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ジャケ買いの種(2017年6月前半)

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:最近の気になる装丁  »2017年07月18日 更新

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最近装丁の気になった、発売中/発売予定のコミックを、
アマゾンの特大書影を使って無造作に並べておく個人用メモです。
順不同。

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2017年07月18日 | 最近の気になる装丁 | コメント 0件 | トラックバック 0件 | TOP

【表紙分類】 ミュシャ風

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:表紙構成要素  »2017年06月04日 更新

概要


アール・ヌーヴォーを代表する芸術家の一人、アルフォンス・ミュシャの作品のオマージュ、パロディとなっている表紙、「ミュシャ様式」を取り入れている表紙。

作品事例


01 01'
01 岡部閏 [世界鬼] 5巻 / 講談社
01' [黄道十二宮] (ジグソーパズルパッケージ画像より)

『黄道十二宮』のパロディ。元ネタは背景装飾として「黄道」(太陽の通り道)に見立てた円形のパネルに十二星座を散りばめており、パロディとしてアレンジしがいのある作品。元ネタの主なモチーフは「草木」と「星座」。パロディ先の主なモチーフは「鏡の国のアリス」と「武器・兵器」。狂気を混ぜたアレンジを施している。


02 02'
02 駒倉葛尾 [教師諸君!!] 3巻 / 芳文社
02' [夢想] (ジグソーパズルパッケージ画像より)


通巻では、教科書・参考書をイメージさせる上端タイトルエリアに、主人公にコスプレをさせた何らかのパロディイラストを組み合わせた表紙になっており、3巻イラストネタにミュシャをチョイスしている。書物を持っていて、教師ものとしてアレンジしやすい[02']『夢想』をベースに、円形の草花パターンをキャラ入りのタイルに置き換えて[01']の要素も取り入れている。


03
03 桜瀬琥姫 [GRANDEEK ReeL] 1-3巻 / 集英社

ゲームソフト『マリーのアトリエ』のキャラクターデザインなど、手がけるイラストにミュシャ愛を感じさせるイラストレーター、桜瀬琥姫による漫画作品。ミュシャの挿画本『主の祈り』で見られる、90度ずらした2個の四角形と円で構成できる飾り枠をキャラに背負わせている。草木の密度は抑え目に、ラインを目立たせた枠ときりっとした女性イラストの組み合わせでミュシャらしい雰囲気を出している。
参考:ミュシャ挿画本「主の祈り」のご紹介


04 04'
04 石川雅之 [もやしもん] 4巻 / 講談社
04' [連作 四季 <<春>> <<夏>>] 参考:《四季》(1900年) (テオポリス)


『連作 四季』の<<春>>の衣装と<<夏>>の枠を組み合わせたパロディ表紙。枠をきっちり強調して、絵画の載せた表紙としてネタを使用しているのが特徴。


05 05'
05 川端志季 [箱庭のソレイユ] 1-3巻 / 集英社
05' [ドライ・アンペリアル] (ポスター)


シャンパン"モエ・シャンドン"の商業ポスター[05']やボスニア館レストランメニュー表に見られるタイプのフレームを使用。タイトル・作者名を縦に配置してイラストエリアの横幅を狭めて元ネタの比率に近づけつつ、人物を座らせる木の部分を枠をはみ出すように横断させてイラストに開放感を与えている。「マーガレットコミックス」のマークを紛れ込ませた、連載中の少女漫画作品。


06
06 藤栄道彦 [最後のレストラン] 1-3巻 / 新潮社

[05]と同様にイラストエリアの幅を狭めたミュシャ表紙。キャラ人数に制限はなく、現在進行形で様々なミュシャアレンジを生み出している。


07
07 小野洋一郎, 宮部みゆき [ブレイブ・ストーリー~新説~] 1-3巻 / 新潮社

白地の表紙に、[06]よりさらに細いイラストエリアを設け、抽象模様背景の上に絵画的な濃さを持った人物イラスト。独自色が強いながら[06]とデザイナーさんは共通しているため、推定ミュシャ風。
参考:crazy force (デザイン事務所サイト)

08
08 桂正和 [電影少女] 1-3巻 / 集英社

髪の毛の曲線を強調した、主線のはっきりしたリアルなタッチのイラスト、左右対称(書影左の1巻など、巻によっては違う)のモザイク模様枠、無色エリアによる模様枠の分断などから、ミュシャ風と推定。桂正和『週刊少年ジャンプ』時代の作品で、当時としても今としてもジャンプコミックスとして異質。


09
09 藤島康介 [ああっ女神さまっ] 16,17巻 / 講談社

長編作品の中で2回登場したミュシャ風フレーム。ミュシャと「女神」は相性が良い。


10
10 高橋ツトム [ヒトヒトリフタリ] 1-3巻 / 集英社

草花をモチーフにしたミュシャ的サークルの上で陰陽チックなマークがアクセントとなったタイトルが目立つ、アール・ヌーヴォーの佇まいを持った表紙。

いつもそうだけど、先の巻の事をまるで考えてない捨て身な感じが伝わります。(2巻発売時・高橋ツトム)

というデザイナーに対する作者コメントがあるように、通巻でデザインの大まかな方向性は統一しつつも具体的な装飾パターンは1巻限りの使いきり。これで全8巻を完走しているところがすばらしい。


11 11'
11 皆川亮二 [PEACE MAKER] 1巻 / 集英社
11' [ハムレット] 参考:ヴァーチャル絵画館・アルフォンス・ミュシャ紹介ページ


ガンマン同士の死闘を描いた作品[11]。元ネタか、あるいは構成要素がとても近いのがシェイクスピアの戯曲『ハムレット』のポスター[11']。ポスターは1898年の作品で、ハムレットの背後の半円形エリアにハムレットの父親の亡霊が描かれているとのこと。この構図は、芸術を知らずとも単純にかっこよく、現在の作品に使われてもこのように違和感を感じさせない。

メモなど


【メモ】
  • 『ヤヌスの鏡 愛蔵版』が確認できた範囲で一番古かったミュシャ風(上巻:1989/09/01)
     参考:上巻/下巻
  • ミュシャっぽさを構成する要素
     ―草花,モザイク模様,洋風曼荼羅,円形や円弧の入ったくり貫き,左右対称,縦長,パステルカラー,
       無地エリアで空間的に分断された背景装飾,絵画タッチの(塗りの細かい)人物

【属性・印象】
絵画風、ミュシャ風,アール・ヌーヴォー,芸術的,大人びた,レトロ風,パロディ感,オマージュ感,等

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2017年06月04日 | 表紙構成要素 | コメント 0件 | トラックバック 0件 | TOP

ジャケ買いの種(2017年5月後半)

このエントリーをはてなブックマークに追加 カテゴリ:最近の気になる装丁  »2017年06月03日 更新

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