を描いた、オムニバスストーリー作品。
魔女/魔法少女モノその1。
青空、無味な階段、制服などの現代要素、帽子、箒、長い髪、黒猫などの魔女要素。程よく現代の日本感を出した魔女達のイラスト。
背景の枠や、単語ごとに分割された漢字のタイトル、辞典で使われそうなフォントによるふりがなの装飾が、さりげなく表紙を図鑑のようにまとめている。
中表紙は白黒+青のイラスト。明⇒暗の流れが気持ち良い。

出版:一迅社
装丁:imagejack 團夢見 []
中表紙
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幻想ギネコクラシー(1)【第39位】 幻想ギネコクラシー 1巻 / 沙村広明

SFにファンタジー、エロ、グロ、パロ。圧倒的な画力で描かれる突拍子もない12の物語が収録された短編集。猫耳の目立つリアルなタッチの女性に、各エピソードに関連したアイテムを無節操に絡ませて、まったく意味不明かつ妙な凄みのあるイラスト。その余白を埋める控えめなタイトル。背景を無地にして、イラストのインパクトで勝負したシンプルなデザインに見えるが、カバーにはキャンバス地の布目風な凹凸と色むらがあり、これが絵画のような質感を持つ作者イラストの魅力を最大限に引き出している。見て、眺めて、触ってほしい。*

出版:白泉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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瑠璃宮夢幻古物店(1) (アクションコミックス(月刊アクション))【第40位】 瑠璃宮夢幻古物店 1巻 / 逢坂八代

大体バッドエンド直行古道具販売系作品。

手間の黒猫が、奥に座る女店長を見つめる構図。
タイトル・作者名を含め、キャラを避けるように散りばめられた
文字が、猫と女店長の存在を強調している。
幕間には作中に登場した個物の解説ページが挟まれており、
本全体でコードデザインスタジオ成分が強い。

出版:双葉社
装丁:コードデザインスタジオ []
キャラアップ
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俺物語!! 5 (マーガレットコミックス)【第41位】 俺物語!! 5巻 / アルコ,河原和音

純白のスーツに身を包み、薔薇の花束を携える強面主人公。
主人公のキャラが分かっているため普通にカッコよく見えてしまうけれども、
(電通の匂いがする方の)「壁ドン」が似合いそうなキャラにこれをやらせても、
ここまでパンチのある表紙にならないであろうことは予想できる。

影と組み合わせた「アルコ×河原和音」とレーベルマークも
既刊の中で最も有効利用されていると思える。

出版:集英社
装丁:川谷デザイン []

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新装版 UMA大戦 ククルとナギ(1) (KCデラックス )新装版 UMA大戦 ククルとナギ(2) (KCデラックス )【第42位】 新装版
 UMA大戦 ククルとナギ
1・2巻 / 藤異 秀明 
昨年発売された同作者の『真・女神転生 デビルチルドレン』新装版がゴールドだったのでこちらはシルバー。こちらの作品を含め、当時の読者を対象にしているのか、『ボンボン』復刊作品のデザインの気合いの入りようがとても興味深い。

出版:講談社
装丁:arcoinc 楠目智宏,池田悠 []

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カオスノート【第43位】 カオスノート / 吾妻ひでお

日記形式の妄想シュールギャグ作品。
どてっと立ったペンギン、その足に潜り込む形で、
吾妻先生が木箱を机に漫画を描いている。
表紙のほとんどが白と水色で占められているが、
先生の部分を指で隠してみると、
股下にちょこっと先生がいるだけでぺんぎんが可愛いイラストが
ユーモラスな表紙として完成していることがよくわかる。

出版:イースト・プレス
装丁:鈴木成一デザイン室

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亜人(4) (アフタヌーンKC)【第44位】 亜人 4巻 / 桜井画門

不気味さと凄みを兼ね備えた、ファイティングポーズの異形。その登場数わずか2ページ、計4コマ(部位だけのコマを含める)。そして「しかし亜人4巻表紙キャラの活躍しなかった感もすごい」というツイートをしたところ、担当デザイナーさんにふぁぼられるという事案が発生した。

現在ドラム缶の中でオヤジ汁を醸造していそうな本体(消防士、妻子持ち)の5巻、飛んで6巻以降の活躍に期待する。

出版:講談社
装丁:アルティザン 深海和宏 []

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The Mark of Watzel (ヤングジャンプコミックス)【第45位】 The Mark of Watzel / 武富智


武富先生のリクエストにより実現した草野さんデザイン。

TVドラマ『怪傑ワッツェル』で人気を博した元俳優ジェイソンのもとに「病で寿命を宣告された娘・エリンを騙してほしい」との依頼が…と余計なネタバレをぜずにあらすじをまとめるのが面倒な作品なのだけれども、情報がなくとも映画のポスターのようにわくわくできる表紙だと思う。

出版:集英社
装丁:草野剛デザイン事務所 草野剛 []

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子供はわかってあげない(上) (モーニング KC)子供はわかってあげない(下) (モーニング KC)【第46位】
 子供はわかってあげない
上下巻 / 田島 列島
味のあるイラストを邪魔せず読みやすい、タイトルの巻数表記と合わせた4×3全体配置。上巻は水色で下巻は黄緑と、カバーイラストの基調にカバー裏や見返し、目次や帯の色も統一されている。各話のタイトルの入れ方や区切りの黒ページなどシンプルで丁寧な作りこみを感じさせる2冊。
出版:講談社
装丁:セキネシンイチ制作室 []

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ドミトリーともきんす【第47位】 ドミトリーともきんす / 高野文子

架空の学生寮を舞台に、母子が偉業を成し遂げた科学者達の若かりし姿と対面し、その交流によって科学者の思考や視点に迫っていく作品。

大判で大体ナウシカサイズ。このぐらいのサイズになると細かいイラストの本が増える中、シンプルすぎるくらいシンプルなイラストとシンプルな色使い、大胆な空間の使い方が異彩を放っている。サイズがシンプル感を際立たせた、懐かしくて洗練された新しい表紙。

出版:中央公論新社
装丁:服部一成

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NEW GAME! (1) (まんがタイムKRコミックス)【第48位】 NEW GAME! 1巻 / 得能正太郎



「このコントローラー欲しい!」というのが第一印象。

同時期に発売されたKRコミックスの中でも際出だっていた表紙の感じの良さは、(参考:ジャケ買いの種/2014年2月後半)、きっと「今日も一日がんばるぞい!」で興味を持った読者の購入を大きく後押ししたと思っている。

出版:芳文社
装丁:コメワークス 加賀谷遥 []

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テガミバチ 18 (ジャンプコミックス)【第49位】 テガミバチ 18巻 / 浅田弘幸

明るい景色と人物の引き具合でいつもと雰囲気が異なり少し新鮮な風が吹いた18巻。
以前、海外の人が向こうの掲示板らしきところで、過去の本企画を目にして「テガミバチが入っていないなんて、ちょっとありないよボブ」みたいなことを言っていたことがあったが、「何巻も出ている長編作品だと以前の紹介の有無や前巻との違いなど、色々紹介しやすさが変わってくる、そういう問題ですよ」と、相手が国外の人だと何故か丁寧に教えたくなる。

出版:集英社
装丁:-

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ねこ背を治したいにゃー (コミックエッセイの森)【第50位】 ねこ背を治したいにゃー / はませのりこ

姿勢改善について綴られた猫マンガ、もとい猫「背」マンガ。

小田扉絵に通じるゆるいタッチのイラストにマッチした、
気負いのない、脱力系描き文字タイトルデザイン。
大きな「にゃー」の文字が、
左端から飛び出した猫が発しているように見える構成が
じんわりと面白い。

出版:イースト・プレス
装丁:川谷デザイン []

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orange(3) (アクションコミックス(月刊アクション))【第51位】 orange 3巻 / 高野 苺

別マ発、月刊アクションから再出発した少女漫画作品。
未来から手紙が来るストーリーから、手紙をモチーフに1・2巻が繋がるコラージュ形の表紙になっていたのが旧版。対して再出発版の1・2巻は同一構図で1巻に現在のキャラ、2巻に未来のキャラを描く時間に焦点をあてた表紙になった。続く3巻では、表紙から裏表紙に一本の道が続き、表紙に現在の自分達、そして裏表紙にはそれを見つめる未来の自分達が描かれている。デザイナーさんの公表がなくてもどかしい。

出版:双葉社
装丁:-
裏表紙
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ニッケルオデオン 青 (IKKI COMIX)【第52位】 ニッケルオデオン 青 / 道満晴明


1冊目が「赤」、2冊目が「緑」で、こちらは実質的な3巻であり最終巻となる「青」。主線のない切り絵のような木々や木の葉が重なったような森の背景。キャンバス地のようなカバー上に発色の良い青色が載っていて質感がとても良い。

多分、こちらと18位、39位のカバーは同じ紙を使っていて、
どれも紙の違った魅力を引き出している。

出版:小学館
装丁:nist 柳谷志有 []

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ミミクリ【第53位】 ミミクリ / ai7n

お皿に盛り付けされた少女たちが目を引き手に取ってみたら、文字通り少女たちが食べられる作品だった(料理的な意味で)。

グロありエロありで人を選びすぎてオススメするのを慎重にせざるをえない作品でも、少女達が盛り付けられた構図とさらりと添えられたタイトルが印象的とか本の手触りが良いというアピールポイントを持ってさらりと紹介できるのは、この企画の便利なところだと思っている。

出版:太田出版
装丁:hive 久持正士,土橋聖子 []
拡大
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凪を探して: 『猫がいない』短編集 (リュウコミックス) 【第54位】凪を探して: 『猫がいない』短編集 / 脇田茜

愛する「猫」という存在を通して、5人の女性の心の機微を、優しく、鮮やかに描き出した作品。
作中ではあらゆる理由で猫が素直に出てこない作品ばかり収録されていて、猫マンガなのだけれども『猫がいない』短編集、という個性的な副題が印象に残る。表紙の上では、『猫がいない』の文字の隣に作者名が配置され、作者名の名前と苗字、さらに「猫が」と「いない」を分ける形で作者名のローマ字表記が入り、大事な副題を目立たせるべくささやかなひっかかりを加えている。

出版:徳間書店
装丁:装丁:VOLARE 関善之

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魔犬 ラヴクラフト傑作集 (ビームコミックス)【第55位】 いちえふ 1巻 / 竜田一人

福島第一原発作業員が描く原発ルポルタージュ漫画。

脳裏に焼きついたお馴染みの建屋のカットに、
大きく配置された4文字タイトルに、赤字で内容を強調した副題、
散りばめられた灰色の煽り。
作品の内容は世間を煽るようなものではない、と前置きしながら、
下品さのないセンセーショナルなデザイン、と表紙を褒めたい。

出版:講談社
装丁:セキネシンイチ制作室 []

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主婦を休んで旅に出た よくばり世界一周! 上 (朝日コミックス)主婦を休んで旅にでた よくばり世界一周!  下 (朝日コミックス)【第56位】 主婦を休んで旅にでた
 よくばり世界一周! 上下巻
/ 東條さち子

一人旅エッセイ作品。世界地図の背景と、くるくる回りそうな地球に乗っかった作者。「世界一周」がこの2冊に入っているということがとても明確にわかるデザイン。副題の入れ方にも何気に個性が出ている。

出版:朝日新聞出版
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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月に吠えらんねえ(1) (アフタヌーンKC)月に吠えらんねえ(2) (アフタヌーンKC)【第57位】 月に吠えらんねえ
1・2巻 / 清家雪子

萩原朔太郎や北原白秋らの作品から受けた印象をキャラクターとして創作された、詩人たちと近代日本の業と罪と狂気の物語。
旧字体の古めかしいフォントを使った沢山の文字が散りばめられたカバー。薄くて読みづらいそれは、読むより早く脳に飛び込んできて、詩人の苦悩に似た圧迫感を与えてくれる。
出版:講談社
装丁:note 芥陽子 []

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アオハライド 10 (マーガレットコミックス)【第58位】 アオハライド 10巻 / 咲坂 伊緒


シンプルでスッキリした白タイプのデザインは6巻まで続き、7巻からはそこに鮮やかな水彩が付加されいく。さらにこちらの10巻からは、深みを増す長編ストーリーに呼応させるように、より複雑に色が重ねられるようになった。背景に色か付いて、代わりに白抜きになって見やすくなったタイトルを見て、今更ながら描き文字のようなタイトル、振り仮名的なローマ字配置、英文とそこ構成が面白くまとまっていることに気づいた。

出版:集英社
装丁:川谷デザイン []
ロゴ拡大
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こいのことば【第59位】 こいのことば / 緑のルーペ

女子中学生がエロ漫画家の部屋に入り浸って爛れた逢瀬を重ねる、これしかるべきマーク付かないの?ならばここで紹介してしまおう、というラインの作品。
制服も下着も脱ぎ散らかして、布団の上でメモをしたためようとする少女。この温い光の差し込んだ甘ったるいイラストを、一部がすっぱと切れた白いタイトルがシャープに引き締めている。
各話の扉ページに、話数・各話のタイトルと共に入った「Words of love」がちょっと好き。

出版:太田出版
装丁:草野剛デザイン事務所 草野剛 []
拡大
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恋愛ラボ (10) (まんがタイムコミックス)【第60位】 恋愛ラボ 10巻 / 宮原るり


10巻到達というキリの良いタイミングで、『僕らはみんな河合荘』で繋がりの出来た川谷デザインにより、デザインのフォーマットもリニューアルされた。

一箇所にまとまったポップなロゴは細くスタイリッシュなタイプに変わり大きく配置され、ロゴに含まれていたハート成分は巻数表記に以降。巻数マークには可愛い個性が付いた。

出版:芳文社
装丁:川谷デザイン []
巻数
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はなしっぱなし 上はなしっぱなし 下【第61位】 はなしっぱなし
上下巻 / 五十嵐 大介

アフタヌーン発・幻想短編系作品、その復刻版の新装版。
白系から風景系になって、より怪奇なムードが伝わるようになった。ちなみに今回の表紙イラストは前回袖に分割で収録されていたものとなる。

出版:河出書房新社
装丁:坂野弘美

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箱入りドロップス (3) (まんがタイムKRコミックス)【第62位】 箱入りドロップス 3巻 / 津留崎 優


箱入り娘、初めてづくしのスクールライフ4コマ作品。

表紙で何らかの箱に収まっているヒロインの3巻での収まり先は洋風の菓子折りの1スペース。チョコのブラウン色と箱の紺色の多いビターな色合わせで1・2巻より少し大人っぽく、タイトルと作者名の入れ方も既刊の中でもとてもスマート。

出版:芳文社
装丁:コメワークス 木緒なち []

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さくらの園 1 (少年チャンピオンコミックス・タップ!)【第63位】 さくらの園 1巻 / ふみ ふみこ

絵柄はゆるふわな百合SF作品。

奇妙な植物が生い茂る森で寝そべる少女達を中心に点対称で配置された、
ブロックを切り出したような面白い文字を使ったタイトルと作者名。
文字のバランスの取り方が面白くも、大きい作者名に違和感はないが、
紹介しているほかの作品を眺めてみると思いのほかこの表紙の
作者名が突出して大きいということがわかり、意外だった。

出版:秋田書店
装丁:Pri graphics 川名潤 []

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かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス)【第64位】 かわうその自転車屋さん 1巻 / こやまけいこ


店長はかわうそさんで店員は羊さん。坂の上にあるカフェみたいな自転車屋の物語。

オシャレな佇まいの自転車屋さんと、普通の自転車より小さいかわうそ店長の
愛くるしいイラスト。お店に続く道が自然と帯状のタイトル配置エリアの役割を果たしている。

出版:芳文社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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セトウツミ 1 (少年チャンピオン・コミックス)セトウツミ 2 (少年チャンピオン・コミックス)【第65位】 セトウツミ 1・2巻
/ 此元 和津也


男子高校生2人が、川べりでひたすらダベるマンガ。

男二人が出てオシャレなカバーデザインとなると、友情とは別方向の匂いがしてしまうことが多いので、この空気感は貴重。

出版:秋田書店
装丁:芦田デザイン事務所 芦田慎太郎 []
拡大
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星の案内人 1 (芳文社コミックス)【第66位】 星の案内人 1巻 / 上村五十鈴


小さな町のプラネタリウムを舞台に繰り広げられる、人と宇宙の優しい物語。

自転車を引き、空を見上げる少年。右手には小さな私設のプラネタリウム。文字が折れる場所が丸まっていて、隙間があり、ところどころが星座のように繋がっている、そのタイトルロゴは朗らかで、手描き感のあるロゴとは違った優しさが出ている。芳文社のHCレーベルは何気に行き届いたデザインの作品が多い。

出版:芳文社
装丁:arcoinc 楠目智宏 []

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新世紀エヴァンゲリオン 14【第67位】 新世紀エヴァンゲリオン 14巻 限定版 / 貞本義行,カラー

エヴァ搭乗者揃い踏みの最終巻・限定版。銀色の少し入ったちょっとリッチな表紙を眺めていると、装丁がどうのと言うか、「コミックス版も面白い」と1・2巻を手渡されたときに「このペースでいったら完結するまで何年かかるかわからないよね」と口にしたのを思い出した。



出版:KADOKAWA/角川書店
装丁:BE-ENTO 鹿住忠広
裏表紙
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橙は、半透明に二度寝する(1) (講談社コミックス)【第68位】橙は、半透明に二度寝する 1巻 / 阿部洋一


荒唐無稽でグロほっこりする、船溜まりの町のオカルトオムニバス。

寄り添う少女と生首の満面の笑顔。オレンジ色のタイトルや飾り枠で暖色系でまとめられた色あせたようなイラストがくしゃくしゃにシワのついたわら半紙のような下地に貼られているようなデザインになっていて、ほんのりと文学の香りが漂う。

出版:講談社
装丁:RedRooster 下山隆 []

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ヤマトダイブラザーズ 【第69位】 ヤマトダイブラザーズ / 日高チトセ

兄弟でバンドを結成している3兄弟の日常を描いた、BLレーベルにおける非BL作品。

白地の背景に同一キャラを沢山配置したキャラ散りばめ系。3兄弟を1セットにして、さまざまなシチュエーションを散りばめているのが特徴になって、このタイプのデザインの賑やかさを備えつつ、類系の中でもまとまりがあってすっきりしているように感じられる。キャラやタイトルの部分にはツヤあり。

出版:ふゅーじょんぷろだくと
装丁:野本理香

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一畳間の純チャン (近代麻雀コミックス)【第70位】 一畳間の純チャン / 野村 宗弘

とある雀荘に集う訳ありシスターと迷える子羊たちの、ちょっぴり狂ったほのぼの麻雀漫画。人物のイラストも小さめに、緑色を基調として金色の飾り枠や十字架形のタイトル枠を設けた表紙は、聖書のようでとても厳か。しかし、これは麻雀漫画なので麻雀牌もあるし、シスターが持っているのも点棒、飾り枠には牌の模様まで入っている。聖書と麻雀と、何とも罰当たりな組み合わだが、その違和感を感じさせないほど丁寧なデザインの仕事ぶりが面白い。麻雀漫画の中でも異色なこだわり装丁。ひとつ出ると二つ目も出るもので、面白い試みが次に繋がるかもとわくわくしている。*
出版:竹書房
装丁:hona graphics
拡大
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ふらいんぐうぃっち(1) (講談社コミックス)【第71位】 ふらいんぐうぃっち 1巻 / 石塚千尋

青森を舞台にしたほのぼのまじょまんが。
魔女/魔法少女モノその2。

木漏れ日の降り注ぐ神社の境内に少女一人、黒猫一匹。。
ひらがなタイトルの最初と最後が伸びてロゴを特徴付けている。
のどかな雰囲気の中に、ほんのりと確実に魔女っぽさを加えた
クセのない優しい味わいの表紙。

出版:講談社
装丁:RedRooster []
拡大
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ラーメン大好き小泉さん 1 (バンブーコミックス)【第72位】 ラーメン大好き小泉さん 1巻 / 鳴見なる

ラーメン大好きな女子高生・小泉さんの日常。
背景は、調理場をカウンターが囲むラーメン屋の店内。主人公は小さく描かれているが、イラストの中心で。モブの上に大きく重ねられた長いタイトルの隙間で存在感を強く出している。

表紙のお店は第1話で登場する『ラーメン二郎三田本店』らしく、googleで画像検索を行ってエア胸焼けを起した。

出版:竹書房
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []
キャラ拡大
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クジラの子らは砂上に歌う 2 (ボニータコミックス)【第73位】 クジラの子らは砂上に歌う 2巻 / 梅田阿比



巨大な遺跡の船で砂漠の海をたゆたう人々の物語。

通巻で、バストアップの繊細なイラストの頭の上に重なるように
縦書きの長いタイトルを載せてしまう大胆な構成をとっている。
世界観を結晶化したようなタイトルの造型がお気に入り。

出版:秋田書店
装丁:コメワークス 木緒なち []

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よんでますよ、アザゼルさん。(11) (イブニングKC)【第74位】 よんでますよ、アザゼルさん。
11巻 / 久保保久

イラストのタッチとデザインを合わせて、昭和のジャンプ作品を連想させるレトロな雰囲気を演出している表紙。袖にもジャンプコミックスらしい作者の自画像が載っていて、作者と同姓のジャンプ作家を連想させる。しかし骨折しそうなほどひねりを効かせていて、よく見るとさ

店員「それ以上いけない」

出版:講談社
装丁:L.S.D. シマダヒデアキ []

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お前はまだグンマを知らない 1 (BUNCH COMICS)お前はまだグンマを知らない 2 (BUNCH COMICS)【第75位】
 お前はまだグンマを知らない
1・2巻 / 井田ヒロト

群馬県の「あるある」ネタいじり倒し作品。
追い詰められた表情の男を閉じ込めるかのように、怖いフォントを使ったタイトルと血を被せてホラーなデザインに、群馬を秘境としていじる「グンマー」ネタの認知が加わって完成するギャグ表紙。
出版:新潮社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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あしたのファミリア(11) (ライバルKC)【第76位】 あしたのファミリア 11巻 / 樋口彰彦


最終巻。

これまで風景なし+人物が表紙から裏表紙に掛かるダイナミックな構図というフォーマットで続いてきたので、人物が直立で背景が作品の拠点+青という第1巻的な王道要素が、逆にラストを飾るのにふさわしく感じられる。おつかれさまでした。

出版:講談社
装丁:5GAS 宮村和生 []
第1巻
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リュウマのガゴウ 5 (ヤングキングコミックス)リュウマのガゴウ  (6) (ヤングキングコミックス)【第77位】 リュウマのガゴウ
5・6巻 / 宮下裕樹



5巻は黒背景、6巻は背景が写る隙間も無いクルーズアップ。こうしてみてみると、文字位置を頑なに変えていないのにどちらの構図でもカッコよく成立させているのが大胆で面白い。

出版:少年画報社
装丁:川谷デザイン []

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死神ナースののさんの厄災【第78位】 死神ナースののさんの厄災 1巻 / 麦盛なぎ


死神と噂されるナースと、隔離棟に収容された謎の少年。
昭和初頭のサナトリウムを舞台にした怪奇サスペンス。

レトロな印刷感を出す、黒、薄茶、赤でまとめた色使い。
ナースと少年のイラストのいたるとろに、体の部位や着衣、道具の名称が
旧字体で記載されていて、興味を引く不気味さを演出している。

出版:マッグガーデン
装丁:simazima 平谷美佐子 []
拡大
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天地明察(7) (アフタヌーンKC)【第79位】天地明察 7巻 / 槇えびし,冲方丁






上下逆さま系は見たとき脳がびっくりするのだけれども、
それが水面だとわかると落ち着いて美しいものだと認識される。

出版:講談社
装丁:SPICE 柳川価津夫,大野裕介 []

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アルテ 1 (ゼノンコミックス)【第80位】 アルテ 1巻 / 大久保圭

16世紀初頭・フィレンツェ。画家を目指す女性の物語。

絵画が関連する作品ということで、イラストはフレームに入って飾られているが、フレームが硬質感を感じさせるものになっていて、女性がひとりで生きて行くことに理解のなかった時代、主人公が困難に立ち向かう物語に相応しい「堅さ」を出しているように思える。
ロゴもすっきりしていて見やすい。

出版:徳間書店
装丁:crazy force 竹内亮輔 []
ロゴ
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昇る朝日にくちづけを (ヤングジャンプコミックス)【第81位】 昇る朝日にくちづけを / TNSK

日本の地方の風景と、その地で生きる人々の“禁断の恋"を繊細に描き出す連作短編集。2話の独立した短編の後に、締めとして3話連続の表題作が収録されていて、表紙のイラストは表題作3話目の印象的なシーンがモチーフになっている。タイトルの青、イラストの薄い着色、薄い青色の太陽。朝をまとった日の出の空気が良く出ている、というか朝日というアプローチがそもそも珍しいのかもしれない。YJ系のコミックとしては珍しく中表紙、目次ページに加え、奥付()にも手が加えられていて、統一感のある中のデザインもさりげなく印象が良い。

出版:集英社
装丁:arcoinc 楠目智宏 []
奥付
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ノストラダムス・ラブ (IKKI COMIX)【第82位】 ノストラダムス・ラブ / 冬川智子

1999年7月、世界が終わるはずの10日前の物語。
クラフト紙のような薄茶色のカバーに黒い印刷の文字とイラスト+蛍光色の黄色。少ない素材とシンプルな味付け、そこにTVが点いたままの暗い部屋がある。
発売前にAMAZONに出ていた白背景の仮バージョンの書影をブログに載せいたところ、それを見たデザイナーさんからわざわざ完成版を送っていただいた。これも一つの愛かもしれない(仮書影の差し替えはお忘れなく)

出版:小学館
装丁:note 芥陽子 []
拡大
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北斗の拳 イチゴ味 2 (ゼノンコミックス)北斗の拳 イチゴ味 3 (ゼノンコミックス) 【第83位】 北斗の拳 イチゴ味
2・3巻 / 徒妹,河田雄志
原哲夫,武論尊

本物以上に本物らしいイラストと本物らしいデザインで本物にも許されていて、笑わせてくるのがとてもずるい。田中圭一よりもずるいしドリヤス工場よりもずるい。ついでにドリヤス工場のクロスアンジュもずるい。

出版:徳間書店
装丁:crazy force 竹内亮輔 []

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滅子に夜露死苦(1) (IDコミックス REXコミックス)【第84位】 滅子に夜露死苦 1巻 / クール教信者

「顔には出てないのにお腹が結構きてるね」体型のケンカ師を主人公にした新感覚ヒロインコメディ。

ボテっとしたお腹と共に仁王立ちする主人公の存在感に負けない、ピンクと黄色のロゴ。右側は3文字で左側4文字。右側の開いたスペースを巻数や作者名など使える文字で埋めて、表紙にどっしりとした安定感を生み出している。
不敵に笑う「苦」の文字のデザインが面白い。

出版:一迅社
装丁:arcoinc 楠目智宏 []

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群青戦記 グンジョーセンキ 2 (ヤングジャンプコミックス)【第85位】 群青戦記 1巻 / 笠原真樹



校舎丸ごと戦国タイムスリップ作品。

胴鎧の上に上着を羽織って戦地に赴く学生。
作者の本来のイラストの個性はそのままに、
ほんの少しのタッチの差で人物が戦国風になっている。

出版:集英社
装丁:五十嵐卓也

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書かずの753 1 (ビッグコミックス)【第86位】 書かずの753 1巻 / 相場英雄,中山昌亮

『震える牛』相場英雄×『不安の種』中山昌亮、地方新聞社ドラマ作品。

新聞紙風の表紙。中には主人公の女性記者が北海道の弱小新聞社への出向を命じられるという話導入がイラスト部分を含めて記事の体裁でまとめられている。下に見出しが載っている記事も、作中のエピソードに関わるもの。斜めのレイアウトと赤いタイトルで、報道の緊張感と臨場感が生まれている。
書くと「祟られる」とか、そういう「書かず」ではなかった。

出版:小学館
装丁:セキネシンイチ制作室 []
拡大
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刻刻(8)【第87位】 刻刻 8巻 / 堀尾省太

最終巻。
基本的なデザインはそのままに、巻数が右上から左下に移り、デジタルな形の英字タイトルが下に寄せられることで重心が下がって安定。これが落穏やかなイラストと組み合わさって、最後らしい落ち着いた雰囲気の表紙に仕上がった。

20位の作品など、2014年は新上さんが作品の個性を引き出していた講談社青年系の作品が幾つか綺麗に完結してしまい、少し寂しい。

出版:講談社
NARTI;S 新上ヒロシ []

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おしえて!  ギャル子ちゃん 1 (MFコミックス)【第88位】おしえて! ギャル子ちゃん 1巻 / 鈴木健也

気立ての良いギャル・オタ娘・天然お嬢様の3人組、女の子Q&Aマンガ。

蛍光カラーが特徴的なオールカラー漫画であり、柱の人物紹介を含めて
中身をそのまま持ってきたような表紙になっていて、
とてもわかりやすく、そして個性的。
表紙のマンガのフキダシの中では台詞が絵で表現されて、
表紙をめくるとそれが何を喋っているのかすぐにわかる仕掛けになっている。

出版:KADOKAWA/メディアファクトリー
装丁:Aoki Kenichi
1ページ目
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満ちても欠けても 2【第89位】 満ちても欠けても 2巻 / 水谷フーカ

午後11時のラジオ番組を中心に、届ける人、聞く人、支える人等、さまざまな角度からラジオを愛するエピソードを紡いだ作品。
深夜のビルの屋上に並んだ番組スタッフのみなさん。夜空には、星と共にさりげなく音符が混じっている。カバーのポイント何と言っても表面の質感。さらさらしてして鈍く光るカバーで、夜空も星も明るく見えて、がんばる人達がいる賑やかな夜の空気が形成されているが、この空気感がカメラにどうしても映らないのが今回困ったところでもある。なので手に取ってみてほしい作品の1つ。

出版:講談社
装丁:G×complex 久遠敦司 []

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ごきチャ (3) (まんがタイムKRコミックス)【第90位】 ごきチャ 3巻 / るい・たまち



背景色との差でコミカルなタイトルが既刊より目立った3巻。

「小さい生物」ならではの構図で描かれた、見る機会のないアングルの、
しかしその雰囲気を覚えている祭りの景色。
34位、そしてこちらと祭りネタ一つにしてもその作品の味が出る。

出版:芳文社
装丁:BALCOLONY. []

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ばくおん!! 5 (ヤングチャンピオン烈コミックス)【第91位】 ばくおん!! 5 / おりもとみまな

『けいおん!』の単行本カラーをなぞり続けて早くも5巻。highschool編の黄緑色が来るか?という予想を外し、使われたのは『まんがタイムきらら』付録である4巻用カバーのピンク色。元ネタのカバーのキャラはミュージシャン由来の中野さん、そして本カバーのキャラはレーサー由来の中野さん。
かくして、中野さん(ツインテール)から中野さん(ツインテール)にバトンは託された。そして残るネタのストックは(多分)2冊分で黄緑と白。どうする?どうなる?ばくおん8巻。

出版:秋田書店
装丁:芦田デザイン事務所 芦田慎太郎 []

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ホリミヤ 6巻 初回限定特装版ラバーストラップ付き(SEコミックスプレミアム) (Gファンタジーコミックス)【第92位】 ホリミヤ 6巻 限定版 / HERO,萩原ダイスケ



付属したラバーストラップと同じ格好をした、
アニマルフーディのキャラクター達。

通常版は制服キャラを並べた通常運行ということで、
これは良い差別化。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:caro design 橋本清香
通常版
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穴殺人(1) (講談社コミックス)穴殺人(2) (講談社コミックス)【第93位】 穴殺人 1・2巻 / 裸村


水着など露出の多い服を着た人物の非着衣部分を、水玉をくり貫いたような壁で隠すことで、空間補完効果により元絵が裸体であるかのような錯覚を引き起こさせる。写真もイラストもその適用を免れない。「水玉コラ」、それは悪魔が授けた奇跡のコラージュテクニックである。

出版:講談社
装丁:futaba NISHIHARA HIROYUKI

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ばけもの町のヒトビト(1) (アクションコミックス(月刊アクション))ばけもの町のヒトビト(2) (アクションコミックス(月刊アクション))【第94位】
 ばけもの町のヒトビト
1・2巻 / くまのとおる

人とばけものが共存ずる町の、日常コメディ。
横2色分割構成。横長のエリアに普通の人間の全身が収まる縮尺で、キャラを一列に配置。絵に収まりきれないキャラクターを入れて、サイズ感を強く出している。

出版:双葉社
装丁:Lightning
タイトル,帯
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死役所 1 (BUNCH COMICS)【第95位】 死役所 1巻 / あずみきし

死者の行き先を振り分ける、あの世とこの世の境にあるお役所の仕事を描いた作品。

白いイラストエリアを黒い縦帯で挟み込んだ、鯨幕を連想させる構成とタイトルで作品のあの世的な要素を匂わせ、顔の半分がなくなった女性の痛ましい姿でインパクトを出しつつ、すっきりしたデザインで目を背けたくなるほどの怖さは抑えられたバランスがちょうど良い。

出版:新潮社
装丁:ARTEN 石川照美 []

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魔法少女さん (ジェッツコミックス)【第96位】 魔法少女さん / 縛

ゆるキャラな風貌とオッサンの精神を持つ、魔法少女同居4コマ。

赤一色の背景と、主線と塗りのくっきりしたイラストが、
よく出来た商品パッケージのようによく目立つ表紙。
作者名は縛(ふぅ)。この1文字の作者名は縦書きのタイトルの下に
英字を挟んでハンコのように配置され、
作者名であることが自然に伝わるようになっている。

出版:白泉社
装丁:fabric engine
作者名拡大
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金魚屋古書店 16 (IKKI COMIX)【第97位】 金魚屋古書店 16巻 / 芳崎せいむ

16巻では『藤子.F.不二雄ミュージアム』がお話の舞台として登場。

なだれを起して店員に圧し掛かる大量のドラえもん、
そのインパクト。
ドラミちゃんは1個。

正しく使えば、版権は強い。

出版:小学館
装丁:葛西恵 []

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妄想高校教員 森下 (1) (ヤングガンガンコミックス)【第98位】 妄想高校教員 森下 1巻 / 西渡槇


「YES妄想、NO TOUCH」がモットーの変態紳士・森下先生の脳内お花畑作品。

はだけた胸元から見える分厚い筋肉、軌跡を描く鋭い眼光。
只者ではない雰囲気を放つ教員の力強いイラストと
変態まっしぐらなフキダシのギャップ。
そしてメガネには女性達の姿が映っている。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:On Graphics []
メガネ拡大
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レムルローズの魔女 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)【第99位】レムルローズの魔女
/ 神江ちず,霜月はるか,日山尚

霜月はるか・日山尚が送るファンタジーボーカルアルバム『レムルローズの魔女』(CD作品)のコミカライズ。
二重の枠状になった背景、キャラクター、そしてタイトルロゴの枠。細かく描かれた美麗なイラストに、作り込まれたタイトルロゴの枠が非常によく馴染んでいる。多数の四角の枠によって縦横の規律がはっきりした空間に入った剣の斜めのラインが美しい。

出版:一迅社
装丁:imagejack 團夢見 []
ロゴ
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俺とSEXすれば売れる 2 (ゼノンコミックス)【第100位】 俺とSEXすれば売れる 2巻 / 香穂





男魂さえ描かれていなければセーフというレギュレーションは
どういう文化圏で適用され得るものなのか。
私、気になります。

出版:徳間書店
装丁:アフターグロウ 寺田鷹樹

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ここまでがランキング発表。

最後に、カバー下や特殊加工など別なところに注目した作品を別枠で22作品紹介していきます。




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【表裏賞】 さかな&ねこ / 森井ケンシロウ

猫と魚は大の仲良し、でも猫は魚を食べる、それが全てのシンプルな4コマ作品。

家で、会社で、学校で、どんなに仲良しな猫と魚がいても、4コマ目には魚は猫の胃の中にいる。「その関係に行き着くまでに魚は食われてなきゃおかしいだろ!」という無粋な突っ込みをするタイミングもなく、テンポ良く食物連鎖の犠牲となっていく魚。そんな作品の個性が濃縮されているのがカバーの裏表。

さかな&ねこ


まず、表紙にはタイトルと作者名をなるべく小さくして、黄色い背景に魚と猫を描けるだけ描き込まれていて、食う側と食われる側が集まって仲良く会食する、シュールでコミカルな景色が広がっている。そして裏表紙にもまったく同じ構図が描かれているが、そこには魚だけがいない、というオチが付く。

さかな&ねこエンボス


イラスト部分はエンボス加工によって盛り上がっており、ツルツルのカバーの上でイラストの輪郭が光に反射する。このためキャラの存在が際立ち、描き込まれた猫の数、魚の数に見合ったインパクトが生まれている。エンボス加工が特に効果的に作用していると感じたカバーでもある。

出版:竹書房
装丁:VOLARE 関善之

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【カバー外し賞】 バベルの図書館 / つばな

バベルの図書館


紙に触っただけでそこに書かれる全ての文章を読む力を持つ少と、天使の存在を信じる平凡な少女。少年が少女と一言一句まで同じ作文を書いたその日から、ひとつの物語が始まった――、という作品。

ムラがある形でほんのり色づいた背景、手を繋ぐ少年と少女。少年には不気味なシミが重なっている、これが表紙で上の画像の左半分。そして画像の右半分がカバーの表紙部分の裏側。カバー裏には古文書のように言語不明の文字とイラストがみっしりと描き込まれており、表紙のシミは裏表紙の一部が染み出たものになっていることがわかる。

バベルの図書館


カバー下には青空が印刷されている。カバー下に青空があると大抵ストレートに爽やかなものになるが、古文書と組み合わさると意味深なものに感じられる。カバー裏の古文書は、いくつかの素材をパターン的に配置するように構成されているが、丁寧に作りこまれていて見ごたえあり。

出版:太田出版
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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【特殊装丁賞】 サヨナラフラグ / マキヒロチ

サヨナラフラグ


別れをテーマにした作品を多く収録した、作者の初作品集。

白シャツ、女性の青い髪とショートパンツ、黄色い付箋。青、白、黄色でまとめた表紙。カバーは半透明。カバーにもカバー下にも黄色の付箋が散らばっていて、2層に渡る付箋がさりげない奥行きを形成する。作中で沢山の付箋が登場する物語は「あなたがかえるまえに」。作品をまとめるに府さわさしい物語を表題作に選びつつ、違う物語のアイテムを表紙イラストのモチーフにしているのがポイント。

出版:祥伝社
装丁:川谷デザイン []

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【エクストリーム装丁賞】 犬マユゲでいこう かんたんいぬまゆげ / 石塚2祐子

犬マユゲでいこう  かんたんいぬまゆげ


本企画で紹介するのも3度目で、相変わらず漫画であるかどうかすら判別できないゲームあれこれ作品。

今回のデザインはキャラ弁風で、料理写真撮影研究家・山下コウ太による出来た弁当写真が表紙に用いられているが、
もちろん作中の内容との関係は一切ない。誰のイラストにしたら手にとってもらえるか、どういう構図にしたら内容がわかりやすいかと悩んだり、帯という付属品のために本来のデザインが制限されるという逆転現象に気を使ったり等、多分苦労しているであろう普通の作品とは別の次元にいて、どこに向かっているのかはさっぱりわからず、作中でも「誰得」という自虐すら入っているデザインではあるが、誰かが全力で楽しんでいるのはわかる。

出版:集英社
お弁当撮影:山下コウ太
何でも撮影隊:和田篤志,長谷部英明
装丁:ビーワークス 木内早帆理


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【ホラー賞】魔の断片 / 伊藤潤二

魔の断片

伊藤潤二の8年ぶりのホラー物の新刊コミックス。

収録作品に関連した人物や怪異が「ムンクの叫び」風にまとめられたイラスト。ストレートにホラーな表紙と言えるが、手に取ってみると、何か変なものが映りこむ。

魔の断片


光にかざしてみると、隠れていたる悪魔の姿がはっきりと浮かび上がる。どれくらい隠れているのかと目を凝らしてみると、カバー全体にびっしりと悪魔が潜んでいた。

魔の断片3

カバー下には透明の加工で隠れていたイラストが印刷されている。こうしてわかるように、1枚のカバーのために、2枚分の全体イラストが描き下ろされていることになる。

出版:朝日新聞出版
装丁:Rocket Bomb 簑原圭介 []

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【HO★MO★SHOW!】 菊門高校モテ部 1巻 / 絶蝶

菊門高校モテ部 1巻
基本的にBL作品を紹介しない本企画において、紹介したくなった本作品。紹介文などで「創作BLweb漫画」と銘打たれて逃げ道がないな~と思いつつも、内容的にこれはBLでなくBG(Boy's Gag)だと自分だけ納得させてここに紹介する。

本作品の発表媒体は創作サイトやpixivで、そのときのタイトルはダイレクトに『菊門高校ホモ部』。それが商業化するにあたって、
『菊門高校モテ部』というマイルドなタイトルに改題され、表紙にはちりばめられた作中のコマの上に『モテ部』の文字が載せられた。
『菊門高校』4文字と『モテ部』の3文字が分かれていて、『モ』の上が空いているのが気になるが、『モテ』と『部』の縦のラインがずらされていることと合わせて、そういうデザインなのだろうと思えてくる。しかし、この空いている部分を見てみると…

モテ部仕掛け

透明な印刷で隠された『ホ』の文字。さらに、タイトルの『テ』以外の文字はツルっと膨らんでいる。
光に当てれば、そこに『菊門高校ホモ部』が現れる。

出版:マッグガーデン
装丁:コードデザインスタジオ []

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【LO★LI★SHOW!】 薄花少女 2巻 / 三浦靖冬

薄花少女

昨年と同様に、この作品を「目次賞」として真面目に紹介する、という選択も考えていたものの、今回紹介したいポイントは真面目に解説だけすると意図しない形で草が生える可能性がある。そのため、HO★MOとセットで紹介しておけば何か知らないけれどプラマイゼロ的なアレになるであろうと踏んだ結果のコレ。

そんなわけで、休刊したIKKIから『のじゃロリ&ロリババァ』『サンデーGX』に移籍した本作品。カバーデザインはほぼそのままで、背表紙の一番下で枠に収まり収まったGXのロゴがIKKI時代の名残をとどめている。そして、1巻で注目していたオシャレな遊び紙のデザインはどうなっていたというと、なにやら湯煙の向こうで少女(80歳家政婦)が着替えている。やばい、これは丘野上ヒナゲス・チャン大使激おこ案件か?と緊張が走る。そして恐る恐るページをめくると…。

薄花少女2-2

はい、大丈夫でした。これにはチャン大使も苦笑い。

というくだらない前置きは置いておいて、シルエットの周りが透けていた1巻とは真逆になっていて、遊び紙越しに想像できるイラストと、実際に見えるイラストが違う、という仕掛けになっていた。仕掛けの種類で分類すると、93位の水玉コラ(93位の作品の中表紙にも表紙の元イラストが掲載されている)と同系と言え、水玉コラの原理を応用したアイディアとも思える。ホラー系作品とも親和性の高そうな仕掛けかもしれない。

出版:小学館
装丁:chutte

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【アイディア賞】 モリミテ / 中野シズカ

モリミテ


花を配達した帰りに道に迷い、闇深い森へと誘い込まれるように足を踏み込んだカズシとリュック。不思議な少女達に出迎えられた二人がそこで見てしまった森に閉じこめられた真実とは…。いくつもの伏線から導き出される幻影の森の物語。(アックスストア解説文より)

闇に包まれたような暗いカバーに浮かび上がるように描かれた一人の少女の線画。よく見てみると、その少女を取り囲むように沢山の少女が描きこまれていることがわかる(オンマウスで書影拡大)。

モリミテ現

見えやすい中心の少女に対して、周りの少女達の色はは背景色に近い。

モリミテ消

さらに、さらさらとした質感のカバーに光を当てると、ぼんやりと全体的に白みがかるため、
カバーを見る角度によって、少女達が見えなくなるが、
見え方が結構極端なので、少女達が暗い森の中で突然現れたり消えたりと面白い視覚効果を体験できる。

出版:青林工藝舎
装丁:永井ミキジ []

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【合体賞】 リピートアフターミー 2巻 / ヤマモトマナブ

 リピートアフターミー


ここで唐突に自分が『このマンガがすごい!2015』に投票した作品を振り返ってみる。まず『子供はわかってあげない』、これは各方面で名前が挙がっていてもう何も文句がない。『レストー夫人』は38位でめでたい。『ぷらせぼくらぶ』は『このマンガを読め!』の方で7位とこれもめでたい。
『ラブラブエイリアン』は『すごい』の方でちょっとピックアップされていたし、きっと2巻も出るし良しとする。

だがしかし、1位に推した『リピートアフターミー』が全然どこでも目立っていない、これはちょっとよろしくない。「ヤリナオシ」と1000回唱えてみても全然すっきりしない、これはいかんともしがたい、表紙だってせっかく全2巻で合体してるのに!そんな怒りの合体賞。

そんなわけで2014年もいくつかの合体表紙が登場していて、その中でこの作品は全2巻に登場する沢山のキャラや出来事を2冊分のスペースに落としこんでよくわからないけどドラマティックで賑やかな表紙しているのが特徴的だった。1巻と2巻の発売には半年程度間が空いていて、そのため上下巻にもなていないが、最初からプロットをしっかり定めた上での全2巻なので、このように綺麗に合体している。

とは言うものの、上で言っている「よくわからないけど」という部分はやはり弱点で、この表紙だけを見ても、この作品が同じ日を何回も繰り返すループ物で、繰り返しによる学習を最大限に有効活用して大事件に立ち向かっていく映画のようなストーリーラインを持つ作品だ、ということが伝わらないのは非常にもったいない(←回りくどい作品紹介)

超有名作品と比較してこの作品が売れてないのはおかしい的な主張をする気はさらさらないものの、この作品を楽しめるけれども作品自体を知らない人は結構いそうだなとも思える作品なので、これを読んだ人の中でが一人くらいは本書を手にしてみて、「結構いいじゃん」と思ってくれる、それくらいの期待はしたい。

出版:マッグガーデン
装丁:株式会社ビイピイ 鈴木佳成

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グレイトフルデッド【合体大賞】
  グレイトフルデッド
     上下巻 / 久正人



清朝末期の中国・上海を舞台に、女霊幻道士がキョンシー相手に大暴れするアクション活劇。マガジンZに連載されていた全2巻の作品が、同作者の連載作品『エリア51』『ノブナガン』の好調を受け、長い絶版期間を経て復刊した。

今回の作品レーベルはシリウスKCとなっており、出版社は同じ講談社ということで、デザインは引き続きSPICEが担当。そして今回は上下巻2冊同時発売ということもあって2冊の合体表紙になったが、特徴になっているのが解説するまでもなく見ての通りの縦合体。キョンシーが犇く夜の上海を女霊幻道士が飛翔する縦長のイラストに、作品の持つ力強さが凝縮されている。

ちなみに、既にかっこよかった旧版単行本の表紙イラストは、2冊分下巻にカラーページで収録されている。

…ここまでコメントを埋めてもスペースがだだ余りなので、過去に書いた作品紹介でも置いておきます。
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気弱な少女売春婦と凄腕女霊幻導士という二つの顔を持つ少女が化け物相手に夜な夜な死闘を繰り広げる、中華テイストな爽快バトルアクション。お約束の盛り込まれた王道の妖怪退治物であると同時に、版画みたいなスタイリッシュな絵柄や、売春婦が男性からの精力を霊力にして戦う等癖のある奇抜な設定を使いこなす強いオリジナリティーを持っている。他に類を見ない希少な作風で、はまる人はきっと強くはまる。
⇒全2巻オススメ漫画50選
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出版:講談社
装丁:SPICE 柳川価津夫,大野裕介 []


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【帯賞】 くうのむところにたべるとこ / ヤマシタ トモコ

くうのむところにたべるとこ

『食』というお題ににフェティシズムやエロスを絡ませた、『食』と『欲』のオムニバス作品。

銀色のリッチなバックと豊満なバストでピチピチのTシャツを歪ませた女性。女性の露出した下半身を隠すように、キャッチの書かれた特製ベーコン帯がでろっと巻かれる様は、とてもエロティック。初回限定という触れ込みのあるこの帯は、ベーコンらしさを出すべく流線型に切り出されていて、『特製』と謳われているのも納得の出来で、帯が目を引き本書を手にしたという感想も多数確認できた。

カバー下にある、美味しさとは別のところを狙ったピンクのベーコン写真も強烈(画像右上)。また、話数の単位は「dish」になっているが、この「dish」の文字が奇妙に並んだ目次の、潔いデザイン最優先感が面白い(画像右下)。

出版:集英社
装丁:川谷デザイン []

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【帯賞】 タケヲちゃん物怪録 7巻 / とよ田みのる

タケヲちゃん物怪録 7


完結巻。

曲線のついた大型帯。虹の輪に主人公一人が描かれたしんみりした表紙。
帯を取ると賑やかな大集合イラストが現れる。
裏表紙も、帯を取るとキャラの赤いシルエットが解除されるような形で優しく変化する。
表紙上では赤い主人公のイラストの主線を帯で黒くする、表情を変える等の工夫もあり。

帯の下から何が出てくるか予想ができつつ、外すと期待に全力で答えてくれる、
ラストを飾るに相応しい帯となった。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 白山仁,徳重甫 []

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【帯大賞】 きょうの思春期 3巻 / こだくさん

きょうの思春期 3巻

一昨年に紹介した1巻には、何でもないものを嫌らしく見せるモザイク帯がついていた。2巻では表紙で人間ピラミッドを形成していて裏表紙にブルマが並ぶというネタをやっていたので、帯は普通。そしてラストの3巻の帯は、少し大きめ。しかしイラストがおしとやかなので、
表紙の邪魔をせずキャッチを載せた大人しい帯に見える。

そして帯を外すと、キャラがわんさか出てくる。

きょうの思春期 3巻

カバーはイラスト1枚絵全面タイプで、教室がワイドに描かれている。
キャラも帯で隠れるところ全てにびっしり。なかなか気合いの入った遊びになっている。
現在は店頭に帯がない本も並び、1つの教室に何故か大量の生徒が中腰で集合しているという
よくわからないけれどインパクトのある結果だけが残ってしまっているので、
こんな仕掛けがあったという事実をここに残しておきたい。

出版:講談社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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【他人の空似賞】
 ヤコとポコ 1巻 / 水沢悦子 にゃん天堂 1巻 / うさくん


水沢悦子にゃん天堂

100以上の作品をまとめて紹介する場合に、バラエティ豊かなラインナップを取り揃えようと少しは気を使うものの、そこは所詮個人の好み。どうしたって大きな偏りが出てくる。そこで困るのが、イラストやデザインが近い2作品があって甲乙付けづらくどちらも選びたい場合。続けて紹介しても面白くないため、順位を大きく離したり、片方のみを紹介したりする。でも、たまにはそういう作品をまとめて紹介してみるのもあるかもしれないと思い、作者が違うながらそこそこに傾向の似た2作品を並べてみた。

左は『花のズボラ飯』でデビューを果たした新進気鋭の女性漫画家・水沢悦子による、少女漫画家とそのアシスタントのネコ型ロボットの日常モノ。右はロリ漫画雑誌に連載を持つエロエロ漫画家うさくんの新作で、旧世代ゲーム機の新作を開発するおかしなゲーム会社のコメディ。どちらも無表情なディフォルメの効いたキャラとポップなロゴ、白の余白部分の広さが特徴的で、すっきりとしていながらどこか印象に残る部分が共通している。よく似ていることもあってか、AMAZONで一方の作品検索すると、もう一方の作品も表示してくれる。ともあれ、女性漫画家・うさくん、エロエロ漫画家水沢悦子、どちらも応援していきたい。

ヤコとポコ 出版:秋田書店 装丁:Pri graphics 川名潤 []
にゃん天堂 出版:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 装丁:虻川貴子

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【扉賞】 いとへん / 宇仁田ゆみ

いとへん

若い職人と押しかけ見習い。古びた仕立て屋さんの手しごと物語。
キャラの周りに沢山の裁縫グッズが散りばめられた可愛らしい表紙をめくると…。

いとへん1

裏側の透けた薄紙。

いとへん2

そして花柄のページ。最初の2ページが型紙と布を模したデザインになっている。

いとへん3

奥付の後にも、花柄のページと薄紙が入る。(使用されている花柄は最初のものと別)
ボール紙のようなグレー見返し(本体部分)、そして袖の端のメジャーも合わさって、
これら仕掛けのページは全体で見ても整っていて収まり画が良い。

薄紙の部分は「遊び紙」と言っていいのか、とにかく入り口と出口で作品にぴったりの遊び心が楽しめる。


出版:祥伝社
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 黒木香 []

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【導入賞】 ストレッチ 1巻 / アキリ

ストレッチ

先輩(OL)×後輩(大学生)、ストレッチを中心に回る二人暮らし生活を描いた作品。
クリーム色+青系でまとめたシンプルな表紙。
ゆったりとした部屋着+椅子+ストレッチ+クリーム色の背景で、
雰囲気は室内。

ストレッチ1

ページをめくると突然の青空と共に始まるプロローグ。
雰囲気は一転して屋外、そして日中。

ストレッチ2

黒枠で回想らしさが出ている回想が描かれた2ページ。

ストレッチ3

「頭にモノが当たる」をトリガーにした現代引き戻し。
黒枠の効果が回想らしさでなく夜らしさに置き換わる。

ストレッチ4

もう一人の住人が帰ってくる。

ストレッチ5

そして1ページ目の「学校+青空」と対照的な「マンション+夜空」が
目次ぺージとして登場。プロローグはスムーズに第1話に繋がり、
「夜のストレッチ」が始まっていく(全年齢的な意味で)。
ストレッチを通したほのぼのしたやり取りが特徴であると同時に
シチュエーション的に夜が多く、暗さも潜んだ作品として、
導入で上手く「夜」を作っていると感じられた。

出版:小学館
装丁:note 芥陽子 []

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【アンソロジー賞】コミティア30thクロニクル 第1集 / コミティア実行委員会

コミティア

1984年11月18日に第1回を開催した創作マンガ同人誌即売会コミティアが、2014年、30周年を迎えるにあたり刊行されたアンソロジー書籍。全3巻で
1冊あたり二十名以上の作品が収録されていて、その厚さ4.5cm強。極厚の本体を、プラスチックのような質感の上品な白いカバーが覆っている。タイトルロゴは半透明になっていて、カバー下が透けて見える。

コミティア2

カバー下の本体には、現在『ティアズマガジン』という呼称が付いたコミティアのカタログ誌の書影がぎっしりと並べられている。

コミティア3

見返しにはイベントの写真が印刷されている。

厚みとを持った本体をカタログ誌が包み、それらが模様としてロゴを形成するカバー。
収録されている作品は、コミティアで発表された作品の極々一部なれど、
手に持った本の重みに、そのデザインに歴史を感じることができる。

出版:双葉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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【完結賞】 惡の華 10・11巻 / 押見修造

惡の華(1)惡の華(2)惡の華(3) (講談社コミックス)惡の華(4) (講談社コミックス) 惡の華(5) (講談社コミックス)惡の華(6)惡の華(7) (講談社コミックス)惡の華 (8) (講談社コミックス)惡の華(9) (講談社コミックス)惡の華10惡の華11


モノクロ特大フキダシ3冊、「華」を仕込んだ単色カラーの黒系三冊、水彩画タッチ3冊、そしてラスト2冊は油絵風と色鉛筆。10巻カバーはツヤあり、1巻カバーはツヤなし。

惡の華 コミック 全11巻完結セット (少年マガジンコミックス)

「目」で揃った背表紙。祝完結。

出版:講談社
装丁:hive 久持正士,土橋聖子 []

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【グルメマンガ賞】 先生のおとりよせ / 中村明日美子,榎田ユウリ

先生のおとりよせ表紙

美少女マンガ家(男)と官能小説家(男)。出版社のコラボ企画として、実在する「おとりよせグルメ」を軸に話が展開するグルメ作品。リレー形式でマンガと小説が交互に進んでいく。

先生のおとりよせ2

袖、見返し、中扉。作者の一言が載った袖には宅配便の取扱い注意シール。見返しは茶色で、お取り寄せ商品の写真が印刷されている。

おとりよせ目次

登場する商品の写真がセットで並んだ目次。黄色い円の中には各話のタイトル、ページ数のほか、おとりよせの商品名、作品の初出情報などがレイアウトされている。

先生のおとりよせ3

中の紙はほんのりと色を帯びていて、印刷は茶色。各話の最後に載った商品解説ページには、価格や消費期限、購入先のURL等が掲載されている。

先生のおとりよせ4

小説パート。構成の特殊な本なので、フォントイジリも馴染みやすく、視覚的に面白い。

先生のおとりよせ奥付

奥付はラストページに配置、そして隣に見返し。BL系出版社、ダブルBL作家、グルメ系、とここまで揃えば装丁にこだわらないわけがない。

出版:リブレ出版
装丁:内川たくや []

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【良いコミック賞】 夜よる傍に / 森泉岳土

夜よる1

眠ることのできなくなったカメラマンと夜しか目が見えない少女。夜に囚われた二人が正しく夜明けを迎えるための物語。

カバーは紙自体が黄色い。そして、人物や風景は黒、さらに作中のキーアイテムとなる絵本のイラストが光を反射するような白インクで印刷されている。

夜よる2

カバー下の本体も黄色いため、見返しも同じく黄色。そして開始4ページの導入部分のページも黄色い。

夜よる3


目次はなく、本編が20ページほど進んだ後で出てくるタイトルページが画像右。
黒ページに白抜きで、とても小さい。

夜よる3-3

ラストのページに再びタイトル、そして「The END」の文字。最後は白。

夜よる4

夜よる5

そして本編終了から再び黄色いページが入り、後書きや奥付、著者の作品紹介ページから最終ページの見返し、袖まですべて黄色。


作品は、夜を冒険する物語であり、「夜」や「夜明け」というワードが頻出する。そんな作品のイメージカラーとも言えるのが黄色(+黒)。黄色いページが厚みをもって本を包み込むような構成が、作品の持つ幻想性を高めている、と言えるかもしれない。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:セプテンバーカウボーイ 吉岡秀典

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【良いコミック賞】 史群アル仙作品集 今日の漫画 / 史群 アル仙

今日の漫画


Twitterで発を発表媒体とした昭和の画風の1ページマンガが話題を呼んだ作者、初の単行本で、本体はハードカバー仕様。まず、表紙イラストは1ページマンガ「今日の漫画」から抜粋されている。表紙には出版社名なし、そして作者名が作品のタイトルにはいっている場合は「○○短編集,著:○○」といったように2箇所作者名が入ることが多いが、本作では表紙、背表紙共に作者名は1箇所だけ。フキダシの文字やタイトルの周りには金の箔。黒が多いシンプルな構成ゆえに金の箔がよく目立っている。

今日の漫画2

袖は白黒のハーリキンチェックで、ところどころから兎が顔を出している。見返しはピンク色で動物が散りばめられている。

今日の漫画3

目次にもデフォルメの効いた人間らしい動物が帯を成す様に並べられている。

今日の漫画4

本編の1ページマンガ「今日の漫画」は全て、黒いページに白い線で構成された「今日の絵」とセットで並んべられている。「今日の漫画」の収録分、右が黒、左が白いページが続き、本を開いているときは右ページの小口も真っ黒く見える。

今日の漫画5

終りの見返しは水色。

昭和の画風を持った作品にふさわしい、昔から存在していたように思えるような佇まいを持つと同時に、例えば美しく見える背表紙、表紙、袖の繋ぎ方や最初と最後で色を変えた見返し、白と黒のコントラストが印象的なページ構成、独特の手触りが気持ち良いカバーなど、行き届いた設計はまさしく今のもの。こういう本は、いつまでも手元に残しておきたい。

出版:ナナロク社
装丁:名久井直子 []

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【良いコミック大賞】 かごめかごめ / 池辺葵

かごめかごめ1

静謐で美しい光の中に見え隠れする不穏な世界。『どぶがわ』『繕い裁つ人』の著者が全篇フルカラーで魅せる、修道女の愛の讃歌。

まずカバー。表面はビニールコーティングがなく、さらさらと紙の良さを感じられる。イラストには光が差し、デザインとして枠が配置されている。この光、枠が重要。

かごめかごめ2

袖、見返し、中扉。

かごめかごめ3

目次、中扉。このように、話数と副題が入ったページが1話毎に挿入される。

かごめかごめ4

左が本編の1ページ。本編の1コマ1コマは、絵画として飾られるように飾り枠に収められている。戻ってみると、表紙や袖、中表紙などもにも枠が使われ、1ページ1ページが飾られていることがわかる。また、イラストとしての着色とは別に、本自体が歴史を持った書物であるかのように、作品を邪魔しない程度にシミのようなものが散らばっているが、これも表紙から続いている。

かごめかごめ5

かごめかごめ6

かごめかごめ7

この作品は光が特徴的。とにかくあらゆる場面に光が差して、人物達の感情を、世界の寂しさ、美しさを映し出す。(などとカッコよく言い切ってしまいたいけれども、アマゾンレビューなどを見てみると、「絵は、上手い訳ではない。ひたすらに味があると言える。」、「控えめに言っても、単純な画力は高くない作家さんだと思うが、こと漫画的作画でいえばピカイチだ。」等と高い評価を付けている人も予防線を張っていたりして、画の議論はむずかしい)

かごめかごめ10

神がかり的な光の表現に惹かれて紹介してる部分が大きく、これは装丁としてアピールすべきか、マンガの内容としてアピールすべきか悩ましいところだけれども、装丁がすばらしい作品かどうかと言われれば、間違いなくYESと言うことができる。オールカラー、作者の力量、物語を閉じこめる装丁。全てがかみ合った1冊。

出版:秋田書店
装丁:Pri graphics 川名潤 []

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*ウルトラジャンプで掲載されたコラムを転載、または加工して掲載しています




という感じでお送りしました、
良いコミックお気に入り装丁紹介企画『この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2014』。

2015年の特集でまた逢いましょう。


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2015年03月22日 | この装丁がすごい! | コメント 0件 | トラックバック 0件 | TOP

この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2014 【ベスト101~200】

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:この装丁がすごい!  »2015年02月25日 更新

2014年のコミックの装丁を振り返る特集、
「この装丁がすごい!~漫画装丁大賞~2014」。

101位から200位まで。

対象作品:2013年12月1日から2014年11月30日に発売された作品

●画像をクリックするとamazonに飛びます。
 作品内容の詳細についてはそちらをご参照ください。


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死にたがり少女と食人鬼さん【第101位】 死にたがり少女と食人鬼さん / Oはぎ

Pixiv掲載の同名WEB漫画の単行本。

夜の闇の中、ナイフとフォークを添えられて
お皿の上で眠りにつく少女。
タイトルはお皿の周りに添えるように配置。
「食人」というダークなモチーフを、
メルヘンに味付けした表紙。手触りが良く上品に仕上がっている。

出版:一迅社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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僕らはみんな河合荘 6巻 (ヤングキング・コミックス)【第102位】 僕らはみんな河合荘 6巻 / 宮原るり




しゃがみ込んで本を抱え込むヒロインのイラストを、
フード付きのボーダー柄のトレーナーと膝だけ見えるようにトリミングし、
タイトルはヒロインの顔を囲むように弧を描いて配置。
シンプルかつ色のまとまり方が個性的。

出版:少年画報社
装丁:川谷デザイン []

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百合男子 5 (IDコミックス 百合姫コミックス)【第103位】 百合男子 5巻 / 倉田嘘


この作品はの表紙は1巻からゴールドやシルバーな
ど基調のチョイスが一々ゴージャスなのだけれども、
そんなゴージャスに負けていない5巻の
コスモを感じそうな「宇宙っぽい」表紙。
無駄にカッコ良いというか、
「無駄」がつくようなカッコ良さは嫌いではない。

出版:一迅社
装丁:BALCOLONY. []

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死にたがりと雲雀(1)【第104位】 死にたがりと雲雀 1巻 / 山中ヒコ


前作『王子様と灰色の日々』から続く名和田さんデザイン。

泣き顔の少女を浪人が抱き寄せるイラストをシンプルに際立たせた白背景。
『雲雀(ひばり)』に振り仮名をつけて、
これを巻数表記と同じ赤で揃えることで、
振り仮名をさりげなくアクセントに用いている。

出版:講談社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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きっと可愛い女の子だから (アクションコミックス(月刊アクション))【第105位】 きっと可愛い女の子だから / 柳本光晴

脇役にしかならないような女の子達をあえて主役として扱った異色のラブコメ短編集。

メガネをはずす女の子、その口元はタイトルを入れた枠で見えない。
自分で隠しているわけではないのに、
口元を隠された女の子はなんとなく自信がないようにも見える。
でもきっと可愛い、というデザイン。

出版:双葉社
装丁:AFTERGLOW []

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CROSS GAME クロスゲーム 1 (少年サンデーコミックススペシャル)【第106位】 CROSS GAME 1巻 / あだち充

最終巻発売から4年後ということで、
恒例のサンデー人気作品大判化。

風景込みのイラスト、余白、タイトルの3段構成で
地面が白く余白イラストがスムーズに繋がっている。
モノローグのように挿入された「語り」に
とても「あだち充作品」らしさが出ている。

出版:小学館
装丁:田口孝敏

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バージンコンプレックス (YKコミックス)【第107位】 バージンコンプレックス / 琴葉とこ

顔アップ系の表紙の中で顔にタイトルを載せる系も
ジャンルとして紹介できそうなほどネタがたまってきた。
同じ名和田さんデザインの『お慕い申し上げます』
ではタイトルを頬に載せていたが、
こちらは鼻の上、顔面ど真ん中。
なるほど、鼻筋を描かないタイプのイラスト+A5版+顔アップという条件で
タイトル置き場の一等地が出現している。

出版:少年画報社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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私設図書館シャッツキステへようこそ! エリスとゆかいなメイドたち【第108位】 私設図書館シャッツキステへようこそ!
エリスとゆかいなメイドたち / 有井エリス 

ご主人様のいないメイド達が作った図書館というコンセプトの、秋葉原で営業されている喫茶店、シャッツキステ。そちらの店員さんがアキバblogで連載している、お店の様子をファンシーな目線で描いた4コマ作品。
店内のテーブルにメイドさんたちの切り抜きを立てて、タイトルを看板のようにぶら下げ、ほぼ写真だけで構成された表紙。お店の目指す「二次元と三次元が交わる場所」が見事にアウトプットされたようなデザインに仕上がっている。

出版:KADOKAWA / エンターブレイン
装丁:BALCOLONY. []

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夜をとめないで【第109位】 夜をとめないで / ハルミチヒロ



「楽園」誌上で発表した読み切り作品6本を中心に、
描きおろしを加えた作品集。
クッションの山に体をうずめる女。
明るい夜のように青で染まったイラストの上に手書きの星がまたたいて、
大人っぽくありながら、乙女チックでもある。

出版:白泉社
装丁:simazima 平谷美佐子 []

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ペコセトラプラス【第110位】 ペコセトラプラス / 渡辺ペコ

祥伝社で刊行された短編集『ペコセトラ』に、単行本未収録の3編が『プラス』された豪華新装版。

森の中で横たわり、長すぎる髪を地面に広げた女性、ピラカンサス、きのこ、カエル。大きく見せて栄えるイラストであり、イラストがカバー全体に掛かっていること、収録作品が多く本が厚いことも合わせて、大判サイズであることがとても生きてカバーが印象深くなっている。

出版:幻冬舎
装丁:Pri graphics 川名潤 []

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アビス(1) (講談社コミックス)アビス(2) (講談社コミックス)【第111位】 アビス 1・2巻
/ 長田龍伯



1巻はH・R・ギーガーっぽい、もしくはRタイプっぽい。2巻はサイレントヒルっぽい、と良い意味で感じた。
グロテスクを美しく見せている表紙。

出版:講談社
装丁:RedRooster 福永真未 []

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あれよ星屑 2 (ビームコミックス)【第112位】 あれよ星屑 2巻 / 山田 参助


敗戦焼け跡グラフティ。

ガタイの良い日本兵のオッサン二人が高所で見張りをしているイラスト。言葉にするとむさいことこの上ないはずが、なんとも時代がかっていて良い味を出している。タイトルは黒で作者名や巻数表記、タイトルの振り仮名は白。自然に馴染んでいるが、バランスの取り方が何気なく面白い。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:セキネシンイチ制作室 []

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コウノドリ 6巻【第113位】 コウノドリ 6巻 / 鈴ノ木ユウ



産科医療漫画。

ダイレクトに赤ちゃんで攻めてきたという点で3巻と同じだが、
全体を暖色で統一したことによる温かみと、
赤ちゃんを抱く構図の面白さで印象深さが増した。

出版:講談社
装丁:渡邊龍太郎

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14歳の恋 4【第114位】 14歳の恋 4巻 / 水谷フーカ

巻数は4、「窓から見える青空」も4回目。
今回から衣替えで制服は上着を羽織って重たい印象に。
体育祭のシーズンでハチマキを巻くために髪をいじらせるも
互いに頬を赤らめる、そんな現状の距離間を出したイラスト。
地面無しの見上げる構図になっていて、既刊よりも見える空は高め。
デザインの縛りとしては結構強いと思っていたけれどもネタは尽きない。
最後まで空は青いのか、行方はちょっと気になる。

出版:白泉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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新装版 でろでろ(7) (ヤンマガKCスペシャル)【第115位】 でろでろ 新装版 7巻 / 押切蓮介

旧単行本未収の新作を収録して、8巻構成で復活した新装版。

基本的には各巻にメインキャラクターを1人(4巻は姉妹二人)配置したシンプルな表紙になっているが、7巻は一家(2名+居候1名)なので枕を並べた見下ろしの面白い構図のイラストを採用していて雰囲気が少し違う。

34歳の無職さんでなくても、キャラが就寝するという表紙は成立するらしい。

出版:講談社
装丁:Zooham []

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多重人格探偵サイコ (20) (カドカワコミックス・エース)【第116位】 多重人格探偵サイコ 20巻
/ 田島昭宇,大塚 英志 


基本的に人物イラストが出てこない表紙なので、
20巻もいつもと変わらない歪なアート感が出ているが。
奇妙なテレビを介して作中キャラクターを登場される構成が
ちょっと珍しい。
次々巻で完結(予定)。

出版:KADOKAWA/角川書店
装丁:鈴木成一デザイン室

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フロイトシュテインの双子 (ヤングジャンプコミックス)【第117位】 フロイトシュテインの双子 / うぐいす祥子

ホラー短編集。
表題作は、表紙の双子が端正な顔立ちで良い子に見えるが、やることなすことエグい・グロい、という作品なので、イラストでは二人におすましさせて蔦を添えた鮮やかなタイトル文字で表紙を耽美に整えつつ、骸骨、継ぎ目のあるヌイグルミなどの小道具や、タイトルの奇妙なレイヤー配置でほんのりと不気味さや違和感を出している。袖が大きく、鮮やかな赤色が広がっていて、開いたときの印象が良い。

出版:集英社
装丁:imagejack 團夢見 []

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ア部! ~葉桜中学アニマル部~ (2) (ヤングキングコミックス) 【第118位】 ア部! ~葉桜中学アニマル部~
2巻 / 吉川景都 


動物にやたらと好かれる男子中学生を描いた学園コメディ。

タイトルをイラストの上に大胆配置した表紙。
1巻はイラストが顔アップでさらに大胆だったけれども、
好み的には少し落ち着いたこちら。

出版:少年画報社
装丁:川谷デザイン []

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進撃の巨人(14)【第119位】 進撃の巨人 14巻 / 諫山創




熟練3人組+バーのカウンター。

作中ではバンバン巨人が出てきてくれたほうがうれしいけれども、
表紙には巨人がいないほうが自分の好みに合うらしい。

出版:講談社
装丁:RedRooster 下山隆 []

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ヨマイヤマイヤのこどもたち (カドカワデジタルコミックス)【第120位】 ヨマイヤマイヤのこどもたち / 釣巻和


不思議な言葉をキーワードにした、
全寮制男子校の幻想物語。

色あせた少年達に赤いリボンが絡みつく。
イラストが完全なグレースケールでなく
色を持っているのがポイント。

出版:KADOKAWA / 角川書店
装丁:釣巻デザイン室 []

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エリア51 9巻【第121位】 エリア51 9巻 / 久正人





2人のキャラの伸長差を際立たせる
レンガの建物の角。
青の発色が良い。

出版:新潮社
装丁:crazy force 竹内亮輔 []

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【第122位】 ポイズンガール 1巻 / 瀬野反人


発する言葉が毒舌になってしまう悪意なき毒舌娘の4コマ。

「クソムシ」(惡の華)、
「まりかよりかわいい子はみんな消えろ」(まりかちゃん乙)、
そして「脳に食べるほうのミソ入ってるの?」。
表紙で口汚く罵られるデザインをご所望の方はこちらまで↓

出版:竹書房
装丁:hive 久持正士 []

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絢爛たるグランドセーヌ 1 (チャンピオンREDコミックス)【第123位】 絢爛たるグランドセーヌ 1巻
/ Cuvie, 村山久美子 

本格クラシックバレエ作品。

白鳥の衣装を身にまといポーズを決める主人公。
手や足、スカートをはみ出させながら、力強さを感じさせるイラストの位置取り。
羽根を散らせた紫のタイトルがまさに「絢爛」。
結構主張の強いチャンピオンREDのロゴも上手く調和している。

出版:秋田書店
装丁:芦田デザイン事務所 芦田慎太郎 []

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なぎさ食堂 1 (バンブーコミックス)【第124位】 なぎさ食堂 1巻 / 藤沢カミヤ


手料理おもてなし4コマ、もしくは毎日がお食事パーティー4コマ。

制服キャラに大きなホットケーキ、沢山の果物。白背景の上をふわふわっとアイテムで賑わせつつ、文字の一部やエプロンの黄緑色で締める。
白がイラストを引き立てる表紙は好きで、この作品もそのタイプに分類できるけれども、さらに色彩のバランスで白い部分がとても綺麗に見える。

出版:竹書房
装丁:装丁:CHProduction 内古閑智之 []

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デビルマン対闇の帝王(3)<完> (ヤンマガKCスペシャル)【第125位】 デビルマン対闇の帝王 3巻
/ TEAM MOON, 永井豪 




デビルマンとマジンガー。
中央に置かれながら若干目立たない水色のタイトルが、
冗談みたいなすごい絵面を際立たせている。

出版:講談社
装丁:fakegraphics []

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ニポンゴ 3 (愛蔵版コミックス)【第126位】 ニポンゴ 3巻 / 空えぐみ



真ん中になるタイトルを挟んで、
左もアメリカ人は自由の女神、右の日本人は東京タワー、と
それぞれの国の建造物を自らの影で作っている。
そんなに綺麗にその影になるか!という突っ込みも含めて
国籍ネタを扱った作品として面白い表紙になっていると思えた。

出版:集英社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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トニーたけざきのサクサク大作戦 (カドカワコミックス・エース) (角川コミックス・エース 113-5)【第127位】 トニーたけざきのサクサク大作戦
/ トニーたけざき, サンライズ 


ザクを簡略化した超量産型モビルスーツ
「サク」が登場するガンダムギャグ4コマ作品。

赤いモノアイと黄緑のボディ。
それだけで量産っぽいというか、改めてよくできた記号だと思う。

出版:KADOKAWA
装丁:ペッパーショップ 古賀学 []

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海とドリトル(1) (KC KISS)【第128位】 海とドリトル 1巻 / 磯谷友紀

大学の研究室を舞台にした海洋動物と恋の物語。

クジラ、亀、イルカに魚。
背景に水色を用いずに、
人物や生き物を淡く染めて水中感を出した、
瑞々しい白タイプの表紙。
タイトルと作者名のフォントがまた可愛い。

出版:講談社
装丁:arcoinc 楠目智宏 []

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ALDNOAH.ZERO アルドノア・ゼロ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)【第129位】 アルドノア・ゼロ 1巻
/ Olympus Knights,ピナケス 

志村貴子先生がキャラクターデザインを務めるロボットアニメ作品のコミカライズ。
アニメの方はCMでの演出を含めて文字周りが非常に洗練された印象を持っているが、単行本のデザインもアニメ版のロゴデザインを務めている方を起用していて、その辺の美しさをしっかり引き継いでいる。芳文社のコミカライズは、そのへんが抜かりない。

出版:芳文社
装丁:日本デザインセンター 有馬トモユキ []

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セーラーゾンビ1(ヒーローズコミックス)【第130位】セーラーゾンビ 1巻
/ ジジ&ピンチ,犬童一心 

AKB48のメンバーが出演していた深夜ドラマのコミカライズ作品。

平原で女子高生が射抜いたゾンビを見下ろす白黒のイラスト。白黒イラストのアクセントになりながら可愛い方向には寄らないピンクの色使い。
タイトルロゴは映像版と同じようだが、ピンク色の囲いはコミカライズ独自のもので、比べてみると映像版での味気なさが見事に消えたに感じた。

出版:小学館クリエイティブ
装丁:arcoinc 楠目智宏,池田悠 []

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少年ノート(8)<完> (モーニング KC)【第131位】 少年ノート 8巻 / 鎌谷 悠希

今回結構紹介している
新上さんデザインの講談社青年誌作品完結巻。


光差す方を目指すように、
配色と構図によって強く方向性を持たせた
力強いバストアップでフィニッシュ。

出版:講談社
装丁:NARTI;S 新上ヒロシ,粟村佳苗 []

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ヒトはイカにして滅んだのか? (アクションコミックス)【第132位】 ヒトはイカにして滅んだのか?
/ 柴谷けん 

数万年後の地球で、イカが「人類が絶滅した原因」を探る、人間観察ギャグ作品。

オレンジの背景とくっきり描かれた数万年後のイカ、そして頭蓋骨。
頭蓋骨のリアルさとイカのゆるいキャラ造詣のミスマッチが特徴的。
タイトルは頭の中の考えを表現するフキダシ風。

出版:双葉社
装丁:arcoinc []

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俺とヒーローと魔法少女(1) (ポラリスCOMICS)【第133位】 俺とヒーローと魔法少女 1巻 / 九段そごう

変身すると魔法少女になってしまう男の活躍を描いたWEB連載のヒーローコメディ。
顔の見切れた変身ポーズの主人公の上に、変身後の姿である魔法少女を同じポーズで配置。「魔法少女」の太字が力強く、今回紹介する魔女/魔法少女作品デザインの中で一番凛々しい(200+αある紹介作品のうち、魔女/魔法少女ものを4作品入れている)。イラストの主人公本来の姿の部分は袖に収録されていて全体を確認できる。

出版:ほるぷ出版
装丁:川谷デザイン []

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恋と病熱 (A.L.C.DXもっと!)【第134位】 恋と病熱 / 磯谷友紀


兄妹や姉妹を忌み嫌う社会を舞台とした連作短編集。

アナログの細かく丁寧に描かれたイラストを
タイトル配置用に入れられた上端の白いラインが
表紙としてスッキリさせている。
カバーの手触りがとても良い。

出版:秋田書店
装丁:Pri graphics 川名潤 []

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男の子には秘密がある (KC デザート)男の子には秘密がある(2) (KC デザート) 【第135位】 男の子には秘密がある
1・2巻 / 薫原好江 



秘密のある男の子達のオムニバス。

裸の男性。林檎とタイトルの「秘密」「secret」の文字色揃え。青と赤、2冊揃うとより印象的。

出版:講談社
装丁:NARTI;S 濱嶋由記子 []

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花もて語れ 11 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) 【第136位】 花もて語れ 11巻
/ 片山ユキヲ, 東百道 


本と主人公を入れてあとは自由、と言った感じに構図やタイトル位置を変えたバラエティに富んだ表紙が続いてきた中、主人公が正面を向いてタイトルを中心に持ってきた一番ストレートな表紙が出てきた。1巻のポーズを踏襲した完結巻とどちらを紹介するか迷ったが、力強い成長を見せ付けるこの巻を最後にチョイスした。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 黒木香 []

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つるつるとザラザラの間(2) 【第137位】 つるつるとザラザラの間 2巻 / 月子





128位と同じく水中系。

こちらは空想空間的にストレートな水中を描いている。

出版:講談社
装丁:ARTEN 石川照美

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きぐるみ防衛隊(1) (KCx(なかよし))きぐるみ防衛隊(2) (KCx(なかよし))【第138位】 きぐるみ防衛隊
1・2巻 / 星野 リリィ

少女+きぐるみ。丸みを帯びた元気の良いロゴ。可愛らしくもあるが白背景ですっきりした表紙のこの作品は、
なかよしコミックスでありながら、B6サイズでITANやARIAのマークを背表紙につけて刊行されている。

出版:講談社
装丁:arcoinc 楠目智宏 []

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夏の前日(5)<完> (アフタヌーンKC)【第139位】 夏の前日 5巻 / 吉田基已




こちらも新上さんデザインの
講談社青年誌作品完結巻。

完結巻になって表紙で初めて出てきた空はとても広かった。

出版:講談社
装丁:NARTI;S 新上ヒロシ []

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王様達のヴァイキング(4) (ビッグコミックス)【第140位】 王様達のヴァイキング 4巻
/ さだやす,深見真 




透明なデスクと半透明なキーボードがあるような
下から覗くタイピング時のイラストを採用した表紙。
「カタカタカタッターン」も調理次第でここまで絵になる。

出版:小学館
装丁:ジェニアロイド 小林満 []

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ねこのこはな 1 (モーニング KC) 【第141位】 ねこのこはな 1巻 / 藤沢カミヤ

「二足歩行で人語を話す、それこそが猫」という世界で、飼い主の飼い猫の日常生活を描いた作品。

貧乏な生活臭を匂わせる4畳半のお食事シーン。タイトルは窓の外に置かれている。ほのぼの感が出た良い表紙。
シンプルになった2巻の表紙の方が評判が良いという話を小耳に挟んだ気もするが、そんなことは気にしない(気にしていないとは言っていない)

出版:講談社
装丁:装丁:hive 久持正士 []

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どうにもこうにも 1 (マッグガーデンコミックス EDENシリーズ)どうにもこうにも 2 (マッグガーデンコミックス EDENシリーズ)【第142位】 どうにもこうにも 1・2巻 / 日下直子

流されるまま専門学校のマンガ講師になった、咲かずして枯れた漫画家と、人生手探り中の生徒達の、迷走しまくり青春群像劇。
余白の多い空間に、タイトル、作者名、出版社名の縦のライン、イラストの広いテーブル、巻数、英文の横のラインが合わさって規律を作っている。
出版:マッグガーデン
装丁:コードデザインスタジオ []

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リューシカ・リューシカ(8) (ガンガンコミックスONLINE)【第143位】 リューシカ・リューシカ 8巻 / 安倍吉俊


前巻の宇宙以外は大体いつも近所のひとコマ+いつもの服という表紙だったので、8巻は風景が遊園地メリーゴーランドで衣装もお出かけ用の赤服と色味に富んでいて印象が一味違い、既刊より作者のイラストレーター色が出ているように見える。

何気に安倍先生の作品が10巻を突破してしまいそうなのがめでたい。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:ソルト ヤマザキミヨコ []

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「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」 (花とゆめCOMICS)【第144位】 「あの商店街の、本屋の、
小さな奥さんのお話。」 / 高橋しん 

本屋に嫁いですぐに旦那さんに先立たれた奥さんの奮闘記。
奥さんの小ささを強調する踏み台と本棚の構図。貸本用のネームラベルのようなシールがずれたように傾き、そこにタイトルが載せられている。イラストの中には実際の作品がわかるように本の表紙が描かれているようで、見つけた本を再読した方の記事を読んでほっこりした。
参考:本から本へつながっていく『あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。』を読んで

出版:白泉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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ちちゃこい日記(2) (アクションコミックス(月刊アクション))【第145位】 ちちゃこい日記 2巻 / サワミソノ



雪降る田舎町を舞台に、
純粋な少女が少しずつ大人に近付いていく小さな恋の物語。

グネグネした枠が、イラストを、寒さで曇った窓を
キュキュッと拭いて現れた景色のように見せている。

出版:双葉社
装丁:コードデザインスタジオ

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彼女達の最終定理【第146位】 彼女達の最終定理 / 大月悠祐子


生徒と生徒と先生。かなん改め大月悠祐子が描くピカレスクラブロマン(←amazonの紹介文を引用してみたけれどピカレスクってなんぞや)。

『妄想少年観測少女』では表紙を縦で3分割していたのに対し、
今回は横で3分割している。
赤と黒のコントラストが淫靡で背徳めいた空気をかもし出している。

出版:白泉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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オート/コーネル (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)【第147位】 オート/コーネル / イガラシユイ



シュール系日常4コマ作品。

電車のドアにありえない挟まれ方をしているギャグイラスト。
フキダシにタイトルや作者名を入れたフキダシ系デザインに分類できるが、
フキダシの綺麗なデザインが表紙に個性を加えている。

出版:一迅社
装丁:BALCOLONY. []

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星の子 (マーガレットコミックス)【第148位】 星の子 / 羽柴麻央




とある男の子の様々な人生の地点を描いた物語。

草原のような星空のような抽象的な空間に腰を下ろす男の子。
物は一切描かず、飛びきり形を崩したタイトルで表紙を飾り立ててる。

出版:集英社
装丁:川谷デザイン []

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ソラミちゃんの唄 (2) (まんがタイムKRコミックス)【第149位】 ソラミちゃんの唄 2巻 / ノッツ

宅録好き引きこもり浪人ガール4コマ。

139位に続き、こちらも後から出てきた青空系で、
飛行機雲が特徴的。
1巻の表紙は物語から必然的に物で溢れた自室になっていて、
タイトルを下にした見下ろす視点からタイトルを上にした見上げる視点になる、
この流れがとても気持ちよい。

出版:芳文社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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美しい人々と美しくない東雲くん 1巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)【第150位】 美しい人々と美しくない東雲くん 1巻
/ 厘のミキ 



オーディション×デスゲーム作品。

パーティーのように賑やかなパステル調の華やかなイラストと、黒くいびつなタイトル。

出版:一迅社
装丁:imagejack 團夢見 []

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少年Y 3 (少年チャンピオン・コミックス)【第151位】 少年Y 3巻 / ハジメ, とうじ たつや




学生服を着た少年、その首には「切り取り線」。
タイトルは通巻で定位置に配置されていて、
今回はそれが人物の顔に掛かっているが、それがかえって
イラストの見るべきポイントを強調することになっている。

出版:秋田書店
装丁:-

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ちはやふる(26) (BE LOVE KC)【第152位】 ちはやふる 26巻 / 末次由紀




紺色の背景とヒガンバナと揚羽蝶。
毎年数冊出る中、
「これ好き!」と紹介したくなるものが
だいたい1冊出てくる。

出版:講談社
装丁:SPICE 柳川価津夫,辻威行 []

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イハーブの生活 上 (マッグガーデンコミックス EDENシリーズ)イハーブの生活 下 (マッグガーデンコミックス EDENシリーズ)【第153位】 イハーブの生活
上下巻 / 小路 啓之 

アフタヌーン掲載作品3巻分を上下巻にまとめた新装版。

イラストはシンプルに、文字組みで表紙を賑やかしている。上下巻の対照的な文字配置が特徴。

出版:マッグガーデン
装丁:コードデザインスタジオ []

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ミュージアム(2)【第154位】 ミュージアム 2巻 / 巴亮介



猟奇サスペンスホラー。

蛙の覆面、それはそれだけで何となく薄気味悪い。
これが馬の覆面だと途端に面白くなってしまう気がするが、
バラエティに使われまくっているからかもしれない。

出版:講談社
装丁:banjo 坂上和也

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さよならハルメギド(1) (アクションコミックス(月刊アクション))さよならハルメギド(2) (アクションコミックス(月刊アクション))【第155位】
 さよならハルメギド 1・2巻
/ きづきあきら,サトウナンキ
青空と夕空。さよなら○○系タイトルでもかなりパンチが効いている「ハルメギド」(=メギドの丘=ハルマゲドン)。加えてそのタイトルが乾いたロゴになって、ずしりと表紙に圧し掛かっている。イラスト自体はニュートラルでほんわかでもいけそう、そこでタイトルが空気を作っている表紙。
出版:双葉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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フリンジマン(4) (ヤンマガKCスペシャル)【第156位】 フリンジマン 4巻 / 青木U平


「愛人を作ってみたい!」そんな無謀な夢を抱いた男たちによる、不倫をテーマにしたラブコメ作品。

例えばマンガ版『とらドラ!』のように通巻で均等分割でないイラストエリア2分割の構成をとっていて、女性の入ったイラストにカットインを入れるように凛々しく男性達を挿入している。狭い隙間に男がずらっと並んだ4巻が変にカッコイイ。

出版:講談社
装丁:banjo 坂上和也

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白い狸 横山旬作品集 (ビームコミックス)【第157位】 白い狸 横山旬作品集 / 横山旬


4篇収録の作品集。

でこぼこしたカバーは古びた掛け軸のように淡く色づき、
ところどころに「シミ」が広がっている。
タイトルは筆文字、イラストは線画。
年代物的な趣を感じさせる装丁。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:HONDA GRAPHICS 椿山喜昭

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幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい (IKKI COMIX)【第158位】 幸福はアイスクリームみたいに
溶けやすい / 黒谷知也 

1話あたり数ページ~十数ページの12のエピソードが収録された短編集。

表題作には収録作品の中で一番長いタイトルのものをチョイス。水色、黄色、オレンジ色の塗りわけが特徴で、水色が多くアイスクリームのように涼やか。そして暖色で染まった町が夕暮れのようで少し切ない。黒いタイトルの文字が見やすく、すっと読ませる。

出版:小学館
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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邪神ちゃんドロップキック(1) (メテオCOMICS) 邪神ちゃんドロップキック(2) (メテオCOMICS)【第159位】 邪神ちゃんドロップキック 1・2巻 / ユキヲ

魔界から召還された悪魔・邪神ちゃんが、ボロアパートでゴスロリ女子大生にオシオキされるバイオレンスギャグ作品。
キャメルクラッチにアルゼンチン・バックブリーカー。下半身がヘビの人外キャラにプロレス技をかけるという絵が妙に様になっている。

出版:ほるぷ出版
装丁:BALCOLONY. []

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ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 1【第160位】 ニーチェ先生~コンビニに、
さとり世代の新人が舞い降りた~ 1巻
/ ハシモト, 松駒 

ツイッターの呟きから生まれた、ニーチェ先生と名づけられたコンビニ店員観察作品。
威風堂々とコンビニ店員がバーコードリーダーをかざすイラスト。そこに「ニーチェ先生」というタイトルが特大の大きさで配置されることで、コンビニ店員がありがたい啓示を与えてくれる偉人のように大物感を漂わせている。

出版:KADOKAWA / メディアファクトリー
装丁:NARTI;S 新上ヒロシ,原口恵理 []

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いないボクは蛍町にいる(1) (KCx)【第161位】 いないボクは蛍町にいる 1巻 / タナカ ミホ

小学6年の夏。親友を亡くした少年が、自分の町と親友が生きている自分の町とそっくりの町を行き来する、パラレルワールド冒険譚。

不思議な光に導かれてたどりついた空き地の切り株の穴に別の世界が…という発端の重要なエピソードがイラストになっている。小さな穴から覗ける別世界、という状況を見せるべく、風景の大部分は白黒になっていて、色の付いた少年、切り株、穴の奥の町が目立つ。

出版:講談社
装丁:セキネシンイチ制作室 []

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そういえば&といえば―サメマチオ随筆集 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ)【第162位】 そういえば&といえば
―サメマチオ随筆集 / サメマチオ 


日常のあれこれを綴ったエッセイ作品。

4コマというか、4分割で飲み屋の時間経過を描いたイラスト。
整ったタイトル文字に手書き風のローマ字、そして描かれている
イラストの雰囲気はゆるく、いい具合に力が抜けている。

出版:秋田書店
装丁:Pri graphics 川名潤 []

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デスコ 1 (ビームコミックス)【第163位】 デスコ 1巻 / カネコアツシ


白と黒のスタイリッシュな殺戮エンターテインメント。

黒いフードで頭を覆った少女。ガムの風船は、
コウモリになって飛び去る。
白、黒、クリーム色のスタイリッシュな表紙で、
アメコミのような雰囲気を感じさせる。

出版:KADOKAWA/エンターブレイン
装丁:セキネシンイチ制作室 []

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3月のライオン 10 (ジェッツコミックス)【第164位】 3月のライオン 10巻 / 羽海野チカ

爺さん渋い(8巻)、ピンク可愛い(9巻)ときて、雨の日の遊園地がしっとりと叙情的な10巻。さらに限定版には「BUMP OF THE CHIKIN」のCDがついてきて、厚紙のCDケースのデザインも良かった。
まったく関係ない話になるが、この10巻限定版は家族で3セット持っていて、うちの家系はどれだけ「3月のライオン」もバンプも好きなんだと言いたくなるが、それでも別途電子配信された「ファイター」をダウンロードしないとスピンオフマンガを読めないというのは何気に悲しい話である。

出版:白泉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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昭和元禄落語心中(6) (KCx)【第165位】 昭和元禄落語心中 6巻 / 雲田はるこ





既刊のなかでもっとも行儀よく動きもない、
しかし完璧に絵になっている、落語家の正座。
黄色と黒の警戒色的な組み合わせが不思議と落ち着く和の表紙。

出版:講談社
装丁:zelas

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おしげりなんし 篭鳥探偵・芙蓉の夜伽噺(1) (ビッグガンガンコミックス)おしげりなんし 篭鳥探偵・芙蓉の夜伽噺 2巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)【第166位】 おしげりなんし
 篭鳥探偵・芙蓉の夜伽噺 1巻
/ 加藤実秋,わたり,丸山朝ヲ 


吉原大門から出ることのできない花魁が事件の謎を解く、江戸の安楽椅子探偵もの。

こちらは艶やかな和。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:BALCOLONY. 大石恵美 []

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キミにともだちができるまで。 3 (ゼノンコミックス)【第167位】 キミにともだちができるまで。
3巻 / 保谷伸 


エリート高校生の、人見知り少年友達作りお手伝い漫画。

タイトルは、口下手少年の気持ちを代弁するスケッチブックに配置。
どこがどう良いと細かい説明をしにくい、
ストレートにイラストが素敵だな~と思った表紙。

出版:徳間書店
装丁:NARTI;S 新上ヒロシ,原口恵理 []

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世界鬼(5) (裏少年サンデーコミックス)【第168位】 世界鬼 5巻 / 岡部閏


装丁が凝っている裏サンデーのコミックの中でも毎回デザインが大きく変わって楽しみな本作。

5巻は、この企画をやって1回以上は取り上げている気がする『アルフォンス・ミュシャ』をモチーフにしたデザインになっている。しかも、背後の円の中の装飾やタイトルなど一部分に光沢加工が施されたちょっとリッチなミュシャ風。

出版:小学館
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 石沢将人 []

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コンプレックス・エイジ(1)【第169位】 コンプレックス・エイジ 1巻 / 佐久間結衣

「コスプレ」が全ての26歳派遣社員・女性、好きなことを続けるということの物語。

魔法少女のフリフリの衣装に身を包んだ主人公。ここに立体感を出したポップなロゴでも載ればファンタジーな作品に見えるかもしれないが、この作品の舞台は魔法の無い日本社会。シンプルで飾り気のない、どこか不安定なロゴがイラストとの温度差を生んで現実を突きつける。

出版:講談社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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はらへりあらたの京都めし (Feelコミックス)【第170位】 はらへりあらたの京都めし / 魚田 南

京都のご飯に着目したグルメ作品。

『おやすみプンプン』的もしくは『おしゃべりは、朝ごはんのあとで。』的と言うか、主人公の美大生(♀)のキャラが可愛らしい謎生物になっている。表紙では、このキャラをタイトル・作者名と共にラベルのようにまとめて、精細な料理イラストの上に載せたデザインになっている。


出版:祥伝社
装丁:Pri graphics 川名潤 []

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荒川アンダー ザ ブリッジ(14) (ヤングガンガンコミックス)【第171位】 荒川アンダー ザ ブリッジ 14巻 / 中村光





蜂のカラーリングで黄色と黒。
通常運転のすっきりした詐欺系デザイン。


出版:スクウェア・エニックス
装丁:渡辺信生

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ビオトープ (電撃コミックスEX)【第172位】 ビオトープ / ハトポポコ


上司の命令で地上へやってきた怠惰な天使の居候4コマ。

タイトル、作者名に含まれる「○」を同じ大きさと形にして、余白にもぽつぽつと散りばめてた表紙。ちょっと間抜けな脱力感が発生している。
自分は『○本の住人』(kashmir)を思い出したが、『日常』(あらゐけいいち)らしさを感じた方もいるようで、どちらももちろん里見さん。

出版:KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
装丁:里見英樹

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レンアイマンガ 新装版 (IDコミックス 百合姫コミックス) 【第173位】 レンアイマンガ 新装版
/ コダマ ナオコ 

旧版を紹介したのが『すごい!2011』で、そのときは芳文社。そして今回は一迅社から百合姫コミックスとして刊行された。
編集者と漫画家の物語ということで、散らばる原稿用紙には自分達が描かれてているという、旧版に続くメタ構成。「漫画家系漫画は色々装丁的も凝っているものが多く、しかもまだまだいろんなタイプの装丁が生まれそうなジャンルでもある。」という前回付けたコメントが同じ作品で実現した。

出版:一迅社
装丁:simazima 平谷美佐子 []

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〆切ごはん (1) (まんがタイムKRコミックス)【第174位】 〆切ごはん 1巻 / 湖西 晶



忙しい女性エロ漫画家による、忙しい人のためのお食事4コマ作品。

一文字ずつ色を変えたカラフルな極太タイトルと、
テンションの高いチビキャラ配置。
見て"楽しい"デザイン。

出版:芳文社
装丁:装丁:CHProduction 内古閑智之 []

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板谷さんと牛山さん (ヤングチャンピオン烈コミックス)【第175位】 板谷さんと牛山さん / 葉月 京,折笠 りょこ

胸にコンプレックスを抱えた二人による百合整体コメディ。

左が「板谷」さんで右は「牛山」さん。
名が体を表す二人をタイトルの名前と重なるように向き合わせ、
赤い背景でそのボディラインを強調している。
烈コミックスに多い細かいホログラム加工が赤い背景とマッチして
ちょっとリッチな雰囲気になっている。

出版:秋田書店
装丁:5GAS 宮村和生 []

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高遠少年の事件簿 (講談社コミックス)【第176位】 高遠少年の事件簿
/ さとうふみや,天樹征丸 

『金田一少年の事件簿』における主人公の宿敵・高遠遙一の少年時代にスポットを当てた番外編作品。
本家のタイトルロゴが少年漫画らしいカッチリまとまったものになっているため、さとう先生の絵と、文字組みで面白さを出したすっきりしたデザインの組み合わせがとても新鮮に感じられる。『サイコメトラー』、『GTO』に続き、『金田一少年』にも今風装丁の波がやって来た。

出版:講談社
装丁:hive 金子歩未 []

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ダークチェリーと少女A (百合姫コミックス)【第177位】 ダークチェリーと少女A / ちさこ



女の子の友情や愛をテーマにした百合短編集。

女の子に大胆に被さりながら邪魔せず、
黒の中で鮮明に浮かび上がるピンクのロゴ。
「A」の文字に結ばれているような白いリボンが印象的。

出版:一迅社
装丁:川谷デザイン []

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ダークチェリーと少女A (百合姫コミックス)【第178位】 ステラ / 香日ゆら

テーマやモチーフに植物を絡めた5編収録の短編集。

表題作は研究者である天才少年と不思議な核が水をまとってできた少女との出会いを描いた作品で、表題作の扉絵を膨らませたものが表紙に使われている。中心に開いた縦のラインに配置された3文字のタイトルの隙間には、中かっこ({})で区切られる形でローマ字の各種文字情報や表題作を象徴するマークが入っており、タイトルや文字情報が縦に並んだ1つのロゴのように機能している。

出版:講談社
装丁:BALCOLONY. 嶋美弥 []

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めめんと森【第179位】 めめんと森 / ふみふみこ


メメント・モリ:ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」。

白い背景、白い棺おけ、横たわる白いドレスの女性。
タイトルと作者名がフォントも色も大きさも同じで並んでいるが、
「めめんと森」、「ふみふみこ」、と共に語感も字面も良く、
シンプルでも面白い素材になっている。

出版:祥伝社
装丁:Pri graphics 川名潤 []

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なんくる 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)【第180位】 なんくる 1巻 / さだうおじ

島内唯一の中学校の生徒数4人。
日本の最西端の離島、スローライフ青春コメディ。

琉球方言で「なんくる」は「自然と、ひとりでに」、
「なんくるないさー」は「何とかなるさ」。
その前向きで朗らかな黄色いタイトルが乗っかることで、
青空の下の少年達に南国のゆったりした時間が流れる。

出版:KADOKAWA/メディアファクトリー
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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RAPID COMMUTER UNDERGROUND (ビッグコミックススペシャル)【第181位】 RAPID COMMUTER
UNDERGROUND / 座二郎 


作者が通勤中の地下鉄車内で描いた通勤ファンタジー作品。
迷路のように入り組んだ駅の構内地図の手描き感溢れる線画、
そこに「RCU」と「Z」が目立つ。
「RCU」はタイトルの単語の頭文字で「Z」は作者名の頭文字で、
頭文字を極端に大きくして不思議な記号性を持たせている。

出版:小学館
装丁:セキネシンイチ制作室 森敬太 []

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リィンカーネーションの花弁 1 (BLADE COMICS)【第182位】 リィンカーネーションの花弁 1巻
/ 小西幹久 

偉人であった頃の前世の能力を引き出して戦うバトル作品。

メタリックシルバー+赤。
タイトルのラスト二文字に挟まり、赤く染まった首筋。
首を切り裂くと花びらが散って能力が開花する、という内容に即した
デザインになっていて、美しいがなかなかにショッキングでもある。

出版:マッグガーデン
装丁:ベイブリッジ・スタジオ 佐藤千恵 []

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コンビニの清水 (ビッグコミックス)【第183位】 コンビニの清水 / 津村マミ

老夫婦が経営するコンビニを舞台に、
二人のクセのある接客が小さな風を巻き起こすコメディ作品。

背格好の良く似た老夫婦を奥に、客の後姿を手前にした個性的なレジ打ちの風景。タイトルと作者の黒・青2色の色分けがとてもコンビニらしい。表紙のイラストを後ろから遠景で捉え、伸長の低い二人がレジの裏で箱を足場にしている裏表紙とセットで見てもらいたい。

出版:小学館
装丁:BRiDGE 松本哲児 []

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モザイクロール 上【第184位】 モザイクロール 上巻
/ akka,株式会社インターネット 



ボーカロイド曲の漫画化作品。

キャラに焦点を合わせるようにぼやけたハサミを大胆に中央配置。
切り裂かれてずれたタイトルがクールに決まっている。

出版:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
装丁:BALCOLONY. 大石恵美 []

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それが世界のフツーになる 1巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)【第185位】 それが世界のフツーになる 1巻
/ 高木しげよし, 綾奈ゆにこ 


少年の好き、嫌い、その生き方そのものが世界の平均になってしまう、文字通りのセカイ系。

背景の装飾や一部の文字色が、キャラの服色に使われている赤紫色と紺色。
色選びと整え方が個性的でオシャレな白カバー。

出版:一迅社
装丁:装丁:CHProduction 内古閑智之 []

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バイオーグ・トリニティ 5 (ヤングジャンプコミックス) 【第186位】 バイオーグ・トリニティ 5巻
/ 大暮維人,舞城王太郎 




背景は黒と水色の市松模様で、
黒い部分に色調を反転させた形で
作中のイラストが入っている。

出版:集英社
装丁:大塚いちお事務所 河村杏奈 []

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女郎ぐも 日本ふしぎ草子 (ぶんか社コミックス)【第187位】 女郎ぐも 日本ふしぎ草子 / 戸田誠二

日本のむかし話をもとに、市井に生きる人々の暮らしや風習、愛憎模様を丹念に紡いだ短編集。

女と、行灯によって浮かび上がった巨大なクモの影。
イラストの手間に1枚の平面を作るような文字配置。
イラストを完全によけるわけでもなく、大事なところはみせつつ
大きく被せた筆文字タイトルの位置取りが絶妙。

出版:ぶんか社
装丁:コードデザインスタジオ []

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田中くんはいつもけだるげ(1) (ガンガンコミックスONLINE)田中くんはいつもけだるげ(2) (ガンガンコミックスONLINE)【第188位】
 田中くんはいつもけだるげ
1・2巻 / ウダノゾミ 


その表情と姿勢がけだるげとしか言いようがないイラストに、イラストに合わせて傾いた大きなロゴが乗っかって、だらーんとした傾きを強調したけだるい空間を形成している。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:川谷デザイン []

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今日の恋のダイヤ【第189位】 今日の恋のダイヤ / 草川為

見知らぬ4人が空港を行き交う一瞬に影響を与え合い、
前に進んでゆく連作オムニバス。

白とグリーンの縦ストライプを背景にして、チケット持つ二人の女性を配置。タイトル・作者名は、作品を紹介する英文と共にきっちりと見やすく白いボックスにレイアウトされている。また、背景には白抜きの飛行機が飛んでいる。空港をモチーフにしたすっきり整ったデザイン。

出版:白泉社
装丁:arcoinc []

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殺意の戦鬼(1) (ガンガンコミックスJOKER)【第190位】 殺意の戦鬼 1巻 / 小林大樹

『制限時間内に決められた数の人間を殺すこと』。鬼になった少年のカウントダウン異能鬼バトル。
中央に主人公、その背後には巨大な鬼(わかりやすく言うならばスタンド)。
タイトルにはノイズが乗ったかのように線が入り、その脇には左から右に繋がるように「死」の文字が分断されて置かれている。正に厨二デザイン(邪鬼眼的な意味の方で)。アニメ化したら、OP等の映像イメージに影響を与えそうな、確立されたかっこよさがある。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:川谷デザイン []

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宇宙怪人みずきちゃん 1 (少年チャンピオン・コミックス・タップ!)【第191位】 宇宙怪人みずきちゃん 1巻 / たばよう


町の破壊を目論んで怪獣を育てる宇宙人、みずきちゃんのお話。

右下にみずきちゃんを小さく配置し、さらに同じイラストを背景のように大きく配置。みずきちゃんにはおへそが3つあるという特徴を大きい方のイラストで見せているが、顔が見えない人型の背景という構成で、ポップなロゴの裏で不穏さもちょっと出している。

出版:秋田書店
装丁:5GAS []

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ひとりぼっちの○○生活 (1) (電撃コミックスNEXT)【第192位】 ひとりぼっちの○○生活 1巻 / カツヲ

極度の人見知り主人公の、ぼっち脱出奮闘記。
ぼっち作品、と言ったときにまず思い出されるであろう『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』の装丁も担当したデザイナーさん再び。
こちらの主人公は結構ポジティブで、そこらへんをわかりやすくほわほわほわ~っと頭の中のプラスな妄想を賑やかしに使っていていて、巻数マークもこれに揃えている。「○○」はそのまま「まるまる」と読む、とわかりやすいロゴもポイント。

出版:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
装丁:沢田雅子

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この世界には有機人形がいる【第193位】 この世界には有機人形がいる
/ 蜈蚣Melibe

遺伝子操作によって作り出された異形、“有機人形"達の「※【おことわり】本作は一部に過激な描写が含まれています。閲覧の際はご注意ください。」という注意が付けられるようなエロティック・メルヘン。
羽持ち、楽器型、戦闘型とタイプの異なる“有機人形"の並べられた表紙。文字や装飾はピンク色で統一されて、番号で紐付けられた人形データが一箇所に整理されるなどカタログのように整理されている。

出版:太田出版
装丁:hive 金子歩未 []

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中学性日記(1) (アクションコミックス(月刊アクション))【第194位】 中学生日記 1巻 / シモダアサミ


男の子、女の子。思春期真っ只中の日々で、性に翻弄される中学生達の物語。

背景は白で、通巻で女子を左に、男子を右、タイトルを中央に配置して、
イラストに毎回ソフトな性のニュアンスを含ませている。
タイトルの点の部分、巻数マーク、キャラの主線の色を同じにして、
イラストとタイトルにさりげない統一感が生まれている。

出版:双葉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所 []

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罪×10(1) (ガンガンコミックスONLINE)【第195位】 罪×10 1・2巻 / 山内 泰延

様々な犯罪にスポットを当てたオムニバスギャグ作品。

罪×10 = 10×罪 = じゅう・ざい = じゅうざい(重罪)。

ひねりの効いたタイトルをさらにひねりを効かせた1文字化で
鏡になるくらいつるつるのゴールド箔で大胆に配置している。
「罪」の文字の砕け方が面白い。

出版:スクウェア・エニックス
装丁:沢田雅子

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眠れない夜のおはなし (花とゆめCOMICS)【第196位】 眠れない夜のおはなし / 橘裕


怖さ控えめの切ないホラー短編集。

灰色の背景と左手の変色した少女。
タイトルの部分にはぺたっと張り付いたホラー手形が怖かっこいい。
(「ホラー手形」で画像検索するとペタペタ画像が出てくるけれど、
 素材的には正式に何と言うのか気になる)

出版:白泉社
装丁:fabric engine

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平成生まれ2 (1) (まんがタイムKRコミックス)【第197位】 平成生まれ2 1巻 / ハトポポコ

再登場時には変わったアレンジやオシャレな副題をつける作品が多い中、
ダイレクトな2の表記が逆に新鮮な復活4コマ作品の第1巻。

何故か教室に降る雪と、傘を差す少女。
下が白の二色分割デザイン構成は旧作から引き継がれているが、
雪を降らせることで白エリアを全部雪に見えるようにしたのは何とも粋なアレンジに思える。

出版:芳文社
装丁:里見英樹

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カカフカカ(1) (KC KISS)【第198位】 カカフカカ 1巻 / 石田 拓実

フリーターの主人公がシェアハウスで再会したEDの初彼と添い寝を…というちょいエロの入った少女漫画。

ふわっと浮かんだ主人公のイラストの所々に円やラインが重なっていて、重なった部分は着衣が無くなるというオシャレエロデザインで、神視点的に着衣下が見えるという表紙はいくつかあるが、その中でも中々ポップ度が高い。「カ」と「フ」しかなくて、「フ」を「カ」と2画目と同じ形にしたタイトルも良いアイテムになっている。

出版:講談社
装丁:川谷デザイン []

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KIGURUMI キグルミ (ヤングジャンプコミックス)【第199位】 KIGURUMI / 渡辺静,黒形圭



キグルミを着た少年が人を殺す縫いぐるみと対決するホラーアクション作品。

半開きのジッパーの隙間から顔を出した眼帯ヒロイン、その後ろにはクマの縫いぐるみ。ジッパーの中にヒロイン(味方)、縫いぐるみ(敵)が一まとめになっている居心地の悪さがバランスよくポップでホラーな表紙を成立させている。

出版:集英社
装丁:五十嵐卓也

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イモリ201(5)【第200位】 イモリ201 5巻 / 今井ユウ




とてもささやかなタイトル文字の大きさと
構図を凝った写真のようなイラスト配置が面白いこの表紙も
毎年紹介で4年間、完結して全冊紹介完了。
なんとなくやりとげた感があるので、おめでとう自分。

出版:講談社
装丁:G×complex 久遠敦司 []

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2015年02月25日 | この装丁がすごい! | コメント 0件 | トラックバック 0件 | TOP